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記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

博多献上ばんぎや

2010年05月18日 07時05分40秒 | 福博まちの記憶
 15日、小倉から車で帰宅途中に綱場町で火災があったことを知った。ショックだったのは被災店舗の中に大好きな菓子店「博多献上ばんぎや」さんや、博多部では唯一の昔ながらの「大平羅紗店」が含まれていたこと。

 ニッケやショウガ菓子が大好きな私は、月に2回ほどばんぎやさんへ顔を出して「博多献上」や餅菓子、おこわ等を購入し、短い時間におかみさんに古い話を伺うのが楽しみだった。店内に飾られていた戦前の店舗の写真が、戦災にあった中で唯一持ち出せて遺ったものだと伺っていたが、それも今回焼失しただろうなぁ(翌日確認したところ、位牌や家族写真等は奇跡的に焼け残っていた)。

 数日前にも博多カレンダー委員会で来年度の博多カレンダーに「博多銘菓12ヶ月」として、ばんぎやさんを推薦したばかり。どんたくまでは忙しいし、終わってからライフワークにしている商店の聴き取り&アーカイブのお願いに伺うつもりだったので残念だ。 これから博多祗園山笠を迎える町にとってもダメージは大きい。

 今年の博多松囃子で、通りもんの記録撮影でばんぎやさんを廻っていない。複数のコースをフォローする関係で、火災後だったので川端中央・上川端商店街のルートを優先し、綱場~奈良屋ルートの撮影を断念したからだ。奈良屋の西頭さんが今年の稚児流れの総代(西流れ)だったので本当は撮影すべきところだった。これも悔いが残る。

 翌日、被災現場を訪ねお見舞いの際に奥様たちと会話した。再開へのハードルは結構あるようだけど、銘菓の火を消さない支援が地元であるのを願う。それに「博多献上」の、しょうがとにっけの摺蜜を簿種に合せて作る製法は、全国的にも珍しいそうだ。貴重な食の文化遺産でもある。

 わが家には「博多献上」が常備されていることが多く、お茶受け菓子として来客に出すことも多い。先日放送のナイトシャッフル「記憶探偵キノレオ」のロケ前の打ち合わせでも、ディレクターO氏に出したのは「博多献上」だった(笑)。これ食べながら岩田屋観覧車だの何だののブレストした訳で…。 とにかく、被災3店が無事に再開できることを願う。

今日の写真は、 今年のどんたく花自動車(渡辺通り、ホテルニューオータニ博多をバックに)。

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1 コメント

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おじいちゃん (みきなな)
2010-06-02 18:14:35
おじいちゃんの会社が、焼けちゃって、悲しいです。
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