今回はキタテハ(学名はPolygonia c-aureum:aureumはラテン語で金色の意味)。成虫の前翅長は25-30mmの中型のチョウで、日本では北海道西部から種子島までほぼ全国で普通に見られる種である。海外ではインドシナ半島から中国、台湾、朝鮮半島に生息するとされる。
幼虫の食草はカナムグラ。年2-5回発生し、成虫で越冬する。翅の縁には大小の突起があり、先がとがっている。(前)後翅の表の黒斑の中に水色の小さな点がある。いっぽう翅の裏は前後とも赤褐色である。
また、後翅の裏にはC字型の小さな模様があり、学名の「c-aureum」はここに由来するとされる。
食草カナムグラはどこにでも生える成長力の旺盛な野草であり、キタテハが市街地でも頻繁に見られるのはこのためである。
昨年、我が家の庭にいちばん多く訪れたのもこのキタテハであった。
よく似た種にシータテハ(学名はPolygonia c-album:albumはラテン語で白色の意味)がいる。シータテハの方は、翅の縁の凹凸がくっきりしていて先が円いこと、(前)後翅の表の黒い斑点の中に水色の点がないことなどで区別できる。
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 1/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 2/16(2016.8.7 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 3/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 4/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 5/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 6/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 7/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 8/16(2016.8.7 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 9/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 10/16(2016.8.7 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 11/16(2016.8.7 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 12/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 13/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 14/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 15/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 16/16(2016.8.7 撮影)
前述のとおり、学名を見ると、後翅裏のC字文様をとり、キタテハがPolygonia c-aureum、外形がよく似たシータテハがPolygonia c-albumとこちらもよく似ている。一方、和名の方は、シータテハだけがこのC字部分を名前に持つ。その理由はどうかとC字部分を拡大比較すると次のようである。シータテハのC字のほうがよりCの文字に近いといえなくもないようだ。
キタテハの後翅裏のC字部分
シータテハの後翅裏のC字部分
キタテハの和名は翅の色の黄色の方を採用していることになる。同じ黄色由来の和名を持っているキタキチョウ、キアゲハと翅色を比較すると次のようである。同じ「黄色」を名前に持っていても、その黄色にはいろいろあるようだ。
キタテハ
キアゲハ
キタキチョウ
幼虫の食草はカナムグラ。年2-5回発生し、成虫で越冬する。翅の縁には大小の突起があり、先がとがっている。(前)後翅の表の黒斑の中に水色の小さな点がある。いっぽう翅の裏は前後とも赤褐色である。
また、後翅の裏にはC字型の小さな模様があり、学名の「c-aureum」はここに由来するとされる。
食草カナムグラはどこにでも生える成長力の旺盛な野草であり、キタテハが市街地でも頻繁に見られるのはこのためである。
昨年、我が家の庭にいちばん多く訪れたのもこのキタテハであった。
よく似た種にシータテハ(学名はPolygonia c-album:albumはラテン語で白色の意味)がいる。シータテハの方は、翅の縁の凹凸がくっきりしていて先が円いこと、(前)後翅の表の黒い斑点の中に水色の点がないことなどで区別できる。
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 1/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 2/16(2016.8.7 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 3/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 4/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 5/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 6/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 7/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 8/16(2016.8.7 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 9/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 10/16(2016.8.7 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 11/16(2016.8.7 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 12/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 13/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 14/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 15/16(2016.10.4 撮影)
ブッドレアの花で吸蜜するキタテハ 16/16(2016.8.7 撮影)
前述のとおり、学名を見ると、後翅裏のC字文様をとり、キタテハがPolygonia c-aureum、外形がよく似たシータテハがPolygonia c-albumとこちらもよく似ている。一方、和名の方は、シータテハだけがこのC字部分を名前に持つ。その理由はどうかとC字部分を拡大比較すると次のようである。シータテハのC字のほうがよりCの文字に近いといえなくもないようだ。
キタテハの後翅裏のC字部分
シータテハの後翅裏のC字部分
キタテハの和名は翅の色の黄色の方を採用していることになる。同じ黄色由来の和名を持っているキタキチョウ、キアゲハと翅色を比較すると次のようである。同じ「黄色」を名前に持っていても、その黄色にはいろいろあるようだ。
キタテハ
キアゲハ
キタキチョウ