今回はシータテハ。前翅長が25-30mmの中型のタテハチョウ。成虫は春から秋にかけて見られ、年に2回-3回ほど発生し、成虫で越冬する。幼虫はクワ科のホップ、ニレ科のハルニレ、アキニレ、エノキなどを食草とする。
種の同定に関しては、外見はキタテハによく似ているが、シータテハは翅の縁の切れ込みが深くくっきりしていて、凹凸の先が円い点、また、後翅の表にある黒斑に水色の点を含まないことで比較的容易に行える。
日本では北海道、本州、四国、九州に分布するが、西日本での分布は不連続でやや標高の高い山地に限られ、北方系の種として位置づけられるという。日本以外ではアジアからヨーロッパまで広く分布しており、ヨーロッパではなじみ深いチョウの一つとされている。また、北アメリカにも近縁種がいる。
私が大阪に住んでいた中学生時代の感覚では、上記のとおりシータテハは山地に棲む遠い、一種あこがれをもって見ていた存在であった。
昨年我が家の庭には一度だけ吸蜜に来ていて、長時間ブッドレアの花上にとどまっていたのでじっくり撮影ができた。はじめ、頻繁にやってくるキタテハだと思っていたのだが、後で撮影した写真でシータテハだと確認した。
ブッドレアの花で吸蜜するシータテハ1/13(2016.10.4 撮影)
同 2/13(2016.10.4 撮影)
同 3/13(2016.10.4 撮影)
同 4/13(2016.10.4 撮影)
同 5/13(2016.10.4 撮影)
同 6/13(2016.10.4 撮影)
同 7/13(2016.10.4 撮影)
同 8/13(2016.10.4 撮影)
同 9/13(2016.10.4 撮影)
同 10/13(2016.10.4 撮影)
同 11/13(2016.10.4 撮影)
同 12/13(2016.10.4 撮影)
同 13/13(2016.10.4 撮影)
シータテハの後翅の裏にはC字型の模様があり、学名の「Polygonia c-album」や和名に反映しているが、ドイツ語でも"C-Faltter"とこのC字模様に由来する名前がつけられている。そのC字文様については、キタテハを当ブログで紹介したときにも触れたが、シータテハ、キタテハのほかにエルタテハにもよく似た文様が見られる。これを見ておこう。
シータテハの後翅裏のC字文様
キタテハの後翅裏のC字文様
エルタテハの後翅裏のL字文様
こうして比較すると、確かにシータテハではC字に、エルタテハではL字により似ているように見える。
種の同定に関しては、外見はキタテハによく似ているが、シータテハは翅の縁の切れ込みが深くくっきりしていて、凹凸の先が円い点、また、後翅の表にある黒斑に水色の点を含まないことで比較的容易に行える。
日本では北海道、本州、四国、九州に分布するが、西日本での分布は不連続でやや標高の高い山地に限られ、北方系の種として位置づけられるという。日本以外ではアジアからヨーロッパまで広く分布しており、ヨーロッパではなじみ深いチョウの一つとされている。また、北アメリカにも近縁種がいる。
私が大阪に住んでいた中学生時代の感覚では、上記のとおりシータテハは山地に棲む遠い、一種あこがれをもって見ていた存在であった。
昨年我が家の庭には一度だけ吸蜜に来ていて、長時間ブッドレアの花上にとどまっていたのでじっくり撮影ができた。はじめ、頻繁にやってくるキタテハだと思っていたのだが、後で撮影した写真でシータテハだと確認した。
ブッドレアの花で吸蜜するシータテハ1/13(2016.10.4 撮影)
同 2/13(2016.10.4 撮影)
同 3/13(2016.10.4 撮影)
同 4/13(2016.10.4 撮影)
同 5/13(2016.10.4 撮影)
同 6/13(2016.10.4 撮影)
同 7/13(2016.10.4 撮影)
同 8/13(2016.10.4 撮影)
同 9/13(2016.10.4 撮影)
同 10/13(2016.10.4 撮影)
同 11/13(2016.10.4 撮影)
同 12/13(2016.10.4 撮影)
同 13/13(2016.10.4 撮影)
シータテハの後翅の裏にはC字型の模様があり、学名の「Polygonia c-album」や和名に反映しているが、ドイツ語でも"C-Faltter"とこのC字模様に由来する名前がつけられている。そのC字文様については、キタテハを当ブログで紹介したときにも触れたが、シータテハ、キタテハのほかにエルタテハにもよく似た文様が見られる。これを見ておこう。
シータテハの後翅裏のC字文様
キタテハの後翅裏のC字文様
エルタテハの後翅裏のL字文様
こうして比較すると、確かにシータテハではC字に、エルタテハではL字により似ているように見える。