最近気になっているのは、福岡空港にある米軍板付基地時代の名残りのひとつ、西日本空輸入口の「板付基地」表記の門柱です。同社は今年3月、新設された福岡市東区「奈多ヘリポート」への移転が完了していますので、この門柱や格納庫も近いうちに解体されるんでしょうか。
1966(昭和41)年6月に福岡空港内のこの場所に移転してから54年、西日本空輸は九州地方においてヘリコプターで送電線の巡視・旅客輸送・報道取材・医療搬送などを行う九州電力グループの会社(西日本鉄道なども主要株主)で、在福民放4局(RKB、KBC、TNC、FBS)や西日本新聞社、共同通信社などの報道ヘリの運航も担っているそうです。
3枚目の写真は1970(昭和45)年頃の絵葉書より、右上に西日本空輸の格納庫が見えます。奈多ヘリポートへの移転が完了した同社ですが、もともと同ヘリポートは「雁ノ巣飛行場」のクロス滑走路の跡地南側に新設されましたので、言い換えると雁ノ巣から福岡空港へ移転し、さらに「もう一度創業地へ戻った」ということになりますね。
新型コロナ禍の2020年5月、福岡空港を行き交う飛行機は激減していますが、自宅が空港から近くマンション上階からもよく見えるため、20数年前からたくさん空港や飛行機の写真は撮ってきました。国際線ターミナルまでは徒歩15分ほど、ちょうどいいカメラ散歩コースなので、同ターミナルの展望デッキから西日本空輸の格納庫や行き交う飛行機もよく撮りました。
ついでに言うと、自宅マンションのある場所は、同社が運航するヘリなどの侵入路上にあたるため、災害や事件があると爆音響かせながらヘリが飛ぶので、けっこう辛い思いもしました。同社奈多へ移転した4月以降は少し静かになってホッとしたのも事実です。
そういえば、少し前に本ブログで紹介したアプリ「航空写真・日本の戦後から現在」では、現在の地名・施設名の入った地図から昔の空撮写真へ切り替えてみることができるので、雁ノ巣飛行場があった頃の1940〜60年代の空撮写真をみると、奈多ヘリポートの場所がクロス滑走路に掛かっていることもすぐに判るので、興味ある方はぜひ試してみてください。
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