トヨタテクノミュージアムの特設会場では、「ジャガードの世界」という、
ジャガード織りの展覧会が開催されていました
ジャガード織りは、たて糸と横糸を複雑に交差させて複雑な柄模様を表現した「紋織物」を、
ジャガード装置で織りあげたものです。
織機の縦糸を上下させるっていうのがポイント
ちょっと高級な、カーテンやネクタイやお洋服などに使われています
館内のロビーでは、ちょうど西陣織りの実演をやっていました。
京都の西陣織も、このジャガード装置を使った織機で織られています
縦横3メートル以上はあろうかという、巨大な織機でした
とにかくデカイ縦糸を張るだけでもすごい大変そうですね
これは「埋機(うずめばた)」という織機で、足で踏むペダルの部分を地面に埋め込んで
いたので、こう呼ばれたそうです。
もともと「紋織物」は中国で生まれたものだそうです
中国では職人が織り機の上で縦糸を手で引っ張り上げるという、
大変手間のかかる方法で作業していました。
15世紀シルクロードを通って伝わった紋織物は、フランスのリヨンで発展し、
パンチカードを利用して縦糸を上下させる画期的な方法が考案されました
写真の左にぶら下がっているのが、パンチカードの束です。
このカードに、複雑な模様の機構が組み込まれているんですね。
1800年台初頭に、ジョゼフ・マリー・ジャガードさんが考案したので、この織り機を
「ジャガード」と呼ぶようになりました。
マリー・アントワネットやフランスの宮廷貴族がゴージャスな地模様のドレスを着れたのも、
ジャガードさんのおかげだったんですね
現代では、コンピューター制御の最新テクノロジーが使われています。
それでもジャガード織りのお洋服は、とってもお高い今もやっぱり高級品です
京都の西陣でも、古くから「紋織物」が作られてきました。
西陣織りもジャガードが使われていて、婚礼衣装のような高級品は、
今も手作業で織られているそうです
実演では、こ~んな豪華な打掛の生地を織っていました
あ~マリーもいつかこんな花嫁衣裳を着る時が来るのでしょうか
(着る時が来たとしても、年齢的にこんな真っ赤なのは無理では・・・)