2016年9月24日 利賀ダム
2022年7月29日
利賀ダムは富山県南砺市利賀村押場の一級河川庄川水系利賀川に国交省北陸地方整備局が建設中の多目的重力式コンクリートダムです。
庄川は神通川や黒部川と並ぶ富山を代表する大河川ですが、有史以来頻繁に流路を変える暴れ川で、河道が固定されたのは明治期になってからでした。
明治末期より豊富な水量を活かし電源開発が活発に進められる一方、治水については水系にある治水ダムは左支流の境川ダムのみで抜本的な治水対策が望まれていました。
1989年(平成元年)に当時の建設省は庄川の主要右支流利賀川への多目的ダム建設に着手し工事用道路建設などが着工されました。
しかし、2010年(平成22年)に検討対象ダムとなり、2016年(平成28年)にようやく継続が決定。現在は2031年(令和13年)の竣工をめどに工事用道路の建設や河道整備、転流工事などが進められています。
完成の暁には、堤高112メートル、堤頂長232メートル、総貯水湯量3110万立米の重力式コンクリートダムが出現し、利賀川および庄川の洪水調節、流域の不特定灌漑用水への補給および安定した河川流量の維持、工業用水の供給を目的として運用される予定です。
工事は右岸国道471号線にあるダムサイト展望台から俯瞰するのみ
こちらが展望台入り口。
ダムの案内板。
事業概略図。
建設予定地を俯瞰
左手がダム湖になる予定。
こちらが2016年9月の写真。
三角錐の法面の右手がダム軸となります。
こちらが2022年7月の写真。
ほとんど変わりません。
水没予定地を拡大。
橋は工事用道路を兼ねる国道471号線バイパス。
本体工事に着手するのはまだ先のようです。
3024 利賀ダム(0624)
富山県南砺市利賀村押場
庄川水系利賀川
FNI
G
112メートル
255メートル
31100千㎥/26400千㎥
国交省北陸地方整備局
2031年竣工予定