せっかくの自転車ライフベストシーズン…と思ったら台風接近でくじけています。
でもその台風のおかげ?で10式戦車プラモが完成しました。
「ヒャッホォォォウ!最高だぜぇぇぇぇ!!」
これほどまでに端正で優美とさえ感じられるスタイルを持った戦車も珍しいんではないでしょうか。
使用した色はタミヤの陸上自衛隊迷彩専用色。
最初この色を吹いたときには「なんか薄くね?」と思ったんです。
でもこうして見ると確かにこれは陸自色だ。
夏の陽の下、陸自駐屯地祭りで見るのがまさしくこんな色。
使いこまれ、少し退色したような感じ。
あまりに絶妙な塩梅で調色されたこのプラカラーに脱帽です。
新型の10式のイメージではないかもしれませんが、その10式も今後全国に配備される頃にはこんな色になっていることでしょう。
気に入りました。
もっとこの色を使って82式指揮通信車とか87式自走高射機関砲なんかを作りたくなっちゃった。
今回の制作で一番のポイントは、あまりに細かく多いために表現が抑えられているフックの再現です。
アドラーズネストの「1/35 陸上自衛隊10式戦車用フック」を使いました。
10式にはフックが220個あるということなので50個入りのこの商品を5袋買ったのですが、なんか余りまくっています。
このサイズ以外にもう少し大きなフックも多数あるので真鍮線を曲げて自作したのですが、どうやらそれらも含めて全部で220個なのかも知れません。
もちろん見落としもいくつかあるのでしょうが……
来る日も来る日もフック位置に穴を開けて元のモールドを削り、フックを接着するという作業を繰り返していました。
でもその労力に見合うだけのカッコよさ……
……なのかなぁ…?
このサイズだとあまりはっきり影も落ちなくて、フックが自己主張していないんですよ。
サイズとしてこれが正しいんでしょうけれどイメージ優先で0.3mm真鍮線を曲げて少し大きめに作ったほうがよかったかも…
確かにこの数のフックを作るのは大変ですが、大きめに作ることによって扱いやすくなるので、労力としては変わらない気がします。
プラ板で決まったサイズで折り曲げる治具を作ってしまえばどんどん量産できるし。
ここまで寄ればちゃんとフックの中が抜けていることが分かるんですけれどね。
他のディテールアップポイントとしては、ハッチ後ろにある回転式の車長用サイト内部が何もなくがらんどうなので、モビルスーツなどに使うバーニアノズルとモノアイレンズを使ってカメラを雰囲気程度に再現しています。
キットでは透明ではないヘッドライトもこの3.5mmレンズパーツに置き換えています。
そしてハッチが突然閉まってしまうのを防ぐためのチェーンをビーズアクセサリーショップで買った極小鎖の両端に真鍮線を曲げて作ったS字フックを付けて作りました。
スモークディスチャージャーフタのリングと鎖も再現してあるのですが、あまりに小さすぎて全然わからない……
後部バスケットにはハセガワトライパーツのモデリングメッシュ菱形大を使っています。
ここはキットにも網は付属しているのですが、目が随分荒いのと素材が柔らかく伸びたり歪んだりするのでいまいちピッシリさせるのが難しかったのでメタルパーツを使ったわけです。
主砲は少し奥へ彫られているだけで貫通していなかったので穴を開け、同軸機銃の設置もしました。
およそ70年前の国産戦車「八九式」と最新鋭の「10式」のそろい踏み。
いろんな角度の面を複雑に繋いだ造形に共通点があると感じるのは考えすぎでしょうか?
ハッチも開閉可動します。
自衛隊員2人のフィギュアも付いているのですが、さすがに細かい迷彩を塗るのは面倒くさいので、とりあえず西住隊長に乗ってもらいました。
「大洗女子マーク貼っちゃえよぉ~」と心の奥でなにかが囁きます。
戦車道ルールではナシですが、なにか駐屯地祭イベント用マーキングと考えれば…
でも、そんな邪な思いを断ち切って教導団のマーキングにしました。
さすがに今回は疲れた~っ。
次こそは気楽なものを作りたいなぁ…
「雪風」?「島風」?
作りたいとは思うけど…
それはあんまりにもあからさまだなぁ………
にほんブログ村
にほんブログ村