下町風情の残る井尻界隈、西鉄バスは旧筑紫郡日佐村時代からの細い旧道を走ります。その脇には茅葺き屋根の民家、商店街を一歩入ると憩いの場である井尻池があるのも魅力。大相撲九州場所時には三保ヶ関部屋が永く井尻に部屋を置き、界隈に暮らしていた頃はよく稽古を観に行きました。
都市高速の外環状道路が脇を通り、西鉄天神大牟田線もこの先から高架化されるとか。幹線道路が整備され都市化が進むなか、昭和後期の雑多な繁栄ぶりを知る身としては一抹の寂しさ。それでも、最近は女学院の学生たちが運営する劇場や井尻発のご当地アイドルも誕生。八方に広がる路地を歩けば、興味深い世間遺産ネタがたくさん転がってますね。