ジェーン・エア
9月26日 日生劇場にて
脚本・作詞補・演出 ジョン・ケアード
ジェーン・エア 松たか子
エドワード・フェアファックス・ロチェスター 橋本さとし
ブランチ・イングラム 幸田浩子
フェアファックス夫人 寿ひずる
バーサ・メイスン 旺なつき
ヘレン・バーンズ さとう未知子
リード夫人 伊東弘美
【あらすじ】
19世紀イギリス、ヨークシャー地方。
孤児のジェーン・エアは伯母リード夫人の家で虐待されながら過ごしていたが、
さらに過酷な場所・ローウッド学院という寄宿学校に預けられる。
そこでつらい日々を送るが、ヘレン・バーンズという生まれて初めての友人と出会い、彼女から「神を信じること」と「許すこと」を学んだ。
大人になったジェーンは学院の教師を経て、荒野の屋敷ソーンフィールド館に住む少女アデールの家庭教師となる。
館の主を知らぬままに月日が過ぎていたが、ある日偶然に主人ロチェスターと劇的に出会う。
当初は反発や戸惑いもあったが、だんだんとお互いに惹かれ合っていくのであった…
2000年12月にブロードウェイで開幕したこの作品は、半年の上演で幕を閉じた。
メガヒヨは観るチャンスを逃したが、オリジナルキャストのCDを入手し聴いていた。
曲は壮大な作りで、キャストも上手い人揃いのよく出来たこのCD。
ジャケットの女性を眺めながら思った。
「日本で上演するのなら松たか子だなぁ。」
その予想は数年後みごとに当たった。
という訳で本日観てきた。
演出はそのままジョン・ケアード氏。
日本での上演にあたり、脚本・音楽ともに改訂が入っているとのこと。
オリジナル版を観ていないので違いがはっきり分らないけれど、
フェアファックス夫人が歌う「PERFECTLY NICE」はカットされていた。
他にもCDとはかなり違うと思われる場面があり、かなり手直しされていると見た。
ところで松たか子さんのジェーンははまり役だった。
舞台で輝く華を持ちながらも、幸薄い雰囲気をかもし出していた。
メガヒヨの知る主演級の女優さんの中で、一番しっくりくるのはこの人だと思う。
一番良かったシーンは、「ふたりのポートレート」(原題PAINTING
HER PORTRAIT)。
抑えて、抑えて、抑えて、最後に爆発という歌い振りが目と耳に焼き付いた。
それと子役ジェーンの増田桜美ちゃんも大変良かった。
ヘレンとのシーンは、涙腺が刺激されて困った。冒頭からハンカチを使ってしまった。
同じく子役のアデール役の加藤ゆららちゃんも芸達者。
芝居のまねごとをする場面のセリフ回しの巧さときたら、末恐ろしい感じ。
二人とも将来が本当に楽しみである。
今回はレミゼでおなじみジョン・ケアード氏の演出ということで、イギリス直輸入の雰囲気が日本人キャストながら味わえた。
キャラクターが日本人化していないのは大変いいことだと思う。
でも今更ながら困ったこと一つ。
ジョン・ケアード氏のミュージカルではお馴染みだけど、複数のキャストが違う歌詞で同時に歌いだすアレ。
重要な場面なのに歌詞が全く聞き取れなかったのには参った
メガヒヨは聖徳太子ではないので、せめてジェーンにポイントを定めて聞き取ろうとするのだけど、
それをロチェスターに阻害される始末だった。
ふとトニー賞のパフォーマンスではどうだったか思い出し、当時の映像を見てみた。
そうしたら音響的にメインとサブがきちんと分かれていた。
うーん、日本でもこうしてくれたらなぁ。
ところでこのオリジナルキャストによる一幕最後の歌「SIRENS」、とってもいいので是非聴いてみて頂きたい。
レミゼ好きな方ならハマると思うので。
Jane Eyre "SIRENS"
9月26日 日生劇場にて
脚本・作詞補・演出 ジョン・ケアード
ジェーン・エア 松たか子
エドワード・フェアファックス・ロチェスター 橋本さとし
ブランチ・イングラム 幸田浩子
フェアファックス夫人 寿ひずる
バーサ・メイスン 旺なつき
ヘレン・バーンズ さとう未知子
リード夫人 伊東弘美
【あらすじ】
19世紀イギリス、ヨークシャー地方。
孤児のジェーン・エアは伯母リード夫人の家で虐待されながら過ごしていたが、
さらに過酷な場所・ローウッド学院という寄宿学校に預けられる。
そこでつらい日々を送るが、ヘレン・バーンズという生まれて初めての友人と出会い、彼女から「神を信じること」と「許すこと」を学んだ。
大人になったジェーンは学院の教師を経て、荒野の屋敷ソーンフィールド館に住む少女アデールの家庭教師となる。
館の主を知らぬままに月日が過ぎていたが、ある日偶然に主人ロチェスターと劇的に出会う。
当初は反発や戸惑いもあったが、だんだんとお互いに惹かれ合っていくのであった…
2000年12月にブロードウェイで開幕したこの作品は、半年の上演で幕を閉じた。
メガヒヨは観るチャンスを逃したが、オリジナルキャストのCDを入手し聴いていた。
曲は壮大な作りで、キャストも上手い人揃いのよく出来たこのCD。
ジャケットの女性を眺めながら思った。
「日本で上演するのなら松たか子だなぁ。」
その予想は数年後みごとに当たった。
という訳で本日観てきた。
演出はそのままジョン・ケアード氏。
日本での上演にあたり、脚本・音楽ともに改訂が入っているとのこと。
オリジナル版を観ていないので違いがはっきり分らないけれど、
フェアファックス夫人が歌う「PERFECTLY NICE」はカットされていた。
他にもCDとはかなり違うと思われる場面があり、かなり手直しされていると見た。
ところで松たか子さんのジェーンははまり役だった。
舞台で輝く華を持ちながらも、幸薄い雰囲気をかもし出していた。
メガヒヨの知る主演級の女優さんの中で、一番しっくりくるのはこの人だと思う。
一番良かったシーンは、「ふたりのポートレート」(原題PAINTING
HER PORTRAIT)。
抑えて、抑えて、抑えて、最後に爆発という歌い振りが目と耳に焼き付いた。
それと子役ジェーンの増田桜美ちゃんも大変良かった。
ヘレンとのシーンは、涙腺が刺激されて困った。冒頭からハンカチを使ってしまった。
同じく子役のアデール役の加藤ゆららちゃんも芸達者。
芝居のまねごとをする場面のセリフ回しの巧さときたら、末恐ろしい感じ。
二人とも将来が本当に楽しみである。
今回はレミゼでおなじみジョン・ケアード氏の演出ということで、イギリス直輸入の雰囲気が日本人キャストながら味わえた。
キャラクターが日本人化していないのは大変いいことだと思う。
でも今更ながら困ったこと一つ。
ジョン・ケアード氏のミュージカルではお馴染みだけど、複数のキャストが違う歌詞で同時に歌いだすアレ。
重要な場面なのに歌詞が全く聞き取れなかったのには参った
メガヒヨは聖徳太子ではないので、せめてジェーンにポイントを定めて聞き取ろうとするのだけど、
それをロチェスターに阻害される始末だった。
ふとトニー賞のパフォーマンスではどうだったか思い出し、当時の映像を見てみた。
そうしたら音響的にメインとサブがきちんと分かれていた。
うーん、日本でもこうしてくれたらなぁ。
ところでこのオリジナルキャストによる一幕最後の歌「SIRENS」、とってもいいので是非聴いてみて頂きたい。
レミゼ好きな方ならハマると思うので。
Jane Eyre "SIRENS"