メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

映画『ワルキューレ』

2009年03月25日 | 国外・舶来エンタメ
メガヒヨは近代史が苦手である。
日本史・世界史通じて古代史は大好きなのに、1900年以降の話になるともうアウトなのだ。
それは学生時代の歴史教師が、カリキュラムの時間配分を誤った事が原因と思われる。
世界四大文明とかはじっくり時間を掛けて教わったけれど、世界大戦などは三学期の終わりごろに慌てて片付けられたものだった。

さて。そんな教育を受けた人間が大人になったらどうなるのか?

答え。この映画の結末が分からずにドキドキしながら観賞することになる。


もちろん、ヒトラーは日本の敗戦の何ヶ月か前に愛人エバと自殺した位の情報は、成長過程で手に入れていた。
だけどこの映画を観ていると、トム・クルーズ演じるシュタウフェンベルク大佐に入れ込んでしまい、作戦の成功を願ってしまうのだ。
別にトム・クルーズがハンサムだからということではない。
(もちろん少しは影響するけれど…

それは大佐が決断力のある人だったから。
緊迫した状況でも動揺せずに物事を遂行しようとする、その意志の強さは素晴らしかった。
だからこそビル・ナイ演じるオルブリヒト将軍がモタモタするシーンは、思わず地団駄を踏んでしまった。
ちなみに、氏の優柔不断の演技っぷりはさすがである。

そんな訳で映画の展開で作戦が順調に行くにつれ、「あれ?ドイツの降伏って1944年だったっけ?」と本気で思う自分がいた。
冷静になって考えれば分かることなのだけどね…

登場人物は大変多く軍服の男性ばかりなので、知っている俳優さん以外は役名と顔を一致させるのが大変だった。
そういう訳で、もう一度復習がてら再見したい。
近代史の知識の穴をこっそりと埋めたいメガヒヨの様な大人にとって、大変ありがたい作品であった。

もちろんトム・クルーズの実行力と、しわも美しいビル・ナイを見るだけでも、この映画は充分な価値があると思う。