ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

東桜岡第一ダム

2021-07-30 14:45:05 | 北海道
2021年7月17日 東桜岡第一ダム
 
東桜岡第一ダムは北海道旭川市東旭川町東桜岡の石狩川水系桜川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
1913年(大正2年)に北海道の事業によって建設され、北海道で最も古いダムとなっています。
1987年(昭和62年)に道営東桜岡土地改良総合整備事業による大規模な改修工事が実施され現在の姿になりました。
管理は東和土地改良区が行い、88.5ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。
ちなみに第一貯水池南500メートルほどに第二貯水池もありますがこちらは堤高15メートル未満で河川法上のダムの要件を満たしていません。
 
堤高17.4メートルに対し堤頂長292メートルの北海道らしい横長ダム
かなり下流から遠望できます。
 
左岸の洪水吐導流部。
 
草刈りを終えたきれいな下流面。
基部は石積み。
 
左岸から
赤いバルブは放流ゲート。
 
赤い手すりがアクセントの洪水吐導流部
導流部や減勢工にはコンクリートの梁が渡されています。
鯎川ダム藤沢ダムなど北海道の農業用ダムではしばしば見かける構造。
 
天端は立ち入り禁止。
 
上流面はコンクリートで護岸。
 
対岸に横越流式洪水吐と多孔式斜樋があります。
 
総貯水容量54万8000立米の貯水池。
 
右岸ダムサイトの改修工事の記念碑。
 
水利使用標識
 
ただの灌漑用貯水池かと思ったら、北海道最古のダムと言う枕詞がつく由緒ある溜池でした。
 
(追記)
東桜岡第一ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。

3364 桜岡第一ダム(1662)
ため池コード
北海道旭川市東旭川町東桜岡
石狩川水系桜川
17.4メートル
292メートル
548千㎥/531千㎥
東和土地改良区
1913年
◎治水協定が締結されたダム


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