「丈夫で大きなオオクワガタ血統作出」を目的とした場合、
果たして血の濃さはどれ位の配合量が適正なのか?
今回のテーマですが、我が家の目指すオオクワガタ血統について
漠然としたイメージがあるので、備忘録的に少し記述したいと思います。
そもそも我が家のテーマは「美しく大きく丈夫なオオクワガタ血統作出」です。
今期はインラインブリードはやらずに、血統背景の確かなブリーダーさんからの固体による
「別血統アウトライン」を中心に掛け合わせました。
理由はイメージする哺乳類的観点から、血の濃さによる弊害を懸念したため。
大型血統である別血統同士を掛け合わせることで、テーマに見合う血統が誕生するのではないか?
具体的には、還元率が良く、♂兄弟の平均体長が大きい
メルリン2番♂をマツノインセクト5番♀と、
マサレッドKU-207♀と、shima1007・1-26♀をブリード。
それとやはり還元率の良いマサレッドKUー220♂と、
マツノインセクト41番♀をブリードさせました。
これには、羽化サイズについても各ラインの中で突然変異的に爆発力のある
大型サイズが産まれないか?といった興味もありました。
ですが、あくまでもイメージ先行で漠然とした哺乳類的観点に基づく考え方。
そもそも昆虫は哺乳類と違い、血の濃さによる弊害が出にくいようであり
逆に昆虫の場合には、ある程度の血の濃さが必要ではないか?
ちなみにサラブレットでいうところの奇跡の血量18.75%
インラインで4代目祖先(6.25%の血量)と3代目祖先(12.5%の血量)
が共通の馬となる場合、「4×3のインライン」という。
そのときの血量は6.25%+12.5%=18.75%となり、その配合比率では
過去に幾多の名馬が産まれたとの事実が存在する。
ですが、あくまでも縦のインラインによる配合比率であり、父方か母方の祖先か
など詳細は良く分からず?
そんな中、サラブレットにおける「血統配合論」について、少し調べてみると数多の血統理論が
存在することが分かりました。
その中で、笠雄二郎が著書「日本サラブレット配合史」において、
同血クロスのインラインブリードについて着目した記述がありました。
更に全兄妹のクロスより3/4クロスは、活力を増すという配合理論は非常に興味深い。
また、1/4異系とは、血統表の祖父母において、3頭が比較的似たタイプの血統で、残りの1頭
だけが異系血統(強くインブリードされていればなお望ましい)の場合に爆発力ある個体が
出現するとも述べている。
サラブレットでは、父と母が優れた成績を残していても、その両親から必ずしも優秀な仔が
誕生するとは限らない。
競走馬からの遺伝は、父の血統と母の血統が共通する祖先(クロス馬)によってのみ作られる。
その意味から、父と母の血統が、相互に補完増強する関係にあることが望ましいと。
サラブレットに見る、血統固定化についての優位性。 なるほどです!
来期は今年と違う考え方で挑み検証をしてみよう! と考えを改める私であった