皆さん、こんばんわ~
いや~久々の本家ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』に興奮しています♪
フンガ~
今日はジョージ・A・ロメロのゾンビ映画についてお話しましょう。
↑本家、ゾンビの生みの親ジョージ・A・ロメロ。
既にホラー映画で1つのジャンルとして確立されているゾンビ映画。
そのゾンビの生みの親が彼なんですよ~
それまでにもゾンビ映画はあったんですが、人肉を貪り食う死者はそれまではありませんでした。
↑世界初の人喰いゾンビ『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』。
↑ロメロが製作した本家のゾンビ映画。
左から『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』『ゾンビ』『死霊のえじき』『死霊創世紀』 『ランド・オブ・ザ・デッド』
新作『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』。
(『死霊創世紀』は彼が監督ではありませんが、監督であるトム・サヴィーニと共に製作したので含めます)
【今のゾンビとロメロのゾンビとの違い】
その後、数々のゾンビ映画が作られましたが殆どが観る価値もない酷い作品ばかりです。
ここ最近『ドーン・オブ・ザ・デッド』とか『28日後...』などレベルの高い映画が作られましたが、
今迄のゾンビとは違い、全力疾走で走り回る元気満々のゾンビです。
(『28日後...』はゾンビではありません、感染者)
伝染病のウィルスにより感染しゾンビとなる等、今迄のゾンビとはかなり毛色の違う設定になっています。
私的にはこの新設定も有りだと思いますが、ロメロのゾンビの設定と比べると
聊か意味合いの違う世界観になってしまうのです。
ロメロのゾンビの素晴らしい所は、ゾンビに噛まれなくても死ぬとゾンビになります。
事故や病気で死んだ人はもちろん、
本来、寿命を全うして穏やかに死に行く人もゾンビとなって生きている人の人肉を貪り喰らいます。
愛する人の頭部を破壊しない限り、人喰い死者になってしまうのです。
これは宗教的にも道徳的にもまさに世界の終末を意味してるのではないでしょうか?
↑施設の実験で教育された『死霊のえじき』のゾンビ“バブくん”。
新作のゾンビは全力疾走で走りる&凄まじい感染力。
1匹部屋に入って来られでばアウトです。
しかしロメロのゾンビは歩く速度は遅く、2~3匹居ても冷静に対処すればさほど恐くはありません。
ゾンビ映画が好きな人なら分ると思うんですが、ロメロのゾンビの世界観には
上手く行動すればエンジョイ出来る生活が手に入れることが出来ると言うところなのです。
2作目の『ゾンビ』では巨大モールのゾンビを駆除し、その膨大な生活用品&食料を確保しています。
ゾンビ発生前の生活基準よりもレベルの高い生活が出来る、いわゆる飴があるのです。
新作の『ドーン・オブ・ザ・デッド』でもそう言うシチュエーションはあったと言うでしょうが、
アレは初めからモール内のゾンビの数が少なかったから有り得た話です。
もし『ゾンビ』のように出入り口が開放されてて、多数のゾンビが入り込んでいたら
新作のゾンビでは凶暴過ぎて全く手の打ちようがありません。
このようにロメロのゾンビの方がより楽にゾンビから生き抜くことが出来ます。
しかし、よりゾンビの驚異が小さいと言うことは、それだけ生活物資の欲望も高まります。
人間同士の醜い争いが多くなり、より深い人間ドラマが考えられるのです。
この辺がジョージ・A・ロメロのゾンビ映画が奥の深いところでは無いでしょうか?
その為彼のゾンビ映画は“ゾンビ”ではなく、人間の怖さを主に話が語られているのです。
↑ゾンビのキャラがユニークな『ランド・オブ・ザ・デッド』のゾンビ達。
ゾンビ達をまとめるリーダー“ビッグ・ダディ ”知能を持ったゾンビです。
数あるゾンビ映画はゾンビと言うモンスターの怖さを売りで作っている映画が多いです。
しかしロメロの作る映画はゾンビと言うホラーな環境条件でのリアルなパニック映画に仕上がっています。
この辺りが本家として彼の作品がコアなファンに愛される由来なのでありましょう。
現在、ロメロは『アイランド・オブ・ザ・デッド(仮?)』を製作中です。
もう大分お歳を召していますが、コレからも質の高いゾンビ映画を撮って頂きたいです。
PS.ゾンビをもっと楽しみたい方はカテゴリーの『ゾンビの世界』をご覧下さい。
(日々更新中)