☆よく映画好きのブロガーが、さも特筆すべき監督かのようにポール・W・S・アンダーソン監督の名前を出しているが、私には全く思い入れがない。
この映画も、今週公開の洋画『D-WARS』との二者択一で観ようと思っただけだ。
それなりに豪勢なB級映画を期待していた。
しかし、とても面白かった。
B級のアイディアをゴージャスに撮り上げていた。
◇ ◇
・・・主人公は、元レーサーの肉体労働者(ジェイソン・ステイサム。機能的な筋肉が凄い!)、貧しいが温かい家庭を築いていた。
だが、妻殺しの罠にかけられて投獄される。
世界経済の破綻により、刑務所の収容者は膨れあがり、維持が民間に委託され、その刑務所を「経営」する会社は、受刑者を使った<デスレース>を開催し、利益を上げていたのだった。
主人公は、優勝者に与えられる「釈放」を、娘のために得ようと、そのチャンスに賭ける。
何よりも凄まじくテンポが良く、我々に興味を惹かせようとアイディアが惜しみなく費やされていた。
我々の興味とは、この場合は緊張感の持続である。
緊張感に波はあるが、クライマックスに向けて、上り調子であることは崩れない。
映画としての文法がしっかりしているのだ。
◇ ◇
まあ、刑務所からの脱出が、イコールで物語の収束に直結しなくてはならないので、先行する類似作品と似通った導入と決部であるのだが、その見せ方が全く違う。
主人公が奥さんを殺されるところなどはショッキングでありつつも、その後の「刑務所所長が黒幕」に至る情報がふんだんに盛り込まれている。
生き残った赤ちゃんは、とても愛らしく、主人公が必死にならざるを得ないのも理解できる。
オーソドックスな、収監前に、ホースからの水流でいたぶられる主人公の姿を描きつつ、やはりオーソドックスな、食堂で絡まれての派手な暴力描写が映し出される。
様式美以上に魅せてくれる^^
さて、レースは、三日連続の3ステージ行なわれる。
機関銃にミサイル、装甲にスモークに火炎放射器、プレス機、オイルにマキビシなんでもありだ。
それを使えるようになるシステムも、物語上の説明はないのだが、話の進行と共に、容易に心に馴染む。
洋画なので、いまいち外人の顔の区別がスピーディーな展開の中で最初は分かりにくかったのだが、徐々にリタイアも多くなり、個性も絞られてきて燃える!
3ステージも行なわれると、ダレるだろうと思いきや、1ステージの最初からフルスロットルで、そのままクライマックスまで走り抜ける。
2ステージでは、妻殺しの直接加害者と決着をつけるのだが、コテンパンにやっつけてくれるので痛快だ。
その辺は、スタローン的だ^^
また、2ステージでは、システム側の最終兵器<ドレッドノート>が出てきて、『マッドマックス2』や『バトルトラック』を思い出させてくれた(『激突!』『恐怖の報酬』『移動交番175(イナゴ)』『ナイトライダー』の1エピソードなんてのもあるね)。
面白かった^^
一緒に行った連れは、はじめは、この作品をバカにしていた気配濃厚であったが、途中から前のめりで見ていた^^;
エピローグで、赤ちゃんと幸せそうな主人公に救われました^^v
PS.ヒロインの女が現われる時、「いい女」風に、スローモーションで、微妙なBGMがかかるのが笑えた^^
(2008/11/30)
この映画も、今週公開の洋画『D-WARS』との二者択一で観ようと思っただけだ。
それなりに豪勢なB級映画を期待していた。
しかし、とても面白かった。
B級のアイディアをゴージャスに撮り上げていた。
◇ ◇
・・・主人公は、元レーサーの肉体労働者(ジェイソン・ステイサム。機能的な筋肉が凄い!)、貧しいが温かい家庭を築いていた。
だが、妻殺しの罠にかけられて投獄される。
世界経済の破綻により、刑務所の収容者は膨れあがり、維持が民間に委託され、その刑務所を「経営」する会社は、受刑者を使った<デスレース>を開催し、利益を上げていたのだった。
主人公は、優勝者に与えられる「釈放」を、娘のために得ようと、そのチャンスに賭ける。
何よりも凄まじくテンポが良く、我々に興味を惹かせようとアイディアが惜しみなく費やされていた。
我々の興味とは、この場合は緊張感の持続である。
緊張感に波はあるが、クライマックスに向けて、上り調子であることは崩れない。
映画としての文法がしっかりしているのだ。
◇ ◇
まあ、刑務所からの脱出が、イコールで物語の収束に直結しなくてはならないので、先行する類似作品と似通った導入と決部であるのだが、その見せ方が全く違う。
主人公が奥さんを殺されるところなどはショッキングでありつつも、その後の「刑務所所長が黒幕」に至る情報がふんだんに盛り込まれている。
生き残った赤ちゃんは、とても愛らしく、主人公が必死にならざるを得ないのも理解できる。
オーソドックスな、収監前に、ホースからの水流でいたぶられる主人公の姿を描きつつ、やはりオーソドックスな、食堂で絡まれての派手な暴力描写が映し出される。
様式美以上に魅せてくれる^^
さて、レースは、三日連続の3ステージ行なわれる。
機関銃にミサイル、装甲にスモークに火炎放射器、プレス機、オイルにマキビシなんでもありだ。
それを使えるようになるシステムも、物語上の説明はないのだが、話の進行と共に、容易に心に馴染む。
洋画なので、いまいち外人の顔の区別がスピーディーな展開の中で最初は分かりにくかったのだが、徐々にリタイアも多くなり、個性も絞られてきて燃える!
3ステージも行なわれると、ダレるだろうと思いきや、1ステージの最初からフルスロットルで、そのままクライマックスまで走り抜ける。
2ステージでは、妻殺しの直接加害者と決着をつけるのだが、コテンパンにやっつけてくれるので痛快だ。
その辺は、スタローン的だ^^
また、2ステージでは、システム側の最終兵器<ドレッドノート>が出てきて、『マッドマックス2』や『バトルトラック』を思い出させてくれた(『激突!』『恐怖の報酬』『移動交番175(イナゴ)』『ナイトライダー』の1エピソードなんてのもあるね)。
面白かった^^
一緒に行った連れは、はじめは、この作品をバカにしていた気配濃厚であったが、途中から前のめりで見ていた^^;
エピローグで、赤ちゃんと幸せそうな主人公に救われました^^v
PS.ヒロインの女が現われる時、「いい女」風に、スローモーションで、微妙なBGMがかかるのが笑えた^^
(2008/11/30)