ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

四和ダム

2024-09-19 20:00:00 | 青森県
2022年10月23日 四和ダム
2024年 7月26日  
 
四和ダムは青森県十和田市滝沢の二級河川奥入瀬川水系後藤川上流部にある農地防災目的のアースフィルダムです。
集水域での森林伐採が進んだ結果保水力が低下し、昭和10年以降は2年に一度のペースで出水が発生、とりわけ1945年(昭和20年)秋の氾濫では沿岸農地の約2割が埋没するという激烈な災害となりました。
こうした状況を受け1950年(昭和25年)に青森県は農林省(現農林水産省)の補助を受けた防災ダム事業に着手し1960年(昭和35年)に竣工したのが四和ダムです。
完成後は青森県農林水産部が管理を行い後藤川下流域の農地防災を担っています。
しかし、四和ダム完成後も出水は続き後藤川の防災が盤石になるのは2011年(平成23年)の指久保ダム完成まで待つことになります。
四和ダム完成から60年が経過したこともあり、2022年(令和4年)から2024年(令和6年)秋の竣工をめどに大規模な改修工事が着手され、この間2022年(令和4年)10月、2024年(令和6年)7月の2度にわたり訪問しました。
とくに再訪時は職員様同行でダム構内に立入り、洪水吐や放流ゲートなどを間近で見学することができました。
掲載写真にはそれぞれ撮影日時を記載しています。

県道45号十和田三戸線から後藤川沿いのダートの林道を約4キロ西進すると四和ダムに到着します。
左岸から下流面
堤高22.8メートルのアース堤体は草に覆われています。
(2022年10月23日) 


左岸に洪水吐があり、初回訪問時は1961年(昭和36年)に設置された50年物の巻上げ機がまだ残っていました。
(2022年10月23日) 


再訪時には新品の巻上げ機に置換されていました。
赤が鮮やか。
(2024年7月26日) 


コンクリートが打ち直された洪水吐導流部。
(2024年7月26日) 


四和ダムは総貯水容量82万5000立米のうち堆砂容量2万3000立米を除いた有効貯水容量80万3000立米すべてが農地防災容量(=洪水調節容量)となり、普段は流入量はそのまま放流しダム湖に水は貯めません。
初訪時は、ダム湖内の堆砂が進むとともに草木が繁茂しまるで湿原のような状態になっていました。 
(2022年10月23日) 


こちらは再訪時のダム湖の写真
改修に合わせてダム湖内の浚渫が行われるとともに草木が除去され、当初の貯水容量が回復しました。
右手は非常用洪水吐の流木除けのフェンス。
このようなフェンスが設けられているのは同じ青森県の花木ダムと秋田県の羽根川ダムしか思い浮かびません。
(2024年7月26日) 


右岸から
天端は林道ですが、後藤川最上流部には放牧場があり関係車両が通るようです。
(2022年10月23日) 


左岸の非常用洪水吐
アースフィルダムとしては珍しく可動ゲートを装備、しかも4門すべてがフラップゲート(鋼製起伏ゲート)というのは日本でもここだけじゃないでしょうか?
初訪時はゲートや扶壁の改修は終わっていましたが、巻上げ機だけまだ古いまま。
(2022年10月23日) 


同じアングルで再訪時
ゲートも巻上げ機も鮮やかな真紅。
(2024年7月26日) 


こちらは管理事務所内に保存されていた完成直後の写真。
(2024年7月26日) 


再訪時は職員様同行で洪水吐に立ち入らせていただきました。
上流側から見た流木除けフェンス。
(2024年7月26日) 


流木除けフェンスを潜ります。
天端から見るよりも実際はかなり大きく、身長180センチの私でも立って歩ける高さ。
(2024年7月26日) 


非常用洪水吐に接近。
(2024年7月26日) 


機械巻上げ式のフラップゲート(鋼製起伏ゲート)では巻上げにワイヤーが使われるのが一般的ですが、ここではチェーンが使われておりこれまたレア。
(2024年7月26日) 


洪水吐導流部からゲートを見上げます。
たぶんこれまで、そして将来的にもここに足を踏み入れるダム愛好家は私一人だけかも?
(2024年7月26日) 


次に左岸の放流ゲートに移動
先述のように四和ダムは平時は流入量はそのまま流下させます。
ここには傾斜式の放流ゲートが3門設けられており洪水時の流入量や水位に合わせて放流量をコントロールします。
(2024年7月26日) 


堤体上流面から
左手は刷新された土砂吐ゲート。
(2024年7月26日) 


アングルを変えて
訪問時は、一番低位のゲートから放流中。
(2024年7月26日) 


アースフィルながらフラップゲートや流木除けのフェンスなど、当ダムならではのポイントが多々ありコアなマニア必見のダムと言えます。
再訪時はダムマイスターによる取材ということで、特別のご配慮で洪水吐の中や放流ゲート間近まで立入らせていただきました。
対応して頂いた青森県上北地域県民局地域農林水産部及びダム管理人様には厚く御礼申し上げます。

(追記)
四和ダムには農地防災容量が配分されており、治水協定により台風等の襲来時には洪水を防ぐための貯留が行われます。

0193 四和ダム(1900)
青森県十和田市滝沢
奥入瀬川水系後藤川
22.8メートル
121.2メートル
825千㎥/803千㎥
青森県農林水産部
1961年
◎治水協定が締結されたダム

指久保ダム

2024-09-12 20:00:00 | 青森県
2022年10月23日 指久保ダム
2024年 7月26日
 
指久保ダムは左岸が青森県十和田市滝沢、右岸が三戸郡新郷村戸来の二級河川奥入瀬川水系後藤川にある灌漑目的のロックフィルダムです。
十和田湖を水源として青森県東部を横断して太平洋に注ぐ奥入瀬川は古くから流域の貴重な水源となってきました。
奥入瀬川右岸に当たる奥入瀬川南岸地区は奥入瀬川本流及び主要右支流である後藤川を取水源として農地開発が進められてきましたが、渇水による用水不足が常習化し安定した水源確保とかんがい排水設備の整備は地域農家の悲願となっていました。
これを受け1985年(昭和60年)より農林水産省の補助を受けた青森県営かんがい排水事業指久保地区が着手され、そのかんがい用水源として2011年(平成23年)に竣工したのが指久保ダムです。
運用開始後は青森県農林水産部が管理を受託し、奥入瀬川南岸土地改良区管内約900ヘクタールの水田に灌漑用水を供給しています。
ダム建設地点は十和田の火山活動による火山堆積物が堆積し特に右岸側では透水性の高い地質となっていました。
そこで建設に際して右岸上流面に全長372メートルのアースブランケットが、地山内には全長232.5メートルの連続地中壁が設けられるなど止水対策に重きが置かれています。

指久保ダム平面図(出典 県営かんがい排水事業指久保地区 事業概要書)

また、国営や県営の農業水利事業で建設されたダムは事業者が所有し、管理は関係自治体や土地改良区に委託するのが一般的ですが、指久保ダムについては完成後に奥入瀬川南岸土地改良区に移譲され管理は県が受託という珍しい形式となっています。
土地改良区が県営事業で建設されたダムを所有するというのは全国でも非常に珍しい事例です。
その後、2023年(令和5年)7月に利水放流を利用した指久保ダム小水力発電所(最大出力194キロワット)が増設されました。
こちらの事業者は奥入瀬川南岸土地改良区で、発電した電力はすべて売電され土地改良区の運営費用に充てられます。
 
指久保ダム構内は関係者以外立入り禁止となっており、ダム湖上流に架かる後藤川大橋から遠望するのみです。
2022年(令和4年)の初訪時は、ダム構内で撮影した画像を公開しないという条件で見学許可を頂きました。
その後2024年(令和6年)7月にダムマイスターとしての取材見学という形で再度訪問、この時には職員様同行でダムの監査廊内部や放流設備・小水力発電所などの見学が叶い、併せてブログへの写真掲載の許可もいただきました。
ここでの掲載写真にはそれぞれ撮影日時を記載しています。
また内部見学の詳細については『指久保ダム取材見学』の項をご覧ください。

まずはダム湖に架かる後藤川大橋へ
一見斜張橋のようですが、エクストラドーズド橋という斜張橋と桁橋の中間型となる型式で橋長230メートル、湖面からの高さは51メートルとなります。
(2022年10月23日)


後藤川大橋からダムを遠望
ダム中央に多段式取水塔、左手に管理事務所が見えます。
(2024年7月26日)


こちらはダム湖上流側の様子。
指久保ダムは灌漑期以外は水を抜き総貯水容量292万2000立米のうち堆砂容量85万2000立米分が貯留されているだけです。
初訪時は水が抜かれ上流側はご覧の眺め。
(2022年10月23日)

こちらは再訪時。
かんがい期のためインレットまで水が溜まっています。
(2024年7月26日)


この先はすべてダム構内、関係者以外立入り禁止エリアの写真となります。
左岸の管理事務所
365日職員さんが常駐されます。
(2024年7月26日)


左岸の横越流式洪水吐
試験湛水以来、豪雨等で越流したことはないそうです。
(2024年7月26日)


こちらは下流側。
斜水路手前にシルがあります。
(2024年7月26日)


減勢工を遠望
減勢工にも大きなシルがありその直下にはバッフルブロック
さらに下流にも背の低いシルが設けられています。
左手は放流設備と小水力発電所。
(2024年7月26日)


指久保ダムは後藤川のみならず山の北側の藤島川と小林川に藤島導水路を通じて補給します。
減勢工対岸の建屋は藤島導水路のゲートバルブ室。
(2022年10月23日)


天端からダム湖を超広角で撮影
こちらは初訪時でかんがい容量は抜かれ堆砂容量分だけ貯留されています。
(2022年10月23日)


取水塔と後藤川大橋。
こちらも初訪時の水が抜かれた状態。
(2022年10月23日)


再訪時のほぼ同じアングル
かんがい期なので上の写真と水位の違いがよく見て取れます。
(2024年7月26日)


右岸から下流面
奥は洪水吐斜水路
天端や地山には草が生えていますが、リップラップ上は非常にきれいな状態に保たれています。
(2022年10月23日)


左岸から上流面
見た目にはわかりませんが、右岸側(写真手前側)上流面は遮水処理のためアースブランケットが施工されています。
(2022年10月23日)


下流から。
こちらも立入り禁止エリアで一般には見れない眺めです。
(2024年7月26日)


減勢工と放流設備
放流設備向かって右手が旧来の放流設備、左手の放流口のあるのが2023年(令和5年)に運転開始した小水力発電所。
(2024年7月26日)


こちらは後藤川の山の北側を流れる小林川
藤島導水路からかんがい用水を補給します。
(2024年7月26日)


藤島川に架かる導水路管。
(2024年7月26日)


ダムを管理する青森県上北地域県民局地域農林水産部のご厚意により2度にわたりダム構内の見学が叶いました。
同局及び職員様には厚く御礼申し上げます。
ただし今回はあくまでもダムマイスターによる取材見学として対応していただきました。一般個人からの見学申請は一切受け付けていない旨明記しておきます。

(追記)
指久保ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、台風等の襲来に備え事前放流や水位低下運用を行う治水協定が締結されています。

0215 指久保ダム(1899)
左岸 青森県十和田市滝沢 
右岸  同県三戸郡新郷村戸来 
奥入瀬川水系後藤川 
 
 
37.8メートル 
200メートル 
2922千㎥/2070千㎥ 
青森県農林水産部
2011年
◎治水協定が締結されたダム

夏坂ダム

2022-12-04 22:05:03 | 青森県
2022年10月23日 夏坂ダム
 
夏坂ダムは青森県三戸郡田子町夏坂の馬淵川水系熊原川にある農地防災目的の重力式コンクリートダムです。
1958年(昭和33年)9月の台風22号(狩野川台風)により熊原川が氾濫、流域農地で甚大な洪水被害が発生しました。  
これを受け青森県は1960年(昭和35年)に農林省(現農水省)の補助を受けた防災ダム事業を採択、熊原川および支流の杉倉川への2基の農地防災ダム建設事業が着手されました。
そして1966年(昭和41年)に熊原川に建設されたのが夏坂ダムです。
その後1972年(昭和47年)に杉倉川に花木ダムが完成、両ダムともに完成後は青森県農林水産部が管理を受託し、熊原川流域の農地防災を担っています。

田子町夏坂の国道104号線上夏坂バス停で熊原川沿いの鹿角街道に入り約2キロ西に進むと夏坂ダムに到着します。
天端は立ち入り禁止のため見学は左岸からに限られます。
苔むした堤体が竣工以来50年以上の時間経過を醸し出します。




導流部中央がジャンプ台になっています。
実はこの下に常用洪水吐吐口があり、このジャンプ台はデフレクターの役割のようです。


時代感溢れるダムと対照的に、斬新なデザインの管理事務所
改修工事中(訪問時は日曜のため休工)で散水車が止まっています。


立入禁止の天端。


上流面
総貯水容量81万立米のうち堆砂容量は4万立米。
堆砂が進んでいるため、ダム湖は空っぽ。


クレスト自由越流頂のほか、常用洪水吐となる放流ゲートを2門備えています。


流水型防災ダムで、通常は流入量は右手の放流ゲートからそのまま放流します。
この吐口が3枚目写真のジャンプ台の下にあります。
左手のゲートはオリフィスに相当し、直上のスライドゲートで洪水量に合わせて放流量をコントロールします。
両ゲートともに上部に洪水時にバルブを保護するためのゲージがついています。


(追記)
夏坂ダムには農地防災容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

0196 夏坂ダム(1904)  
青森県三戸郡田子町夏坂
馬淵川水系熊原川
27.5メートル
141メートル
810千㎥/770千㎥
青森県農林水産部
1966年
◎治水協定が締結されたダム

花木ダム

2022-12-04 17:55:40 | 青森県
2022年10月23日 花木ダム
 
花木ダムは青森県三戸郡田子町遠瀬の馬淵川水系熊原川右支流杉倉川にある農地防災目的のロックフィルダムです。
1958年(昭和33年)9月の台風22号(狩野川台風)により熊原川が氾濫、流域農地で甚大な洪水被害が発生しました。  
これを受け青森県は1960年(昭和35年)に農林省(現農水省)の補助を受けた防災ダム事業を採択、熊原川および支流の杉倉川への2基の農地防災ダム建設事業が着手されました。
まず1966年(昭和41年)に熊原川に夏坂ダムが完成、次いで1972年(昭和47年)に支流の杉倉川に建設されたのが花木ダムです。
両ダムともに完成後は青森県農林水産部が管理を受託し、熊原川流域の農地防災を担っています。

田子町山口の国道104号線道前バス停から杉倉川沿いの町道を西進、途中で舗装が切れますがそのままダートの林道を進み、バス停から約8キロで花木ダムに到着します。
右岸林道から下流面を望みますが全貌は見えません。
草が覆っていますがロックフィルダムです。



天端は立ち入り禁止のため、見学は右岸からに留まります。


上流面
こちらも草が覆っていますがロック材が確認できます。


総貯水容量57万6000立米のダム湖
防災専用ダムですが堆砂容量13万6000立米分だけ貯留されています。


左岸に管理事務所があり、事務所横から常用洪水吐が伸びています。
事務所の上流側には非常用となる横越流式洪水吐があり越流部には流木除けとなる柵が設置されています。
同様の柵は後藤川の四和ダムでも設置されていました。


管理事務所と常用洪水吐をズームアップ
流水型防災ダムのため、普段は流入量は常用洪水吐からそのまま放流します。
この常用洪水吐は五戸川の二の倉ダム又木戸ダムと同じタイプ。


(追記)
花木ダムには農地防災容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

0200 花木ダム(1903)  
青森県三戸郡田子町遠瀬
馬淵川水系杉倉川
27メートル
125.8メートル
576千㎥/440千㎥
青森県農林水産部
1972年
◎治水協定が締結されたダム

二の倉ダム

2022-12-04 13:27:03 | 青森県
2022年10月23日 二の倉ダム
 
二の倉ダムは青森県三戸郡新郷村戸来の二級河川五戸川本流にある農地防災目的のアスファルトフェイシングフィルダムです。
1958年(昭和33年)9月の台風22号(狩野川台風)により五戸川が氾濫し下流沿岸農地で甚大な洪水被害が発生しました。 
これを受け青森県は1967年(昭和42年)に農林省(現農水省)の補助を受けた防災ダム事業五戸川地区を採択、五戸川および支流の三川目川への2基の農地防災ダム建設事業が着手されました。
そして事業着手3年後の1970年(昭和45年)に五戸川本流に建設されたのが二の倉ダムダムです。
その後1988年(平成元年)の又木戸ダム完成により五戸川防災ダム事業は竣工を迎えました。
両ダムともに完成後は青森県農林水産部が管理を受託し、五戸川流域の農地防災を担っています。

二の倉ダムは国道454号線沿いにあります。
ダム左岸の国道から見た下流面、型式はアースフィル。
対岸に洪水吐導流部があります。


アングルを変えて。
ダム下にドレーン設備が見えます。


ダムサイトの記念碑。
兄弟分の又木戸ダム同様山をモチーフにしたデザインで型式はアースと記載されています。
アスファルト表面遮水壁型のロックフィルダムは多数ありますが、アースのアスファルトフェイシングフィルダムはめずらしい。


残念ながらダムの敷地は立ち入り禁止。
直前までの雨で濡れた天端。


管理事務所と上流面
職員が常駐しているようで、交渉すれば中に入れてもらえたのかもしれませんが、この日はまだ訪問予定ダムが2基あるため左岸からの見学にとどめました。


アスファルトが塗布された上流面
雨で濡れた上にやや逆光のため光ってしまいアスファルト感が出ません。


非常用洪水吐となる横越流式洪水吐。


総貯水容量281万立米のダム湖
堆砂容量分42万立米が貯留されています。


こちらは常用洪水吐となる放流ゲート
流水型防災ダムのため、平時は流入量はここからそのまま放流します。


(追記)
二の倉ダムには農地防災容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

0199 二の倉ダム(1902)
青森県三戸郡新郷村戸来
五戸川水系五戸川
FA
37メートル
106メートル
2810千㎥/2390千㎥
青森県農林水産部
1970年
◎治水協定が締結されたダム

又木戸ダム

2022-12-03 21:56:19 | 青森県
2022年10月23日 又木戸ダム
 
又木戸ダムは青森県三戸郡新郷村戸来の五戸川水系三川目川にある農地防災目的のアースフィルダムです。
1958年(昭和33年)9月の台風22号(狩野川台風)により五戸川が氾濫し下流沿岸農地で甚大な洪水被害が発生しました。 
これを受け青森県は1967年(昭和42年)に農林省(現農水省)の補助を受けた防災ダム事業五戸川地区を採択、五戸川および支流の三川目川への2基の農地防災ダム建設事業が着手されました。
まず1970年(昭和45年)に五戸川本流に二の倉ダムが完成、次いで1988年(平成元年)に支流の三川目川に建設されたのが又木戸ダムです。
両ダムともに完成後は青森県農林水産部が管理を受託し、五戸川流域の農地防災を担っています。

事前情報ではダムへ通じる管理道路は入り口にゲートがあり進入禁止と思われたんですが、職員駐在中はゲートが開けられダムサイトの立ち入りはOKでした。
左岸ダムサイトから下流面
アースフィルダムですが、堤体にはロック材が貼り付けられています。


ダム下の建屋はたぶんドレーン設備、
気になるのはその下の白いピラミッド状の設備。
何なんでしょう?


天端には関係者以外立ち入り禁止の小さなプレート。


ダム湖は総貯水容量123万6000立米、うち堆砂容量24万立米分だけ貯留されています。
右手は管理事務所。


同じアングルでズームアップ
管理事務所横から伸びているのは常用洪水吐となる放流ゲート
奥は??たぶんインクラインじゃないかと思うんですが?


上流面もロック材で護岸
対岸に非常用となる横越流式洪水吐があります。


アングルを変えて。
下流のロック材といいやっぱりロックフィルでは??と思ったのですが…


ダムサイトの竣工記念碑
デザインは違いますが、兄弟分となる二の倉ダム同様山の形をした記念碑です。
上下流面ともにロック材が張られ、もしやロックフィルと思ったのですが、記念碑には『ゾーン型アース』と明記されております。


左岸の放流ゲート
流水型防災ダムのため、普段は流入量はここから放流します。


管理事務所
職員さん常駐のようですが、ピンポンを鳴らしても応答はなし。
いろいろ質問があったのですが、残念ながら巡回等で不在のようでした。


(追記)
又木戸ダムには農地防災容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

0204 又木戸ダム(1901)  
青森県三戸郡新郷村戸来
五戸川水系三川目川
34.6メートル
179.6メートル
1236千㎥/996千㎥
青森県農林水産部
1988年
◎治水協定が締結されたダム

世増ダム

2022-12-02 16:06:06 | 青森県
2022年10月23日 世増ダム
 
世増(よまさり)ダムは青森県八戸市南郷島守の二級河川新井田川本流にある青森県県土整備部が管理する多目的ロックフィルダムです。
青森県の八戸市、階上町および岩手県軽米町を流れる新井田川流域は標高20~300メートルの丘陵地が広がり八戸平原と呼ばれています。
江戸時代から開拓が試みられるも、年間降水量1000ミリ未満、年平均気温10℃未満という過酷な気象条件に阻まれ、昭和20年代までは山林荒野が続き農業は零細な畑作が営まれるのみでした。
1976年(昭和51年)に当地区の大規模農地開拓を目的として農水省による国営総合農地開発事業八戸平原地区が着手され、これに青森県県土整備部や八戸圏域水道企業団、種市町水道事業(現洋野町水道事業)が事業参加、4者の共同事業として2003年(平成15年)に竣工したのが世増ダムです。
ダムの施工は農水省が行い、運用開始後は青森県県土整備部が管理を受託し、新井田川の洪水調節、八戸平原約1850ヘクタールへの灌漑用水の供給、八戸圏域水道企業団及び洋野町への上水道用水の供給を目的として運用されています。
またダム完成に先立つ2002年(平成14年)に世増ダム管理用発電所(最大出力1500キロワット)が稼働し、河川維持放流を利用した小水力発電が行われています。

下流から
ダムの竣工は2003年(平成15年)、すでにゲートレスがスタンダードな時代ですが、当ダムはオリフィスローラーゲートを4門備え威圧感たっぷりのピアが鎮座します。
ゲートを設置した理由は洪水期と非洪水期で洪水調節容量および利水容量の配分が異なるため、2段になったオリフィスをローラーゲートでコントロールするためです。


左岸中段から
一見いかつい外見ですが、手前のクリーム色の揚水機場が全体の雰囲気をまろやかにしています。


洗堀を防ぐためか?整流目的か?
導流部中央下部は傾斜が変わっています。


天端が前面にオフセットされクレスト越流部が上流側にせり出しています。


ピアとゲート
通常はゲートの凹凸面が下流側に配置されることが多いので、スキンプレート面のゲートはちょっと新鮮な感覚。


訪問した10月23日はまだ洪水期運用。
したがって両端上側のオリフィスはゲートで閉じられ、下段側のゲートがここで待機。
11月1日より非洪水期になるので、そこで閉まるゲートが交替します。


減勢工と建屋群。
建屋のカラーが異なりとにかくカラフル。


左から放流設備、管理用発電所、揚水機場となります。
灌漑用水の受益農地の大半はダムよりも高地にあるため、揚水機場も大規模な施設になっています。

天端は徒歩のみ開放
対岸の管理事務所も含めてエンジの早稲田カラー。


右岸から超広角で
曇天ですが、色合いが豊富。


青葉湖と命名されたダム湖は総貯水容量3650万立米
これは津軽ダム浅瀬石川ダムに次いで県内3番目の規模です。


上流の展望台から望遠で俯瞰。
ゲートが多彩なので、上流面も賑々しい。
ダムサイトからは見えなかった艇庫とインクラインもよく見えます。


(追記)
世増ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

0218 世増ダム(1898)
青森県八戸市南郷島守
新井田川水系新井田川
FAW
52メートル
247メートル
36500千㎥/33100千㎥
青森県県土整備部
2003年
◎治水協定が締結されたダム

相馬ダム

2016-05-07 14:00:00 | 青森県
2016年5月1日 相馬ダム
 
相馬ダムは青森県弘前市沢田の岩木川水系相馬川左支流作沢川にある農地防災・灌漑目的のロックフィルダムです。
農水省の補助を受けた青森県の防災ダム事業及びかんがい排水事業によって2003年(平成15年)に竣工し、完成後は青森県農林水産部が管理を受託しています。
相馬ダムは相馬川および作沢川の洪水調節と相場川沿岸のリンゴ農地および弘前市北部高杉地区の水田への灌漑用水の供給を目的としています。
 
県道204号線から相馬ダムの標識に従って作沢川沿いの市道を進むと、相馬ダムに到着します。
まずはダム下流へ。
ここから先は立ち入り禁止。
 
右岸から
左岸に管理事務所があります。
 
相馬ダムの特徴は縦に深い巨大な洪水吐。
真正面に岩木山が見えます。
 
洪水吐は大きいだけじゃなく、ちょっと複雑な形状。
 
天端から
やはり洪水吐の形が面白い。
 
天端は車両通行可
 
堤体上流面。
ちょっと草木が生え始めています。
 
左岸の斜樋
 
津軽ダムの陰に隠れるような位置にある相馬ダムですが、洪水吐が特徴的で岩木山も真正面に見えるロケーションです。
津軽ダムのついでに立ち寄りましたが、期待以上にも見どころ多いダムでした。
 
 
追記
相馬ダムには農地防災容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0214 相馬ダム(0352)
青森県弘前市沢田
岩木川水系作沢川
FA
52.4メートル
222メートル
6560千㎥/5783千㎥
青森県農林水産部
◎治水協定が締結されたダム
2003年

津軽ダム(再)

2016-05-07 11:30:00 | 青森県
2016年5月1日 津軽ダム(再)
 
岩木川本流源流部には1960年(昭和35年)に目屋ダムが建設されましたが、ダムの能力を越える洪水の発生や頻発する渇水対策のために新ダム建設の機運が高まりました。
国交省は岩木川総合開発事業を策定、その中核として目屋川の下流に建設されたのが津軽ダムで、岩木川の洪水調節のほか、津軽平野への灌漑、流域都市への上水道、工業用水の供給、水力発電を目的としています。
 
津軽ダムは4月にサーチャージを迎え、その直後のタイミングでの訪問となりました。
残念ながら自由越流式洪水吐からの越流は終わっていましたが、直前の降水で主ゲートのほかオリフィスからも放流が行われ、さらにGW期間中はライトアップも行われていることから昼夜二度にわたって津軽ダムを訪問しました。
 
県道28号白神ラインから遠望
 
右岸展望台から
できたてのダムのコンクリートはこんな色なんですね??
 
主ゲート、オリフィス両方からの放流
 
減勢工と発電所
まだ発電所と送電鉄塔には電線が架かっていません。
 
上流から
 
いったん青森市内のホテルに戻り、6時過ぎに再訪。
7時を過ぎてようやく夜の帳となりライトアップされたダムが浮かび上がってきました。
 
すさまじい迫力
わざわざ青森まで来た甲斐がありました。
 
完成まであとわずか、
完成したら白神の紅葉と合わせてぜひ再訪したいと思います。
 
追記
津軽ダム(再)には洪水調節容量が設定されていますが、豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量が確保されることになりました。
 
2996 津軽ダム(再)(0351)
左岸 青森県西津軽郡西目屋村藤川
右岸            居森平
岩木川水系岩木川
FNAWIP
97.2メートル
342メートル
140900千㎥/127200千㎥
国交省東北地方整備局 
2016年
◎治水協定が締結されたダム

新小戸六ダム

2016-05-07 11:15:00 | 青森県
2016年5月1日 新小戸六ダム
 
新小戸六ダムは青森県つがる市森田町床舞の岩木川水系山田川にある農地防災・灌漑目的のアースフィルダムです。
農林省(現農水省)の国営西津軽農業水利事業の一環として1967年(昭和42年)に建設され、完成後は青森県農林水産部が管理を受託しています。
周辺はため池の密集地帯で新小戸六ダムの下にも小戸六溜池と秋ヶ館溜池がありますが、新小戸六ダムは農地防災容量が大きいため水位が低くなっています。
 
右岸に大きな洪水吐があります。
 
洪水吐導流部
苔の生え具合を見ると越流することはほとんどなさそうです。
 
岩木山の眺めが素晴らしいんですが、あいにくの曇天でちょっと残念!
 
天端は市道でそこそこ通行量。
 
堤体下流面。
 
左岸に取水設備と管理事務所が見えます。
それにしてもこの岩木山を見ると、青空が広がっていたなら!
 
すぐ下流には小戸六溜池があります。
こちらは堤高が15メートル未満なのでダムではありません。
 
ダム湖
総貯水容量は175万立米ですが、多くは農地防災容量のため水位はこの程度。
ダム湖の奥につがる地球村があります。
 
追記
新小戸六ダムには農地防災容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0197 新小戸六ダム(0350)
青森県つがる市森田町床舞
岩木川水系山田川
FA
23.8メートル
294メートル
1750千㎥/1650千㎥
青森県農林水産部
1967年
◎治水協定が締結されたダム

飯詰ダム

2016-05-07 11:00:00 | 青森県
2016年5月1日 飯詰ダム
 
飯詰ダムは青森県五所川原市飯詰の岩木川水系飯詰川にある青森県県土整備部が管理する多目的アースフィルダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、飯詰川の洪水調節、安定したか河川流量の維持と既得取水権への用水補給、五所川原市への上水道用水の供給を目的として1973年(昭和48年)に竣工しました。
既存の不動池という農業用溜池を再開発して建設されたことからダム湖は不動湖と名付けられています。
 
右岸から
湖岸の桜は満開。
 
ダム上流側はコンクリートで補強されています。
 
左岸にインクラインと二つの取水設備が見えます。
 
天端は立ち入り禁止
 
洪水吐は緩やかに湾曲しています。
 
下流から洪水吐
 
まだまだ冬枯れのアース堤体
 
 
追記
飯詰ダムには洪水調節容量が設定されていますが、豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0201 飯詰ダム(0349)
青森県五所川原市飯詰
岩木川水系飯詰川
FNW
38メートル
234メートル
2380千㎥/2030千㎥
青森県県土整備部
1973年
◎治水協定が締結されたダム

小田川ダム

2016-05-07 10:45:00 | 青森県
2016年5月1日 小田川ダム
 
小田川ダムは青森県五所川原市金木町喜良市の岩木川水系小田川にある灌漑目的のロックフィルダムです。
農水省の土地改良事業によって1975年(昭和50年)に建設され、完成後は青森県農林水産部が管理を受託しています。
岩木川中流域の丘陵地帯は灌漑用水源を溜池に頼り安定した灌漑用水の供給が求められていました。小田川ダムの完成により丘陵地帯の農地開発が進み、五所川原は青森県有数の穀倉地帯へと発展しました。
 
今回は金木町嘉瀬から小田川沿いの市道を東進して小田川ダムに至りました。
湖畔の桜は満開でしたが、堤体への立ち入りができないため撮影スポットは限られます。
 
左岸から
湖畔の桜は満開。
 
左岸に管理事務所や洪水吐、取水設備、インクラインが見えます。
 
天端は立ち入り禁止
 
ロックフィルの下流面
 
樹間から辛うじて撮影、洪水吐に赤いラジアルゲートが見えます。
 
下流からの撮影スポットを探しましたが、叶いませんでした。
帰りはふるさと林道から県道2号へ出ましたが、ダムへアクセスとしてはこちらのほうが断然楽です。
 
追記
小田川ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たな洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0203 小田川ダム(0348)
青森県五所川原市金木町喜良市
岩木川水系小田川
31メートル
203メートル
9700千㎥/9280千㎥
青森県農林水産部
1975年
◎治水協定が締結されたダム

二庄内ダム

2016-05-07 10:15:00 | 青森県
2016年5月1日 二庄内ダム
 
二庄内ダムは青森県黒石市二庄内の岩木川水系二庄内川最上流部にある灌漑目的のロックフィルダムです。
農水省の直轄事業で1995年(平成7年)に竣工し、完成後は青森県農林水産部が管理を受託しています。
ここで貯水された水は浅瀬石川ダムのダム湖(虹の湖)に流入し、浅瀬石川ダムの取水設備から受益者に供給されるため、浅瀬石川ダムと連携運用を行っています。
浅瀬石川ダムから二庄内川に沿って二庄内ダムに至る道路はすでに廃道化しており、ダムに行くには青荷温泉経由の雷山林道で迂回する必要があります。
 
青荷温泉先の林道から遠望
かなり巨大なロックダムです。
 
左岸から
右岸に管理事務所と洪水吐があります。
 
天端は車両通行可
 
 
下流部
洪水吐導流部と取水設備からの導水路は下流で合流し、二庄内川として浅瀬石川ダムのダム湖(虹の湖)に流入します。
 
巨大な洪水吐 
きれいな鱗紋。
 
林道を使い下流まで降りることができますが、ダートのため断念。
 
洪水吐越流面
 
当初道路が廃道のため到達できないと思っていましたが、浅瀬石川ダムでダムへの経路を教えていただき急きょ訪問することにしました。
灌漑用ダムとしてはかなり大規模なロックフィルダムです。
天気が良ければ南八甲田の山の素晴らしい眺めを見ることができたようで、ちょっと残念。
 
追記
二庄内ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たな洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0219 二庄内ダム(0347)
青森県黒石市二庄内
岩木川水系二庄内川
86メートル
430.8メートル
15600千㎥/15000千㎥
青森県農林水産部
1995年
◎治水協定が締結されたダム

本郷ダム(再)

2016-05-07 10:00:00 | 青森県
2016年5月1日 本郷ダム(再)
 
本郷ダムは青森県青森市浪岡本郷の岩木川水系本郷川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
1956年(昭和31年)に青森県の事業で本郷川ダムとして建設された灌漑用アースダムで、1989年(平成元年)の再開発事業により本郷ダム(再)と改称されました。
管理は浪岡川土地改良区が受託しています。
 
浪岡市街から県道146号で南下し、本郷川に沿って東北道をくぐりリンゴ畑を登って行くと本郷ダムの右岸に到着します。
ダムは立ち入り禁止で右岸の道路から眺めるのみです。
 
下流面はきれいに刈り込まれています。
 
 
上流面はコンクリート補強されています。
 
右岸に洪水吐があり薄く越流しています。
 
左岸に斜樋が見えます。
 
追記
本郷ダム(再)は洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0194 本郷川ダム(元)
青森県青森市浪岡本郷
DamMaps
岩木川水系本郷川
21.8メートル
84.8メートル
200千㎥/189千㎥
1956年
-------------
3005 本郷ダム(再)(0346)
青森県青森市浪岡本郷
岩木川水系本郷川
21.8メートル
84.5メートル
200千㎥/189千㎥
浪岡川土地改良区
1989年 再開発事業竣工
◎治水協定が締結されたダム

浪岡ダム

2016-05-07 09:00:00 | 青森県
2016年5月1日 浪岡ダム
 
浪岡ダムは青森県青森市浪岡王余魚沢の岩木川水系王余魚沢川にある灌漑目的のロックフィルダムです。
農水省の直轄事業で1982年(昭和57年)に建設され、完成後は青森県農林水産部が受託管理をしていいます。
青森市内から県道27号で青森空港に向かい、空港の手前で旧道を進むとダム右岸に到着します。
 
右岸に植えられた桜が満開です。
 
右岸のインクライン
 
取水棟は特徴的なスタイル
支柱の赤と桜がよく似合います。
 
上流面
 
天端は立ち入り禁止
 
堤体の下に下りてみます。
 
左岸の洪水吐
きれいな鱗紋が出ています。
 
減勢工
写真ではわかりませんが、減勢工周辺はつくしの大群落、ダム巡りやめてつくし取りしようかと悩みました。笑
 
追記
浪岡ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに150万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0209 浪岡ダム(0345)
青森県青森市浪岡王余魚沢
岩木川水系王余魚沢川
52.4メートル
304.5メートル
7600千㎥/7500千㎥
青森県農林水産部
1982年
◎治水協定が締結されたダム