2016年2月27日 川茂ダム
川茂ダムは山梨県都留市の桂川に架かる東京電力の発電用重力式コンクリートダムで、1924年(大正13年)に桂川電力によって建設され東京電燈、日本発送電を経て1951年の電力分割民営化で東京電力が事業を引き継ぎました。
隣接する川茂発電所で最大2500キロワットのダム式発電を行うほか、川茂発電所の放流水は約6700メートルの導水路で駒橋発電所に送られ最大2万2000キロワットの発電を行っています。
堤高が15メートルに満たないため、河川法では堰堤とされダム便覧にも掲載されていません。
大月から国道139号線を南下して禾生駅の先で富士急の線路を渡り桂川の左岸に出ると川茂ダムが見えてきます。
本堤のすぐ下流に副ダムがありますが、これは1907年(明治40年)に建設された駒橋発電所の取水堰堤です。
同じ場所からズームアップ
副堤にもゲートがありますが、これがもともと駒橋発電所の取水堰だった名残です。
駒橋発電所は1907年(明治40年)の竣工、川茂ダムは1924年(大正13年)の竣工ですので、もともとあった駒橋発電所取水堰の直上に川茂ダムが建設されたことになります。
堤体は全面越流式。
右岸のゲート
下段にあるのは排砂ゲート。
ダムの側面は石貼りになっており、越流面も当初は石貼りだったと推察されます。
右岸には川茂発電所があります。
こちらの壁面もすべて石貼りです。
越流面
対岸に川茂発電所の取水口があります。
手前には付近の田畑用の灌漑用水の取水口です。
川茂ダム
左岸 山梨県都留市川茂
右岸 古川渡
相模川水系桂川
G
P
13.33メートル
61.57メートル
東京電力リニューアブルパワー(株)
1924年