すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【J1リーグ】大味で低調なしょっぱいゲーム 〜第14節 大分 1-1 鳥栖

2021-05-21 06:24:47 | Jリーグ
鳥栖の先制点は前半11分だった

 立ち上がりは蹴り合いになり、ボールが頭の上を行き交う落ち着かない展開になった。

 その雰囲気が次第に鎮まり、グラウンダーのボールが行き交うようになる。

 サガン鳥栖のビルドアップは、今日も左CBの中野伸哉が高い位置に張って幅を取り、2バックで行う。

 また相手のビルドアップに対してはミドルプレスで対応する。

 鳥栖の先制点は前半11分だった。

 まずエドゥアルドが縦パスを出す。これにペナルティエリア手前で林大地がDFと競って潰れる。

 するとボールがゴール前へ抜けて来て、山下敬大が抜け出し押し込んだ。

 大分トリニータのビルドアップはたどたどしく、ボールを奪われてショートカウンターを食らったりしている。

鳥栖は相手に「お付き合い」してしまっている

 鳥栖のフォーメーションは3-1-4-2だ。スタメンはGKが朴一圭。最終ラインは右からファン・ソッコ、エドゥアルド、中野伸哉である。

 アンカーは松岡大起。2列目は右から飯野七聖、樋口雄太、仙頭啓矢、中野嘉大。2トップは山下敬大と林大地だ。

 一方の大分は3-4-2-1である。

 鳥栖は大分のレベルに合わせてお付き合いしてプレイしてしまっている印象だ。

 ゲームは1点リードしているが、いつものシャープさやアグレッシブさが失われている気がしてならない。

プレス対応が早く丁寧な鳥栖

 後半に入っても、鳥栖は相手のビルドアップにミドルプレスで対応している。ライン設定は高い。今日も林大地のフォアプレッシャーが目立っている。

 大分の3枚によるビルドアップに対し、鳥栖も3枚でプレスをかける格好だ。

 鳥栖はプレス対応も早くていねいだ。敵陣での大分のボールのつなぎに対し、いちいちその都度プレッシングを掛けに行っている。

 後半立ち上がりは大分の時間帯になっているが、鳥栖は粘り強く対応している。

 大分はよく浮き球を使って攻めてくるが、狙いがアバウトであまり形になってない。

 後半25分。鳥栖は中野嘉大に代わり小屋松知哉を、林大地に代わり本田風智を投入した。

 金明輝監督としては、「どうもうまく行ってないなぁ」という感じだろうか。

 大分のガチャガチャしたアバウトな展開に巻き込まれ、どうも雑になっている印象だ。お付き合い、である。

後半37分、大分が同点に追いつく

 そして大分がついに同点に追いつく。後半37分だ。

 ぽっかりフリーになった大分の下田北斗が、ぺナルティエリア左角からゴール方向へ浮き球を入れた。

 するとこれに反応した長沢駿がマーカーと競りながらヘディングでゴール左スミに叩き込んだ。

 鳥栖はアシストした下田をまるで真空地帯に入ったかのようにぽっかりフリーにしてしまった。こういうところが今日の鳥栖は変調だった。
 
 しかし浮き球のクロスをつないでフィニッシュに持っていったあたり、この日の大分らしかった。

あわや大分がPKで逆転か?

 続く後半39分には、大分の藤本がペナルティエリア内でファンソッコに引っ掛けられてPKに。

 キッカーの藤本はゴール右を狙い右足でシュートを放ったが、GK朴一圭は横に飛んでセーブした。

 これで引き分けだ。

 浮き玉を多用する大分の攻めに影響され、この日の鳥栖はいつものようにグラウンダーのボールを落ち着いて繋げなかった。

 このゲームのように鳥栖がバタバタとメンバーを多数交代させるのは初めて見た。

 鳥栖のポゼッション率は39%。「わざと相手にボールを持たせた」という展開ではなかっただけに、自分たちのゲームではなかったといえる。

 大分とすればしてやったりの勝ち点「1」、鳥栖は負けに等しい勝ち点「1」になった。

 鳥栖は優勢ながら引き分けに持ち込まれる、このテの取りこぼしが多いのが今季の課題だろう。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【東京五輪】OA枠は吉田と酒... | トップ | 【日本サッカー協会】批判は... »
最新の画像もっと見る

Jリーグ」カテゴリの最新記事