『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『魔女の宅急便(2014)』を観た]

2014-03-04 16:49:09 | 物語の感想

☆予告編を見て、こりゃ、かなり「ヤバめ(不出来っぽい)」の作品だなぁ、と思いつつの鑑賞。

 結果、ハードルを低くして見たので、それなりに楽しめました。

 なお、私は、ジブリアニメの『魔女の宅急便』は未見です。^^;

 この映画の一番感心する点は、アニメ版の松任谷由実の楽曲を使えば、それだけでヒット間違いなしだったろうに、それを使っていない点だ。

 ちゅーか、使用許可が下りなかっただけなのかも・・・^^;

 主役キキを演じた娘(小芝風花)だが、可愛い顔してるのだが、少女としての「色気」が全くない子だった。

 私が、若い娘ならば誰でもよいと思っている皆さん、そりゃ、間違いである。

 にも関らず、ロリコン魂の分からない作り手は、やたらと長い魔女洋装のスカートから、キキの太ももを何度となく見せるし、ちょっと服の名称が分からないのだけど、白いフリフリの下着みたいな素材の部屋着姿を、キキにさせたりする。

 なーんか、グッとくるものがないんだよなぁ。

 魔女と人間が同居している世界で、13歳になった魔女の血筋の者は、両親と別れ、一年間を人間界で過ごし、それで魔女として認められるんだが、物語は、その、キキが過ごす一年間の物語だ。

 そういったちょいファンタジー世界の形成を、意外にお金をかけてセットの数々を組んでいるのだが、そこは違和感が募るばかり。

 だって、話が欧米風だろうに、登場人物がみ~んな、日本人なんだもん^^

 これが、「忍たま乱太郎」ならば、申し分ないんだけどね^^;

 感心するのは、豊富なロケーション映像の数々、その自然の映像は、なかなか心休まる。

 この世界の売れっ子歌手の石造りの家など、とても格好いいし。

 全編覆うのは、会話の流れの間(ま)の悪さ!!

 いい役者を多数使っているのに、このしらけ具合は何なんだろうと、寂しくなる。

 多分、細やかな演出・編集の下手さなんだろう。

 あと、クライマックスの物語上の起伏の脚本が酷い。

 キキは、魔女をよく見ない動物園飼育係のラジオでの言葉で、「呪いを運ぶ魔女の宅急便」と言う風評被害を受ける。 

 そして、心の力で飛んでいたのに、その悪評で、ほうきでの飛ぶ力を喪失する。

 が、動物園のカバが急病になり、キキにとって元凶の動物園側が、キキに、近くの島にいる獣医師にカバを運んでくれと頼んでくる。

 キキは、飛べないのに安請け合いし、動物園の話の分かる園長も、嵐の中、まだ幼いキキに飛ぶことを依頼するのだ。

 そのカバの病状も、なんとも、危険を冒してまで遂行する類のことでもないのは後からわかる・・・。

 最後の、嵐の中の宅急便は、そんな解せない感の募る中での飛行である。

 なんだかんだで、脳内補完して、自分の気持ちを感動へと高めてホロっとしたが、こりゃ、よく考えると、メチャクチャである^^;

 ボーイフレンドの妹(三つ編み)や、人気歌手の姪っ子(おかっぱ)など、あと、キキの幼少時のチビ(ショート)、三人の可愛い幼女が出演していたので、私はよしとする!!^^;

                                                 (2014/03/04)

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[おめでとう! アカデミー賞『ゼロ・グラビティ』!!!^^]

2014-03-03 23:59:59 | 物語の感想

☆私の本名はナカムラなので、その年に、私が披露した映画賞を「ナカデミー賞」と呼んでいる。

 で、去年の「ナカデミー作品賞」は、精神的・物理的とも言い換えられるエンターテイメント性・芸術性を兼ね備えた昨年の一本として、『ゼロ・グラビティ』を挙げた。

 そして、昨日 発表された米アカデミー賞では、作品賞は逃したものの監督賞をはじめとする7つのアカデミー賞を取ったそうだ。

 私も楽しんだので、こりゃ、ちょいと嬉しい^^v

 私は「今年を代表する一本」としてました。

          [ナカデミー賞 2014´ キューブリックとスタローンのハイブリッドな時代] ・・・クリック!

 二回見たので、感想のほうもリンクさせておきます。

          [映画『ゼロ・グラビティ』を観た]・・・クリック!

 

          [映画『ゼロ・グラビティ』を観た(二観目・寸評)]・・・クリック!

 

 《・・・ヒューストンと交信の取れなくなった主人公らは、とりあえず、「一方通信」として言葉を発し、漂流の回避計画を、本部の許可の返信なしに進めていく。

    これは、主人公ライアンが、作中を通し、事故で亡くなった娘に、「一方的な想い」を発信し続けるのと同じである。

    ライアンは、死んだ相棒を思い出す中で、天国で会うだろう娘へ「愛している」と伝えてくれと頼む。

    現在進行形である。

    死んだ娘に、その愛を過去形ではなく伝えるのである。

    娘は、遠く離れてはいるが、存在している、と。・・・》

                                               (2014/03/03)

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[映画『鑑定士と顔のない依頼人』を観た(昨年の取りこぼし:3・寸評)]

2014-03-03 23:59:06 | 物語の感想

☆う~ん、非常に辛い結末の映画でした。

 潔癖症で癇癪持ちの敏腕鑑定士が、とある大邸宅の美術品の査定を依頼される。

 しかし、その依頼人は、若い女性らしいのだが、姿を見せなかった。

 本来ならば、そんな客は拒絶するのだが、鑑定士は、なぜだか心魅かれていくのだった・・・。

 依頼人のいない邸宅には、多くの美術品あり、また、床には自動人形(オートマタ)と思われる部品が落ちている。

 その部品は、知り合いの修理屋に預け、徐々に組み立ててもらうのだ。

 鑑定士は、どうやら、壁の中の隠し部屋に住んでいるらしい。

 当初、私は、その依頼人こそがオートマタで、体の部品を少しづつ減らしながら、生きながられているのだと思い、うはっ、とんでもない面白い物語だなと思ったものだが、

 物語は、更に起伏が三段階ぐらいある。

 もう、ずーっと面白い。

 主役はジェフリー・ラッシュで、その演技は確実性を重んじていよう。

 しかし、それを、演技・役柄・物語の上で、メロメロにしていくのが、クレア(シルヴィア・フークス)である。

 初老の主人公だけでなく、それを見ているモテない私たちも、対人恐怖症で引きこもって暮らしていたクレアが、自分のためにのみ存在していた運命に喜びを感じるのだった・・・。

     

 病的な役柄が、クロエ・グレース・モレッツにも似て、そのちいさく白い乳首もろとも、美女である。

                                             (2014/03/03)

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[映画『セブンデイズリポート』を観た(一言だけ)]

2014-03-01 23:59:30 | 物語の感想

☆う~ん、かなりチープで、脚本の工夫も足りない作品だった。

 主人公はエグザイル系の人みたいで、私はエグザイル系はチンピラみたいな顔と認識しているのだが、こんな三枚目もやれるような若手がいるのだなと知っただけでも、ちょっと得した気分・・・、な訳ない。

 主人公は、普通の高校生と思いきや、実は、クローン人間のサンプルで、高校卒業後は「処分」される運命にあり、卒業までは、あと七日という話。

 特に自分の運命を変えるわけではなく、本来は、そのようなSFの副産物であろう、情けなく生きているオリジナルの恋を成就させることが、物語の方向性になっている。

 どうにも、私は、クローンとオリジナルの二つの高校生活が、どのように並列に存在しているかが分からなかった。

 どうやら、同じ校舎で生きているらしいのだが、じゃあ、なんで、これまで同じ生徒がかち合わないのかとかひどく疑問に思った。

 てゆーか、物語を盛り上げようとする作り手の気持ちが全く伝わってこないので、そんな疑問もどうでもよくなるのだが。

 ヒロインは、山下リオで、私にはどうも魅力が伝わってこなかった。

 なんか、大味な感じを受ける娘であった。

          

 見ているうちに、手触りが、小学校の視聴覚室で見せられたような映画に思えてきた。

 『教室205』みたいのね(他にももっと見たのだが、タイトルがこれしか覚えていない)。

教室二〇五号 (少年少女小説傑作選)クリエーター情報なし実業之日本社

 で、今、この映画の作品解説をネット上で見ていたら、括りが「SFジュブナイル」と記されていた。

 まあ、そういった括りならば、このレベルの完成度でいいのかなとも思う。

                                          (2014/03/01)

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[映画『『ホビット 竜に奪われた王国』を観た(もはやメモ書き)]

2014-02-27 23:59:28 | 物語の感想

☆安定した面白さ。

 世界大戦の「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズに比べ、それでもスケールが大きいと言える竜退治の物語は、中つ国の描写を丹念にしていて、世界観が広がる。

 主人公のビルボは、優等生のフロドに比べ、今風の三枚目で、現代にあっている。

 「キックアス」でヒットガールのシーンが光るように、「ホビット2」では、レゴラスの活躍が一際輝く。

 そのアクションは、「スターウォーズ」(新三部作のほう)っぽい。

           

 こいつ・・・、無敵かよ・・・。

 しかし、ガンダルフは、いつも、肝心な時に別行動を取るなぁ。

 タイトルは改変されたんだけど、『ホビット スマウグの荒らし場』のほうが雰囲気あったなぁ。

 ドワーフの古都・エレポールの財宝の質感の描き方は圧巻であった。

                                                      (2014/02/27)

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[映画『キック・アス2』を観た]

2014-02-24 07:59:33 | 物語の感想

☆まあ、こんなものでしょう。

 オタク臭がなくなったのは寂しいが、続編たるもの、いつまでも主人公が変化しないわけにもいかない。

 情けなかったデイブが、ちゃんと大人の一面を見せてくれるのが、私としては寂しくもある。

 しかし、さり気なくだが、ちゃんと、オナニーネタもマウンテンデューネタも残しているところに、作り手のいらぬ気配りを感じるのだった^^;

 微妙にリアル、微妙に過剰に物語は進み、そのバランスの悪さに解せなさ感が起こるも、そもそもの一作目もそうだった。

 やはり、ヒットガールのアクションは冴える。

 画面上で、キレのある小さな美少女の動きを見るのは心地よい。

 路上の暴漢への容赦ない制裁・格闘ダンス・車上の戦い(レイダース!)、そして、特に、最強最凶の<マザーロシア>とのバトル、興奮と感心させられた。

     

 このマザーロシアが、郊外の一角で、押し寄せるパトカーを、ヴァリエーションを変えて、一台づつ血祭りにあげていく姿も、映画史に特筆すべきシーンである。

 大殺戮だ。

 対するヒットガールのクロエ・グレース・モレッツだが、最近、美少女としての劣化が始まったと思いきや、この作品では美しかった。

 アップの時の肌の美しさなど、惚れ惚れする。

 やはり、クロエ嬢は、ヒットガールで光る!!!

     

 柄にもない学園生活も、『エヴァンゲリヲン』での、もう一つの可能性としての平和な学園生活っぽい。

 さて、今回、デイブは、父親を、悪のマザーファッカーに殺害される。

 前作では、ヒットガールが、後のマザーファッカーに父親を殺され、マザーファッカーの父親も、キックアスによって成敗されている。

 また、今回、キックアスの所属することになったヒーロー組織<ジャスティス・フォーエヴァー>での、(過激だが)父親の如きリーダーも惨殺されている。

 このリーダーが「エホバの証人」であることが笑った。

 原理主義者なのね。^^;

 で、この一連の「父親殺し」だが、作品を語る上で何を意味するのか、私には分からない・・・。

                                           (2014/02/23)

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[映画『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック』を観た]

2014-02-23 23:59:38 | 物語の感想

☆面白かった。

 私、この映画で題材にされていゲーム『マイティ・ボンジャック』には、アクションゲーム下手なれど、かなりのイイ線まで進めたこともあり、思い入れが深い(いまだに持っています)。

     

 この副題「1986 マイティ・ボンジャック」と言うタイトルも、メチャ格好良く感じる。

 私は高校生でした。

 元々が「よゐこ」の有野晋哉が懐かしのゲームに挑みクリアーするまでが「ゲームセンターCX」と言う番組のフォーマットであるが、その映画版は、有野が中二の頃、タイムリーにファミコンソフト「マイティ・ボンジャック」で遊んでいた頃も交互に描かれる。

 携帯などのない、少年ジャンプの黄金期である。

 私がいまだに優越感を感じている少年ジャンプ土曜ゲット!ネタや、ソフトを、「ビーバップ」のような不良に借りパクされたり、当時発売されたばかりのカラムーチョを食べたりと、懐かしいあるあるネタを絡め、クラスメイトの美少女への想いで、有野少年は突き進む。

 その美少女が、マジ美少女なので、私も楽しかった。

 平祐奈ちゃんだそうだが、私は、私の大好きな海宝真珠ちゃんが、しばらく見ない間に成長したのかなと思って、エンドロールで確認してしまった(真珠ちゃんのほうがもっと可愛いけどね^^)。

      

 さて、現在パートでは、有野課長が、何度も何度も挫折しつつ、「マイティ・ボンジャック」に挑み続けていた。

 「一人でやる」とか、「裏ワザは使わない」とかのルールは、ないに等しい、ADには手伝ってもらうし、裏ワザはガンガン使用する。

 だが、それでも、難易度が高い。

 見ている私たちの体感度も高く、キャラクターの危機の時は、体をびくっと震わせつつ、声まで出してしまう。

 何度も、だ。

 死闘である。

 あの単調な音楽、ゲーム独特の浮遊感覚が、私を高校生の頃に誘う。

 そう、作品中で何度も有野課長がキャラを死なせてしまったステージ13の「王家の部屋」! 私はあそこで挫折したんだ。

 でも、あそこ、一度だけ、クリアーしたんだよな、次の面で死んだけど・・・。

 作り手は、無理矢理に泣かせようとせず、過去パートは若い頃らしく屈託なく終わり、現在パートは、ひたすらにプレイの面白さで、見る者を圧倒してくれた。

 いい作品であった!!

 テクモシリーズで、「ソロモンの鍵」もやって欲しいな!!

                                                (2014/02/24)

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[忙しいので、明日、続編が公開する『キック・アス』一作目の感想を再掲!!]

2014-02-21 23:59:45 | 物語の感想

☆・・・ちょいとプライベートが忙しいので、明日公開の『キック・アス』シリーズ、その一作目の感想を再掲しておきます!!

   ◇

     ・・・(2011/01/24)

   [遅ればせながら、映画『キック・アス』を観た^^]

☆いやはや、素晴らしいですね。

 何が良いって、<ヒットガール>ですよね!

 私、今年の<ナカデミー賞>は、この娘以外には考えられないほど夢中になりました。

 まだまだチンクシャ顔の11歳の女の子ミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)です。

   

 この作品は、タランティーノ的なコミック風ギミックの数々を前面に押し出しながら、

 タランティーノが遠慮して、せいぜいハイティーンの娘にやらせていたアクションを、ローティーンでさえない11歳の色白の娘が、生意気な口調、激しい表情、飽きのこないバリエーション豊かなアクションで魅せてくれる。

   

 しかし、ご当地ヒーロー<キック・アス>を演じる主人公デイブは、やっぱりマウンテン・デューが好きなオタクであるのに、その性癖は割合とノーマルで、ややトウの立った巨乳の英語教師や、ネット上のおっぱい丸出しのアマゾンの原住民でオナニーする毎日。

 私、巨乳好きは、基本的にはオタクではないと思うのだ。

 だから、このデイブが、ミンディを恋愛対象とはこれっぱかしも見なかったのは、アメリカの鑑賞レイティングや、アグネス・チャンに気を使ったとしか思えず、この奔放そうな作品の限界を見せられた気もする。

 だが、クロエ・グレース・モレッツ・・・、可愛い。

   

 この魅力は、この作品内だけでしかないのかも知れない(既に撮影当時から二年が経っていて、彼女は13歳になっているそうだ)。

 だが、作り手は、その演出に、バトラーとしてのエキスパートに育てられたミンディの、年齢相応の体力や、紫のウィッグや、レザースーツに、学校の制服のようなチェックのプリーツスカートなど、また素顔のときの金髪ツインテールに、胸がないのに処女太りのムチッとした体つきの描写を配し、これでもかと、アンダー・ティーンの可愛らしさを堪能させてくれる。

 が、幾ら可愛いからって、この娘を組み伏せたら犯罪である。

 しかし、そこはそれ、「こんなバトルっ娘に襲い掛かったら、誰でも返り討ちに遭ってしまう!」と言う、私たちの妄想上の逃げ道を用意してくれているので、

 私たちは、純粋にクロエ嬢の魅力を堪能できるのである。

 でも、堪らんなぁ、あんなに小さいのに、すっごく活きが良くて、屈託なくて、うわぁ、大好きだ!^^

   

   

キック・アス (ShoPro Books)
マーク・ミラー
小学館集英社プロダクション



                                                     (2011/01/24)

     ◇

 では、『キック・アス ジャスティス・フォーエヴァー』を見てきますね^^v

                                                     (2014/01/21)

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[映画『小さいおうち』を観た(寸評)]

2014-02-18 23:59:48 | 物語の感想

☆う~む、面白い。

 非常に上品で、かつ、下品な作品で、私、好きです。

 傑作でしょう。

 松たか子は、多くの者に賞賛を受けている女優ですが、さすがに、私も、その演技に絶賛せざるを得ない。

 黒木華が演じる女中タキは、奥様から浮気相手の青年への、最後の手紙の未達の行為だけでなく、もしかして、この物語の不具合の全てを陰で操っていたと考えると、

 現在パートのタキの罪悪感が深まるかも。

     

 音楽がすぐに久石譲だと分かり、主演の一人が倍賞美津子でもあり、曲調もワルツで、私は、『ハウルの動く城』が、見ている間中 重なった・・・。

 久石譲は、『ふたり』、『ハウル』、今作と同じようなワルツを作っている。

                                               (2014/02/18)

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[映画『TIGER&BUNNY The Rising』を観た(寸評)]

2014-02-15 23:59:59 | 物語の感想

☆大雪で、時間はあれども、映画館へ車を走らせることは難しかった。

 そもそも、経営している店から自宅に帰れない状態で、もう店に二泊していた。

 店があるのが青梅線で、自宅は五日市線。

 先の土曜は、終日 五日市線は運休で、青梅線は大幅に遅れながらも走っていた。

 青梅線の<MOVIX昭島>に赴く。

 私は今、<イオンシネマ>の三か月映画見放題パスポートを持っているので、今、他の映画館では見たくないのだが、大雪のため、MOVIXで見る。

 ・・・のだが、せめて<イオンシネマ>では上映されていない作品を見ようと、この作品の鑑賞となった。

 テレビ版などでブームとなっているシリーズだそうだが、私は未見だった。

 だが、キャラクタの一人一人まで、その個性や立ち位置が予想出来た。

 そして、その予想は、後からわかるけど、おおむね当たっていた。

 上映前には、「ウイキペディア」などで予習もしたし、実際の上映においては、本編前に、「5分でわかるタイバニ!」みたいな企画が上映されたので、その親切は嬉しかったし、私はもともと、「見てないシリーズの一本を、あたかも全部知っているかのように感動できる」と言う<ネクスト>を持っているので、楽しめた(「ネクスト」とは、『タイガー&バニー』世界での、ヒーローに一能力伴うスタンド(「スタンド」とは、『JOJO』における念能力(「念能力」とは、『ハンター×ハンター』における悪魔の実の能力(「悪魔の実の能力」とは、『ワンピース』における・・・、切りがないのでやめるが、超能力のこと)))。

 さて、物語だが、新鮮さは感じなかったけど、面白かった。

 スパイダーマンやバットマンみたいなヒーローが大挙として活躍し、町の治安を守っている世界の、やや体力的に劣り始め、若い相棒(バーニー)とのコンビを解消された主人公(タイガー)が、返り咲くまでの物語を、ヒーロー仲間との交流、家族(娘)との触れ合い(触れ合えていないけど^^;)を、謎の敵との戦いを通して描いた作品だ。

 明るい『ウォッチメン』ってトコでしょうか?

 人物造形がステロタイプなので、故に、感情移入がしやすく、タイガーの復活や、敵にトラウマを抉られたヒーロー・ファイヤーエンブレムの克服など、ちゃんと感動しました^^v

                                         (2014/02/15)

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[映画『共喰い』を観た(昨年の取りこぼし:2・寸評)]

2014-02-14 23:59:08 | 物語の感想

☆芥川賞か直木賞か分からないけど、その受賞の際、やや奇矯な発言をしていた人が原作者なので、ちょっと斜に構えて見た。

 山口県の港街を舞台にした、父と子と母と彼女と、その父の愛人の物語で、町の娼婦も出てくるでよ! てな感じの、性が絡む話。

 性が中心に立つので、私は、「ああ、どいつもこいつも(自分を含め)、性の倒錯がモチーフかよ・・・」と嘆くのだが、

 終盤、親父が性のはけ口にしていた町の娼婦に、主人公が相手してもらい、それを「いいよ、いいことだ」と許した父親が、今度は、主人公の彼女をレイプするという、なんかシェイクスピア的な「補完」展開に、私は目が離せなくなった。

 父親役を光石研が演じているのだが、その普通っぽさと言うか軽薄さと言うか、性行為の時の暴力衝動が、底知れぬ救いようのなさだった。

 いや、名演です。

 母役の田中裕子は安定しているし、

 愛人役の篠原友希子は、聖母のようだった。

     

 彼女を演じるのは、木下美咲で、気が強いけど従順な、山口弁(なんだよね?)が魅力的で、篠原友希子さんと同じく、手ごろなオッパイに乳首がしゃぶりやすく大き目だった^^;

 いや、私、この子のようなワンピースの似合う華奢な体の娘、とても好みです。

     

 で、この二人は、主人公の親父の暴力を伴うセックスの犠牲になる。

 息子である主人公は、自分にも、そんな暴力的な性「愛」の根があるのではないかと悩み続けるのである。

 で、その「恐ろしき興味」は、見ている私たちにも伝染する。

 あるいは、セックスをしているときに、自分も相手の顔を殴ってみてしまおうかな、などと「恐ろしき興味」を抱いてしまうのだ。

 ・・・それが、田中慎弥と言う作家の真骨頂なのであろう。

 くわばら、くわばら。

                                               (2014/02/14)

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[映画『エージェント:ライアン』を観た(寸評)]

2014-02-13 23:59:21 | 物語の感想

☆やや格調高さがあり、さりとて、荒唐無稽さもあり、面白かった。

 ジャック・ライアンと言えば、『レッドオクトーバーを追え!』をはじめ、いくつかのシリーズが作られてきたが、今回は、名前を借りて、主人公を若返らせた新シリーズだ。

 トム・クランシーの原作はあるのかわからない。

 経済面からの情報アナリストを指向していた美形のサル顔のライアン(クリス・パイン)は、現場主義でもあり、アフガンに従軍、乗っていたヘリにミサイルが直撃し、瀕死の中、戦友を助け、半身不随になる。

 リハビリのインターンの先生と仲良くなり、でも、デートは、走れるようになってから、同時に、そんなライアンを遠くから見守るCIAの男もまた、ライアンが走れるようになるのを待つのだった。

    

 走れるようになったら、彼女もでき、CIAに就職する。

 そこまでの時間的なタームはかなり長いのだが、そこがプロローグで、ライアンの人となりが語られる。

 CIA上司はケビン・コスナーが演じていて、歳相応の疲れ具合もあり、『裏切りのサーカス』のゲイリー・オールドマンみたいな味わいが感じられ、また、狙撃手として活躍してもくれた。

 チームで、爆弾ひいては経済テロを仕掛けるロシアの組織に挑むのだが、モスクワを舞台に、ライアンがメインだがチームで挑む。

 そのチームだが、特に名前などが紹介される訳でもなく、淡々と自分の仕事をこなしていく、その様がプロフェッショナルっぽくてなかなか格好良い。

 彼女のほうだが、ライアンの浮気を疑い、パリで落ち合うはずが、モスクワまでやってくる。

 私は、パリで落ち合うと、物語上 決まった以上、面倒くささがなくなると思ったのだが、更に物語に絡んでくるとは思わなかった。

 うは、コメディ映画みたいだなぁ、などと思ったのだが、彼女を演じるキーラ・ナイトレイ、ちょっと馬が入ってるけど、やっぱ綺麗で、黒幕のロシア銀行家を前にしても、そん色ない美しさ!

   

 エンドロールが流れたら、監督がケネス・ブラナーと知った。

 ああ、そう言えば、銀行家もケネス・ブラナーだったわ。

 この人、シェイクスピア俳優なのに、色んなジャンルの映画を監督してるなぁ^^

                                          (2014/02/13)

コメント (3)
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[映画『ペコロスの母に会いに行く』を観た(昨年の取りこぼし・寸評)]

2014-02-10 23:59:38 | 物語の感想

☆なかなか面白かったです。

 長崎が舞台だったのだが、『横道世之介』の時も感じたのだけど、長崎弁というのは、なんか自然と心の中に染み込んでくる。

 親父が福岡出身だったこととも、九州つながりで関係あるのかな。

 そんな、私の親父にもやや外見が似ている、ライブもできればマンガも描ける、格好悪いけど、なかなか格好いい「ハゲオヤジ」が主人公(愛称:ペコロス)で、その主人公の、ボケはじめた母親との生活の話。

 最初は超ゆるーく、赤木春江演じる老いた認知症の母親との、それ故の惚けたエピソードが語られていく。

 そして、時折、母親の半生がカットインされる。

 戦時中や原爆、赤線や貧困など、時代を彩るうまいキーワード処理が為されている。

 過去編では、原田知世と原田貴和子の姉妹共演も面白い。

 また、母親の幼少期に美少女が、おかっぱ・ツインテール・三つ編みと、わらわらと登場するのも良かった。

 幼少期のペコロスがどうにも嫌いになれず大好きな、いい加減な親父役の加瀬亮もいいすね。

 母親は認知症を深くしていき、グループホームに入ることになる。

 ここがまた、南国の気性でしょうか、辛い面もあるのでしょうが、明るく語られていく。

 ヘルパーさんが可愛い。

 方やショートカットの長澤奈央と、とてもマイルドな松本若菜、どちらも魅力的だ^^;

          

 どちらかなんて選べないよ!!(←バカ) もう恋なんてしないなんて言わないよ 絶対!!(←大バカ)

 娼婦役のサヘル・ローズも1シーンだけど印象的だった。

     

 さて、物語の終局において、母親は、皆とはぐれた長崎ランタン祭りの会場で、悲しい死別をしていた者たちと邂逅を果たす。

 私は、たけしの『座頭市』のエンドロールのカーテンコールや、先ほども名前が出た『横道世之介』のクライマックスでの過去と現在の交差演出というものが大好きなので、

 メガネ橋の邂逅にはじんわりと感動した。

 その様をペコロスが写真に収めるのだが、ペコロスの撮った写真には、母親の姿しか映っていない。

 ここは、その幻想が現実に侵食していても良いのにと思った。

 だが、その後、さらに、公園を、母親の乗る車椅子を押すペコロスのシーンがあり、その横を、生まれたばかりのペコロスを乳母車に乗せる母親がすれ違うという、過去と現在の交差演出もある。

 竹中直人の演技も含め、抑制の利いた良作だ。

                                      (2014/02/10)

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[映画まとめ語り 『スノーピアサー』『マイティ・ソー2』を観た(寸評)]

2014-02-07 16:06:56 | 物語の感想

☆・・・さっき、2本連続で観てきました^^

 凄いど、イオンシネマ日の出で、09:35からのを見て、10:55までのところ、10:48にエンドクレジットが流れている間に、『マイティ・ソー』が、10:40からで、予告編が10分はあることを見越して、10:50に滑り込みました。

 まさに、昔の人気歌手が、大みそかにレコード大賞から紅白の会場に移動するみたいでした。

   ◇

 さて、『スノーピアサー』と『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』だが、どちらも、なんか妙に「靴(シューズ)」がキーワードとして、現れていました。

 『スノー・・・』においては、搾取され続けている最下層の民衆が、権力者に靴を投げつけるのですが、その、出っ歯が印象的な首相役であるティルダ・スウィントン(←なんでもやるなぁ^^;)が、その靴の意味を語る中で、対象物のあり方を説くのです。

     

 つまり、靴は、足にあるもので、投げるものではない、あんたらも最下層にいる存在なので、分をわきまえなさい! っちゅうこと。

 また、『マイティ・ソー』のほうは、重力異常のある場所で、登場人物がいろんなものを投げて反応を見るのだが、自分の履いている靴まで投げるのである。

 その靴を投げて、異世界に消してしまうのが、私の好きな女優カット・デニングスの相方となる男で、この二人、あとでキスしやがるんだよな!!

   ◇

   

 ・・・『スノーピアサー』

 「マッドマックス」が流行っていたころ、そのオーストラリア映画に対抗してニュージーランドが『バトルトラック』という作品を作った。

 それを観た小学生の私は、もっともっと巨大なトレーラーで、町みたいに生活出来て移動したら面白いだろうなと夢想していた。

 そしたら、その後、もっと巨大な「マクロス」が現れたので、その想像は忘れていたのだが、

 この、氷河期が訪れた地球での、生活空間列車が舞台の『スノーピアサー』を見たら、その思い出がよみがえった^^

   (ちょっと仕事に行ってきます。帰宅したら、続きを書きます)

   

   ◇

 ・・・『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』

   (帰宅したら、感想を書きます)

   

     ◇

 なんか知らないけど、ネットで拾ったスカーレット・ヨハンソンのエロい写真!

     

                                                      (2014/02/07)

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[サイボーグ009 完結編]

2014-02-05 23:59:03 | 物語の感想

☆・・・ウェブ連載されていた『サイボーグ009 完結編 conclusion GOD'S WAR』(クリック!)が完結した。

 小説版のほうは読んでおり、この漫画版も書籍化された既刊4巻までは読んでいた。

サイボーグ009完結編 conclusion GOD’S WAR 1 (少年サンデーコミックススペシャル)
クリエーター情報なし
小学館

 「とりあえず終わらせた」感は起これども、愛読者としては、数十年・数10巻の重みが付加されるので、

 神々との戦いにおいて、完膚無きままに何度も殺される「悲惨」なサイボーグ戦士たちの姿や、

 宇宙スケールで強大なる敵の正体や、

 最終決戦を前に、キスし抱き合うジョーの質問「今度生まれ変わったら何になりたい?」に対してのフランソワーズの万感の応えに泣いた。

   

                                             (2014/02/05)

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