適当な写真の題材が無かったから"炊いた肉"と迷ったけどこっちはこっちで氷のほとんどの部分が沈んでしまいわけわからない写真になっちゃった。
しかもローソンのキャンペーンで貰ったリリホワコップって……
先週先々週の2週にわたって金曜ロードショー枠で放送された映画「タイタニック」
ぼくが大好きな映画のひとつなのですが、タイタニックが好きって言うと嘲笑される事が多いのはなぜなんだろう?
ベタ甘ラブラブ映画だから?
若き日のレオ様が主役だからアイドル映画とか思われているとか?
低予算で無名俳優を使った単館上映作品を推しとけば映画好きって思われる?
まぁそういう意味では対照的なハデハデ映画作品ですが、ぼくはほんとーに好きなんですよ。
船会社に勤めていた父に連れられて進水式に行っていたような幼少時代ですから、船の本ばかり読んでいて、当然タイタニックのお話も何度も何度も触れていたんですね。
最後まで演奏し続けていた楽団のお話や、英国紳士として終わりを迎えたいと正装した人、時計に手を付き終わりを待つ設計技師、何を言われても上の空で呆然としながら船橋に入る船長……等々。
活字や挿絵で見てきたそのものが美麗な映像として再現されているのですからそりゃ夢中になってしまうのですよ。
もちろんレオ様のラブストーリーとしても感動で、今ほど涙もろくは無かったその当時でも映画館でボロ泣きしちゃった。
まぁこれは音楽の使い方が素晴らしかったからね。
My Heart Will Go Onのコーラスバージョンが流れる中降ろされていく救助ボートに乗るローズを見送るレオ様。
そしてレオ様と離れたく無いローズが救助ボートを離れタイタニック船内に戻ってしまい、彼女の元に駆けつけるレオ様のシーンで曲もクライマックスを迎え、ここで涙腺が決壊ですよ。
男のぼくから見てもヒロインのローズよりレオ様にときめいちゃったな。
船に興味が無い人でも知っているであろう戦艦大和とダイヤモンドプリンセス、そしてこのタイタニック。
金曜ロードショー放送に合わせてなのかなんなのかこのところネットニュースでも数多くのライターがタイタニックネタを書いていましたがまぁそのほとんどがひどい事ひどい事。
書かれていることは全部Wikipediaにあるようなことばかり。
自分なりの論評をしているかと思えば2016年に改正されたパナマックス規格ギリギリサイズのクルーズ船「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」とリンドバーグが飛行機で初の大西洋横断をする以前の時代にイギリスとアメリカの行き来を担う高速ライナー船であるタイタニックとを比較して全幅の足りなさを批判するとか、そりゃスピードを求め過ぎた事で起こった事故だからそれは批判対象になるだろうけど、あまりに時代背景を無視した酷い記事と思うんですよね。
まぁネットニュースには見るべき物目新しい事は無かったのですがツイッターでは驚きの事実を知ることができました。
タイタニック船上で「女性と子どもを優先」と解釈した右舷側に対し、「女性と子ども"だけ"」と解釈してそれを厳しく守った左舷側の船員であるライトラー二等航海士のその後が纏められたツイッターでの記事によると、歳を取ってからプライベートでヨットを購入しておりその写真が公開されていました。
「あれ? このヨット、どこかで見た事が……」と思っていると次の記事がツリーで追加(ツイッターは文字数制限があるので)され、彼がダイナモ作戦に参加した!とのこと。
ええっ⁉︎ まじか!
ライトラー元二等航海士はダイナモ作戦を映画化した「ダンケルク」(2017)の主人公のひとりのモデルだったんです。
映画「ダンケルク」は、敗走し救出を待つイギリス兵とスピットファイア乗りのパイロット、そして自分の船で救出に向かった民間人の3人がそれぞれの違う時間軸で描かれていて、それが最後には一つに纏まるというちょっと判りづらい映画だったのですが、その民間人こそがライトラー元二等航海士だったんです。
これには興奮しましたね。
なんだかダンケルクで最後に纏まったのと同じような感覚でした。
金曜ロードショーではその長さ(3時間超え)故に前後編と2週にわたり放送されており、前編はもうベタ甘ラブロマンスで後編がパニック映画とはっきり分かれていてそれはそれで面白かったのですがやはり通してまた観たくなってきました。
当時レーザーディスクで買ったのですが、もう再生機は物置の奥深くで埃を被っていて、そのLD自体もどこにあるやら。
これはBlu-ray買っちゃうか?
えっ?
1000円?
確かに少し前の洋画は安いけど1000円って……
大丈夫?それ。
「親指タイタニック」だったりしない?(それはそれでまた観たいけど)