メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』

2012年01月18日 | 国内エンタメ

NYやスペインの話がまだ途中なんだけど、たまには日本の話もってことでupしとくね!

1月某日、メガヒヨとその姉は日生劇場に『ラ・カージュ・オ・フォール』を観に行った。

この作品に関してはBroadwayで2004年のGary Beach版、2010年のDOUGLAS HODGE版を既に観ている。
しかし国内で好評な市村版は未見だったので、この機会にとチケットを買ったのが昨年の話。

ところがこのチケットを入手した後にブロードウェイに行って、Tony Sheldon氏の世界頂点レヴェルの女形芝居を観てしまったメガヒヨ。

「やだやだ。ザザ役はTony先生じゃないとやだ~!
でもって、ジョルジュ役はHoward McGillin氏じゃないとやだ~!!」

と、B'wayスターの方々のスケジュールなど全く考慮しないワガママを喚きつつ、日生劇場に向かった。
で、ほとんど期待せずに客席に座ったんだけど…。

これが面白かったんだよね!!

まずはセリフを日本語でしゃべってくれること。
英語の方がオリジナルの趣旨を間違いなく伝えるというのは正論だけど、こちらは日本語のみで生活している身。
頭で理解しようとするうちに次のセリフに行ってしまう。
もしかして意訳もかなり多いのだろうけれど、すんなり内容が頭に入るということでは母国語に勝るものはない。
特にこの演目は、各場面あちこちに大切なエッセンスがちりばめられているからね。
聞き逃しはもったいないもの。

それと俳優さんも良かった!!

市村さんはまず外れがない、日本一安定した俳優。
今回も少々くたびれかけた、でも舞台に上がると輝くザザを熱演していた。
「♪私は私」ではザザのやるせない、でも自分を曲げるわけには行かない心情が客席までよく伝わって来た。

鹿賀さんもダンディーを演じることが出来る、日本では稀有な存在。
「ペテン師とサギ師」のローレンス役ははまっていたものね。
ジャン・ミッシェルにザザのありがたさを語るシーンも良かったな。

ジャン・ミッシェルの原田優一さんも良かった。
幸せで周りが見えなくなり、とんでもない自分勝手を言い出すところなんて、本気でムカついた(笑)
その分最後にザザを「母」と呼ぶところは、じーんときたなぁ。

アンヌの愛原実花さんはとにかく可憐!!
というか、舞台上で可愛い本物の女の子を観たのは久々だよ。
この間パレス劇場でそれらしきものは観たけど、なんかマッチョだったし(笑)
他の劇場ではやたら強いオンナばっかりだったからね~。
愛原さんの動作ひとつひとつに、
「本物の女の子のハイキック
「本物の女の子がリフトされてる」と感動していた

他にはカジェルのハンナ役の真島茂樹氏(この方、一体いくつ?)の体型と動きに敬服したり、
黄金ののど仏を持つシャンタル役の新納慎也さんの歌声に聞き入ったりした。

あと林アキラさんもカフェの主人役でご出演されていた。
相変わらずの美声!! 使い方が勿体ないな~と思ったけどね。

あ。そういえば、2010年のDOUGLAS HODGE版で、Nick Adamsくんが演じていたハンナにいじめられる仔猫ちゃん。
この舞台では3匹登場していた。
見事やっつけられ、みんなマジーにひれ伏すんだけどね
 

感動と笑いで満足して劇場を出る時、ロビーでこんな風景が目に入った。


鹿賀さんと市村さんの実物大パネル。
写真をどうぞという趣旨らしく、周りにはケータイを構えた人でいっぱい!!


ご本人のサイン入り…。

ステージドアで待っていれば、かなりの確率でご本人のサインがいただけ2ショット写真が撮れるB'wayとの違いに、
「ここは日本なんだな~。」ということを実感しちゃった

でも日本でもおんなじことをやったら、「我も、我も」とあまり興味のない人まで押し掛けて大変なことになりそう(笑)


それでもこのパネルには大受け!!
ネタとして写真を撮っちゃった。
わ~い♪ 3ショット写真だぁ~♪♪

…はぁぁ。