予約を入れてくれていたお客さんがくると、
おお、三日前に初めて来てくれた「桜庭ななみ似」で、家族姉妹とともに来てくれた。
桜庭ファミリーも、うちのお客さんに多い「女系家族」で、お母さんもだが、凄まじく美しい三姉妹での来店だった。
みんな、女性ながら、身長が160超とスラッとしている。
私は、「なんじゃ、この美人姉妹はッ!!」と驚きつつ嬉しかった。
美人が来るのは、うちの店のグレードが、グレートに上がるっちゅうことである^^
嬉しいのには、また違う意味がある。
それは、前回 桜庭さんが来店した時に、会話の流れの中で、彼女の職場を知ってしまい、「へぇ、あそこで働いているのですかぁ^^」と言ったら、桜庭さんが一瞬 不安な表情を浮かべたからだ。
私のことを特に変な人物とは思っていないようだが、それでも、安易に自分の職場を言ってしまったことに後悔したようだ。
私も後悔していた。
表情のさじ加減一つだった。
「へぇ、あそこで働いているのですかぁ^^」と言った時の、私の好意的な微笑みが「いやらしい笑い」に見えてしまう時もある。
てゆーか、本来 私はそういう人間だ^^;
あー、しまった! こりゃ、もう来てくれないかも!!
と、その時は思った。
この時にカウンターに来ていたアミ君やトコトコちゃんらともども、美しかったり可愛かったり面白かったりと言う、女性客の個性は、うちの店のレベルに、銘(ラベル)を加えてくれるものなのである^^
ちなみに、アミ君も、身長が164センチあるそうだ^^
いやはや、よく、「なんで大学まで出て飲食店をやってるんだ?」と嫌味を言う人がいる。
まあ、こういう人は、私が稼げているのでヤッカミなのであるが、そもそも、今どき、大学を出たからと言って、その人の思うような「いい職」につかなくちゃならないというのがナンセンスだ。
が、私はこう答えている。
「この仕事をやってはじめて、僕は大学で学んだことを十分に活用できています。経済的な理念での営業はもちろん、美味しい料理ももちろん、その衛生観念、お店の美的装飾、対人関係の一言一言、表情、立ち居振る舞い、・・・これまで学んだ全てを<生計を立てること>に活かせています。更には、私は、普通ならば避けなくてはならない、自分の思想(保守主義)や趣味(可愛いもの至上主義)を、隠さずに語っているのに、皆さん、リピーターで来てくれる^^ 噂話も悪口も大好き、それでもみんな来てくれる^^ こんな幸せなことはないっスよ!^^ 惜しむらくは、月の売り上げがもう五万円づつくらい増えて、一年に一回は海外旅行に行ける余裕が欲しいことぐらいです」
で、話を戻す。
⇒日曜日に初めて桜庭ななみ似が友達と初来店。
⇒あたい、接客を失敗。桜庭嬢はもう来てくれないかも・・・。
⇒月曜日に、知らない名前の主婦から水曜日の予約が入る。
⇒水曜日に、予約のお客さんが来ると、全員美人の家族。
⇒その中に、ポヨンッ! と、桜庭嬢がいた。
⇒つまり、日曜日に帰宅して、すぐに家族で予約してくれたのだ!
⇒俺は嫌われていなかった!^^;
しかし、桜庭ファミリーが食事を終え、店を出るときに、私は、特に桜庭嬢に「ありがとうございましたッ!^^」と笑顔を向けた。
すると桜庭嬢、またも不安な表情を浮かべて去っていくのだった。
⇒私の笑顔は桜庭嬢に被害妄想をさせる。
あるいは、
⇒不安な表情が、桜庭嬢のデフォ。
(2016/11/19)