開幕戦はセカンドトップで途中出場
今夏、プレミアリーグのニューカッスルに移籍したFW武藤嘉紀は、11日の開幕戦で途中出場ながらデビューを飾った。1点リードされた状態でセカンドトップに入った武藤は、トッテナムのビルドアップの局面でボールを保持する敵CBにスプリントでプレッシングするなどチームを鼓舞し、試合の雰囲気を一変させた。果たして武藤は新天地で輝けるのか? ゲーム内容を見ながら考察して行こう。
ラファエル・ベニテス監督が指揮を取るニューカッスルは、あえてカテゴライズすれば堅守速攻カウンターのチームだ。ゾーンをコンパクトにしてボールを奪うと、縦に長いクサビのボールを入れたり、サイドからのクロスでフィニッシュへ行く。
とはいえロングボール一辺倒では決してなく、ショートパスでビルドアップも試みるが、そこでイージーミスして簡単にボールを失うシーンが散見された。おそらく本来は直接前線を狙うダイレクト攻撃のチームだが、ベニテス監督が緻密なビルドアップを仕込んでいる最中なのかもしれない。
とすればビルドアップ時のパスの精度を上げ、まずミスをなくすことが重要だ。そうすればボールをもっと保持できるため、ミスによるボールロストから守備に追われることもなくなる。必要な時にはポゼッションもでき、攻めのバリエーションが増すだろう。
またこの日の開幕戦では慎重な試合の入りをしたのだろうが、今後はもっとインテンシティを高め、さらにプレースピードを上げる必要性も感じられた。これで攻守の切り替えを速くし、持ち前の鋭いカウンターを繰り出したい。
武藤はどう機能するか?
では武藤はこのチームで何をやるべきか? 彼はどう機能するのだろうか?
この日、ニューカッスルのFWホセルは前半11分、右サイドからのクロスをヘッドで合わせてゴールに叩き込んだ。チームのフィニッシュはああいう速いクロスに合わせる形が多いことが予想される。とすれば武藤はまずクロスが入ってくればこれを取りこぼさないこと。高い確率で決めることが求められる。彼はクロスには強いのでできるはずだ。
また縦に入ってくる長いクサビのボールをしっかり収め、いったん周囲にはたいてスプリントしゴール前に詰めて行くような動きも必要だろう。開幕戦を見る限り、ニューカッスルはこの縦パスをロストするケースが多いだけに重要である。敵DFにプレスを受ける中、強くて速いクサビを処理できるか? ここは勝負だ。
ポジション的にはベネズエラ代表FWの重戦車サロモン・ロンドンが最前線で張り、その下に武藤が入るような形が予想されるが、武藤はサイドもできるのでベニテス監督にとっては選択肢は多いだろう。長身スペイン人FWのホセルもライバルだが、武藤のように俊敏でスピードのある献身的なタイプはいないのでアピール度は高い。今シーズンの武藤に期待しよう。
今夏、プレミアリーグのニューカッスルに移籍したFW武藤嘉紀は、11日の開幕戦で途中出場ながらデビューを飾った。1点リードされた状態でセカンドトップに入った武藤は、トッテナムのビルドアップの局面でボールを保持する敵CBにスプリントでプレッシングするなどチームを鼓舞し、試合の雰囲気を一変させた。果たして武藤は新天地で輝けるのか? ゲーム内容を見ながら考察して行こう。
ラファエル・ベニテス監督が指揮を取るニューカッスルは、あえてカテゴライズすれば堅守速攻カウンターのチームだ。ゾーンをコンパクトにしてボールを奪うと、縦に長いクサビのボールを入れたり、サイドからのクロスでフィニッシュへ行く。
とはいえロングボール一辺倒では決してなく、ショートパスでビルドアップも試みるが、そこでイージーミスして簡単にボールを失うシーンが散見された。おそらく本来は直接前線を狙うダイレクト攻撃のチームだが、ベニテス監督が緻密なビルドアップを仕込んでいる最中なのかもしれない。
とすればビルドアップ時のパスの精度を上げ、まずミスをなくすことが重要だ。そうすればボールをもっと保持できるため、ミスによるボールロストから守備に追われることもなくなる。必要な時にはポゼッションもでき、攻めのバリエーションが増すだろう。
またこの日の開幕戦では慎重な試合の入りをしたのだろうが、今後はもっとインテンシティを高め、さらにプレースピードを上げる必要性も感じられた。これで攻守の切り替えを速くし、持ち前の鋭いカウンターを繰り出したい。
武藤はどう機能するか?
では武藤はこのチームで何をやるべきか? 彼はどう機能するのだろうか?
この日、ニューカッスルのFWホセルは前半11分、右サイドからのクロスをヘッドで合わせてゴールに叩き込んだ。チームのフィニッシュはああいう速いクロスに合わせる形が多いことが予想される。とすれば武藤はまずクロスが入ってくればこれを取りこぼさないこと。高い確率で決めることが求められる。彼はクロスには強いのでできるはずだ。
また縦に入ってくる長いクサビのボールをしっかり収め、いったん周囲にはたいてスプリントしゴール前に詰めて行くような動きも必要だろう。開幕戦を見る限り、ニューカッスルはこの縦パスをロストするケースが多いだけに重要である。敵DFにプレスを受ける中、強くて速いクサビを処理できるか? ここは勝負だ。
ポジション的にはベネズエラ代表FWの重戦車サロモン・ロンドンが最前線で張り、その下に武藤が入るような形が予想されるが、武藤はサイドもできるのでベニテス監督にとっては選択肢は多いだろう。長身スペイン人FWのホセルもライバルだが、武藤のように俊敏でスピードのある献身的なタイプはいないのでアピール度は高い。今シーズンの武藤に期待しよう。