悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2020年自己ブリード総括

2021年11月20日 07時18分00秒 | 2020年度・オオクワガタ
関東探索シリーズ 
護国寺
東京都文京区にある真言宗豊山派の大本山
1681年5代将軍・徳川綱吉が生母、桂昌院
(3代将軍・徳川家光の側室)の願いから、
桂昌院の祈願寺として護国寺の建立を命じ
創建、徳川将軍家が築いた寺。





護国寺というと尾崎豊の葬儀、追悼式が行
われた印象が強いです。
参列者は4万人と美空ひばり、吉田茂に匹敵
する規模だったそうです。尾崎豊は私の4つ
上。今も生きていたらどんなふうに生きてきたでしょうか。
1992年4月30日の葬儀でしたが、その10日
後、ミスチルがミニアルバムEVERYTHING
 でメジャーデビュー。そしてイチローが7
にプロ初出場した年で、私の入社した年
もある。そして来年は30年。
性格はあまり変わりはありませんが、あれ
から良く揉まれてきたなぁと。^^
空っぽに近かった中身は多少身が詰まった
か?
その半分の年ですね。
受験を控える中学3年生の長女は英検準2級
に合格。また毎年恒例の体育行事、10分完
走では受験を控えながらも過去最速タイム
で学年3位以内との報告を受けました。

塾から帰り、深夜迄勉強を続けて早朝ラン
ニング志願して、何度か長女にお付き合い
し、腹式呼吸を伝授した甲斐がありました
が、自分への厳しさと生真面目さは嫁譲り
か。我が子ながら尊敬に値します。
上を目指すモチベーション、見習わねば。

本日は記念すべきブログ開設4,000日目


今回はこれで最後2020年の総括的記事。自
己ブリード累代について取り上げたいと思
います。
ウチのメルリン系久留米累代系統は、2011
年ブリードからアウトライン中心に続けて
いますが、2014年羽化14番、19番系統で
86ミリ、87.5ミリといった個体を作出して
からは、それぞれを祖とする近親のクロス
配合で累代を継続してきました。



サイズもさることながら、他の久留米とは
一線を画すその迫力ある形状を"個性"と捉
え、能勢YG、奈良輪川西のようにその違
いが分かる、ダバダ・ネスカフェロイヤル
ブランド的、血統作出をイメージ。
大きさと迫力のある久留米を目指し。

途中に起こった血統偽装事件からは、逆に
マイナス要因がモチベーションに。
自らメルリン久留米の継承者的な想いで
累代を遡れる由緒ある系統として、価値を
損なうことなく、引きいでいかなければ
そんな思い入れを抱き
(まぁ勝手な個人的な想いですが)
勿論、バランスを重視するタイプなので、
自ブリ累代のみに固執偏ることはありま
んが。しかし結果的には2014年から16・
18・20年と自ブリ累代は2014年代表個体
を上回ることが出来ません。この要因はな
にか?

今回の本題。
メルリン系累代は、上記の理由から他の血
を基本的には排除する方向性のため、血の
合以外の試行錯誤として
①形状選別のアプローチ
②添加剤によるアプローチ
この2点を選択。
①は細身で薄い形状を種親に選定
②は強力な強い餌を与えた検証です。

2014年期待の種虫による2016年ブリード
でしたが、最大87ミリ(羽化後★)に終わり
自己記録に届かなかったこと。
また羽化した個体の形状が、迫力はあるが
形が崩れどうも美しくない。
イメージ通りではない個体がとても多かっ
た。
そのため、次の2018年は大きさを狙った
統の他、形の整った個体の2パターンを種
に選定。







88ミリ以上複数頭を想定して挑んだ2018
年でしたが、ここでブリードとしては大き
な危機に直面。仕事で4月から大阪本社への
異動が決定することに・・・

実家ブリードルームには8月の夏休みまで戻
ることが出来ず、12月から完全に放置に。
結果、上に述べたように細身で艶のある5番
しかマトモに羽化しませんでした。

2020年ブリードは細身で艶のある、薄い5
番系統♂親と、小さいながら大顎に特徴の
ある10番の掛け合わせから、劣悪環境の中
跡的に羽化した2020年6番85ミリ種親
で挑むことに。


虫の形が崩れたら、小さく羽化したものを
あえて選定してブリードを続ける。
検証といいますか、必然的に選択肢も無か
ったこの試みでしたが、ブリードの途中に
例年と比べある傾向が見えていました。
そう♀の幼虫が小さいんです。
小さくまとまってしまう結果となりまし
た。

①については形状面で有効なアプローチで
すが、そもそもポテンシャルの高い系統か
ら選別した虫でないと意味がない。
いくら大顎が上を向き長さがあっても胴体
が小さくてはどうしようもない。
まぁそういうことです。

今年羽化の2番でちょっと面白い♀個体が
出てきました。タマムシを彷彿とさせる胴
長の形状

他の♀と比較すると分かりやすいですね。


続いて②
強力な強い餌を与えた検証

以前の記事でも取り上げましたが、こちら
2つのラインは幼虫採取にかなり苦戦。
これは高添加の弊害を多少感じています。
予備の2頭もダメでした。
そもそも産卵に弊害が出てしまうと次へと
続いていきませんのでリスクがあること。

また少なくとも強い添加剤を喰ずに小さく
羽化した個体の仔が、幼虫が大きく育たな
いといった結果には直結しないことは実証
できました。親の代で喰わせた餌よりも
いため、喰いやすかったこともあるでしょ
う。途中経過同様、羽化結果も同じように
差はありませんでした。
こうなると、血の選択肢が少ない自ブリ累
代のみでは行き詰まってしまいます。
幸いjohnny the 30さんは、ウチからの累
代を複数ブリードされています。
ウチの累代は86.5ミリが最大とのこと。
諸々の情報から考え、2022年は有望血統
も視野に入れる段階かもしれません。

今では貴重なビークワギネス累代系統でも
ありますから。また趣味で自分が楽しく続
けられるには。
この自ブリ累代系統では大きさ以外、形状
面におけるアプローチからから楽しみたい
ですね。



上記系統余剰個体の他、大きさのポテン
シャルの面では上をいく主水さん有望血統
を揃え、来週27日、店長権限で市川インセ
クト倶楽部主催販売イベントブースに上記
の個体を持参しようと思います。
是非久留米オオクワに興味ある方は是非、
当日語らいましょう。^^
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