久々の更新。毎年のことだが、花粉症の季節は私にとって仕事の量も一年で
一番多い季節でもある。今年は例年一番時間を費やす仕事(独立後9年ずっと
した仕事)をしなかったにも関わらず、このご時世にも関わらず有り難いこと
に仕事の依頼は次々とやってくる。不眠不休での対応に加え、プライベートで
もこの春は大きく環境を変えたので、ようやく気持ちに余裕が生まれてきた。
本日10日発売の「西日本文化」No.438号には、吉田発三郎と九州観光につ
いて私の寄稿文が掲載されている。2月に発売した著書「美しき九州『大正広
重』吉田発三郎の世界(海鳥社)」には紹介していない逸話や新たに発見確認
した資料なども紹介。ありがたいことに連載も決定した。
ヤフオク等に昨秋担当し編纂した初三郎展の図録が出回って高値となってい
るようだ。既に図録自体が売り切れとなっているからだろうが、今回の書店売
り本とタイトルも似ているので同じ内容というか、全く同じ本だと思っている
人も多いようだ。実は3分の1は内容や紹介作品が異なる訳で、展示に漏れた
九州の肉筆作品を中心に追加収録している。
記事での紹介も相次いで嬉しい限り。読売新聞にカラーで大きく紹介された
のをはじめ、熊本日日や日経、東奥日報などで続々、さらに小学館「サライ」
等でも近々紹介されるようだ。他にも新聞社からの取材依頼が数件来ている。
中津市の大雅堂(自性寺)で開催した「吉田初三郎の世界」展が、意外に
話題になって驚いている。地元の大分合同新聞で紹介されたのをはじめ、新聞
各紙で記事となり、NHK大分放送局のニュースで大きく取り上げられて、ど
っと観覧者が訪れたそうだ。実は手弁当に近い状態で企画・構成・出品展示し
た新たな試みだけに、関連して初三郎の埋没していた情報も次々に入ってきた
のでホッと安堵。
玖珠町の宮本さんからは初三郎「豊後森町」ポスター所有の情報が本人から
入る。実は十数年前の地元紙で「初三郎のポスターを発見」と紹介された方で
当時70歳を過ぎて高齢だったので、連絡を諦めていた方だ。同じく久住・筌の
口温泉で老舗旅館だった小野屋旅館の小野氏からも分厚い封書が届く。
小野屋は初三郎と油屋熊八が飯田高原や九酔渓一帯を見いだした際に拠点と
していた宿であり、横断道路構想(現・やまなみハイウェイ)や高原地帯の観
光開発を主人や地元有志と熱く語り合った拠点、小野氏の父上は景勝地の案内
役も務めたそうで二人の様々な資料、手紙類も遺っているとのこと。一昨年、
それらを含めて飯田高原の逸話をまとめた本も自費出版されていて、絵葉書会
のメンバーを経由して小野氏の粗原稿は見せてもらっていたもの。近々、伺い
互いの資料交換をする。
同様に、前田稀さんの紹介で雲仙・小浜温泉の三宅さんからも初三郎研究に
加わりたい旨の連絡をいただいた。初三郎「雲仙岳」の絵柄を生かした絵地図
柄の名産「湯煎餅」で知られる本舗の方である。パッケージに絵柄を採用した
際のエピソードやご祖父が初三郎と懇意だったことも聞き、こちらも近々伺う
予定だ。
さらに、昭和25年に初三郎が描いた山口県長門の「青海島」の肉筆掛け軸の
所有者からも連絡をいただく。山口県内の肉筆画や資料の掘り起こしはこれか
らなので、ありがたい情報提供。これも私の本を読んで連絡をくれたものだ。
その他にも数件、現地で未確認ながら情報提供があり近々確認へ向かう。
中津で開催したような小規模の初三郎展を今年はあと数カ所で開催したいと
思っている。久留米のTOTOさんのギャラリーで2月に「昭和トイ・レトロ博覧
会」の展示を手伝った際も初三郎図は話題となり、本も売れた。中津でも文化
施設の少ない地域だけに(私自身の出身地域)反応が鈍いだろうと予想してい
たが、興味を持ってくれる方も少なくないようだ。意外に新著をはじめとする
グッズや本が売れたのも驚き。搬入分は見事に完売、赤字にならずに済んだ。
今日の写真は読売新聞西部版3月27日夕刊掲載の記事
(夕刊未発行地域では翌28日朝刊掲載)
美しき九州「大正広重」吉田初三郎の世界
九州・初三郎研究会
ポストカードブックシリーズ解説・通販
アンティーク絵葉書に観る懐かしの風
景・町並み
ギンギラ太陽's
冷泉のあゆみ1945~2007まちづくり戦後
史
鳥瞰図絵師・前田虹映
オールド地図鳥瞰図
コレクション・吉田初三郎ほか
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一番多い季節でもある。今年は例年一番時間を費やす仕事(独立後9年ずっと
した仕事)をしなかったにも関わらず、このご時世にも関わらず有り難いこと
に仕事の依頼は次々とやってくる。不眠不休での対応に加え、プライベートで
もこの春は大きく環境を変えたので、ようやく気持ちに余裕が生まれてきた。
本日10日発売の「西日本文化」No.438号には、吉田発三郎と九州観光につ
いて私の寄稿文が掲載されている。2月に発売した著書「美しき九州『大正広
重』吉田発三郎の世界(海鳥社)」には紹介していない逸話や新たに発見確認
した資料なども紹介。ありがたいことに連載も決定した。
ヤフオク等に昨秋担当し編纂した初三郎展の図録が出回って高値となってい
るようだ。既に図録自体が売り切れとなっているからだろうが、今回の書店売
り本とタイトルも似ているので同じ内容というか、全く同じ本だと思っている
人も多いようだ。実は3分の1は内容や紹介作品が異なる訳で、展示に漏れた
九州の肉筆作品を中心に追加収録している。
記事での紹介も相次いで嬉しい限り。読売新聞にカラーで大きく紹介された
のをはじめ、熊本日日や日経、東奥日報などで続々、さらに小学館「サライ」
等でも近々紹介されるようだ。他にも新聞社からの取材依頼が数件来ている。
中津市の大雅堂(自性寺)で開催した「吉田初三郎の世界」展が、意外に
話題になって驚いている。地元の大分合同新聞で紹介されたのをはじめ、新聞
各紙で記事となり、NHK大分放送局のニュースで大きく取り上げられて、ど
っと観覧者が訪れたそうだ。実は手弁当に近い状態で企画・構成・出品展示し
た新たな試みだけに、関連して初三郎の埋没していた情報も次々に入ってきた
のでホッと安堵。
玖珠町の宮本さんからは初三郎「豊後森町」ポスター所有の情報が本人から
入る。実は十数年前の地元紙で「初三郎のポスターを発見」と紹介された方で
当時70歳を過ぎて高齢だったので、連絡を諦めていた方だ。同じく久住・筌の
口温泉で老舗旅館だった小野屋旅館の小野氏からも分厚い封書が届く。
小野屋は初三郎と油屋熊八が飯田高原や九酔渓一帯を見いだした際に拠点と
していた宿であり、横断道路構想(現・やまなみハイウェイ)や高原地帯の観
光開発を主人や地元有志と熱く語り合った拠点、小野氏の父上は景勝地の案内
役も務めたそうで二人の様々な資料、手紙類も遺っているとのこと。一昨年、
それらを含めて飯田高原の逸話をまとめた本も自費出版されていて、絵葉書会
のメンバーを経由して小野氏の粗原稿は見せてもらっていたもの。近々、伺い
互いの資料交換をする。
同様に、前田稀さんの紹介で雲仙・小浜温泉の三宅さんからも初三郎研究に
加わりたい旨の連絡をいただいた。初三郎「雲仙岳」の絵柄を生かした絵地図
柄の名産「湯煎餅」で知られる本舗の方である。パッケージに絵柄を採用した
際のエピソードやご祖父が初三郎と懇意だったことも聞き、こちらも近々伺う
予定だ。
さらに、昭和25年に初三郎が描いた山口県長門の「青海島」の肉筆掛け軸の
所有者からも連絡をいただく。山口県内の肉筆画や資料の掘り起こしはこれか
らなので、ありがたい情報提供。これも私の本を読んで連絡をくれたものだ。
その他にも数件、現地で未確認ながら情報提供があり近々確認へ向かう。
中津で開催したような小規模の初三郎展を今年はあと数カ所で開催したいと
思っている。久留米のTOTOさんのギャラリーで2月に「昭和トイ・レトロ博覧
会」の展示を手伝った際も初三郎図は話題となり、本も売れた。中津でも文化
施設の少ない地域だけに(私自身の出身地域)反応が鈍いだろうと予想してい
たが、興味を持ってくれる方も少なくないようだ。意外に新著をはじめとする
グッズや本が売れたのも驚き。搬入分は見事に完売、赤字にならずに済んだ。
今日の写真は読売新聞西部版3月27日夕刊掲載の記事
(夕刊未発行地域では翌28日朝刊掲載)
美しき九州「大正広重」吉田初三郎の世界
九州・初三郎研究会
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アンティーク絵葉書に観る懐かしの風
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冷泉のあゆみ1945~2007まちづくり戦後
史
鳥瞰図絵師・前田虹映
オールド地図鳥瞰図
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