メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

Priscilla日本版観てきました・キャスト編(ネタバレあり)

2016年12月13日 | 国内エンタメ

なんか色々な更新が中途半端なのだけど、ミュージカルPriscillaが大好きな日本人Top10くらいには入るんじゃないだろうかと自負するこのメガヒヨ。
オーストラリアでの初演から十星霜、満を持して上演された日本版について語るべきではないかと思った次第。

思えばBroadway版を観たのは忘れもしない2011年11月20日。
あまりの衝撃に、一か月後の年末にもニューヨークにとんぼ返りしてしまった。(アホ)
それから翌年6月のNick Adamsくんの誕生日を全身全霊で祝うべく、またもや訪米して通算9回の観劇を重ねた。

さらにその翌年2013年にはTony Sheldon大先生を追いかけシドニーにまで行ってしまった。
Will Swenson氏のMarder Balladもオフで観たし、NickくんのWickedを観にカリフォルニアにも行った。
もちろんアンサンブルのキャストさん出演公演も出来るだけ観るようにしている。

そんなメガヒヨが日本版を見逃すわけはなかった。

12月8日木曜日の初日には会社を休んでかけつけ、11日日曜日には会社支給の三井住友Visaカードを利用し貸し切り公演も観た。

二公演観た感想は、日本の制作者・出演者は様々な条件の下よくここまで作り上げたということに尽きる。

まずは主演の山崎育三郎さん。
映画・オーストラリア/ロンドン版は中年ゲイ、ブロードウェイ版は華やかなバリトン役者によるティック/ミッチ役を、よく自分の個性に合わせてカスタマイズしたものだと感心した。
言わずと知れた、日本の若手でもトップクラスのテナー。
明らかに音域が違うナンバーをせいいっぱい歌いこなしていた。

そしてほぼ座長的存在・バーナデット役の陣内孝則さん。
以前にイーストウィックの魔女の悪魔役で拝見した。
その際は帝劇に響きわたるような声だったけど、今回はオネエ的な発声で歌わなくてはいけない難役。
歌は厳しい条件だったけど、芝居は観るものを引き込んでいた。
間の取り方が絶妙。ちょっとした仕草で笑いや涙を誘っていた。

アダム/フェリシア役は初日では古屋敬多さん。
可愛くて小柄で、まさに日本人でアダムをキャスティングするのならこんな役者さんだろうなと思った。
声も甘えた感じ。
I wiil surviveの前のアダムの一発芸はBroadwayのNick Adamsくんはジャンピングスプリッツだったけど、古屋さんはブレイクダンス。
場内大うけだった。

貸し切り公演で観たのは韓流スターのユナクさん。
日本の大学に留学していただけあって、日本語の発音は問題がない。
彼は山崎さんより年上で背も高いのだけど、あどけない雰囲気を持っているのでそれほど違和感はなかった。
メガヒヨが観た回はマイクにトラブルがあったようで聞こえにくい間があったのだけど、声の響きがいいのかちゃんと乗り切っていた。
ちなみに彼の一発芸は古屋さんとはまた違うダンス。普段、所属グループの超新星で披露しているジャンルのものなのかな?
踊った後にはご自慢のボディを披露して、黄色い歓声を誘っていた。

そしてこのショーで重要な存在といえば歌姫・DIVA。
エリアンナさん、ジェニファーさん、ダンドイ舞莉花さんがその美声を発揮。
ビジュアル的にも魅力的なこの三人。人を選ぶあの衣装を見事に着こなしていた。
エリアンナさんは冒頭の「RAINNNG MEN」で一気に観客を魅了し、ジェニファーさんは「I WILL SURVIVE」にてよく通る声を会場に響かせ、ダンドイ舞莉花さんは「GIRLS WANT TO HAVE FUN」でキュートさを振りまいていた。
三人のハーモニーもとても綺麗で、いっそこのメンバーでユニットを組んでほしいとさえ思った。

他に印象に残ったキャストは、お笑い芸人のキンタロー。さん。
ダンスも歌も、芝居の間合いも上手い!
以前にジキルとハイドでマルシアさんを観たとき以来の衝撃。テレビで観ているタレントさんでこんなにミュージカル向きの人がいるなんて。
新しいコメディエンヌ女優の登場に立ち会えて良かった。

そうそう。谷口ゆうなさんのお怪我による降板で急きょシャーリー役に抜擢されたはるはるさんも頑張っていたな。
短い稽古期間でよくあそこまで完成できたと思う。
キンタロー。さんの後輩とあったから、この方もお笑い芸人なのかな。プログラムには名前しか載ってなくて。

あと初日でのI will surviveでははるはるさんがアルプス系観光客を演じていたのだけど、11日は普通のカジュアルな衣装を着た別の女優さんが代わりに登板していた。
プログラムで確かめてみたら、齋藤志野さんという女優さんもキャスティングされており、ところどころ谷口さんの穴を埋める形で出演されていた模様。
おそらくはるはるさんがカバーし切れない、アンサンブル場面をこの方が補っていたのではないかと。
谷口さんの降板は本当に残念だったのだけれど、この二人の女優さんの頑張りを観て、無事に開幕出来てよかったと思うのであった。

キャストさんの感想はこんな感じ。
次は演出について遠慮なく語るよ!!