超絶3トップが大爆発
マネが2得点、サラーが1得点とリバプールが誇る強力3トップが威力を見せつけた。リバプールは高いボールポゼッションとゲーゲンプレッシングでウェストハムを終始圧倒。ペジェグリーニの野望を自陣に押し込み続けた。「昨季王者のマンチェスター・シティを倒すのは俺たちだ」とクロップが堂々名乗りを上げた一戦だった。
リバプールのフォーメーションは4-3-3。スタメンはまずGKがローマから7250万ユーロで新加入のブラジル代表アリソン・ベッカー。彼の昨シーズンのセーブ率はセリエAトップのなんと79.3%だ。
以下、最終ラインは右からアーノルド、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤3センターはアンカーにワイナルドゥム、右インサイドMFはミルナー、左インサイドMFはRBライプツィヒから新加入のギニア代表ケイタ。目玉の3トップは昨季の得点王で年間MVPのサラーと、偽9番のフィルミーノ、セネガルの暴虐王マネである。
ゲーゲンプレッシングでボールを即時奪回
リバプールは前半から主導権を握り、ウェストハムを自陣に縛り付けた。速いパスワークからいち早くアタッキングサードにボールを送り込み、あとは3トップによるスペクタクル劇場が始まる。
フィニッシュは個による突破や中央でのワンツーのほか、サイドからのクロスが特に多い。前でボールを失えば素早く攻守を切り替え、ゲーゲンプレッシングでボールの即時奪回を狙う。
相手の攻撃になると、リバプールの3トップは前に攻め残り気味で次のカウンター攻撃に備える。基点を作る狙いだ。そのため自陣で守備しているときの全体のゾーンはそうコンパクトではない。
リバプールのビルドアップはオーソドックスに2CBから高い位置取りをしたSBへのサイド経由と、セントラルMF経由の2ルートがある。両SBとも攻撃参加するが、特に右SBのアーノルドはポジショニングが高く攻撃的だ。またSBから逆サイドに張ったWGへの大きく正確な斜めのサイドチェンジも効いていた。
中盤ではケイタが幅広く動いてボールを引き出す。チームの潤滑油になる非常にいい選手だ。周囲との連携がなめらかに取れており、とても新加入とは思えない。またアンカーのワイナルドゥムは真ん中低めで全体のバランスを取り、右インサイドMFのミルナーはウイング的に右サイドへ張り出して前進する。
一方のウェストハムはゾーンをコンパクトに保った低い位置でのブロック守備から、ひたすらカウンターを狙う。ただビルドアップ時に中盤まではボールを引き出すものの、そこでボールロストしてしまいなかなかフィニッシュに行けない。前でもうひとひねり欲しい感じだ。
ダイレクトプレーが続いた劇的な2点目
試合が動いたのは早かった。前半19分のリバプールの1点目は、ケイタのうまい動きから生まれた。フリーでバイタルエリアに侵入した真ん中の彼に、右SBのアーノルドからダイアゴナルな素晴らしいパスが通る。
すかさずケイタは左サイドを上がったSBロバートソンにパス。最後はサイドからそのロバートソンがGKと最終ラインの間に強くて速いグラウンダーのラストパスを送る。シュートしたサラーはダイレクトで触るだけだった。ウェストハムはアンカーがボールウォッチャーになり、ケイタにフリーでバイタルエリアに入られたのが致命傷になった。
そしてリバプールが取った4得点のうち、最も印象的だったのは前半47分にマネが奪った2点目だった。
左サイドからロバートソンが入れたクロスを、右にいたミルナーが倒れながらダイレクトで真ん中へ折り返し。それを中央のマネがダイレクトで決めて見せた。ダイレクトプレーが2つ続いたダイナミックで劇的な、まさにリバプールのチームカラーを象徴するかのようなゴールだった。
ザ・スペクタクル。それがリバプールである。
マネが2得点、サラーが1得点とリバプールが誇る強力3トップが威力を見せつけた。リバプールは高いボールポゼッションとゲーゲンプレッシングでウェストハムを終始圧倒。ペジェグリーニの野望を自陣に押し込み続けた。「昨季王者のマンチェスター・シティを倒すのは俺たちだ」とクロップが堂々名乗りを上げた一戦だった。
リバプールのフォーメーションは4-3-3。スタメンはまずGKがローマから7250万ユーロで新加入のブラジル代表アリソン・ベッカー。彼の昨シーズンのセーブ率はセリエAトップのなんと79.3%だ。
以下、最終ラインは右からアーノルド、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤3センターはアンカーにワイナルドゥム、右インサイドMFはミルナー、左インサイドMFはRBライプツィヒから新加入のギニア代表ケイタ。目玉の3トップは昨季の得点王で年間MVPのサラーと、偽9番のフィルミーノ、セネガルの暴虐王マネである。
ゲーゲンプレッシングでボールを即時奪回
リバプールは前半から主導権を握り、ウェストハムを自陣に縛り付けた。速いパスワークからいち早くアタッキングサードにボールを送り込み、あとは3トップによるスペクタクル劇場が始まる。
フィニッシュは個による突破や中央でのワンツーのほか、サイドからのクロスが特に多い。前でボールを失えば素早く攻守を切り替え、ゲーゲンプレッシングでボールの即時奪回を狙う。
相手の攻撃になると、リバプールの3トップは前に攻め残り気味で次のカウンター攻撃に備える。基点を作る狙いだ。そのため自陣で守備しているときの全体のゾーンはそうコンパクトではない。
リバプールのビルドアップはオーソドックスに2CBから高い位置取りをしたSBへのサイド経由と、セントラルMF経由の2ルートがある。両SBとも攻撃参加するが、特に右SBのアーノルドはポジショニングが高く攻撃的だ。またSBから逆サイドに張ったWGへの大きく正確な斜めのサイドチェンジも効いていた。
中盤ではケイタが幅広く動いてボールを引き出す。チームの潤滑油になる非常にいい選手だ。周囲との連携がなめらかに取れており、とても新加入とは思えない。またアンカーのワイナルドゥムは真ん中低めで全体のバランスを取り、右インサイドMFのミルナーはウイング的に右サイドへ張り出して前進する。
一方のウェストハムはゾーンをコンパクトに保った低い位置でのブロック守備から、ひたすらカウンターを狙う。ただビルドアップ時に中盤まではボールを引き出すものの、そこでボールロストしてしまいなかなかフィニッシュに行けない。前でもうひとひねり欲しい感じだ。
ダイレクトプレーが続いた劇的な2点目
試合が動いたのは早かった。前半19分のリバプールの1点目は、ケイタのうまい動きから生まれた。フリーでバイタルエリアに侵入した真ん中の彼に、右SBのアーノルドからダイアゴナルな素晴らしいパスが通る。
すかさずケイタは左サイドを上がったSBロバートソンにパス。最後はサイドからそのロバートソンがGKと最終ラインの間に強くて速いグラウンダーのラストパスを送る。シュートしたサラーはダイレクトで触るだけだった。ウェストハムはアンカーがボールウォッチャーになり、ケイタにフリーでバイタルエリアに入られたのが致命傷になった。
そしてリバプールが取った4得点のうち、最も印象的だったのは前半47分にマネが奪った2点目だった。
左サイドからロバートソンが入れたクロスを、右にいたミルナーが倒れながらダイレクトで真ん中へ折り返し。それを中央のマネがダイレクトで決めて見せた。ダイレクトプレーが2つ続いたダイナミックで劇的な、まさにリバプールのチームカラーを象徴するかのようなゴールだった。
ザ・スペクタクル。それがリバプールである。