(この絵を描き上げたそばから娘に「え~、なんか凛ちゃんとは違う~」とキビシイ意見をぶつけられました)
劇場版「ラブライブ!The School Idol Movie」の公開開始から2つの週末が過ぎました。
そろそろネタバレをかいても許されますよね。
まぁ、別に誰にも需要があるとは思いませんが自分の中で今感じていることを纏めてみようかなと。
まず、この映画はちょっと特殊な作品だと思うんですよね。
確かに感動しましたし、涙も流しました。
でも、普通の映画やアニメ、ドラマで流す涙とは少し違う。
ストーリーに感銘を受けたとか、誰かが死んで悲しいとかそういった観客みんなに等しく(もちろん個人差で泣かなかったり感動しなかったりはあるにせよ)訴えかけてくるものではなく、今までμ’sを支え応援してきた人でないと心動かない…… きっとラブライバーでは無い人がこの映画をいきなり見ても全く感動もしなければ泣きもしないし、そもそも面白くもなんともない作品だと思います。
でも、ずっと見てきたから(ぼくのラブライバー歴は短いですが)あのEDがとてつもなく切なく悲しくなる。
TVシリーズ2期ではμ’sひとりづつが1歩を大きく踏み出したその回のEDでそれぞれが受け取っていた白い羽根。
今回劇場版のEDでは脱ぎ捨てられた練習着の上に白い羽根が落ちても誰もそれを拾うことはありませんでした。
そしてそのライブ前、大きな決意を胸に進むμ’sを象徴するように空をとぶ9羽の白い鳥。
思えばこのラブライブ!は最初から鳥の羽根というのが大きなキーになっていましたね。
穂乃果・ことり・海未ちゃんの3人ではじめた最初の歌い出しは「うぶ毛のことりたちも いつか空に飛び立つ 大きな強い翼で飛ぶ」というものでした。
そして今回、最後の歌は「ことりの翼がついに大きくなって 旅立ちの日だよ」となっています。
もうμ’sは羽根を受け取る側ではありません。
集まったスクールアイドルたち……そして雪穂・亜里沙ちゃんたちのようにこれからスクールアイドルとして頑張っていくみんなへ羽根を届ける存在となったことを表現しているように見えます。
3年生が学校を去った後の6人がスクールアイドルを続けた描写はありませんがおそらくμ'sではないカタチで続けたのでしょう。
でも、”ほっとけない””応援したくなる”彼女たちはもういません。
だからこのお話はもうオシマイ。
そういうことなのでしょうね。
そして、この作品がツラく感じるのは、ストーリーの命題が、ぼくたちラブライバーに突きつけられた物に感じ取れるから。
TVシリーズでの決意はあくまでμ’s9人の中での想いの共有。
公の場での終了宣言はまだしていないのですから。
理事長は「μ’sには続けて欲しいとみんな思っている」と言いました。
経済を預かる大人としては当然の考えですよね。
A-RISEはスクールアイドルからプロへの道があることも教えてくれました。
あの帰国後の狂騒ぶりからすると来年の音ノ木坂への入学希望者数はとんでもないことになると予想がつく。
穂乃果ちゃんのお家の和菓子も飛ぶように売れ、きっと地元須田町や神田、秋葉原界隈での経済効果も相当なのでしょう。
理事長の机の上にいつもあったアクリルケースの中の造花(多分)も今回は時を止めることへの象徴にすら感じます。
そして、きっとこの大人たちの立場はぼくたちラブライバーと同じなのかもしれません。
まだまだ終わらないパーティーの中にいたい。
ずっと輝夜の城で踊っていたいんです。
でも、μ’sのみんなは誰一人と異を唱えること無く「限りがあるからこそ輝けるスクールアイドルでいる」ことを選択しました。
まだ6人で活動していける1,2年生よりも本当はもっと続けたいと思っているあろう3年生の絵里・希・にこちゃんからは穂乃果が決心を固める前に答えを出してきました。
その絵里ちからのメールは、まさにぼくたちラブライバーに対する答えそのものに感じます。
だから、余計に心に突き刺さり、涙も溢れてくる。
そして穂乃果ちゃんの決意。
制作側がμ’sに自ら力強く終わりを宣言させたのは、次に控えるラブライブ!サンシャインのことがあるのかもしれません。
大好きなアニメが終了した後に次に始まるアニメを憎む感情があることをたまに目にします。
それはまるで新番組がその大好きなアニメを終わらせてしまったかのように……
でも、このラブライブ!は、そんな大人の事情でμ’sのコンテンツが終わらされたのではなく、それがμ’s9人の強い思いとし、そしてμ’sが落としていった羽根を拾うのがラブライブ!サンシャインの9人といった自然な流れで次も応援できるようにしたのかもしれません。
だから、淋しいけれど3期アニメはまったく望みません。
そりゃ雪穂・亜里沙ちゃんと6人がどう絡むのか見てみたいのも確かです。
絵里ちや希ちゃんは「やってるー?」ってスイーツの差し入れなんかを持って部室にちょくちょく顔を出したりしているかもしれません。
にこにーはラブライブ!優勝の実績をひっさげて本物のアイドルデビューを果たしているかもしれませんね。
そんなことを想像すれば見たいにきまっているじゃないですか。
それでも、アニメは終了といってもまだまだノベルズやコミックは未だ廃校危機のなかにあるし、スクフェスだってある。
アニメだって今までのように新曲CDのPVとして作られるかもしれない。
今までのPVだってTV・映画アニメとはなんら関連性もなく、本編ストーリー内では「Wonderful Rush」や「夏色えがおで1,2,Jump!」などは存在していないのですから。
近頃マルチメディア展開全盛の中では媒体ごとの差異によるパラレル状態も別に違和感なく受け入れることができますからね。
だからこのTV・映画のお話は終了したけど、μ’sはまだまだ続くよ!でいいんじゃないでしょうか。
穂乃果ちゃんの決意のように明確にこれで終わり!と発表されるのか、アイドルマスターのようになんとなくゆるゆるっと世代交代を進めるのか。
キャストのみなさんがこれでラストライブと宣言するとしたら、大きなひとつの転換点となるのは間違いないのでしょうけれど、そうなるまでの時間の中、まだまだこれからもμ’sを応援していきたいと思っていますよ。
あとは思いつくままにだらだらと。
NYで出会ったシンガーのお姉さんは未来の穂乃果ちゃん?との考察もあるけど違うと思うなぁ。
ラブライブ!は確かにファンタジーだけどそこまでSF的ではないと思うの。
でも、制作側もわざとそうどっちつかずに悩ませるように作ってあるよね。
声を高山みなみさんにしているのも、えみつんにすれば穂乃果確定になってしまうけど、他人で、しかも高音だけどハスキーというえみつんの声に近い高山みなみさんを起用したあたりがもう狙っているとしか。
ママライブ! すでに出ていることり・にこ・真姫ちゃんのお母さんの他には、海未ちゃんママは発見できたけど後が全くわからない。
さすが元アイドルの卵だっただけがあるカワイさと評判のかよちんママ見たいんだけどなぁ。
でもかよちんママに気を取られていると凛ちゃんママを見逃すらしい。
卒業式には早すぎる満開、盛大に散っていた桜は、NYから帰ってきても、アキバでのライブの時も、そして入学式時期でも変わらずに満開でした。
あの謎な存在はガルパンにおける学園艦のような細かいことを気にするなという舞台装置のひとつなのだろうか。
帰りの飛行機内で窓のブラインド隙間から漏れてくる日差しで目が覚める穂乃果ちゃん、確かにロサンゼルスから日本へのフライトがこんな感じで太陽と同じ方向に飛んでいるのでいつまでも外が明るく、たとえブラインドを閉じても何か寝つきにくい感じだったのを思い出しました。
でも、B787って窓の色が変わる電子ブラインドなんじゃ……
そして「エコノミーでの往復ってこんな感じなのね」って言わないでもいい事をつい言っちゃう真姫ちゃんカワイイ。
集まったスクールアイドルたちがまるでμ'sのバックダンサーにしか見えないといった不満点も、見直してみるとあまり気にならなくなってきました。
限られたリソースの中、できる限りには動かしているんじゃないでしょうか。
ラストライブの舞台、大きな蓮の上でμ’sが乗っているのはなにか意味がある気がするんだけどなぁ……
ちょっとまだわからないや。
もちろん今週末も見に行きますよ。
本編前のマナー告知アニメはlily whiteになりますからね。
ラブライブレード!やコールがOKな上映回もあるのか。
楽しそうではあるけど……それって絶叫もありってことだよね。
真姫パパ視点で娘からのキスを受けるシーンで「いただきましたーっ!!」とか、NYのホテルの1室でのりんぱなに「尊いっ!!りんぱな尊い!!」とか……
う~ん……それはどうだろ……
マナーアニメが9人全員の特別バージョンを上映?
悩む~~
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