貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

仙台市: 十符の菅(とふのすげ)

2025-01-19 14:36:20 | 日記
令和7年1月19日(日)
仙台市: 十符の菅(とふのすげ)   
 芭蕉没50年後、
『続奥細道蝶の遊』を著した
俳人北華が
「塩釜へは、…原町、あんない、
びくに坂、今市…」
と道筋を記載している。
 芭蕉たちも
このルートを通ったと思われる。
<十符の菅>

 但し、
現在の道が当時の道と同じかは不明。
 『奥の細道』には、
「かの画図にまかせて
たどり行けば、
おくの細道の山際に、
十符の菅あり。
 今も年々十符の菅菰を
調(ととの)へて、
国守に献ずといへり。」
と記されている。
 民家の庭先に、
今も往時を偲ばせる
「十符の菅」
が栽培されている。
 十符とは、
10の節の事であり、
この菅で編んだ菅菰(すがごも)は
きれいな模様が浮き出て
珍重されたとのこと。
 菅は近辺の湿地帯に一杯
生えていたが、
この地のものが歌枕の代表となる。
<苧麻(からむし)と説明>

 曾良の備忘録に,
「百姓屋敷の内にあって、
垣で囲ってある。 
 今も国主に菰を献じている。
 ここまでの道は
田の畔(くろ)で、
奥の細道と言う」
と記されている。
 初めて、
十符の菅を見ることもでき、
大満足。
 道の駅「おおさと」で一泊。
<道の駅「おおさと」>