目の前を東海汽船のジェットフォイル「セブンアイランド虹」がバビューン。
船体が海面から完全に浮いている。
過密の東京港内なのにもう速度をあげて翼走するんですね。
ここはお台場潮風公園です。
チリ海軍の練習艦「エスメラルダ」が東京港晴海に来るということなので見に来ました。
いつもなら晴海の客船ターミナルで見るのだけれど午前中では逆光気味になるし、純白の船体が輝く姿を見たいので順光で見ることができるここ潮風公園に来ました。
予定では8時入港。
猛暑の中朝早い時間で助かった。
エスコート役である護衛艦「まきなみ」にまだ動きが無いのでポケモンGOで時間つぶし。
ここ潮風公園とお台場はレアなポケモンが出ると噂があるからね。
まだ捕まえていなかったポケモンがここで出たのはスリープくらいなものだったけれど”いいキズぐすり”はジャンジャカ出る。
それにしても遅いなー
「まきなみ」7時を過ぎてもまだ晴海から動いていないよ。
……とイヤな予感がしてスマホアプリMarineTrafficを見てみると……
もう城南島を越えて東京港に入ってきてるやんかー
ポケGOを終わらせ急いで海辺の撮影ポイントへ移動。
港内でRO-RO船の神泉丸に追い越されるような低速航走で助かった。
カメラを取り出しレンズを付け替えてと。
走ったので息が上がる。
そういえば足のケガが完治したあとこんなに走ったのは初めてかもしれない。
大丈夫かな……
息も上がるけれどさすがに10ノット以下ではなかなか時間がかかりそんなに急ぐこともなかったみたい。
やがて東京港深部の狭いカーブを曲がりチリ海軍練習帆船BE43「エスメラルダ」が姿を表しました。
世界第2位の高さを誇るマストなのに大井コンテナ埠頭のガントリークレーンが背後に乱立しておりとても見えづらい。
檣長が48.5mってレインボーブリッジの桁下が52mなのでけっこうギリギリじゃないか。
朝早い8時入港って潮の満ち引きによる都合なのかもしれない。
一応57mm砲を2門と武装はあるものの式典などの礼砲用だそうです。
少し進むと今度は火力発電所でまたゴチャゴチャとしたバックに。
う~ん
目論見通り船体は綺麗に輝いているのに背景がなぁ……
最接近時には今度は手前に警備艇が被っちゃった。
となりで撮影しているおじさんがなんかブツブツと文句言っている。
そりゃありゃりゃーとは思うけれどそんなことで文句を言うことはないと思うなぁ……
警備という重要な任務に着いているのだし、これでスキを付かれテロ行為でもあれば外交問題になっちゃうよ。
首都東京でそんなことがあったのならオリンピックを目前にして信用ガタオチじゃん。
沖縄であったエスメラルダ号火炎瓶投擲事件を知らんのか?
それでも海保の測量船に隠れる寸前に警備艇も前に抜けてなんとかぎりぎりクリアに真横姿を撮ることができました。
東京港で撮る以上はこれで十分でしょう。
さ、急いで晴海客船ターミナルに移動。
今度は寄港式典を見に行くよ。
そのために車で来たのだけれど間に合うか?
渋滞していなければ大丈夫なはずなんだけれど……
豊洲の新市場を横目に橋を渡り晴海客船ターミナルに着いたころにはもう目前にまで迫っていまいました。
はぁ……車を駐車場に入れてこのデッキまでまた走ったのだけれども足大丈夫かな?
でもここからがゆっくりゆっくりなので結果急ぐ必要もなくまったくの余裕だったようです。
うん、やっぱりこっちからは白い船体が陰でグレーになっちゃっているね。
潮風公園に行ったのは正解だったな。
その入港を見守っているのが今回のホスト艦に就いている海上自衛隊護衛艦DD112「まきなみ」です。
横須賀ではなく大湊の所属艦がこんな東京湾最深部にいるなんて。
今回の寄港に際してはホスト船である「まきなみ」が一緒に入港して来なかったわけですが、昨日のうちに浦賀水道外でランデブーした後東京港入り口までエスコート。
「まきなみ」はそのまま歓迎式典準備のために晴海埠頭に入り、「エスメラルダ」はその東京港入り口の羽田沖で一晩錨泊したようです。
ずっと「エスメラルダ」が入港する前に「まきなみ」が出迎えに出ると思っていたのでのんきにポケGOをしていたのですが肝を冷やしました。
船首側のタグボートが引っ張り、そして船尾側のタグが押すというやりかたでクルリと反転。
この連携も見ていて楽しい。
正面いただきました。
フィギュアヘッドは南米の艦だけあってコンドルなんですね。
「エスメラルダ」艦上の音楽隊がなんと日本の「軍艦行進曲」(軍艦マーチ)を演奏している。
じんわりと涙がこみ上げてきちゃったよ。
かっこ良くそしていい曲だよねこれ。
もし過去に遡れるならこの曲をパチンコ屋の定番として広めた奴をぶん殴りたい。
対して海上自衛隊の音楽隊が演奏する返礼の曲にチリ海軍兵のみなさんが拍手をしてくれる。
こういったやりとりは今でも外交手段の一つである海軍の美しいしきたりでとても痺れます。
そして艦上の乗員たちによる合唱を聞きながら「まきなみ」の前方に無事接岸。
ようこそ!日本へ。
任を解かれた2隻のタグボートもこれまた息をピタリと合わせたダンスのように「エスメラルダ」から離れて行きました。
そして水先案内人を乗せたパイロット船も離れ
海上自衛隊とチリ海軍による式典が始まりました。
士官候補生の練習航海なのでみないい顔立ちをしている。
ホノルルなどにも寄りながらの長い航海なので恋人だか奥様だかの女性が先回りしてきたようで、この式典をよそにえらく濃厚なラブシーンで再会を喜んでいるカップルもここからは丸見えでした。
この後も都職員による歓迎の言葉などが何人も続くようなので退散としました。
明日27日土曜に船内一般公開があり、30日12時に出港の予定です。
12時ならレインボーブリッジの遊歩道が開いている時間だから上から見るのも楽しいかもね。
ぼくは仕事で行けないのが悲しい。
おそらく「エスメラルダ」乗員の東京案内おもてなしのために借り出されたバスですね。
でも、この2階席オープントップなロンドンバスでこの高温多湿な猛暑東京を巡るのはイヤだな……
さ、帰る前に「KiRa-KiRa Sensation!」~「僕らは今の中で」を歌うか!!
……ってボケはここ晴海客船ターミナルに来た時には必ず言っているな。
晴海でカナダ海軍「ウィニペグ」を見てきた
晴海でトルコ海軍「ゲディズ」を見てきた
晴海でカナダ海軍「レジャイナ」を見てきた
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