北原白秋の歌碑
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「一已の屯田兵の村ならしややに夕づくこの瞰望(みおろし)を」
白秋の歌碑は、眼下に田園地帯が広がる、丸山公園の中腹にある。昭和48年、丸山観光協会が音江石に銘板をはめ込み、道内唯一の白秋歌碑として書家三上択甫揮毫で建立した。
白秋が大正14年、樺太から旭川を回って深川入りしたのは8月23日。標高100㍍少々の丸山は、水田地帯の中で緑濃く小じんまりしているが、その眺望の素晴らしさに心打たれたという。
深川では友人で医者の歌人鬼川俊三宅に一週間ほど滞在し、幌馬車で国見峠や丸山公園などを見学し、 一編の詩と20首ほどの短歌を残している。