『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[ナカデミー賞04′候補作]

2013-12-31 23:59:31 | 物語の感想

☆・・・私の本名がナカムラなので、その映画賞は「ナカデミー賞」となります^^

 忙しくて、例年の様に詳細に美少女・美幼女を舐めまわすように吟味できないのだが、私が今年観た映画を列記しておきます。

 基本、私は、何かしら、どんな作品からも良いトコを探していく姿勢です。

 いや、あまりにも不相応に評価が高い作品は「これおかしいぞ!」と批判もします。

 面白かった・出来のいい作品には「」を付けておきます。

 どう考えても腹が立つ作品には「ウンコ」と書いておきます。

   ◇

 (1)・・・任侠ヘルパー

 (2)・・・96時間/リベンジ

 (3)・・・HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)

 (4)・・・宇宙戦艦ヤマト2199 第四章:銀河辺境の攻防 (ヤマト2199は第五章に「」を付けておきます)

 (5)・・・テッド

 (6)・・・フランケン・ウィニー

 (7)・・・映画 立川談志

 (8)・・・ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日

 (9)・・・さよならドビュッシー

 (10)・・・ベルセルク 黄金時代篇III 降臨

 (11)・・・アウトロー

 (12)・・・横道世之介

 (13)・・・脳男

 (14)・・・ムーンライズ・キングダム

 (15)・・・ダイ・ハード / ラスト・デイ

 (16)・・・ゼロ・ダーク・サーティ

 (17)・・・レッド・ライト

 (18)・・・バチェロレッテ -あの子が結婚するなんて!

 (19)・・・遺体 ~明日への十日間~

 (20)・・・フライト

 (21)・・・すーちゃん まいちゃん さわ子さん

 (22)・・・牙狼<GARO>~蒼哭ノ魔竜~

 (23)・・・オズ はじまりの戦い

 (24)・・・クラウド アトラス

 (25)・・・ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)

 (26)・・・「相棒」シリーズ X DAY

 (27)・・・ジャックと天空の巨人

 (28)・・・シュガー・ラッシュ

 (29)・・・ドラゴンボールZ 神と神

 (30)・・・プラチナデータ

 (31)・・・ヒッチコック

 (32)・・・宇宙戦艦ヤマト2199 第五章「望郷の銀河間空間」

 (33)・・・名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)

 (34)・・・クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!

 (35)・・・アイアンマン3

 (36)・・・藁の楯

 (37)・・・リンカーン

 (38)・・・死霊のはらわた(2013)

 (39)・・・図書館戦争

 (40)・・・舟を編む

 (41)・・・探偵はBARにいる 2 ススキノ大交差点

 (42)・・・L.A.ギャング ストーリー

 (43)・・・中学生円山

 (44)・・・マリーゴールド・ホテルで会いましょう

 (45)・・・オブリビオン

 (46)・・・リアル 完全なる首長竜の日

 (47)・・・G.I.ジョー バック2リベンジ

 (48)・・・エンド・オブ・ホワイトハウス

 (49)・・・華麗なるギャツビー

 (50)・・・バレット

 (51)・・・宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 到達!大マゼラン

 (52)・・・二流小説家

 (53)・・・アフター・アース

 (54)・・・俺はまだ本気出してないだけ

 (55)・・・真夏の方程式

 (56)・・・ローマでアモーレ

 (57)・・・モンスターズ・ユニバーシティ

 (58)・・・ワイルド・スピード EURO MISSION

 (59)・・・ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒

 (60)・・・風立ちぬ

 (61)・・・サイレントヒル リベレーション

 (62)・・・スプリング・ブレイカーズ

 (63)・・・終戦のエンペラー

 (64)・・・ローン・レンジャー

 (65)・・・パシフィック・リム(2回)

 (66)・・・ワールド・ウォー Z

 (67)・・・ホワイトハウス・ダウン

 (68)・・・スマイル、アゲイン

 (69)・・・スター・トレック イントゥ・ダークネス

 (70)・・・宇宙戦艦ヤマト2199/第七章 そして艦は行く

 (71)・・・ガッチャマンウンコ

 (72)・・・タイピスト!

 (73)・・・キャプテン・ハーロック

 (74)・・・許されざる者(2013)

 (75)・・・ウルヴァリン SAMURAI

 (76)・・・エリジウム

 (77)・・・そして父になる

 (78)・・・地獄でなぜ悪いウンコ

 (79)・・・凶悪

 (80)・・・アンコール!

 (81)・・・R100

 (82)・・・トランス

 (83)・・・陽だまりの彼女

 (84)・・・大統領の料理人

 (85)・・・魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語(3回)

 (86)・・・42~世界を変えた男~

 (87)・・・グランド・イリュージョン

 (88)・・・ゴースト・エージェント

 (89)・・・パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 魔の海

 (90)・・・2 ガンズ

 (91)・・・キャリー(2013)

 (92)・・・おしん(2013)

 (93)・・・ルームメイト

 (94)・・・悪の法則

 (95)・・・清須会議

 (96)・・・かぐや姫の物語

 (97)・・・47RONINウンコ

 (98)・・・くじけないで

 (99)・・・ゼロ・グラビティ(2回)

 (100)・・・ドキドキ! プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレス!

 (101)・・・ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE

 (102)・・・REDリターンズ

 (103)・・・仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦

 (104)・・・ウォーキング with ダイナソー

 (105)・・・ハンガーゲーム2

 (106)・・・プレーンズ

 (107)・・・永遠の0

 (108)・・・HUNTER×HUNTER―The LAST MISSION―

 ・・・とまあ、この中から、ナカデミー賞を決めます^^v

                                       (2013/12/31)


[映画まとめ語り 『ハンガーゲーム2』『プレーンズ』『永遠の0』(時間無くマジ寸評)]

2013-12-28 23:59:38 | 物語の感想

☆・・・『ハンガーゲーム2』

 面白かった。

 独裁国家が、自国の統治を畏怖の念で盤石にするために、1年に一回、選ばれた国民の殺し合いのゲームを行う中での、それに選ばれたヒロインの物語・・・、の前作で勝ち抜いてからのその後の続編。

 前半は、なかなか肝心のハンガーゲームが行われないで、その後の主人公が国を凱旋し、虐げられた民衆や、恋人とゲームパートナーの間で苦悩するという展開・・・、「このまま終っちゃうのかな」と思いきや、ちゃんとゲームは行われ、ちゃんと面白い。

 あり得ない殺人ゲームなのだが、世界観の構築が堂々と為されているので、引き込まれる。

 格闘場がハイテク完備されており、ドーム状の天井に死亡者が映し出される状況など、その効果音や音楽もあいまって、とても荘厳だ。

 そして、この物語の格調高さは、主人公カットニス・エヴァディーンを演じるジェニファー・ローレンスの王道の女優としての風格に尽きるだろう。

 その美しさは、場面場面で形質さえ変える。

 <マネシカケス>のドレスコスチュームは、「デビルほむら」にも似て、実写の凄味をまざまざと見せつけられて、鳥肌が立ちました。

 完全なる独裁国家の中での、数少ないイニシアチブに賭けているカットニスはたまらなく美しい!!!

 でも、カットニスの妹役や、今回から加わったチンクシャ美少女の大統領の娘のほうが可愛いけどね^^

   ◇

 ・・・『プレーンズ』

     

 正直、「カーズ」の飛行機版としての意味しか感じられなかった。

 「カーズ」にあった古き良きアメリカのノスタルジー的な面は皆無。

 まったく新味がなく、それでも、 それなりに楽しく見た。

 ディズニークオリティ・・・^^

 ジブリが一作ごとに作品形質を完成度無視で変えている意味がちょっと理解できた。

   ◇

 ・・・『永遠の0』

     

 思ったよりも、よくあるステレオタイプのプチサヨ話だと思った。

 しかし、山崎監督は、物語を、脚本においても、映像においても散文的にきっちりと積み上げていき、全編を通して感動を紡いでくれた。

 ただ、あまりにも、人間関係に無駄のないきらいがあったかな。

 現在と過去が交互する、かような作品は、得てして、作者の意図とは別に、現在編が退屈なものだが、この作品は、そっちも、祖父の過去を探る旅が、ちょっとした探偵物的に興味深かった。

 ただ、合コンの席での、「特攻隊」テーマの言い合いなんかは、なんか、私の人生でも度々見かける場景で、そのKYっぷりに居心地が悪くなった^^;

 ・・・井上真央の様な可愛い奥さんや赤ちゃんを残して死にゆくは、辛いものだ・・・。

                                         (2013/12/28)


[映画まとめ語り 『ルパン対コナン』『RED2』『鎧武vsウィザード』『恐竜と散歩』]

2013-12-22 23:59:10 | 物語の感想

☆・・・すまんが、それぞれの映画、一言だけで・・・。

   ◇

   『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』

 

 メインの話が、いまいち面白くなくて、にもかかわらず、無駄に分かり難くも複雑だった。

 五右衛門と次元の変装話など、観ている者の興味と、物語把握の流れを著しく阻害していた。

 だが、二つの老舗作品のキャラクターたちの持つ磁場は凄まじいもので、それぞれのキャラクターが登場するだけで楽しい。

 その中にあって、コナンと次元の絡みは、格別に面白かった。

 それと、蘭の危機に際してのコナンのスカイツリーでのアクションは、やっぱ面白い^^

   『REDリターンズ』

 水準以上に面白い。

 ベテラン組の「レッド」グループにあって、若いイ・ビョンホンの存在は、作品の完成度を落とすと思ったのだが、物語前半のターミネーターのような強さに対し、後半では良心を示すし、なかなか良かった。

 しかし、初老の女スナイパー演じるヘレン・ミランの格好良さには、誰も勝てまい^^

   『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』

 まあ、こんなものでしょう。

 「ウィザード」は「ウィザード」で物語が進み、「鎧武」は「鎧者」で物語が進むのだが、それが、後半になって繋がる。

 つまり、「ドラゴンクエスト4」の「導かれし者たち」形式だ^^

 先日見たプリキュアと言い、戦隊物の映画と言い、東映は、シリーズ物の歴代ヒーローの使い方がうまい。

 予算はけして多くない中で、時代混淆・和洋折衷の戦国時代の描写は、ギリギリで様式を感じられ面白かった。

 なんで、鎧武は、各種フルーツの鎧を纏うのだろう・・・?

   『ウォーキング with ダイナソー』

 派手さはないが、面白かった。

 簡単に言えば、動物の群れの数年の生活を描いたドキュメントだ。

 ただ、それが、実写を取り込んだ絶妙のCGで語られた恐竜の時代であることが特筆だ。

 この作品は、『アース』のスタッフが作ったとのことで、物議を醸した『オーシャンズ』とも絡んでいると思われるが、

 その「フェイクドキュメント」手法が、この作品ではいい形で出ている。

 パキリノサウルスと言う地味な草食恐竜の子を主役に、その子が、群れのリーダーになるまでの月日の物語。

 妙にテンポの悪いギャグ描写もある^^;

 恐竜も絶妙のCGで描かれると、普通の動物にしか見えん^^;

                                                   (2013/12/22)


[映画『ドキドキ! プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレス!』を観た]

2013-12-20 16:44:23 | 物語の感想

☆私は「プリキュア」と言うのは、知ってるようで知らなくて、最初の二人だけのときは、そのTVアニメは数度見たときがあり、

 また、五人くらいの時に、緑色のショートボブのこまちと言う子が可愛いなと、数度見たことがある程度だ。

          

 「プリキュア」は、話が、妙に道徳的だった記憶がある。

 プリキュアと言うのは、頭身が大人に近くて、私としては「おジャ魔女どれみ」とかシルバー王女(「夢のクレヨン王国」)の方が、ちっこくて心魅かれるものがあった。

 さて、イオンシネマの「三か月見放題パスポート」があるので、映画「プリキュア」も観に行きましたよ。

 「プリキュア」公開時の映画館は、幼女がたくさんいて、なんとも言えないたまらん雰囲気がある。

 が、イオンシネマ、公開から数週間が経っている12/20の朝09:20の回は、お客さんが私一人だった。

 いや、そもそも、チケットを買うのだけでも、究極に恥ずかしかった。

 チケット売り場では、「見放題だから何でも見るんです^^」などと言い訳したのだが、チケットを切ってもらうときにも恥ずかしかった。

 苦肉の策が、「三か月見放題パスポート」とともにチケットを差し出し、あたかも、パスポートがあるから「プリキュア」も見るんだこの人は・・・、と言う雰囲気を醸そうと思った。

 いやはや、幼女向けの作品を、たった一人の館内で、後方からのラップ現象に怯えつつ見る「プリキュア」は状況的には、なんとも異常だわ^^;

 しかし、物語には感動し、何度も泣いた。

 主人公マナが、死別した愛犬やお祖母ちゃんとの思い出に取り込まれていく話で、思い出の安穏の中でマナは落ち着いてしまうのか?

 それとも、過酷なことが待つ現実に戻ってくるというのか?

 そして、未来へ。

 鉄拳でも戦う魔法少女に穏やかならざる気持ちにさせられつつも、その道徳的な話は、幼女の情操教育にも良かろう。

 今シリーズの「プリキュア」メンバーは、全く知らなかったが、見終えて気に入ったのが、

 何やら、悲劇的な過去を持つキュアソードと、

     

 ひたすらにゴージャスで、変身前とのギャップがこれまたイイ キュアエースだ。

 

 この映画「プリキュア」シリーズと言うのは、クライマックスで、入場者プレゼントとして配られる「ライト(今回のネーミングは<ミラクルブーケライト>)」をスクリーンに向けて照らすのが慣例らしい。

「映画を見ているみんな! 私たちを応援してね!」とか言って、ライト照射を促すのだ。

 が、私は大人なので、入場者プレゼントは貰えず、つまり、スクリーンのプリキュアたちを応援できない。

 私は、唯一の観客なので、つまり、スクリーンのプリキュアを応援する者が一人もいないのだった。

 にもかかわらず、画面上のプリキュアたちは、「みんなの応援が届いているわ!」「ありがとう!」とか言っていた。

 ちょっと、間抜けであっ・・・、いや、きっと、私の心の中の応援が届いたのだと思う!!!

                                       (2013/12/20)


[『GOGOMONZ』採用投稿(25:♪ゴー ゴー カリート)」]

2013-12-19 23:59:57 | GOGOMONZ(ゴゴモンズ)

☆ちょいと風邪で寝込んでいたのだが、私、一日4時間以上寝ると、腰が痛くなっちゃうんですよね~。

 で、午後は、FM NACK5の番組「GOGOMONZ」を聴いて投稿して体調の回復を待っていた。

 ・・・最近、投稿が採用されてなかった。

 「GOGOMONZ」では、来週の月曜日、大宮のスタジオ<アルシェ>での公開生放送が迫っていた。

 今回は、番組内で流行っている歌「GO! GO! カリート」にノッて、集うリスナー全員で踊ると言うイベントが迫っている。

 踊りに行きたいのだが、私の拘りとしては、最近 投稿が読まれない状況では行く資格がないという気持ちがあった。

 特に、今週は、月曜日・火曜日と、なかなか面白いネタを送ったのだが不採用で、私は焦っていた。

 今回は、自信作を送った。

 そしたら、・・・読まれましたですよ!!

 ≪ 鬼丸師匠、かおりん、グッドアフタヌ~ン!!!

  私の、【人生のプチがっくりシリーズ。『間が悪かった出来事!』 】です。

  ・・・姪のバレエの発表会。

  一部が終わっての休憩時間。

  私は、姪が出演した第一部を見終え、ベテランが芸術的に行なう第二部を見ることなく帰宅しようとしてました。

  と、姪の母親である妹が、どこぞのおばあちゃんと話をしていました。

  「あっ! お兄ちゃん、帰っちゃうの?」

  「うん。だって、この後はつまんないんだもん。ですよね?」

   と、私は、孫を見に来ただろうおばあちゃんに問いかけました。

  すると、妹、大慌て!

  「な、なに言ってんのよ、お、おにいちゃん! こちら、豊田先生だよ!」

  バレエ学校の創始者でした。

  「あ、あわわ」

  私は言葉を失い、その場を去りました。

  その次の年からは、若手とベテランの演舞は交互に行われることになりました。

  それが原因かわかりませんが、姪っ子が演目のセンターに立つことは、その後、一度もありませんでした。

  姪っ子、スマン!・・・≫

 なんちゅうか、やっぱ、あわよくば読まれるだろう精神では、なかなか採用されません。

 自分が100%の自信を持って送る投稿は、読まれる確率が高いようです。

 鬼丸師匠は、文中の豊田先生の思惑を代弁するかのような絶妙のコメントをしてくれて、

 かおりんは、「(姪っ子がセンターを張れなかったわけに対し)それが理由かはわからないけどね」と、優しいコメント。

 私は、ずーっと姪っ子とともに過ごしてきたので、この姪っ子には、健全なるが特別な思いがある。

 だから、このエピソードは、私、かなりの罪悪感を姪っ子に対し持ち続けている。

 故に、かおりんの優しいセリフは、ちょいと救われる思いだ。

 かおりん、・・・私の嫁になる資格あり・・・、・・・もう既婚者でなければ・・・。

                                   (2013/12/20)


[映画『ゼロ・グラビティ』を観た(二観目・寸評)]

2013-12-16 23:59:35 | 物語の感想

☆面白かった作品は、何度か見て、その面白さを追求します^^

 二日連続で観に行きました。

 うん、やはり面白い! 傑作!!

 どうやら、ネット上の他の人の感想を読んでいると、この作品は、宇宙の美しくも残酷な描写がキモだったらしい。

 私は、それは当然の前提事項だと思っていたので、そうは見ずに、とにかくストーリーとアクションの面白さを堪能していた。

 ・・・ヒューストンと交信の取れなくなった主人公らは、とりあえず、「一方通信」として言葉を発し、漂流の回避計画を、本部の許可の返信なしに進めていく。

 これは、主人公ライアンが、作中を通し、事故で亡くなった娘に、「一方的な想い」を発信し続けるのと同じである。

 ライアンは、死んだ相棒を思い出す中で、天国で会うだろう娘へ「愛している」と伝えてくれと頼む。

 現在進行形である。

 死んだ娘に、その愛を過去形ではなく伝えるのである。

 娘は、遠く離れてはいるが、存在している、と。

 私は、そこに泣いた。

 また、それは、ライアンが、この災厄から生還する意思表示でもあり、「過酷な運命を与えてきた宇宙への宣戦布告」でもあり、私はそこに、スタローン的な精神を感じ、初期のマクレーン的な切羽詰まった状況を見、この作品のエンターテイメントとしてのツボがちゃんと押さえられていることを知るのだ。

 私は生きる! と。

   ◇

 ・・・吹替え版で顕著だが、「ダメダメダメダメ!」とライアンが状況に対し連呼するシーンがあるが、私は、ディオの「無駄無駄無駄無駄!」を思い出させられた^^;

            

 ・・・ライアンの生へのあがきは、無駄ではなかった。

                                          (2013/12/16)


[映画『ゼロ・グラビティ』を観た]

2013-12-13 16:19:14 | 物語の感想

   (注)・・・この傑作を観て、帰宅して感想を書いて、私が営業している店で、暇な時間に、購入していたパンフレットを読んだ。

        私は店に、観て面白かった映画のパンフレットをいっぱい置いているのだ。

        パンフレットに載っていた町山智浩の「ゼロ・グラビティ」評を見て驚いた。

        記されている事例が、私の書いた下の感想と、かなり似通っているのだ。

        まさか、「海=羊水」や、ディスカバリー号の「精子」ネタまでも被っているとは思わなかった・・・。

        命に代えても、パクったわけではない。

        私の完全オリジナル文章である。

        私は、10年以上に渡る、ネットにおける文章公開で、『2001年 宇宙の旅』を何度となく引き合いに出してきた。

        それらが、少しでも、古くからの閲覧者の記憶に残っていることを祈る・・・。

☆・・・嗚呼、ここ数年では、私にとって、『アポカリプト』や『ブラインドネス』に匹敵するような傑作でした。

 素晴らしいし、面白い。

 私は、もう何度も語っているけど、『2001年 宇宙の旅』で、木星圏に到達したディスカバリー号から、宇宙船付随の管理コンピューター<HAL9000>によって、宇宙服のメットを着けないままに船外に放逐された宇宙飛行士・ボーマン船長の、船内への帰還のシーンを非常に好んでいる。

 あの、宇宙の硬質かつ冷徹さを描いた作風の中で、唯一、あのシーンだけが、息使いの荒い血の通ったシーンだからだ。

 その落差が良かった。

 この『ゼロ・グラビティ』は、そのシーンを二時間近くに渡って描き続けたような作品である。

 『2001年…』へのアンサーソングの意味合いもある。

 打ち出したのは、神の領域に入ってしまった『2001年…』に対しての、あくまでもの「人の領域」に踏み留まるとした作風である。

 主人公である女性博士ライアンは、あくまでも人として、宇宙の静寂・暗闇・孤独・・・、そして大災厄・重力の作用/反作用に挑み続ける。

 エンターテイメントとしても上出来で、ライアンは、リプリーやローズ(タイタニック)以上のアクションをこなす。

 相手は、誰にでも等しく「情」のない宇宙空間なので、そのギリギリアクションの連続に、見ている私は最大限の緊張を強いられる。

 ライアンをサンドラ・ブロックが演じているが、いつも「ウマ面」とか言ってすいませんです、魅力的でした。

 息の詰まるような宇宙空間の中で、彼女が宇宙服を脱ぐだけで、そのタンクトップの胸・あらわなムチムチの太もも、たまらなかったです。

 ドラえもんの秘密道具「オーバー・オーバー」を着て、上着を脱ぐ女の子を見たときみたいにエロかったです。

     

 また、赤ちゃんを産むことのできる女性を主人公に据えたことで、作品は、数々の生命への暗示が見て取れ、

 激しきスペースデブリの暴風は「乳海攪拌」のカオスであり、

 シャトル→国際宇宙ステーション→ソユーズ(ロシア)→中国の宇宙ステーション→中国の宇宙船シェン・・・、と乗り物を変えていく「産みの苦しみ」があり、その各所で、胎内や赤ちゃん・命・生きることのイメージが紡がれ、最終的にライアンは地球に帰還、

 海に落ち「羊水」の中でもがき、地球の重力の中で、歩きはじめの赤ちゃんの様にタドタドしく立ち上がる様は、あくまでも、人間として宇宙に対峙し、人間として帰還するという、『2001年・・・』に対しての別の答えを提示してくれている。

 ちなみに、『2001年・・・』のディスカバリー号は、精子の形を模している。

 猪突猛進の宇宙への向かい方である^^;

 途中で、漂流の冒頭をナビゲートしてくれた存在としてマットがいて、ジョージ・クルー二—がいい仕事をしてくれているが、別離を挟んで、最後に幻影として現われる。

 これも、スターゲイトの向こうで、ボーマン船長が出会ったボーマン船長の過去と未来の姿と対を為すだろう。

 空き家となった宇宙ステーションの中には、多くの浮遊物が浮かんでいて、ライアンの涙や、燃える油の描写に唸らせられたが、それ以上に、何度も、『2001年…』で表現された浮遊するボールペンが見られたのは感動した。

 あれ、確か、ボールペンをガラスに張り付けて、浮かんでいるように見せていたんだよね。

 しかし、無重力の体感と言う点で、久し振りに、3D映画を堪能したよ^^

                                               (2013/12/13)


[映画まとめ語り 『47RONIN』『くじけないで』]

2013-12-06 23:59:56 | 物語の感想

☆・・・『47RONIN』

     

 なんとも言えない『忠臣蔵』のファンタジー化作品。

 菊地凛子が、へドリアン女王みたいだった。

 何とも言えない作品ながら、唯一、大石内蔵助の奥さん・リクを演じる國元なつきが出てくるシーンだけが、いかにも日本人の顔ながら、その幸薄そうな表情が、私の心を捉え、酒を飲んでいて酔いも手伝い、涙腺が緩んだ。

   ◇

 ・・・『くじけないで』

     

 観るつもりなかったのだが、時間の都合の関係で見たら、小品ながらも、なかなかの傑作振りに、ボロボロ泣いた。

 八千草薫が上品で温和で丸くて可愛かった。

 救いようのないような不肖の息子が、それを演じる武田鉄也の名演技で、作品を暗黒の深みに導いていた。

 見逃さないで良かった!

                                      (2013/12/06)


[映画まとめ語り『ザ・コール 緊急通報指令室』『キャプテン・フィリップス』(寸評)]

2013-12-03 13:27:33 | 物語の感想

☆どちらも面白くて、こうして、続けて観た二つの作品をまとめて語ると、妙に符合する点がある。

 どちらも、犯罪者に、被害者が拘束される物語だ。

 『ザ・コール』は猟奇犯罪者に少女が、『キャプテン・フィリップス』は海賊に船長が掴まる。

 どちらも、被害者は、愛する者へのメッセージを残し、「覚悟」を決め、悪と戦う。

 そして、国際貨物船を舞台にした『キャプテン・・・』はともかく、『ザ・コール』においても、何故か、「アメリカ」が強調される(妙に国旗が印象に残る)。

 また、犯罪者の背景も描かれ、それは、アメリカの世界戦略の敗北やら、文化衰退を匂わせつつ、それを克服してもいる。

     

   『キャプテン・フィリップス』

 面白かったのだが、私は、このノンフィクションの事実を知らなかったので、トム・ハンクス演じる船長は、最後には、死ぬのかと思っていた。

 だって、宣伝の仕方が、明らかに「死亡フラグ」だったから^^;

 と同時に、この船長に対し、「勇気」という言葉が冠せられているが、

 私は、その「勇気」が、皆を助けるための死去に昇華されると思っていたので、非常に違和感が起こった。

 この船長が、船長としての仕事以上の、人間としての「勇気」を示しているとは思えなかった。

 この辺、日本とアメリカの「勇気」観の違いかも知れない。

 欧米人は、例えば、「特攻」に対しては勇気と思わないみたいだし。

 (いや、昨今の映画から見るアメリカの考え方としては、「特攻」を理解不能のものとは思ってないようだが。ex:『ID4』『アルマゲ…』『スペースカウ…』『グラン・トリ・・・』などなど。どちらかと言うと、日本人の方が、「無駄死に」だとかと言いたがっているな)

     

   『ザ・コール 緊急通報指令室』

 中盤から、ずーっとドキドキさせられ続けるサスペンス作品だった。

 かつて、その緊急通話での対応を誤まり、少女を死なせてしまい、心に傷を負ったオペレーターをハル・ベリー(アフロだが、毎度の美しさ^^)が演じていて、

 現場から離れていたのだが、不測の事態、そして、同じ犯人と思われる猟奇犯罪者に、現在進行形で誘拐されている少女からの携帯通報によって、再びの現場対応を余儀なくされる。

 少女を助けるのは、繋がっている携帯通話のみ。

 最後には助かるのはわかっているのに、その抜き差しならない状況の作りの数々は面白かった。

 犯人は猟奇的であるが、その衝動が、肉欲的でなかったので、猟奇は嫌いだが、性的な不愉快さを感じることはなく、楽しく見た。

 社会内においての捜査の段取りとして「どうなの?」と思う点や、「犯人暴れ過ぎやろ?」などと感じる点も多々あるが、まあいいっしょ。

 誘拐された少女をアビゲイル・ブレスリンが演じているが、う~んッ、ちょっと少女と言うにはきっついね^^;

 ガタイも良過ぎるし(まあ、「戦う山羊座」を考えた上でのキャスティングなのだろうが^^;)

 タイトル写真での左側の子の方が可愛いぞなもし。

 物語のエピローグ・・・、私、最後にきて、かろうじて保たれてきたリアリティが崩壊するかと思ったんだけど(法からの逸脱行為)、あの結末ならば許せるかな?

 あんな凶悪猟奇殺人鬼が、ちゃんと可愛い子供を養い、真っ当な奥さんがいて、それがちゃんと描写させられている作風には感心させられた。

                                                    (2013/12/03)