メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

2009年02月11日 | 国外・舶来エンタメ
ブラピ主演の話題作。
しかも本日は祝日の上に映画レディースデイと来た!
いつもは閑古鳥の、地元のシネコンも満席だった。

80代の老人の姿で生まれた男が、人生の時間のうちにだんだん若返っていくという話。
時代も、第一次大戦からハリケーン・カトリーナ上陸の夜までが背景となっている。


メガヒヨはケイト・ブランシェットが好きなので、ヒロインのデイジーに感情移入をして観ていた。

まず少女時代、老人姿のベンジャミンを対等なお友達として認識した事に、すごいなぁと思った。(ダコタ・ファニングの妹、エルが好演)

その後に23歳のダンサー時代は、若返ったとはいえ外見が中年のベンジャミンをおざなりにしてしまう。
一見冷たく見えるけれど若さもあるし、これは仕方がないと思う。

さらに初めて結ばれた時シーン。
30歳を過ぎて、年を取って行く自分と若返っていく彼を比べて複雑な気分になる心境はとても共感できた。

《ネタバレ警報 OKな方だけドラッグしてお読み下さい

中途、ベンジャミンはこのまま若返り続ける自分の身がデイジーの足手まといになることを憂い身を引くのだけど、メガヒヨはこれを「正解だな…」と思って観ていた。
別れから11年後に、50代の彼女の前にティーンエイジャーの姿で現れたシーンでは、正直「残酷…」と感じた。
彼女が再婚していなかったら、どうするつもりだったのだろうね。
彼らは生活を共にせず、最終的に物語通り、ベンジャミンが認知症という形で再会出来たのが良かったのかも。
じゃなかったら絶対破綻していたはず。
自分が年齢を重ねていくのに、パートナーだけ美しく若返っていくのを見る事は大変酷なことだと思うので。



ところで、特殊な人生を歩む男性と、彼の人生にすれ違いつつ関わる女性を描いた話と言えば某作品を思い出す。
そう!「フォレスト・ガンプ」!!
フレームがそっくりだった。
キャラも被っている人たちも多い。船長と軍曹とか…
もちろん枠が似ているだけで、伝わってくるものは違ったけどね。

「フォレスト・ガンプ」はあまりヒロインに同調できなくて、「ガンプ、お前はいい奴だ…。」と思っただけだった。
だけど今回の「ベンジャミン・バトン」は、ベンジャミン、デイジー両者が愛をそれぞれの形で貫く姿が心に響いた。

ラブストーリーっていいなと、このメガヒヨが柄にも無く思えてしまった作品。