選手層を厚くしながら勝つ
カタールW杯アジア2次予選で、同組になった国々と日本の間にはかなり力の開きがある。例えばFIFAランキング33位の日本に対し、キルギス95位、タジキスタン119位、ミャンマー135位、モンゴル187位である。ゆえに日本はこの2次予選を突破できるはずだーー。
これは過信や驕りではなく、客観的な分析である。
で、この客観的分析に基づき、選手層の厚みを作る目的で「スタメンの入れ替え」という一定の負荷をかけてこの2次予選を戦うべきだと私は考えている。
「予選は内容でなく結果」の正論に隠れた落とし穴
「予選は、内容でなく結果がすべて。ゆえに勝てば内容は問わない」
むろんこれは正論だ。だが同時に日本代表は海外のチームに所属する選手が圧倒的に増え、いまや代表チームは昔とくらべまとまった強化活動をすっかりしにくくなった。
であればミャンマー、キルギス、モンゴル、タジキスタンという日本とはるかに力の差がある格好のスパーリング・パートナーを得た2次予選は、「実戦練習の場だ」と考え長期的な視野に立った戦い方をするべきだ。
つまりスタメンを入れ替えることで有望な選手に次々チャンスを与え、戦力を上積みしながら選手層を厚くして勝って行く。目先の予選のためではなく、すべてはカタールW杯「本大会」のためである。
このやり方なら予選が終わるころには、だれが試合に出ても一定以上のレベルでプレイできるようになっているはずだ。これによりW杯本大会の戦いがぐっと楽になる。つまり目先の予選だけに囚われるのでなく、W杯本大会から逆算して予選の戦い方を考えるわけである。
2次予選から長期的な視野を持て
ゆえに私は中島と堂安、南野の3人に大迫を加えた「黄金のカルテット」を機械的に毎試合スタメンで使い、漫然と2次予選を戦うことには反対だ。むしろ2次予選を利用して幅広く選手を育成し、チームに厚みを作るという方向性を取りたい。
では具体的にどんなやり方が考えられるのか? 一例だが、ひとつにはBチームを作り、中島らのAチームと適宜入れ替えて予選の試合を戦う。例えばBチームには以下のようなメンバーはどうか。このメンバーでも十二分に2次予選を戦えるはずだ。
【Bチーム】
〇鎌田大地
〇原口 〇久保 〇伊東
〇柴崎 〇遠藤航
〇安西〇畠中〇冨安〇室屋
〇シュミット・ダニエル
上図で例えば左SHの原口がサイドに開いて幅を取り、その内側を左SBの安西がインナーラップしハーフスペースを使う、というようなポジショナルでロジカルな戦い方をしたい。一方、あるいは以下のような3バックのチームを作り、相手チームとのフォーメーションの噛み合わせに応じてAチームと入れ替えるという方法もある。
【3-4-2-1】
〇鎌田大地
〇伊東 〇久保
〇原口〇柴崎〇遠藤航〇安西
〇畠中〇植田〇冨安
〇シュミット・ダニエル
これなら選手層が厚くなるだけでなく、異なるフォーメーションが使えて戦い方そのものにもバリエーションができる。
繰り返しになるが、日本はスタメン変更という負荷をかけても2次予選を勝ち抜ける。これは過信ではなく客観的な分析だ。ならば日本は2次予選で長期的視野に立ち、随時スタメンを入れ変えて選手層を厚くしながら戦う一手である。
カタールW杯アジア2次予選で、同組になった国々と日本の間にはかなり力の開きがある。例えばFIFAランキング33位の日本に対し、キルギス95位、タジキスタン119位、ミャンマー135位、モンゴル187位である。ゆえに日本はこの2次予選を突破できるはずだーー。
これは過信や驕りではなく、客観的な分析である。
で、この客観的分析に基づき、選手層の厚みを作る目的で「スタメンの入れ替え」という一定の負荷をかけてこの2次予選を戦うべきだと私は考えている。
「予選は内容でなく結果」の正論に隠れた落とし穴
「予選は、内容でなく結果がすべて。ゆえに勝てば内容は問わない」
むろんこれは正論だ。だが同時に日本代表は海外のチームに所属する選手が圧倒的に増え、いまや代表チームは昔とくらべまとまった強化活動をすっかりしにくくなった。
であればミャンマー、キルギス、モンゴル、タジキスタンという日本とはるかに力の差がある格好のスパーリング・パートナーを得た2次予選は、「実戦練習の場だ」と考え長期的な視野に立った戦い方をするべきだ。
つまりスタメンを入れ替えることで有望な選手に次々チャンスを与え、戦力を上積みしながら選手層を厚くして勝って行く。目先の予選のためではなく、すべてはカタールW杯「本大会」のためである。
このやり方なら予選が終わるころには、だれが試合に出ても一定以上のレベルでプレイできるようになっているはずだ。これによりW杯本大会の戦いがぐっと楽になる。つまり目先の予選だけに囚われるのでなく、W杯本大会から逆算して予選の戦い方を考えるわけである。
2次予選から長期的な視野を持て
ゆえに私は中島と堂安、南野の3人に大迫を加えた「黄金のカルテット」を機械的に毎試合スタメンで使い、漫然と2次予選を戦うことには反対だ。むしろ2次予選を利用して幅広く選手を育成し、チームに厚みを作るという方向性を取りたい。
では具体的にどんなやり方が考えられるのか? 一例だが、ひとつにはBチームを作り、中島らのAチームと適宜入れ替えて予選の試合を戦う。例えばBチームには以下のようなメンバーはどうか。このメンバーでも十二分に2次予選を戦えるはずだ。
【Bチーム】
〇鎌田大地
〇原口 〇久保 〇伊東
〇柴崎 〇遠藤航
〇安西〇畠中〇冨安〇室屋
〇シュミット・ダニエル
上図で例えば左SHの原口がサイドに開いて幅を取り、その内側を左SBの安西がインナーラップしハーフスペースを使う、というようなポジショナルでロジカルな戦い方をしたい。一方、あるいは以下のような3バックのチームを作り、相手チームとのフォーメーションの噛み合わせに応じてAチームと入れ替えるという方法もある。
【3-4-2-1】
〇鎌田大地
〇伊東 〇久保
〇原口〇柴崎〇遠藤航〇安西
〇畠中〇植田〇冨安
〇シュミット・ダニエル
これなら選手層が厚くなるだけでなく、異なるフォーメーションが使えて戦い方そのものにもバリエーションができる。
繰り返しになるが、日本はスタメン変更という負荷をかけても2次予選を勝ち抜ける。これは過信ではなく客観的な分析だ。ならば日本は2次予選で長期的視野に立ち、随時スタメンを入れ変えて選手層を厚くしながら戦う一手である。