記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

ひと駅ノスタルジー「嬉野温泉駅」編の覚え書き

2022年10月04日 16時47分06秒 | 福博まちの記憶

2019年4月に始まったFBSめんたいワイド月曜日の人気コーナー「ひと駅ノスタルジー」。ケン坊田中さん(田中健二さん)が古写真を持って駅最寄りの歴史や逸話を巡るもので、ご縁をいただき開始当初から企画をお手伝いしています(今は2週に一度お手伝い)。

2022年9月12日(月)放送回では、西九州新幹線開通を直前に控えたタイミングで「嬉野温泉駅」編がオンエアされました。今年4月以降、西日本新聞社に連載していた「天神の過去と今をつなぐ」執筆などを終えたこともあり、ロケには可能な範囲で同行しています。

博多と長崎を結ぶ「長崎街道」の宿場町・温泉街として繁栄してきた嬉野温泉に鉄道駅が開業したのは91年ぶりだそうですが、今回はこのコーナーでよく取り上げられる鉄道廃線&駅跡などではなく、純粋に嬉野温泉の歴史がテーマでした。

古い絵葉書を拡大したお題パネルを片手に、ケン坊さんが酒造「虎の児井手本店」や橋爪菓子鯆、シーボルトの湯を経て、1830(天保元)年創業の老舗旅館「大村屋」さんへ。古い絵葉書に写っているあるものが旅館に遺っていて、とても驚きました。

嬉野温泉の歴史を巡りましたが、絵葉書を所有している私も初めて訪問する老舗ばかりで勉強になりました。

お題を決める際、ブレストで私の方からネタ元の絵葉書を提示する場合もありますが、今回は手持ちの嬉野温泉の絵葉書の中からディレクターに選んでもらい、ロケハンを通じて構成が決まる方法でしたので、私自身はケン坊さんと同様にロケ本番で初めて訪問した場所が多く新鮮でした。

西九州新幹線開通に合わせてということで、実はブレスト段階では武雄温泉駅も候補でしたが、手持ちの面白い絵葉書が無かったので嬉野温泉駅に決定。もう一人のディレクターさんの担当回で10月3日に武雄温泉駅編がオンエアされました。

コーナーも始まって4年半、私がお手伝いした回だけでも100回を超えているので、本当はまち歩きイベントや書籍刊行もしたいと思っていますが、余力なく実現していません。福岡市東区の西戸崎地区では公民館主催で私が講師役でのサイクリングツアーが計画されましたが、ちょうどコロナ禍に入るタイミングとなり残念ながら中止に。いつか駅を出発しての単発イベント、やってみたいものです。

残念ながら番組やコーナーのアーカイブ配信は今のところ無いので、これからも時々ロケやネタの裏話を書いてみたいと思っています。

 

拙著「美しき九州〜大正広重・吉田初三郎の世界」残数わずか!


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