幕張でポタリング日記

自転車趣味や好きなアニメやら思いついたことをチラホラかきちらしています

カヴール来た!

2024-08-24 06:14:15 | 日記

夏の海。

やっぱり夏は海だよね!

浜辺に立てたパラソルの下で読んでいた萩原朔太郎の詩集を顔に乗せまどろんでいると飛んできたビーチボールにその本を落され、目覚めると目の前には水着姿がまぶしい憧れの美少女が。

「もーっ! まりきち君ってば海に来てまでお昼寝なんてもったいないないよっ! 一緒にこれ、やろ!」

…………なんて青春を謳歌したい人生でした。

 

まぁ、カラフルなパラソルは無くグレー一色の鉄の塊ばかりで泳げるものなら泳いでみろ!って感じの厳つい海辺ですけど。

久しぶりに横須賀に来ました。

もうすっかり主として見慣れた逸見桟橋H1H2バースに繋がれた「いずも」…………ではありませんね。

いずもと似たような感じではあるけれど、別の艦が停泊しています。

イタリア海軍の空母C550「カヴール」が来日したのです。

奥に見えるのは同じイタリア海軍フリゲートのF594「アルピーノ」

空母打撃群を構成する艦として随伴しての入港です。

もう1隻の哨戒艦P432「ライモンド・モンテクッコリ」は沖縄に行くとのこと。

 

ヴェルーニ公園からでも良く見える逸見桟橋に着いてはいますが、特に艦載機を満載しての入港ですから反対側からも見たい!と軍港めぐり遊覧船に乗りますよ。

予約したのはこの日の第1便となる10時便。

出港の1時間前の9時にコースカショッピングセンター内にある受付に行ったのですが開店前からすでに並んでおりおおよそ20人目くらい。

さすがにトップということはないにしろ5人目くらいには……と考えていたのですが甘かった。

平日とはいえやはり「お祭り」ですからね。

予約はしてあっても遊覧船上のどこに場所を取るかは並んだ順なのです。

9時に受付開始で、チケットを受け取り桟橋に並ぶ。

熱中症対策にカラフルでは無いパラソルが並んでいる。

しかも塩飴も配られるという念の入り用。

とはいってもやはり熱い。

30分前に受付開始にして冷房が効いた店内で並ぶようにしてくれた方が良かったな………………

 

パラソルの列と自前の日傘を併用して耐える事1時間弱。

ベストポジションというわけにはいきませんでしたが、船2階最後部の右舷寄り最前列を確保できました。

 

この位置からだと往路より復路の方がよりお目当てを見ることができるのでまずはいつものように米海軍・海自潜水艦側から。

 

「たいげい」型と「おやしお」型2隻の3隻が並んで係留されています。

潜水艦は行動が秘匿扱いでどの艦かは分からないのですが、進水式の際に描きこまれていた艦番号の515が消された跡がまだ残っているのでSS515「じんげい」のようですね。

よくラッパの練習をしていて、それを聞くのが好きなのですがこの日はしておらず。

 

米海軍巡洋艦CG62「ロバート・スモールズ」

聞き慣れない艦名だなと思ったら、ながらくここ横須賀にいる「チャンセラーズビル」から昨年改名されそうです。

再来年には全艦が退役となるこのタイコンデロガ級巡洋艦ですが、なぜわずかな期間ながら改名したんだろう?

退役間近だけあってもうボロボロですね。

進水してから既に36年ですって。

 

更にお歳を召している55歳の揚陸指揮艦LCC19「ブルー・リッジ」

いつもあそこにいる姿しか見ていないので第7艦隊旗艦としてのオフィス的任務なのかと思ったら先日まで出港していたようです。

 

DDG113「ジョン・フィン」がいつもはアメリカの空母がいる12号バースで整備を受けています。

ここの主、CVN76「ロナルド・レーガン」は日本での配置を終えアメリカに帰っています。

交代艦としてCVN73「ジョージ・ワシントン」が再配置されるとのこと。

横須賀を離れることとなった米兵は「CoCo壱番屋」のカレーが食べられなくなることが悲しいのだそうです。

横須賀の港からすぐにあるココイチはいつ見ても米兵がいる気がします。

 

沖合にいるのは駆逐艦DDG83「ハワード」

すでに93隻が就役中または建造中なアーレイ・バーク級ですが、更に10隻の調達を計画中とのことで100隻を超える見込みなようですね。

 

退役間近なタイコンデロガ級とは1番艦の就役が8年しか変わらないのですが、この大きさが使い勝手が良いのでしょうね。

初期のころの艦も近代化改修を施しまだまだ現役なタイプです。

 

イタリアから来たお客さんの為にH1H2バースを空けているのでDDH183「いずも」は冲止めです。

海上自衛隊最大で艦容も大きく見えそれほど離れているようには見えません。

着岸ではなく洋上で見ることができて嬉しい。

 

すでに2番艦のDDH184「かが」が空母化改修を終えていて、同様に年内にはこのいずももドック入りして前部をまるっと取り換えられます。

このスマートな美人さんが見れるのもあとわずか……

 

遠方にはFFM2「くまの」が錨泊しています。

ステルス性を最大限に考慮したスタイルなので錨を下ろすときにはああしてカバーが開くのですね。

 

お隣に長浦港には呉を母港とする敷設艦ARC483「むろと」がいますね。

あまり軍用艦っぽくないシルエットですがこう見えて?詳細は秘匿だそうです。

海中(特に潜水艦)を監視するための機器やケーブルの設置や海洋調査が任務なのだとか。

 

こちらは海洋観測艦AGS5104「わかさ」

いつも横須賀にいるお馴染みさんです。

この艦も39年がたっていてそろそろ……?

 

そうりゅう型2隻がいます。

同型艦ですが、船体の沈みがかなり違っていて、奥の艦は燃料や食料等が積み込まれあるいは人員の多くが乗り込んでいて出港が近いのかも知れませんね。

 

一度港外に出て長浦港へとやってきた遊覧船ですが、復路は半島を切り開き短絡させた水路を通り横須賀本港に戻ります。

あの切通みたいになっている所、気になるー。

 

でっかいドアが開いている!

まずます気になるーっ!

弾薬庫な雰囲気がしますね。

もちろんよくわかりませんが……

当然この遊覧船のガイドも知っているのか知らないのかここには触れず。

 

横須賀の吉倉桟橋には港外で錨泊していた「くまの」と同じフリゲート1番艦FFM1「もがみ」が接岸しています。

タラップを下ろす時もやはりああしてハッチが開き複雑なシーケンスを経て展開されるよう。

お隣のDD111「おおなみ」とくらべると特にマストがとてもすっきりです。

 

潜水艦救難艦ASR404「ちよだ」、掃海母艦MST463「うらが」、護衛艦DDG174「きりしま」

違う艦種が並んで楽しい。

 

DDG179「まや」、DD116「てるづき」とYO48「油船48号」が並びます。

イタリア艦に油船も含め吉倉桟橋に8隻もの艦艇が繋がれている。

 

遊覧船もいよいよお客様の1艦に接近です。

イタリア海軍フリゲートF594「アルピーノ」

 

シンプルなステルス艦型だけれど細かな所を見ていくといろいろなメカニズムがぎゅっと詰まっていてカッコイイ!

 

艦載ヘリのNH90ヘリも露天駐機されていてありがたい。

(ありがたいって何?)

 

後部ハッチが開いていて何かわからないけれどイイっ!

黄色という目立つカラーだし曳航式のソナーかなにかでしょうか?

 

そして本日のメインディッシュ、イタリア海軍空母C550「カヴール」です。

3年前の「クイーン・エリザベス」に続き、まさかアメリカ以外の国の空母を日本で見ることができるとは思っていませんでしたよ。

(2021年に来た「クイーン・エリザベス」を見るために東京湾フェリーに乗ったよ)

 

艦載機も満載です。

 

大ベストセラー機となりつつあるF35「ライトニングII」の艦載バージョンF35Bが所狭しと並んでいます。

 

そして!

 

AV8B+「ハリアーII」も載せていますよ!

カッチョエエエエエエエエエエエエエーーーーーっっっ‼︎‼︎‼︎

世界でも稀有なV/STOL機ですが、その能力の主力はF35Bへと移りが退役が進む中、きっとこれが最後のハリアー見物となるだろうな。

映画「トゥルーライズ」のクライマックスはぼくの中のハリウッド映画ベストシーンのひとつです。

 

複座タイプのTAV8Bの姿も見えますよ。

キャノピーが長く、後席スペースの為に頭が大きくこれはこれでカワイイ。

 

通称スキージャンプ台の先端はQEと同様発艦機のブラストで煤汚れている。

いつ見ても綺麗ないずも型2隻もF35B運用が始まればこうなっちゃうんだろうな……

 

艦橋上に日の丸が揚がっているのが嬉しいですね。

約45分の遊覧船も桟橋に戻り軍港めぐりも終了です。

次の便を待つ人の列も伸び、平日でもこれなのに土日は予約とるのも大変でしょうね。

 

曇り予想で安心していたのに一転晴れ間が多く陽にさらされた身体をサンシャインパインフラペチーノで冷まします。

「世界一綺麗なスタバ」や「世界一絶景が見れるスタバ」等の記事をよく見ますがぼくにとっての絶景スタバはここですね。

写真に撮ると肉眼でみるよりずっと遠くになりますが……

 

正面どーん

ヴェルーニ公園を歩き今度は右舷を見物に向かいます。

 

うん、

ここでこうしてみるとやっぱり「いずも」に見えますねw

スッキリ綺麗ないずも型に比べ大分ごちゃついてはいますが、サイズも同程度でF35B運用艦という役割もそうだし災害時には病院船としても使える艦種ということでやはり似るものなのでしょう。

大きな違いは離陸用滑走デッキがスキージャンプ式か平面式かというところ。

 

さて、この後はいつもなら一国坂の階段を登り上からも見たいところですがなにせこの猛暑。

できれば行きたくない………………

コースカ屋上駐車場は正式に撮影禁止の掲示が出ました。

なにか問題があったのでしょう。

ならなおさら山登りはしておきたいところですが………………

この後は東京青海の国際クルーズターミナルに寄港しているドイツ艦を海側から見るために東京都所有20億円クルーザー「東京みなと丸」を予約しているので向かいます。

(東京みなと丸に乗ったよ)

いやー、山登りしたかったなー(せず済んでホッしている)

と、そこに一通のメールが………………

 

ええぇぇーーーーーーー(泣)

ターミナルに行けば見ることができるのですが、これで一気に疲れて軽く熱中症のような感じもあるので帰宅します。

週が明ければ台風も近づくし、もう見に行けないかな。

イタリアの練習帆船やフランスのフリゲートもやってくるけど横須賀停泊のイタリア艦に海自護衛艦も含めてそれらが台風避泊の為に洋上に出ることを考えると、月曜日に東京湾フェリーに1日中乗っていればまるでプチ観艦式といえる光景が見れるかもね。

 

 

 


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