渡りの季節が過ぎてからも、北に帰ることなく、雲場池に一羽だけ残ったマガモ♂は換羽してエクリプスの羽衣を見せてくれているが、その様子を前回に続いて見ていただく。
この頃になると頭頸部の緑/青色の構造色の羽はすっかり抜け落ちている。
【6月30日】

雲場池に1羽残ったマガモ♂エクリプス(2021.6.30 撮影)

雲場池に残り、カルガモと一緒に泳ぐマガモ♂エクリプス(中央 2021.6.30 撮影)
この後の夏期期間は、雲場池に出かけることもほとんどなく、記録も途絶えたが、50日ほど経過した8月19日に撮影した写真には、この1羽のマガモ♂エクリプスが写っており、継続して雲場池にとどまっていたことがわかる。
【8月19日】

雲場池に残り、カルガモと一緒に泳ぐマガモ♂エクリプス(左 2021.8.19 撮影)

雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.8.19 撮影)

雲場池のマガモ♂エクリプス(右 2021.8.19 撮影)

ショウブの葉を倒した寝床でくつろぐ雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.8.19 撮影)

ショウブの葉を倒した寝床でくつろぐ雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.8.19 撮影)
【8月26日】

雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.8.26 撮影)

ショウブの葉を倒して作った寝床でくつろぐ雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.8.26 撮影)

ショウブの葉を倒して作った寝床でくつろぐ雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.8.26 撮影)
【8月27日】

ショウブの葉を倒して作った寝床でくつろぐ雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.8.27 撮影)
9月中旬に撮影した次の写真を見ると、頭頸部の構造色が少し戻り、頸から胸にかけての羽色も濃くなり、羽衣も変化しているのがわかる。くちばしの色も黄色みが増してきている。
【9月12日】

繁殖期の羽衣に戻り始めた雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.9.12 撮影)

繁殖期の羽衣に戻り始めた雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.9.12 撮影)

繁殖期の羽衣に戻り始めた雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.9.12 撮影)

繁殖期の羽衣に戻り始めた雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.9.12 撮影)




繁殖期の羽衣に戻り始めた雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.9.12 撮影)

繁殖期の羽衣に戻り始めた雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.9.12 撮影)

繁殖期の羽衣に戻り始めた雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.9.12 撮影)

繁殖期の羽衣に戻り始めた雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.9.12 撮影)

繁殖期の羽衣に戻り始めた雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.9.12 撮影)

繁殖期の羽衣に戻り始めた雲場池のマガモ♂エクリプス(2021.9.12 撮影)
何かの理由で夏季の間も雲場池にとどまり、その結果、普通なら見ることができないようなエクリプス状態への変化の様子を見せてくれていた1羽のマガモ♂であるが、秋が近くなるにつれて、今度は次第に頸のあたりに緑/青色の構造色の羽色が混じるようになり、我々も見慣れた「青首」に戻りはじめた。
そして、さらに10日ほど過ぎた9月25日に、突然繁殖期の羽衣に変化した姿を見せた。これが、あのエクリプス♂が変化した姿かと疑ってみたが、他にそれらしいマガモ♂もいないので、間違いないと思えた。
【9月25日】

美しい繁殖期の羽衣を取り戻したマガモ♂(2021.9.25 撮影)

美しい繁殖期の羽衣を取り戻したマガモ♂(2021.9.25 撮影)
こうして、雲場池に1羽だけ夏の間もとどまり、繁殖期の羽衣からエクリプスに変化し、またもとの繁殖期の状態に戻るという一連の様子をみせてくれたマガモ♂であった。
これで、雲場池のマガモ・エクリプスの観察も終わりになるかと思ったところ、思いがけないことが起きた。
以下、次回。