ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

日浦池

2018-04-04 10:09:32 | 愛媛県
2018年3月22日 日浦池
 
日浦池は愛媛県松山市小川谷にある灌漑目的のアースフィルダムで、ダム便覧には1915年(大正4年)に小川谷地区の事業により竣工と記されています。
便覧には位置情報も記載されていましたが、訪問以前はダム便覧フォトアーカイブスへの写真投稿がないため池の実態は不明でした。
今回便覧の位置情報から国土地理院地形図とグーグルの空撮写真を頼りに日浦池とされる池に到達することができました。
松山市街から県道20号を北に進み、小川谷集落で枝道を北に折れます。集落を抜けると離合も困難な隘路が続きようやく日浦池と思しき小さな溜池に到着します。
 
下流から。
池の周りは樹林とミカン畑が続き、日浦池以外にも小さな溜池が多数存在します。
 
ダム便覧やため池データベースでは堤高は16メートルになっていますが、見た目はとても16メートルの高さはありません。
基礎地盤がどこになるか?ですね。
 
左岸の洪水吐
我が家のBMWでは車の転回もやっとのスペース、
 
天端と上流面
池の水は抜かれています。
 
洪水吐導流部。
この下に底樋があります。
 
堤体中央にある階段式の池栓。
水がないので土砂吐まで見えます。
 
右岸から
右が下流で左が池。
 
池は空っぽですが、草の生え具合から灌漑期には貯水されているようです。
 
天端からはわずかに海が見えます。
 
池の詳細について地元の方に伺おうと思いましたが全く人気なし。水利に乏しい地域なのでこんな山の上まで水源を求めていたことは明白です。
 
3663 日浦池(1273)
ため池コード
愛媛県松山市小川谷
DamMaps
粟井川水系
16メートル
21メートル
2千㎥/2千㎥
小川谷地区
1915年


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