ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

鶉ダム

2018-10-02 11:45:47 | 北海道
2018年9月23日 鶉ダム
 
鶉ダムは北海道檜山郡厚沢部町峠下の厚沢部川水系鶉川にある灌漑目的のロックフィルダムです。
北海道開発局農水部による国営かんがい排水事業の中核施設として2001年(平成13年)に竣工し、運用開始後は受益自治体である厚沢部町と江差町が受託管理しています。
鶉ダムの総貯水容量は1000万立米と農業用ダムとしては屈指の規模を誇り、厚沢部町及び江差町の計3377へクタールに灌漑用水を供給しています。
 
函館から国道227号線を江差方面に向かい、北斗市と厚沢部町の境界である中山トンネルを抜けると左手に鶉ダムが見えてきます。
まずはダム下から見学することにします。
ダム下流はオートキャンプ場になっており、キャンプ場の脇を抜けるとダムの入口ですがゲートがありこの先は関係者以外立ち入り禁止。
この日はたまたま草刈り作業のためにゲートが開いていましたが当然立ち入りはしません。
 
ちょうど草刈り作業中でれいに整備されています。
堤体を管理道路がジグザグに登り、地山の岩盤を挟んで右岸側に洪水吐導流部があります。
 
洪水吐導流部をズームアップ。
 
真正面から。
 
減勢工から先が大きくカーブを描いています。
ここからは見えませんが、減勢工で取水塔からの導流路が合流しており結構な水が流れています。
 
国道227号線から俯瞰
年間を通じて取水期となっており、北海道のほかのダムのように冬場に水が抜かれることはありません。
 
上流面をズームアップ
堤体はアーチ状に湾曲しています。
 
国道のパーキングから。
 
ダム一帯はきれいに整備され、非常に美しいロックフィルダムです。
立ち入り禁止はやむをえませんが、ぜひ中を見学してみたいダムです。 
 
0119 鶉ダム(1377)
北海道檜山郡厚沢部町峠下
厚沢部川水系鶉川
52.2メートル
220メートル
10000千㎥/9250千㎥
厚沢部町・江差町
2001年


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