記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

小説とドラマと推理の妙。

2009年12月16日 00時08分18秒 | 福博まちの記憶
 日曜の夜、久しぶりにドラマを楽しんで観ている。言わずもがなのNHK総合
「坂の上の雲」である。高校時代、周囲は司馬遼太郎なら「龍馬がゆく」や
「翔ぶが如く」「風神の門」などを読んでいたが、天の邪鬼の私は「梟の城」
から始まって「国盗り物語」「最後の将軍」などをまず読んだ。その次に読ん
だのが「坂の上の雲」だったと思う。

 ドラマを観るにあたって久しぶりに読み返してみたが、やはり面白い。しか
し、それは高校時代と違って多少のこの時代の知識を得たことによる、自身の
経験則からくる新しい面白さであった。子どもの頃に読んだ本を今読み返すと、
本当に面白いと思えるものはどれほどあるだろう。司馬遼太郎の本は当然のご
とく今読んで尚、読むたびに尚、面白い。

 同じ面白さを、松本清張の作品に感じる。若い頃は「点と線」くらいしか読
んだことが無かったが、30代を過ぎて読む機会が増えた。気づくと文庫本だけ
で50冊近く棚を占拠、椎名誠や司馬遼太郎、西村京太郎に迫る勢いで書棚でラ
ンクが上がっていた。映画「ゼロの焦点」をまだ観に行っていないが、そろそ
ろ上映館も減ってきたので今週なんとか行きたい。

 小学生時代は多くの男の子がそうであったように、冒険小説と江戸川乱歩が
大好きだった。「冒険者たち(アニメ化後、ガンバの冒険)」「残された人々
(アニメ化後、未来少年コナン)」「トム・ソーヤの冒険」「ハックルベリー
フィンの冒険」など、今でも読みたくなる本ばかりだ。そして、それら冒険小
説の中で一番好きだったのは「ドリトル先生」シリーズである。

 実写映像化されたドリトル先生は、時代が現代に置き換わって少々違和感が
あった。観なければ良かったとまで言わないが、イメージとはかけ離れたもの
だった訳だ。映像化を待望するのはファン心理、しかしその反面イメージが崩
れるのも怖いものである。「ゼロの焦点」はどうなんだろうか。

 夕刻、FBSに向かった。ナイトシャッフルの逢坂氏が「記憶探偵」シリーズ
を関係者用スペシャルパッケージ(5枚組DVD)にまとめてくれたので、受け
取りがてら次の企画の打ち合わせをした。松本清張が今年生誕100年というこ
ともあって、私としては松本清張ネタをひとつやってみたい気があったが、な
かなか良い素材が無い。

 ブラジレイロと清張、西島伊三雄氏と清張など色々アイデアを出す中で、彼
が母校(天神島小=統合で小倉中央小)に寄贈したグランドピアノが小学校の
統廃合時のどさくさで、行方不明になっていることを聞いた。40年ほど前に寄
贈されたピアノだから、簡単に捨てるはずはない。しかし現実には行方知れず
らしく、どうすれば行方を追えるかを考えている。

 中古ピアノ業者、古物商、当時の小学校やPTA関係者などを一人ずつ当る事
も考えたが、労力を考えると困難そう。最後に行き着いたのは調律師を探すこ
と。ピアノであれば必ず設置後に調律が必要、寄贈者名が入っていれば目立つ
はずだと思った訳だ。さて、実際どうするか(笑)。

今日の写真は、
1枚目、とにかくキレイだった14日夕刻、美野島商店街での燃えるような夕焼け。

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