ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

鎌北湖

2019-11-30 11:00:00 | 埼玉県
2016年 3月12日 鎌北湖
2019年11月25日
 
鎌北湖は埼玉県入間郡毛呂山町大谷木の荒川水系大谷木川上流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
現地案内板によれば埼玉県の事業により1935年(昭和10年)に竣工、戦前は山根溜池が正式名称でしたが、戦後毛呂山町観光協会が観光促進のために『かまきた湖』と命名し、現在は鎌北湖が正式名称となっています。
ダムの管理は入間第一用水土地改良区が行い、管内126ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。
高度成長期には近郊型観光地として賑わいましたが、関越道の完成などにより衰退し湖畔にあった2軒の宿泊施設はすでに廃業しています。
現在はヘラブナ釣りスポットや桜の所として認知されていますが、廃墟化したかつての宿泊施設は痛々しくかつての喧噪に比べれば衰退感は否めません。
 
毛呂山町内の県道30号鎌北湖入口交差点を西に折れ県道186号を西進すると鎌北湖に到着します。
堤体をハイキングコースを兼ねた歩道が斜行しておりダム下へと下りてみます。
右岸(向かって左手)堤体沿いを洪水吐導流部が流下、ダム下で底樋からの水路と合流します。
 
ダム下が大谷木川起点となります。
写真は起点標石(2019年11月25日)。
 
天端右岸に建つ鎌北湖の説明板(2019年11月25日)。
 
天端は車道
春には桜並木となります(2019年11月25日)。
 
右岸の斜樋と管理事務所を兼ねた操作室
洋館風のしゃれた建屋でここで喫茶店でも開業したい気分。(2019年11月25日)。
 
総貯水容量は30万立米(2019年11月25日)。
 
左岸にある『鎌北湖』の銅板
武者小路実篤の揮毫です(2019年11月25日)。
 
上流面は石張りで護岸
観光用のボートとヘラブナ釣り用のボートが係留されています(2019年11月25日)。
 
右岸の横越流式洪水吐
越流壁はラビリンスのように凸型になっています。
ラビリンス同様、越流面を大きくすることによる放流量の増大が目的かと思われます。
(2019年11月25日)
 
初回訪問時はほぼ満水
僅かに越流していました。
 
なんともユニークな越流壁
ここだけ切り取るととてもダムの洪水吐とは思えません(2019年11月25日)。
 
アングルを変えて
越流した水は右手のトンネル導水路を経てダム下へと流下します。
 
0632 鎌北湖(0245) 
ため池コード
埼玉県入間郡毛呂山町大谷木
荒川水系大谷木川
22.6メートル
84メートル
300千㎥/236千㎥
入間第一用水土地改良区
1935年

内の倉ダム

2019-11-12 22:00:00 | 新潟県
2016年 6月11日 内の倉ダム
2019年11月 3日
 
内の倉ダムは新潟県新発田市小戸の二級河川加治川水系内の倉川にある新潟県土木部が管理する多目的中空重力式コンクリートダムです。
当初は農林省の国営加治川農業水利事業による灌漑及び上水目的のダムとして事業着手されますが、1967年(昭和42年)の羽越豪雨を契機に加治川水系の治水目的を付加した多目的ダムに計画変更されました。
国庫補助を受けて建設された補助多目的ダムで、内の倉川および加治川の洪水調節・加治川流域農地7445ヘクタールへの灌漑用水の供給、新発田市への上水道用水の供給を目的として1973年(昭和48年)に竣工、さらに1990年(平成2年)には利水従属発電として加治川沿岸土地改良区連合内の倉発電所が建設され最大出力2900キロワットのダム式発電が行われています。
内の倉ダムは日本で最後に建設された中空重力式コンクリートダムとなっており、日本ダム協会が選定した日本100ダムに選ばれています。
 
県道14号を加治川に沿って南下し、内の倉ダムの標識に従って県道555号を左折するとダムの右岸に到着します。
 
右岸上流側から
赤いゲートと取水設備が鮮やかです。
右手には管理事務所があります。
 
ズームアップしてみます。
中空ダムらしくタコ足スリットが姿を見せ、取水設備にも傾斜がついています。(2019年11月3日)

天端は車両通行可能。
 
中空ダムらしく堤頂部には襟がなく堤頂からすぐに傾斜が始まります。
 
河川維持放流に加えて、ハウエルバンガーバルブからも放流が行われています。
 
放流をズームアップ


ゲート越しに


写真上部の橋左側の建屋が内の倉発電所です。


左岸から取水設備をズームアップ。
いかにもHGダムらしい取水設備の傾斜です。


ダムサイトに中空式ダムの模型がつくられていました。
手前は上流面でダイヤモンドヘッドがリアルです。


今のところ、日本で最後に作られた中空重力式コンクリートダムです。
宿泊したホテルで読んだ新聞の地方面に、先週このダムの中空のスペースを利用したクラシックコンサートが開催されたという記事が載っていました。
一体どんな音色が響くのか?機会があれば聞いてみたいものです。
 
0762 内の倉ダム(0449) 
新潟県新発田市小戸
加治川水系内の倉川
FAWP
HG
82.5メートル
166メートル
新潟県土木部
1973年

奥胎内ダム

2019-11-11 18:32:27 | 新潟県
2016年 6月11日 奥胎内ダム
2019年11月 3日

奥胎内ダムは新潟県胎内市下荒沢の胎内川水系胎内川上流部にある新潟県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
1967年(昭和42年)8月の羽越豪雨により新潟県下越地方各河川で甚大な洪水被害が発生し、これを契機に建設省や県は各河川の治水対策に乗り出します。
胎内川においては新潟県が1976年(昭和51年)に中流に胎内川ダムを建設しましたが、その後も洪水被害は絶えず、1985年(昭和60年)にさらなる治水能力向上を目指し胎内川ダム上流5キロ地点への新ダム建設事業が着手されました。
しかし国立公園内へのダム建設ということで事前調整が難航、2002年(平成14年)に本体工事が開始されますが豪雪地帯のため工期は夏期に限定され2018年(平成30年)にようやく奥胎内ダムが竣工しました。
奥胎内ダムは国交省の補助を受け建設された補助多目的ダムで、胎内川ダムと連携した胎内川の洪水調節および新潟県企業局胎内第4発電所での最大出力2600キロワットのダム式水力発電を目的とし、試験湛水ののち2019年(平成31年)4月より運用が開始されました。
国立公園内の自然豊かな場所に位置することから通常は一般の立ち入りは規制されており、その姿を目にすることはできません。
今回は地元NPO団体が主催するダム見学会に参加してダムを訪問することができました。
 
こちらはダム建設中の下流の建設資材のプラント。(2016年6月11日)
 
これからは2019年11月3日の見学会の写真となります。
ダムの上流面、目の前の車道は歩行禁止区間のためバスからの撮影です。
 
下流面。
 
このスロープはダム直下にある発電所への通路です。
今後ここにインクラインが設置される見込み。
 
上流面
手前が取水設備、奥はオリフィスゲートの取水口。
 
ダム湖は総貯水容量1000万立米。
さほど大きく見えませんが奥に長く細く続いています。
 
天端
奥はエレベーター棟、手前は取水ゲート機械室。
 
減勢工と副ダム
副ダム右手の地中に胎内第4発電所があります。
 
下流面
堤体中段より堤趾導流壁があります。
 
洪水吐はクレストに自由越流式洪水吐6門、オリフィスに自然調節式1門
対岸堤趾導流壁の外側に発電所への管理通路があります。
 
上流面
水位は低く見えますが、これで常時満水位となります。

 
2918 奥胎内ダム(1555) 
新潟県胎内市下荒沢
胎内川水系胎内川
FP
82メートル
198.9メートル
10000千㎥/7700千㎥
新潟県土木部
2018年

中の沢ダム

2019-11-07 11:39:38 | 北海道
2019年10月22日 中の沢ダム
 
中ノ沢ダムは北海道士別市西士別町の天塩川水系犬牛別川左支流イパノマップ川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
現地改修記念碑によれば北海道の事業により1936年(昭和11年)に竣工、戦後数度の改修を経て現在に至っています。
ダム便覧では竣工1937年となっていますが、ここでは竣工記念碑の1936年を採ります。
現在のダムの管理はてしおがわ土地改良区が行い、イパノマップ川流域農地155.56ヘクタールに灌漑用水の補給を行っています。
 
国道239号で学田峠を越えた二つ目の分岐を北に折れ、そのまま進むと中の沢ダムに到着します。
堤高は15.2メートルとダムの要件ぎりぎりですが、堤頂長は180メートルと北海道らしい横長のアースダムです。
綺麗に刈られた芝は緑から黄色へと変わりつつあります。
 
右岸の洪水吐導流部。
 
左岸ダムサイトまで車で上がれます
天端脇にある改修記念碑と水神。
 
改修記念碑のダム諸元
管理者は士別西南土地改良区とありますが、その後の土地改良区統合により現在の管理者はてしおがわ土地改良区となっています。
 
記念碑裏手には中の沢ダムの沿革が記されています。
この記念碑は1990年(平成元年)の道営溜池等整備事業の竣工を記念して建立されたものです。
 
天端は立ち入り禁止。
 
水が抜かれた貯水池。
総貯水容量は94万8000立米と溜池としてはかなり大規模です。
 
斜樋と土砂吐。
 
北海道で多く見られる多孔式斜樋。
 
上流面は石積みで護岸されています。
対岸に横越流式洪水吐があります。
 
(追記)
中の沢ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。  
 
0033 中の沢ダム(1554) 
ため池コード
北海道士別市西士別町
天塩川水系イパノマップ川
15.5メートル
180メートル
946千㎥/625千㎥
てしおがわ土地改良区
1936年
◎治水協定が締結されたダム 

北線ダム

2019-11-07 10:27:49 | 北海道
2019年10月22日 北線ダム
 
北線(きたせん)ダムは北海道士別市温根別の天塩川水系温根別川右支流オロウエンベツ川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
現地竣工記念碑よればもともと当地には1933年(昭和8年)竣工の灌漑用貯水池がありましたが1939年(昭和14年)の洪水で決壊、以来放置状態となっていました。1962年(昭和37年)より農林省の補助を受けた道営かんがい排水事業により改めて灌漑用ダム建設が進められ1968年(昭和43年)に竣工しました。
なおダム便覧では1967年竣工となっていますが、ここでは現地記念碑の1968年を採用します。
ダムの管理はてしおがわ土地改良区が行い、士別市温根別川流域の177ヘクタールの農地に灌漑用水の補給を行っています。
 
北線集落で道道251号から西に折れ、オロウエンベツ川沿いを進むと北線ダムの竣工記念碑が現れます。
御影石で作られた真新しい記念碑。
 
裏側には北線ダム建設の経緯と諸元が記されています。
 
竣工記念碑尾から僅かに進むとダム下に到着します。
残念ながらここから先は立ち入り禁止。
ダム下の水利使用標識 期限は平成17年・・・10年以上前に切れていますが?
河川はニセイパロマナイ川になっていますが、地図を見る限りはオロウエンベツ川なのですが?
 
堤体と洪水吐を見上げます。堤体を車道がジグザグに登ります。
堤高18.3メートル 堤頂長74メートルと堤体は大きくはありませんが総貯水容量は82万4000立米と溜池にしてはかなり大規模で、谷間に沿って上流まで細く長く伸びる貯水池なのでしょう。
 
洪水吐導流部。
 
洪水吐導流部はそのままオロウエンベツ川となります。
たぶんこの下に取水設備からの吐口があるはずです。
 
(追記)
北線ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。  
 
0075 北線ダム(1553)
ため池コード
北海道士別市温根別町
天塩川水系オロウエンベツ川
18.3メートル
74メートル
824千㎥/814千㎥
てしおがわ土地改良区
1968年
◎治水協定が締結されたダム 

雨竜第二ダム(元)

2019-11-06 14:17:05 | 北海道

2019年10月22日 雨竜第二ダム(元)

雨竜第二ダム(元)は北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内の石狩川水系宇津内川にある北海道電力が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
明治末期に苫小牧に進出し千歳川で自社工場向け電源開発を進めていた王子製紙は、やがて本業の製紙業とともに発電事業への展開を目論み水量豊富で急流河川である雨竜川上流域に着目、1928年(昭和3年)に子会社『雨竜電力(株)』を設立し、1939年(昭和14年)より本格的なダム建設工事が着手されました。
この際、雨竜川支流の宇津内川の水も発電に活用するために雨竜第一ダム(元)北西3キロ地点の宇津内川に第二ダム建設が進められました。
1942年(昭和17年)の電力統制令により雨竜電力は日本発送電により接収され解散、事業は日本発送電が引き継ぎ翌1943年(昭和18年)に雨竜第一ダム、鞍部ダムである雨竜土堰堤とともに雨竜第二ダムが竣工しました。
雨竜第二ダム完成により総貯水容量2158万9000立米の宇津内湖が出現し、同時に完成した朱鞠内湖との間には連絡水路が設けられ両湖は一体化されました。
戦後の電力分割民営化により第二ダムは第一ダム、土堰堤、雨竜発電所などともに北海道電力が事業を引き継ぎ現在に至っています。
一方2018年(平成30年)には国交省により新たに雨竜川ダム再生事業が採択され、下流域の洪水被害軽減目的のため既存の発電用ダムである雨竜第一、第二ダムの再開発が決まりました。 
具体的には第一ダムでは利水容量のうち予備放流容量を洪水調節容量に振り替えることで新たに1870万立米、第二ダムでは同じく予備放流容量からの振り替えと堤体の2.4メートル嵩上により630万立米、計2500万立米の洪水調節容量が確保され、治水機能が付加される予定です。 
 
雨竜第二ダム及び宇津内湖と朱鞠内湖の連絡水路の位置関係
 
国道275号から道道528号に入り、朱鞠内湖展望台や雨竜第一ダムへの分岐を見送ってそのまま北上すると車両通行止めのゲートに突当たります。
ここから徒歩で500メートルほど歩くと雨竜第二ダムが見えてきます。
クレストにローラーゲートが4門、ピアには被覆された管理橋が乗りいかにも雪国の発電用ダムと言った風です。
 
堤高35.7メートルはわかりますが、堤頂長230メートルには見えません。
樹林で隠れている左右両側に堤体が広がっているんでしょう。
 
痛みの見えるコンクリートがダム完成後80年近い歴史を物語っているようです。
 
雨竜川ダム再生計画により嵩上げが実施されれば今とは違う姿の第二ダムに生まれ変わります。
本格的な嵩上げ事業はまだ先でしょうが、今の第二ダムの姿を目に収めることができたのは、幸甚この上ないことだと思います。
 
(追記)
雨竜第二ダム(元)は洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。  
 
0039 雨竜第二ダム(元) (1552) 
北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内
石狩川水系宇津内川
35.7メートル
230メートル
21589千㎥/11358千㎥
北海道電力(株)
1943年
◎治水協定が締結されたダム
-------------------
3701 雨竜第二ダム(再)
北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内
石狩川水系宇津内川
FP
38.1メートル
255メートル
24100千㎥/13900千㎥
国土交通省北海道開発局建設部
2018年~

雨竜土堰堤

2019-11-06 13:37:02 | 北海道

2019年10月22日 雨竜土堰堤 

雨竜土堰堤は北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内の天塩川水系温根別川支流太釜別川源流部にある北海道電力が管理する発電目的のアースフィルダムです。

1943年(昭和18年)に雨竜第一ダムの鞍部ダムとして雨竜第一ダムとともに竣工しました。
ダム完成により出現した朱鞠内湖は湛水面積2373ヘクタールと人造湖としては現在でも日本最大、総貯水容量も2億4465万3000立米と日本第12位の規模を誇る日本屈指のダム湖となっています。
雨竜第一ダム、雨竜土堰堤合わせた堤体積30万8000立米で総貯水容量日本第12位の朱鞠内湖を支えており、貯水効率794%とこのクラスのダムとしては屈指の貯水効率となっています。
またダム便覧では雨竜土堰堤の河川は石狩川水系太釜別川となっていますが、これは天塩川水系の誤りで、主堤と副堤で水系が異なる珍しいダムです。
 
雨竜第一ダムと雨竜土堰堤の位置関係。
 
国道275号線と道道251号線の三差路北側に雨竜土堰堤がありますが、堰堤へ通じる管理道路は立ち入り禁止となっています。
朱鞠内湖は湖岸は複雑に入り組んでおり、対岸から土堰堤を望める場所もありません。
こちらは堰堤右岸への道路入口。

こちらは左岸への道路入口。
 
0041 雨竜土堰堤 
北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内
天塩川水系太釜別川
22メートル
442メートル
244653千㎥/172119千㎥
北海道電力(株)
1943年

雨竜第一ダム(元)

2019-11-06 10:45:26 | 北海道

2019年10月22日 雨竜第一ダム(元) 

雨竜第一ダム(元)は北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内の石狩川水系雨竜川源流部にある北海道電力の発電用重力式コンクリートダムです。 
明治末期に苫小牧に進出し千歳川で自社工場向け電源開発を進めていた王子製紙は、本業の製紙業とともに発電事業への展開を目論み水量豊富で急流河川である雨竜川上流域に着目します。 
1928年(昭和3年)に子会社『雨竜電力(株)』を設立、1939年(昭和14年)より本格的なダム建設工事が着手されました。 
ところが1942年(昭和17年)の電力統制令により雨竜電力は日本発送電により接収され解散、事業は日本発送電が引き継ぎ翌1943年(昭和18年)に鞍部ダムである雨竜土堰、同時に建設が進められていた雨竜第二ダムとともに雨竜第一ダムが竣工しました。 
ダム完成により出現した朱鞠内湖は湛水面積2373ヘクタールと人造湖としては国内最大、総貯水容量も2億4465万3000立米と日本第12位の規模を誇る日本屈指のダム湖となっています。 
朱鞠内湖で取水された水は延長6.7キロの導水路で雨竜発電所に送られ最大出力5万1000キロワットのダム水路式発電を行ったのち、流域変更して天塩川に放流されます。 
日本最大級の人造湖を支えるダムとして、また戦前の貴重な土木技術を評価して日本100ダム及びCランクの近代土木遺産に選定されています。 
  
雨竜ダム及び雨竜発電所は戦後の電力分割民営化により北海道電力が事業を引き継ぎ現在に至っており、2013年(平成25年)には河川維持放流を利用して最大1120キロワットの発電を行う朱鞠内発電所が新設されました。 
一方2018年(平成30年)には国交省により新たに雨竜川ダム再生事業が採択され、下流域の洪水被害軽減目的のため既存の発電用ダムである雨竜第一、第二ダムの再開発が決まりました。 
具体的には第一ダムでは利水容量のうち予備放流容量を洪水調節容量に振り替えることで新たに1870万立米、第二ダムでは同じく予備放流容量からの振り替えと堤体の2.4メートル嵩上により630万立米、計2500万立米の洪水調節容量が確保され、治水機能が付加される予定です。 
  
雨竜第一ダムのダム湖である朱鞠内湖は北海道を代表する観光地となっており、道路案内等も整備され迷うことはありません。 
日本のダム100にも選定され日本最大の朱鞠内湖を支えるダムですが、ダムの敷地へは立ち入りできず道路から遠望するのみ。 
 
  
クレストにはローラーゲート4門、日本最大のダム湖を支えるには意外に小さなダムと言うのが偽らざる印象。 
雨竜土堰堤を含めても貯水効率は794%と際立つ効率の良さ。 
 
  
ダム右岸上流部が朱鞠内湖展望公園となっており上流面を見ることができます。 
 
  
ゲートをズームアップ。 
 
  
天端は立ち禁ですが高台から俯瞰できます。 
 
  
ダム湖畔の雨竜ダム案内板。 
ずいぶん昔のもので1995年(平成7年)に廃止された深名線がまだ書きこまれています。 
もしかしたら昭和のものかも? 
 
  
展望公園に建つ慰霊碑。 
氷点下40度を切る極寒の地での過酷な労働により多数の労働者が犠牲となりました。 
 
  
朱鞠内湖 
湛水面積日本最大の人造湖で北海道を代表する観光スポットになっています。 
 
  
朱鞠内湖は鞍部ダムとして雨竜土堰堤がダム便覧に掲載されていますが、それ以外に雨竜第一ダム左岸にもう一基副堤があります。 
こちらは堤高が15メートルに届かずダムの要件は満たしていませんが、どうやらコンクリートフェイシングフィルのようです。 
 
  
副堤下流面。 
 
  
日本を代表するダムの一つですが、残念ながらダム敷地は立ち入り禁止のため見学スポットは限られています。秋の訪問だったので樹間から下流面を見ることができましたが、盛夏なら難しかったかもしれません。 
民間企業所有の発電用ダムですのでぜいたくは言えませんが、せめてもう少し下流側からの展望ポイントを整備していただけたらと思うところです。 
 
(追記) 
雨竜第一ダム(元)は洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。   
 
0040 雨竜第一ダム(元) (1551) 
北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内
石狩川水系雨竜川
45.5メートル
216メートル
244653千㎥/172119千㎥
北海道電力(株)
1943年
◎治水協定が締結されたダム
---------------------
3700 雨竜第一ダム(再)
北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内
石狩川水系雨竜川
FP
45.5メートル
216メートル
244653千㎥/172100千㎥
国土交通省北海道開発局建設部
2033年 竣工予定

西岡ダム

2019-11-06 00:45:52 | 北海道
2019年10月22日 西岡ダム
 
西岡ダムは北海道上川郡剣淵町南桜町の天塩川水系小沢川源流部にある北海道建設部が管理する多目的ロックフィルダムです。
建設省(現国交省)の小規模ダム事業である生活貯水池事業の補助を受けて建設された補助多目的ダムで小沢川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、剣淵町への上水道用水の供給を目的として2009年(平成21年)に竣工しました。
 
剣淵町中心部から道道984号線を西進すると西岡ダムを示す小さな標識が現れます。これに従って左折し小沢川沿いの隘路を進むと西岡ダムに到着します。
ダム下への道は堤体のかなり手前で立ち禁。
ダム便覧に掲載されている真っ白いリップラップと綺麗に整備されたダム下は今は昔。
10年たてば草はボウボウ、リップラップの石もかなり汚れています。
 
下流面。
 
右岸の洪水吐
同じ越流頂の洪水吐が3門並びますが、向かって右手の内側のゲートだけ導流部が深くなっています。
越流の際はできるだけ内側に導流し右岸の洗掘を抑える目的なのでしょう。
 
洪水吐導流部
内側1門だけ導流面が低くなっているのがわかります。
 
上流から見た洪水吐
こちらも内側1門だけ低くなっています。
 
 
天端は車両進入禁止。
 
左岸の管理事務所と斜樋。
 
ダム湖は総貯水容量84万4000立米。
生活貯水池事業の目安である100万立米未満です。
 
左岸から見た上流面。
 
ダム便覧に掲載された竣工直後の写真とはずいぶん様相が変わってしまった西岡ダムです。
じっくり見学したかったのですが大量のカメムシが飛び交いすごいことに・・・
天端はカメムシで足の踏み場もなく、歩いているとカメムシが顔にバチバチとぶつかってきます。
ただ本州のカメムシと違って刺激してもすぐに臭いを出さないところは救いでしたが、ヒッチコックの鳥じゃないけどカメムシに追い立てられるように退散した西岡ダムでした。
 
(追記)
西岡ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
 
3196 西岡ダム(1550) 
北海道上川郡剣淵町南桜町
天塩川水系小沢川
FNW
31メートル
247メートル
844千㎥/664千㎥
北海道建設部
2009年
◎治水協定が締結されたダム 

中和ダム

2019-11-05 14:43:17 | 北海道
2019年10月22日 中和ダム
 
中和ダムは北海道上川郡和寒町中和の天塩川水系剣淵川上流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には北海道の事業により1924年(大正13年)に竣工と記されており、現在はてしおがわ土地改良区が管理を行っています。
中和ダム直上には同じしおがわ土地改良区が管理する南丘貯水池があり、双子ダムとなっています。
両ダム合わせて、和寒町中和地区873ヘクタールの農地に灌漑用水の補給を行っています。
 
和寒町中心部から道道99号線を南下し、そのまま剣淵川沿いを直進すると正面に中和ダムが見えてきます。
堤高は23メートル、堤頂長は248メートルの横長ダムです。
 
下流面は綺麗に刈り払われています。
 
残念ながらダムへ通じる道路は立ち入り禁止。
 
ダム下を流れるこの水路は取水設備からの水路です。
左手に頭首工があり、非需要期は流入量はそのままこの水路を経て剣淵川に流下されます。
 
頭首工ズームアップ。
 
水利使用標識。
 
左岸の洪水吐減勢工。
ここで取水設備からの水路が合流、非需要期のため流入量はそのまま流下しこの流れが剣淵川となります。
 
総貯水容量213万2000立米と溜池としてはかなり大規模な貯水池を擁していますが、その姿を見ることはできません。
 
(追記)
中和ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。  
 
0008 中和ダム(1549) 
ため池コード
北海道上川郡和寒町中和
天塩川水系剣淵川
23メートル
248メートル
2132千㎥/1932千㎥
てしおがわ土地改良区
1924年
◎治水協定が締結されたダム

西和ダム

2019-11-05 13:27:29 | 北海道
2019年10月22日 西和ダム
 
西和ダムは北海道上川郡和寒町西和の天塩川水系辺乙部川左支流西和川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧では北海道の事業により1926年(大正15年)に竣工と記されています。
ダムの管理はてしおがわ土地改良区が行い、和寒町西和地区の175.3ヘクタールの農地に灌漑用水の補給を行っています。
 
和寒町中心部から道道48号線を幌加内方面に西進、西和地区に入り西和第2会館前の十字路を右折、さらに次の二股を右手に取ると正面に西和ダムが見えてきます。
堤高は15.8メートルとダムの要件ぎりぎりですが、堤頂長は255メートルといかにも北海道らしい横長のダムです。
ほど良く色づいた木々の中、堤体の芝の緑が鮮やかです。
 
そのままダム下まで向かいます。
向かって右手に取水設備からの吐口があります。
 
取水設備からの水路はダム下で二つに分かれます。
左手は灌漑用水路、右手は西和川へと流下します。
 
そのまま堤体に踏み跡があったので登ってみました。
上流面はコンクリートで護岸されています。
 
需要期が終わり水はすでに抜かれていますが、総貯水容量116万2000立米と溜池にしてはかなり大規模な貯水池です。
赤いトラス状の取水塔が目立ち、左わきには土砂吐が見えます。
湖底には切り株が多数残っていますが、ダム竣工当時昭和初期の切り株なんでしょうか?
 
ダム下に戻りダム手前の二股を左に取ると右岸ダムサイトに到着します。
堤体右岸脇を回り込むように作られた洪水吐導流部。
 
これが減勢工になるようです。
 
天端へはゲートがかかり立ち入り禁止。
ダム下から踏み跡を登ったところも立禁エリアだったようです。
 
右岸の横越流式洪水吐。
 
水利使用標識。
 
結果的には4枚目と5枚目の写真は立ち入り禁止エリアでのものとなってしまいましたが、せっかく撮ったので敢えて掲載することにします。
 
(追記)
西和ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。  
 
3352 西和ダム(1548) 
ため池コード
北海道上川郡和寒町西和
天塩川水系西和川
15.8メートル
256メートル
1162千㎥/1086千㎥
てしおがわ土地改良区
1926年
◎治水協定が締結されたダム 

雨煙内ダム(再)

2019-11-05 11:37:29 | 北海道
2019年10月22日 雨煙内ダム(再)

雨煙内ダム(再)は北海道雨竜郡幌加内町雨煙内の石狩川水系雨竜川左支流雨煙内川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
もともと当地には1929年(昭和4年)に築造された灌漑目的の新成生ダムがありました。
しかし戦後幌加内地区が日本有数のそば生産地に発展したことで作付面積の増加が続き新たな水源確保に迫られます。
1968年(昭和43年)から北海道開発局農水部直轄事業として新成生ダムの嵩上げ再開発事業が着手され、1978年(昭和53年)に竣工したのが雨煙別ダム(再)です。
再開発により堤高は21メートルから26.8メートルに嵩上げされ総貯水容量は432万立米から675万立米へと約1.5倍に増大しました。
管理は幌加内土地改良区が受託し、幌加内町のそば畑2148ヘクタールに灌漑用水を供給しています。
全国的に農業の縮小が進む中、幌加内のそば作付面積は年々拡大を続け、年による変動はありますが北海道のそば生産の約20%、全国のそば生産の8%を占める日本最大のそばの産地となっています。
 
幌加内町中心部から町道北4号線を東進すると正面に雨煙内ダム(再)の堤体が見えてきます。
右岸に洪水吐がありダム下を斜めに横切っています。
 
左岸洪水吐減勢工
この先雨煙内川となります。
 
洪水吐導流部。
 
ダム下流面
綺麗に刈り払いされ冬枯れのため緑に黄色が混じり始めています。
 
ダム下左岸にある取水設備からの吐口。
貯水池は水が抜かれ流入量がそのまま放流されています。
 
残念ながらダムの天端は立ち入り禁止ですが、右岸から俯瞰することができます。
貯水池の『ほろかない湖』は水が抜かれています。
また手前右岸に横越流式洪水吐があります。
 
 
 
すぐ下に竣工記念碑などがありますが、残念ながら立ち入り禁止のため見ることはできません。
 
堤体上流面はコンクリートで護岸されています。
中断に段差がありますが、ここが新成生ダムの堤頂だったのかな?でもちょっと高さが合わない。
 
取水塔をズームアップ
対岸に管理事務所がありインクラインらしきものがダム湖に下りています。
 
天端立ち禁のため水利使用標識や竣工記念碑などを見ることができませんでした。
 
(追記)
雨煙内ダム(再)は洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。  
 
0025 新成生ダム(元) 
北海道雨竜郡幌加内町雨煙内
石狩川水系雨煙内川
26.8メートル
320メートル
4320千㎥/4320千㎥
幌加内土地改良区
1978年
-------------
0095 雨煙内ダム(再)(1547)
北海道雨竜郡幌加内町雨煙内
石狩川水系雨煙内川
26.8メートル
320メートル
6750千㎥/6477千㎥
幌加内土地改良区
1978年
◎治水協定が締結されたダム

下幌加内ダム

2019-11-05 10:45:56 | 北海道
2019年10月22日 下幌加内ダム
 
下幌加内ダムは北海道雨竜郡幌加内町下幌加内の石狩川水系雨竜川左支流幌加内川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には北海道の事業により1970年(昭和45年)に竣工と記されています。
ダムの管理は幌加内土地改良区が行い、土地改良区管内145ヘクタールの水田に灌漑用水の補給を行っています。
 
深川から国道275号線を北上し、幌加内トンネルを抜けると左手に下幌加内ダムが見えてきます。
 
国道からは貯水池とダム上流面が遠望できます。
 
右岸に取水塔があります。
北海道では赤い取水塔が多いのですが、ここは橙色に着色されています。
取水塔の先には横越流式洪水吐があるようですが残念ながら見えません。
 
場所を変えますが樹林が邪魔になります。
写真左端に洪水吐と洪水吐に架かる黄色い管理橋が見えます。
 
ダムへ向かう管理道路は立ち入り禁止。
 
珍しく橙色に着色された取水塔が特徴ですが、国道から遠望するしかないのが残念至極。
 
(追記)
下幌加内ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。  
 
0029 下幌加内ダム(1546) 
ため池コード
北海道雨竜郡幌加内町下幌加内
石狩川水系幌加内川
20.7メートル
184メートル
1000千㎥/703千㎥
幌加内土地改良区
1970年
◎治水協定が締結されたダム

鷹泊ダム

2019-11-05 00:02:45 | 北海道
2019年10月22日 鷹泊ダム
 
鷹泊ダムは北海道深川市鷹泊の石狩川水系雨竜川中流部にある多目的重力式コンクリートダムです。
1949年(昭和24年)に農林省(現農水省)は、雨竜川下流域地域の農地開発を目的とする雨竜川総合土地改良事業に着手し、その灌漑用水源として雨竜川中流部へのダム建設を決めました。
これに発電事業者として北海道企業局が事業参加し1953年(昭和28年)に竣工したのが鷹泊ダムです。
鷹泊ダムは空知支庁(現空知総合振興局)管内の深川市、妹背牛町、秩父別町、雨竜町、北竜町、沼田町にまたがる1市5町計1万ヘクタールへの灌漑用水の供給と、北海道企業局鷹泊発電所での最大出力5700キロワットのダム式水力発電を目的としており、運用開始後は北海道企業局が受託管理を行っています。
 
右岸ダム下から見学可能です。
クレストには5門のローラーゲートが並び、いかにも発電用ダムと言った装い。
 
ダム下の北海道企業局鷹泊発電所で最大出力5700キロワットの水力発電を行っています。
農水省と北海道企業局の共同事業で建設されたダムですが、土地改良法に基づき北海道企業局が受託管理を行っています。
 
 
放流警告板。
 
残念ながらダムサイトへの道は立ち禁。
 
ダムのピアと発電所の上部だけが見えます。
 
ダム湖右岸高台は鷹泊自然公園として整備され、遊歩道やキャンプ場などが設置されました。
しかし今は利用する人も少ないようで遊歩道は自然に戻り、キャンプ場も荒れ気味です。
ただ、キャンプ場からは鷹泊貯水池が望め、紅葉でほど良く色づいた景色を愛でることができました。
鷹泊貯水池は総貯水容量2151万8000立米で雨竜川下流域約1万ヘクタールの農地の灌漑用水源となっています。
 
鷹泊自然公園に建つ、雨竜川総合土地改良事業記念碑。
表には事業の詳細な経緯が記されています。
 
裏面には鷹泊ダムの恩恵を受ける4つの土地改良区の感謝の念が記されています。
 
戦後の食糧難に対処するために建設された鷹泊ダムです。
後受益する4つの土地改良区ではそれぞれ国営かんがい排水事業で新たなダムが建設ささらなる農地開発が進みました。
 
0043 鷹泊ダム(1545) 
北海道深川市鷹泊
石狩川水系雨竜川
AP
37メートル
170.5メートル
21518千㎥/15913千㎥
北海道企業局
1953年

白木沢ダム

2019-11-03 02:41:54 | 北海道
2019年10月22日 白木沢ダム

白木沢ダムは北海道雨竜郡沼田町更新の石狩川水系沼田ポン川右支流白木沢川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には北海道の事業により1968年(昭和43年)に竣工と記され管理は沼田町土地改良区が行っています。
 
沼田町中心部から国道275号線を東進し共生地区の十字路を左に取ります。沼田ポン川を渡りT字路を右折してひたすら道なりに進むと正面に白木沢ダムが見えてきます。
堤高23.7メートルとさほど高くはありませんが、直線状の谷間が続くためかなり下流から遠望することができます。
 
左岸に洪水吐があります。
 
堤体は犬走りを挟んで二段構成。
 
ダムへ通じる道には電柵が張られ立ち入りできません。
 
ダムの敷地には入れませんので、ダム建設の経緯や水利使用標識などは確認できません。
ただ総貯水容量83万6000立米と溜池としてはかなり大きな貯水池ですので100ヘクタールを超える受益農地へ灌漑用水源となっていることは間違いなさそうです。
 
(追記)
白木沢ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。  
 
3361 白木沢ダム(1544) 
ため池コード
北海道雨竜郡沼田町更新
石狩川水系白木沢川
23.7メートル
114.9メートル
836千㎥/757千㎥
沼田町土地改良区
1968年
◎治水協定が締結されたダム