悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

血統と血の濃さについて

2011年10月12日 21時19分29秒 | オオクワガタ検証等

 

「丈夫で大きなオオクワガタ血統作出」を目的とした場合、

 果たして血の濃さはどれ位の配合量が適正なのか?

 

   

今回のテーマですが、我が家の目指すオオクワガタ血統について

漠然としたイメージがあるので、備忘録的に少し記述したいと思います。  

そもそも我が家のテーマは「美しく大きく丈夫なオオクワガタ血統作出」です。

 

 

今期はインラインブリードはやらずに、血統背景の確かなブリーダーさんからの固体による

「別血統アウトライン」を中心に掛け合わせました。

 

  

理由はイメージする哺乳類的観点から、血の濃さによる弊害を懸念したため。

大型血統である別血統同士を掛け合わせることで、テーマに見合う血統が誕生するのではないか?

 

 

 

具体的には、還元率が良く、♂兄弟の平均体長が大きい 

 メルリン2番♂をマツノインセクト5番♀と、

マサレッドKU-207♀と、shima1007・1-26♀をブリード。

それとやはり還元率の良いマサレッドKUー220♂と、

マツノインセクト41番♀をブリードさせました。

 

 

  

これには、羽化サイズについても各ラインの中で突然変異的に爆発力のある 

大型サイズが産まれないか?といった興味もありました。

 

  

ですが、あくまでもイメージ先行で漠然とした哺乳類的観点に基づく考え方。  

そもそも昆虫は哺乳類と違い、血の濃さによる弊害が出にくいようであり

 

逆に昆虫の場合には、ある程度の血の濃さが必要ではないか?

 

 

  

ちなみにサラブレットでいうところの奇跡の血量18.75% 

 インラインで4代目祖先(6.25%の血量)と3代目祖先(12.5%の血量)

が共通の馬となる場合、「4×3のインライン」という。

そのときの血量は6.25%+12.5%=18.75%となり、その配合比率では

 過去に幾多の名馬が産まれたとの事実が存在する。 

 

ですが、あくまでも縦のインラインによる配合比率であり、父方か母方の祖先か

 など詳細は良く分からず 

  

 そんな中、サラブレットにおける「血統配合論」について、少し調べてみると数多の血統理論が

存在することが分かりました。

 

 

その中で、笠雄二郎が著書「日本サラブレット配合史」において

同血クロスのインラインブリードについて着目した記述がありました。

  

 更に全兄妹のクロスより3/4クロスは、活力を増すという配合理論は非常に興味深い。

 

 

また、1/4異系とは、血統表の祖父母において、3頭が比較的似たタイプの血統で、残りの1頭

だけが異系血統(強くインブリードされていればなお望ましい)の場合に爆発力ある個体が

出現するとも述べている。

 

 

サラブレットでは、父と母が優れた成績を残していても、その両親から必ずしも優秀な仔が

誕生するとは限らない。 

競走馬からの遺伝は、父の血統と母の血統が共通する祖先(クロス馬)によってのみ作られる。

その意味から、父と母の血統が、相互に補完増強する関係にあることが望ましいと。

   

サラブレットに見る、血統固定化についての優位性。 なるほどです! 

来期は今年と違う考え方で挑み検証をしてみよう! と考えを改める私であった

 

 

 

 

コメント (26)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする