今年も博多どんたく松囃子関連の撮影締めはレストラン&バー BLOSSO(西鉄イン福岡・毎日会館13階)からの花自動車です。昨年ここから撮影した写真は、今年の「博多カレンダー」に小さいですけど掲載されています。夕刻のパレードは列入り出発を呉服町交差点にて撮影後にここへ移動します。
無事にミッションを終えて、ひとり打ち上げするのが毎年恒例になっています。
那珂川沿いの大洋ビルに約10年ぶりに復活したサントリー広告は、この日に記者会見をしたイチロー。とりあえず諸々お疲れさまでしたの意味を含めて乾杯。ただ撮影するのは面白みに欠けるので、やっぱり時事ネタ的なものは抑えて撮るようにしています(笑)。
この日の福岡は快晴、刻一刻と空の色が変化するマジックアワーを店内から堪能しました。数年前から毎年ここから撮影していますが、景観は日々変化するので貴重な町並み記録写真にもなっています。
那珂川沿いの夜景。レストラン&バー BLOSSOの入る西鉄イン福岡(毎日会館)と水上公園を入れて。
ちなみに、どんたく広場のパレードは呉服町交差点の西側のこの場所からスタートします。花自動車もココから出発しますが、この場所は「渡辺通り」渡辺與八郎氏の生家(紙與呉服店)があった一帯でもあります。
この明治通りが開発される際、與八郎氏は真っ先に自宅敷地庭を市へ寄付しています。福博電気軌道がこの道上に開通したのは1910(明治43)年3月、氏は実弟を役員に送り込み松永安左エ門経営の軌道開通を後押し。さらに主導した博多電気軌道が翌1911(明治44)年10月に開通し、明治通りと交差する地点に「天神交差点」が誕生。與八郎氏は「天神町電停」を設置して現在の天神地区の発展が始まるわけですね。
NHKブラタモリ#18 福岡と鉄道 でも取り上げていただきました。與八郎氏の生涯と功績の詳細は、拙著にしてつWebミュージアム「渡辺與八郎の未来都市」にて公開中です。
ちなみに、どんたく広場は明治通りというのが当たり前ですが、実は明治通りに路面電車が走っていたこともあって以前は博多駅前通り〜国体道路がどんたく広場でした。丙午生まれの私よりも年齢が上の方はご存知だと思います。
現在は呉服町交差点から天神交差点手前(市役所入口)までのどんたく広場、偶然でしょうが福岡市発展の礎を築いた渡辺與八郎氏を顕彰するものになっている気がします。
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