『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[与党民主党考・53 「因果応報が一つ」]

2010-04-29 22:56:00 | 保守の一考
☆素晴らしいタイトルのニュースである・・・^^;

   《「面会した上で断りたい」徳之島町長 普天間問題で(産経 2010/04/29 20:46)》

 民主党が、半年以上の時間をかけてひねり出した、・・・いや、半年以上の時間をかけてひねり出したとは思えない短絡的かつ非難轟々の普天間基地の徳之島への移転案だが、

 それに対しての徳之島町長のセリフが見事だ。

 断わることが前提である^^;

 私などは微笑ましく見るものだが、

 だが、このセリフ、と言うか、このセリフの背景の状況、

 誰しもが、これまでの民主党<お子様>政治の局面で見たことがあろう。

 そう、八ツ場ダムの計画中止に伴う、民主党側の主張と同じである。

 八ツ場ダム周辺の住民は、長い間の葛藤によって、八ツ場ダムの完成を求める(紆余曲折の上で認める)に至っていた。

 しかし、突然の着工中止!

 地域住民や地方の行政、工事着工企業らは、とにかく、中止を発表した政府との話し合いを求めた。

 が、民主党の態度は、「面会した上で断りたい」であった・・・。

    ◇

 今、民主党は、自分らの為したことの、大きな大きな「ブーメラン現象」に晒されている真っ最中である。

   「Wikipedia」より
     ・・・ブーメラン現象(ブーメランげんしょう)とは、
        物事の結果がブーメランの飛行軌道のように
        その行為をした者に(主に負の)効果をもたらす現象のこと。

 鳩山らは、国民の苦難を少しは思い知るがいい!!!(笑)

                                       (2010/04/29)
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[与党民主党考・52 「しつこいが、民主党は現体制で消えなさい^^;」]

2010-04-29 03:20:40 | 保守の一考
☆今日も仕事が忙しかった・・・。

 ・・・と、まさかの三日連続同じ始まり方・・・。

 てことは、また、一昨日昨日のように、美幼女の写真が出てくるのでしょうか?

 いや、あにはからんや、我慢する^^;

 さて、民主党だが、・・・ボロボロである。

 私は、当初から(結党の時期から)、そういった認識で揺るぎないが、

 ここで言う「ボロボロ」とは、国民全般の感じ方を言う。

 例え、私のような天才が、どんなに口をスッパクして、「あの集団は、全く新しいことなく、古い形の悪の集団だぞ」と言っても、

 また、それが、民主党議員の本人達の心に、「俺たち無知だ・・・」と薄々感じられてさえも、

 最終的には、国民の大多数の認識にならなくては、何も変わらない。

 世の国民の大多数は、とかく言葉に惑わされる。

 鳩山を見たら、あの顔を見て先ず思うだろう、「あっ、こいつ、イジメラレッ子だ!!」の思いを心の奥に隠し、そのイジメラレっ子の吐く妄言を信じようとする。

 意味のない言葉を信じるよりも、自分が経験で培った洞察力を信じることの方がどんなにか大事であろう事か理解できていない。

 「愛し愛されること」よりも、「愛」という言葉に酔うタイプの人間が、戦後民主主義の日教組教育下でもてはやされてきた結果だ。

 小沢においてもそう。

 あんな顔しているんだ。

 自民党の政治の暗黒面「だけ」を、如実に引き継いでいることは歴然だ。

 それを分からないで、また、奴のこれまでの生き方(言動)さえも見ないで、直近の耳障りの良い言葉を信じてしまうバカがいかに多いことか!!!

 しかし、どうにか、この民主党のキチガイ(文字通り基地外・・・^^;)コンビの化けの皮が、キチガイ国民レベルにまでも浸透してきた。

   《無党派層に嫌われてしまった鳩山政権 (阿比留瑠比記者ブログ 2010/04/27 15:37)》←笑えます^^

 だからと言って、この2人を代表職を辞めさせて、どうにかなる問題ではない。

 この2人こそが、民主党そのものなのである。

 この2人がいなくなったら、民主党の存在意義は消滅する。

   《【新民主党解剖】第4部(4)「続投」民意と逆行 (産経 2010.4.29 01:17)》

 今、この2人は、お互いにマッチポンプ行為をして、お互いがお互いに「辞める必要はない」と言い合っている。

 それで良い。

 民主党は、この2人の愚か者とともに、消え去るが良い。

 この二人に比べたら、管や岡田、前原などは「三下奴(さんしたやっこ)」である。

 鳩山などは、金の力で現在の地位を得たが、それでも凄いものである。

 小沢などは、現在の地位で金を得たが、それはそれで凄いものである。

 はい、2人とも、党とともに沈め!!!

   (今日の美幼女)・・・キューピーたん
   
     可愛いなぁ^^

                                         (2010/04/29)
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[与党民主党考・51 「機密漏洩・情報公開」]

2010-04-26 02:21:02 | 保守の一考
☆こんなニュースが入ってきました。

  《普天間移設で日米攻防 米側「怒り心頭」機密漏洩に厳重抗議 日本「メモを取るな」首脳会談の記録残さず (産経 2010.4.26 01:25)》

 <米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題をめぐり、水面下で日米の激しい“攻防”が行われている。鳩山政権への不信感を募らせるオバマ米政権が、協議内容の漏洩(ろうえい)に厳重抗議する一方、5月末決着に向けて追い込まれた鳩山政権は、責任回避のため首脳会談の記録を残していなかったことが、日米当局者らの話でそれぞれ明らかになった。(ワシントン 佐々木類)
 米政府が日本側に対し、情報管理を徹底するよう強く抗議したのは、海兵隊の地上部隊とヘリ部隊の駐留場所の距離を「65カイリ(約120キロ)以内」とするよう米側が求めている事実を、日本の政府高官が明らかにしたためだ。
 米政府は在京米大使館を通じ、「海兵隊の運用という軍事機密にかかわる問題」を逐一公表しないよう外務省に厳重抗議した。普天間飛行場の移設先について迷走を続けているうえ、協議内容を公表し混乱に拍車をかける日本政府の稚拙な対応に、米側は「怒り心頭」(日米関係筋)だという。
 日本政府は米側のこの要望について「知りません」(北沢俊美防衛相)、「(海兵隊の)運用上の話が外に出回るということはガセ(ネタ)=いい加減な情報=ではないか」(平野博文官房長官)と否定している。
 今回、米側が激しく反発したのは、漏れた情報が海兵隊の運用という軍事機密にかかわる話だっただけでなく、鳩山政権が進める普天間飛行場の移設先の見直しが頓挫した場合、「米側に責任転嫁されることを警戒しているため」(日米関係筋)だという。・・・>

 民主党や左翼陣営はクソ味噌一緒に情報公開こそがいいことだと思っているようだが、核密約もそうだけど、国民が知らないでいいことなどはたくさんある。

 と、私は繰り返し語っているが、

 人間ってのは、自分の地盤と著しく離れている事象に対しては、正常な判断が下せないときが往々にしてある。

 経験と合理の鬩ぎ合いが、ひずみを生むのだ。

 だが、多くの国民が、そのひずみを抑制し、バランスの取れた答えを出す知恵も持っている。

 しかし、民主党にはそれはない。

 特に、国内に対しては、選挙で選ばれた政権でもあるし、それでゴリ押すことも可能だが、

 その民主党の常識が国際外交で通用することはけしてない。

 少なくとも、アメリカの外交方針には、民主党の行なうような無礼はない・・・。

 自分らの責任回避のために、会談の記録を残さないようなことも、ない!

   ◇

   《新報道2001世論調査 自民が民主を逆転 参院選投票先で (産経 2010/04/25 21:06)》

 <25日放送のフジテレビ系「新報道2001」の世論調査で「夏の参院選の投票先」について、民主党が政権交代後初めて自民党に追い抜かれた。民主党は1週間前に比べ5・2ポイント減の12・2%、自民党は0・2ポイント増の14・2%だった。・・・>

 ・・・まったく安心できないけど、ちょっと嬉しいですね^^

 頑張っていきまっしょい、ショイ!!

                                         (2010/04/26)
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[映画『ボーダー』を観た]

2010-04-26 00:33:56 | 物語の感想
☆ロバート・デニーロとアル・パチーノががっちりと共演したサスペンスタッチの刑事物である。

 私は、アル・パチーノが大好きなので、その演技を堪能でき大変に嬉しかった。

 まあ、デニーロともども名優として名高いし、やや脚本に難があるようだったが、ニューヨーク市警のベテラン刑事の日常的に交わす会話の、その2人の性格上の妙で、最後までパワフルに見せてくれた。

 この作品、2008年の作品で、日本公開まで2年も掛かっている。

 「脚本に難がある」と書いたが、以下のような経緯がある。

 ウィキペディアによると、

「・・・評論家には酷評され、ロッテントマトでは21%の支持率だった。また、タイム誌が選ぶ2008年のワースト映画100で、ワースト9位だった。第29回ゴールデンラズベリー賞 ノミネート: 最低男優賞 - アル・パチーノ・・・」

 とある。

 これが私には分からない。

 特に、アル・パチーノの最低男優賞が分からない。

 確かに、アル・パチーノのやった役は疑問が残り(注:ここまで書くと、ネタバレになるのだが、私は物語のオチが、物語が始まって10分で分かった^^;)、破綻もしていたが、それをリアリティあるものにまで高めるほどの演技はしていた。

 つまり、疑問が残る役柄であったが、アル・パチーノは、与えられた役の中で最高の演技をしていたと、私は弁護したいのだ。

 百歩譲って、シナリオの不備でアル・パチーノが貶されるのは悔しいね。

 この作品、現在、日本全国を見渡して四箇所でしか公開していない。

 とてもとても、そんな小規模な公開館でしか観ることの出来ないようなレベルの作品ではない。

 『シャッターアイランド』と同レベルにはあると思う。

 確かに、そのサスペンスのどんでん返しはすぐに分かってしまうが、それはそれ、2人の名優が、凶悪犯罪者ばかりを殺害する犯人を、抑えた演技合戦で追い詰めていく様が楽しめるはずだ。

 ただ、個人的には、私は、もっともっとオーソドックな物語の中で、2人の共演を見たかった気もする。

     

                                         (2010/04/26)
コメント (6)
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[映画『アリス・イン・ワンダーランド(日本語吹替版)』を観た]

2010-04-25 14:52:31 | 物語の感想
☆正直、期待していなかった。

 理由は二点。

 先ずは、『アリス』の物語は、そもそもが、子供が読むと摩訶不思議な世界を楽しめるのだろうが、理由を求めたがる大人にとっては、非常に不条理で物語を楽しむものではないからだ。

 それで、映画として2時間を持たせるのは辛いだろう、と。

 続いて、これは、少女アリスの物語の続篇体裁で、つまり、成人したアリスが出てくるのが「永遠の少女」でなくてはならないアリスの物語には不似合いだと考えたのだ。

 しかし、面白かった。

 記憶に残らずとも、夢の物語として処理されていた、アリスにとっての「不思議の国」の物語は、成人したアリスを、大人になりきれない「ギリギリ許される少女」として存在させていた。

 その無遠慮な物言いも、走り方さえも、少女性を残していた。

 かつての経験が、彼女の表情に影を落としている。

 美少女と言うものは、子供の頃から、大人の美意識(エロ視線)に晒されるので、何らかの形で暗さを身にまとう。

 ティム・バートンは、大人になったアリスに「病的なもの」を付加させていた。

 神経質なアリスは、それはそれで魅力的だった。

 冒頭、パーティーに向かう途中の馬車の中で、「タイツもはいてない!」とお母さんにスカートを捲られて、ふくらはぎが見えるだけなのにエロす^^;

 そして、成人したアリスが、再び(『鏡の国』を入れて三度目か?)、『不思議の国』を訪れ、そこで、「そのままの自分を活かす道」を得る<ビルドゥングスロマン>となっているのが、

 本来の『アリス』の流れではないのだが、ディズニー作品らしく、観ている者を楽しませてくれた。

 本来は感動とか愛情とかと無縁のはずの「アリス」世界が、ギリギリの大衆性をまとってくれていたのだ。

 だから、お茶会のシーンでの、明らかに不条理な会話(言葉遊びがふんだんなのだろうが)が、作品内での違和感が大きかったのが残念ではある。

   ◇

 ジョニー・デップの、イカレつつも真摯な帽子屋の演技、その瞳はとても良かった。

 作り手の計算なのだが、ホロリとさせられた。

 一番のお気に入りは、アン・ハサウェイ演じるところの、(オリジナルキャラでしょ?)白の女王だ。

 美しく穏やかなのだが、普通でさえも大きい顔のパーツ(目・口)を大きくするメイクと言い、その「優雅な身のこなし」と言い、大笑いだった^^

 両手は常に、「あら?」と言う感じで宙空にある。

 私は、「何かの挙動に似ている・・・」と考えていたのだが、それは、マンガ『ついでにとんちんかん』の間抜作先生の「手のやり場」と似ていた。

     

   ◇

 かなり楽しめたのは吹き替え版の声優さんの名演もあったのかもしれないので、是非、字幕版を見て雰囲気を楽しみたくもあります。

 最後のアリスのダンス、いいじゃあないですか!^^

 それから、アリスの物を食べたり飲んだりするシーンの口元がメチャ可愛かったと付け加えておきます^^

                                         (2010/04/25)
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[映画『タイタンの戦い(2D版)』を観た]

2010-04-25 09:04:48 | 物語の感想
☆予告編映像が豪快で、粗さが感じられなかったので楽しみにしていた作品だ。

 面白かった。

 展開は、見る人が見れば、ありきたりに感じるのだろうが、私には新鮮だった。

 冒頭の、神々に敵対意識を持った都市の王が、岬に立つゼウス像を破壊し、その崩壊した像が海に落ちていくと言う、本来の戦いの構図とは違うシーンから魅力を感じた。

 それは、物体のスケール対比・・・、巨大な像、岬の高さ、兵士達、海、そこに漂う主人公ペルセウス家族の乗る漁船らがきっちりと映し出されているからだろう。

 この作品は、最後の敵である、都市と同じ大きさの超巨大なモンスターの描写に至るまで見事である。

 また、その最後の敵・クラーケンのシーンまでに、人間サイズの敵、トレーラーサイズの巨大サソリ、大蛇サイズのメデューサなどと戦いを繰り広げるが、それぞれとの闘い自体が実にダイナミックで面白い。

 予告編で、それらのクリーチャーは見せられていたはずなのに、それでも手に汗握らされる面白さだ^^

   ◇

 また、わりと品行方正で面白味のない主人公に対し、あまりカタログ的に描かれないが、一緒に旅する仲間が個性的で、旅を続けていくうちに、次第にこちらが顔ぶれを覚えていく楽しさがあった。

 巨大サソリを、象の上のマハラジャのように乗りこなす木炭人なんて、実に面白かった。

 彼らの旅する風景も、森林・砂漠・荒地に山岳地帯と壮大で、豪勢なロケを敢行していることが分かる。

 ただ、せっかく丁寧に描かれた旅路で、慣れ親しんだ仲間が最後の決戦を前にして全滅するのはやや寂しい。

 しかし、思えば、メデューサとのセミファイナルこそがクライマックスなのである。

 ペルセウスが等身大で闘えて、こちらも感情移入しやすいのが、そのサイズなのであろう。

 クラーケンとの戦いはあっけないが、私は好感だ。

 あそこで、超巨大なクラーケンにペルセウスがカミナリ剣で挑んでいったら、その古典様式に白けたと思う^^;

 あそこは、身もふたもない「あっけなさ」がいいのだ。

   ◇

 この作品の監督は、オリンポスの神々の装束を、『聖闘士星矢』の聖衣(クロス)を参考にしたと語っていて、ゼウスの装束はキラキラと白銀で美しいが(←でも、シルバークロスじゃん^^;)、ペルセウスが赤児のときに乗せて流される棺おけが『ジョジョの奇妙な冒険』のエピソードを彷彿とさせた。

 棺おけ流しは欧米ではポピュラーな話で、『ジョジョ』の作者はそれを踏まえたのかな?

 それとも、この作品の作り手は、『ジョジョ』なども読んでいたのかな?

   ◇

 また、この作品に出てくる女性陣は、総じて、古典的な美人で、私的にはいまいちであった。

 ただ、孤児のペルセウスが引き取られた家庭での妹が可愛かったので、私は注視していたら、すぐに冥王ハデスに殺害されてしまうのだった・・・。

 それから、少年時代のペルセウス役の少年も可愛かったね。

 いや、サム・ワーシントンの笑顔も素朴でいいんだけどね。

 おっと忘れていた。

 メデューサだが、結構哀しい表情を見せてくれて、魅力的だったね。

 今回、メデューサの過去の話も作中で語られていて、その哀しい表情に深みがありました。

   

                                         (2010/04/25)
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[20年振りに読んだ本]

2010-04-23 02:08:23 | 物語の感想
☆小説を書きたいなと思い、「どんな話が書きたい?」と自問自答して、一番に思い浮かんだから再読した。

 筒井康隆の『旅のラゴス』・・・。

 記憶よりも、かなりクールな話であった。

 筒井康隆は、このような、妙に乾いた、それでいて淡々とした文章も書けるから凄い。

 それ故に、そこで語られる愛情は、飾り気なくも高みにある。

 異世界を、受身でいつつも、突き進んで行くラゴス・・・。

 そして、世界は変容していく。

 それから、つくづく、筒井康隆もロリコンであることが分かる傑作でもある^^;

                                         (2010/04/23)
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[与党民主党考・50 「うはっ、アンタもかよ、舛添要一!」]

2010-04-22 00:28:17 | 保守の一考
☆彼が自民党に入ってから今まで、妙に人気が出てしまったので黙認していたが

 四十過ぎの私など、20年以上前から、政治学者として『朝まで生テレビ』などで活躍する彼の、その、かなりエキセントリックな姿を見ていたので、

 まがりなりにも保守党の一員になった彼に、とても違和感を感じた。

 当時の世間の彼の認識は、『サルでも描けるまんが教室(相原コージ・竹熊健太郎著)』でも描かれていたが、<悪の狂人>だったのである^^

   

 ただ、深刻な親御さんの介護体験があったそうで、それから人間的に成長したのかも・・・、とも思っていた。

   《「党首は私だ、舛添新党だ」前厚労相が新党準備(2010年4月21日22時03分 読売新聞)》

 ともあれ、彼の新党ならば、民主党に投票するような有権者から票を掠め取れると思う。

 そこで、自民党は、舛添新党と平沼新党と連合すればよい。

 だが、勝利しても、次の選挙は参議院だからなあ・・・^^;

   ◇

 このニュースにはげんなりした。

   《「確かに私は、愚かな総理かもしれません」(2010年4月21日22時38分 読売新聞)》

 いつも産経新聞からのリンクなので、今回は読売にしてみたんだけど、産経ニュースにはこう記されていて苦笑した。

 <・・・ところが首相は「確かにワシントン・ポストの言うように…」と、酷評記事を自ら追認してしまった。これには、会場の参院第1委員会室に陣取った自民党議員らはあきれ顔で、谷垣氏も「何ですかそれは…」と絶句気味だった。・・・>

 一国のリーダーならば、空威張りをして下さいよ。

 さもなくば、DIE(切腹)ッッ!!!

                                         (2010/04/22)
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[与党民主党考・49 「橋下知事様々です^^」]

2010-04-21 00:51:30 | 保守の一考
☆私みたいな者の百の言葉よりも、その人物の一の言葉のほうが効果あるのは、自分の力不足を感じて辛いものだが、それでも、対民主党となると嬉しいものだ^^

   《橋下知事「民主は究極の中央集権志向政党」(産経 2010/04/20 22:27)》

 <【橋下日記】(20日)
 午前9時47分 登庁。民主党が大阪維新の会に圧力をかけたされることについて報道陣に聞かれ、「自民、公明から高圧的な態度を受けたことはない。民主は国政で議席をとるために地方選挙を考えている。民主には失望感、絶望感、権力志向の強さをまざまざと見せつけられた。これぞ究極の中央集権志向政党」と批判する。・・・>

 ・・・民主党が、言ってることとやっていることが正反対なのは、もう、どうしようもなく周知の事実である。

 「国民のために」「国民のために」と虚ろな目で呟きつつ、その「利益」を、自分自身の懐もしくは、中国・朝鮮にデフォルト状態で横流ししていくのが民主党の議員である。

 「地方主権」「地方主権」と呟きつつ、自分個人へ権力集中させているのが小沢一郎である。

 次第に政権交代時の愚民の熱はなくなってきたが、小沢は、今、その独裁を制度化しようと必死になっている。

 とにかく、有権者は、「国民のために」とか「地方主権」とか、民主党の、連呼される、そのような標語に騙されないで欲しい。

 民主党は、自民党がやったことさえない、度が過ぎる「金の汚さ」や売国行為を衒いなく行なっている・・・。

 普天間基地移設に絡む鳩山の言葉の数々を時系列的に思い出して欲しい。

 その虚言の流れに感じた失望感、いや、絶望感は、民主党の他の政策にも当然ながら及ぶのです・・・。

   ◇

 やや遅いが、自民党も、攻撃の次なる一手を示してくれているぞ。

   《野党「第2の普天間に…」 温暖化法案審議入り(産経 2010/04/20 23:43)》

 <温室効果ガス排出量を2020年までに1990年比で25%削減する中期目標を盛り込んだ地球温暖化対策基本法案の審議が20日、衆院本会議で始まった。鳩山由紀夫首相は「社会のあり方を変えよう」と呼びかけ、法案の早期成立に強い意欲をみせた。だが、自民党は25%削減を「非現実的」(谷垣禎一総裁)として対案を提出。実際に排出削減に取り組む産業界からも反発の声があがっている。法案審議の難航は必至だ。
 「第2の普天間になる。自分で自分の首を絞めることになるのではないか」
 野党の先陣を切って質問に立った小野寺五典議員(自民)は、政府案の25%削減目標を立ち往生する米軍普天間飛行場移設問題にたとえ、「スローガンだけ」と切り捨てた。
 法案の柱となる25%削減目標は「すべての主要国が公平で意欲的な温室効果ガスの削減目標で合意すること」を前提条件にしているが、各国間の溝は深く合意の見通しが立っていないためだ。今年末にメキシコで開催される国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)でも大きな進展は見込めず、25%削減目標は宙に浮く可能性が高い。
 自民党とは別に対案を今国会に提出した公明党は、25%削減目標を掲げる点では政府案と通じるが、他国の動向次第で目標を決める政府の姿勢を「主体性が無さすぎる」(斉藤鉄夫政調会長)と厳しく批判した。
 野党側はまた、25%削減のうち海外からの排出枠購入に頼らず国内対策だけで実現する「真水」の占める割合をただした。しかし、鳩山首相は国際交渉の駆け引きを理由に「ひかえさせてもらう」と明らかにしなかった。半面、25%削減に向けて法案に盛り込んだ国内排出量取引制度や地球温暖化対策税(環境税)などについては「強い決意を持って制度設計にあたる」と前のめりの姿勢を示した。
 産業界や労働団体の一部は、過度な温暖化対策が実施されれば生産拠点が海外に流出するほか、暮らしへの負担も大きくなることに強い懸念を表明している。政府は審議の過程で真水や環境対策の経済影響を明確にすることが求められる。
 ◇
 地球温暖化対策基本法案に対する産業界の不満は大きい。政府が25%削減目標のうち国内だけで達成する削減分(真水)分を示そうとせず、日本経済にどのような影響を与えるのか、どのような政策で実現しようとしているのかも明らかにしていないためだ。
 国内主要産業のうち、最多となる約4割の二酸化炭素(CO2)を排出する鉄鋼業界では、政府案について「経済、雇用に与える影響が明らかにされておらず、実現可能性も不透明だ」との批判が強い。
 鉄鋼業界が危機感を強める背景には、排出量の削減余地が乏しいことがある。業界では1970年代の石油危機以降、世界に先駆けて生産工程で発生するガスの回収など省エネルギーを進めてきた。現在、主要な省エネ設備の普及率はほぼ100%で、エネルギー効率は世界最高水準だと自負する。
 地球環境産業技術研究機構(RITE)によると、鉄鋼1トンを作るのに必要なエネルギーは日本を100とした指数でみると、ロシア136▽中国129▽インド132-などとなっている。仮に日本と同程度の省エネ設備を世界に普及させた場合、年間3・4億トンのCO2(日本の年間排出量の約4分の1に相当)が削減できるという。
 こうした現実を踏まえずに日本で規制を強化すると、世界の需要を満たすために効率化の進んでいない中国などが増産すれば世界全体の排出量は増えてしまう。また、日本の生産拠点が海外に流出する可能性もある。
 こうしたことから、自民党が掲げる「2005年比15%削減」について、産業界からは「厳しいが、専門家の分析に基づいており、国民や産業界も議論に参加した上で出された数字なので、納得できる点はある」と評価する声も出るほどだ。>

 この問題については、私も大変に驚き、以下のようなエントリーを早々としている。

   [与党民主党考・2「家計直撃」](クリック!)

   [与党民主党考・8 「迷走・うつろう発言・エコバブル詐欺」](クリック!)

 お金が家計から掠め取られていく~!

 子供手当ても、来年度から20%ほど減額だそうで~!!

                                         (2010/04/21)
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[『甘噛み^^ 天才バカ板!』100万アクセス突破!(『集団ヒステリー(小学生篇)再掲)]

2010-04-20 02:12:00 | 保守の一考
☆昨日の未明に出た集計で、一昨日、この『甘噛み! 天才バカ板!』の100万アクセス突破が確定しました^^v

 <トータル>
     閲覧 1,000,304 PV
     訪問者 453,590 IP


 嬉しいです!

 ・・・いや、実際にはそんなに嬉しくない、と言うか、別に気にすることほどのことでもなく、平常心でいられて、「おお、キリがいいな!」程度のことだ。

 昨日(4月18日)のアクセス数
     閲覧数:2,668PV 訪問者数:728IP
     順位: 603位 / 1,397,946ブログ中

 ブログの開設から858日の快挙だ。

 それ以前の日付のエントリーもありますが、それは後から、昔のブログの投稿を移したものです、あしからず^^;

 昨夜は、いちお頑張った自分を祝す意味で、原紗央莉のAVを購入してみた。

     

 基本的に私は、インディーズの無名の素人っぽい、犯罪一歩手前の若過ぎる女の子が好みなのだが、原紗央莉のような徹底的な美女も好きだ。

 しかし、何で、こんな美人が、俺を好きになったのか、俺は首を捻るばかりである・・・^^;

 このサイトは、映画の感想が多いが、いちお、保守主義のサイトである。

 今は、「打倒! 民主党」に燃えている。

 なのに、何で、このブログ主(私)は、エロいことばかり書いているのだろうか?

 それは、保守派の中でも、私だけに許されていることなのだ。

 しかし、同時に、それ故に保守派の世界では危険視されている。

 私の視線は、保守派の中の、戦後民主主義に毒された認識さえ見透かすからだ。

 私はこれまで、HPや3つのブログ、5つくらいの掲示板を主催し、計300万アクセスほどを稼いできている。

 一昔前ならば、「ウェッブで100万アクセスの大人気ブログ!」とか帯が付けられて、本が出版されてもおかしくないのである。

 なのに、俺は、このまま「オナニスト」で終わるのだろうか・・・?

 いや、「オナニスト」で終わるつもりはないッッ!

 よく、サッカーとかで、名選手のことを「ファンタジスタ」とか言うし、マンガ『ワンピース』でなんかメチャ強い人型兵器のことを「パシフィスタ」とか言う。

 だから、俺も、これからは「オナニスタ☆」として活躍しようと思う。

 ・・・と宣言しつつ、私が、ネット上で、最も多くの人の閲覧を受けたエントリーを再掲する。

 私は子供好きだが、それでも、子供の欺瞞さえもけして許さないのである。

 この頃に活躍していた「IZA」ブログで、数日間、一桁のランキングを記録したエントリーである。

   ◇

   [集団ヒステリー(小学校篇)](2007/06/12 19:41)

▼何とも気持ち悪い香りがする・・・。

 本日の「Iza!」ニュースより。

 《「僕たちの担任やってください」体罰の教諭復職(06:48)

 「日本の教育現場も捨てたもんじゃない」「教師の中の教師だ」-。体罰をして辞表を出した京都府京丹後市の市立小学校の男性教諭(28)が、辞職撤回を求める保護者の署名で復職した。このニュースは教師の不祥事や犯罪の低年齢化など教育をめぐる問題が悪化する中、「希望をもたらす話」として大きな反響を呼んでいる。この“美談”の裏には、教諭に対する児童と保護者の熱い思いと深い信頼があった。
 市教委などによると、教諭は子供のころ、外見を理由にした嫌がらせを受け、自殺まで考えたことがある体験から、常々いじめにつながる嫌がらせ行為には気を払っていた。
 今月4日、教諭は体罰をした直後、自分で校長に報告。校長室に向かう教諭に、ほとんどの児童が泣きながらついていき、校長室の周りに座り込んでいたという。
 保護者説明会で「信頼している先生に残ってほしい、という子供たちの願いを強く感じた。辞めさせてはならない」(クラス児童の父親)と保護者が結束し、署名運動を始める一方、校長あてに正直な思いを手紙につづった。
 「(教諭の行動は)怒りの感情にまかせた行動ではなく、冷静な対処。自分の職をかけてでも矯正しようとしてくれた先生に感動し、涙がこぼれた」「先生の行動と信念の強さを感じております。先生、もう一度、子供たちを信じてやってください。私もくやしいです」…。
 児童も心境は同じだった。「これからもぼくたちのたんにんをやってください」「先生がいないと学校にいきたくない」「ぼくのせいでこんなことになってごめんなさい」…。全員が色紙に書いた寄せ書きには、素朴だが力強い言葉が並んだ。
 謹慎後、教諭は反省文を提出した。「『みんなを殴って先生は辞める』と言ったのは言葉の暴力だった」「子供と話し込んだり先輩の先生と相談するべきだった」などと振り返り、「いかなる処分も受けて、子供たちを立派に成長させ、卒業させる」と決意。最後は「こんな素晴らしい教育環境の中で教師生活をさせていただくことに自信と誇りをもって頑張っていきます」と締めくくられていた。
 引野恒司・同市教育長(74)は「人前で教育について語る機会ごとに、この話を通じて、こんなに立派な若者がいるということを伝えていきたい」と話している。
   ■「体罰」は事前に警告
 市教委などによると、男性教諭による体罰が起こったのは今月4日。教諭のクラスでは1人の男児の外見を一部児童がからかい、他の児童も黙認する状態だった。教諭は「(次にからかったら)みんなをたたいて教師を辞める」と注意していたが、4日に再びからかいがあったため、「ここで放置すると、いじめに発展しかねない」と判断。男性教諭はからかわれた男児を除く全員のほおを平手打ちした。
 報告を受けた校長は同日夜、保護者らを集め、教諭とともに謝罪。3日間の自宅謹慎を命じられた教諭は辞表を出した。
 ところが、寛大な処分を求める署名運動が保護者の間で始まり、全校の児童191人の保護者ほぼ全員分の署名が学校に提出された。その後、教諭が二度と体罰をしない意思を示したため、校長は辞表を返却した。教諭は採用4年目で、同小には今年度に着任していた。 》

▽何とも・・・、やること為すことが、他人の目を窺うかのような、この役者教師の挙動・・・。

 そんな「演技」こそが「正しい」のだと洗脳されてしまった生徒たちの行動・・・。

        ・・・なんか、気持ち悪い・・・。

 読んでみれば分かるように、

 この教師の行動は、自分の「経験」で過剰に増幅された「自意識過剰の被害妄想」の域にある。

 自分の経験こそが「絶対」だと感じ、それを大きな教室でのケースに当て嵌めたのである・・・。

 そして、「体罰ではないが異常な行動」を起こし、生徒をほっぽらかして、教室から逃げているのである。

   >>>男性教諭はからかわれた男児を除く全員のほおを平手打ちした。

 あまりにも、事件の追求を度外視した短絡的で、文字通り「乱暴」な行動である。

   >>>「(教諭の行動は)怒りの感情にまかせた行動ではなく、冷静な対処。・・・」

 異常な行動を冷静に行なえるのが、キチガイである。

 私は、かような教師をこう呼ぶ。

        エンターテイナー・ティーチャー・・・。

 お前、自分のやった行動全てに責任を持てよな!!!

 「辞める」と啖呵切ったなら、辞めれ!

                                         (2007/06/12)
 
   ◇

   [集団ヒステリー・Ⅱ(産経新聞篇)](2007/06/18 19:51)


   「全員一致は無効」
              ・・・byイザヤ・ベンダサン

▽ことのほか好評で、「Iza!」ブログランキングでも、一桁にランクされた以下の投稿である

   [集団ヒステリー(小学校篇)] by ミッドナイト・蘭

 これはもう完全にタイトルの勝利であるな^^

 これほど、問題の核心を衝いたタイトルはあるまい^^

   (本日の産経抄)
「・・・(後半)・・・▼だからよけいに、9日付小紙(大阪版)の記事を読んで、一陣の涼風が吹き抜けるような心地よさを覚えた。きっかけは、京都府京丹後市の市立小学校で、今月初めに体罰があったとの情報だった。
 ▼確かに28歳の男性教諭が、「クラスメートへのからかいをやめない」と30人の児童のほおを平手打ちにしていた。実はその続きがあった。校長へ報告に行く教諭を子供たちが泣きながら追いかけ、校長室の前で座り込んでいた。辞表を出した教諭の「寛大な処分」を求めて、保護者のほぼ全員が、署名を提出した。
 ▼今は教壇に復帰している教諭には、いじめのために自殺まで考えた体験があるという。そんな教諭の思いを児童と親はしっかりと受け止めた。普段から、学校が保護者と信頼関係を築いていたことも大きい、と“美談”を発掘した安岡一成記者はいう。」

▽安岡一成記者は、私に茶々を入れられ、腹が立っていることでしょう。

 でもね、くだんの記事を読んだだけでも、おかしい点が多々見受けられるんだわ。

 安岡記者も、「集団ヒステリー」に組み込まれてしまったのがよく分かる・・・。

 そして、本日の産経抄子も・・・。

 「ヒデ」こと石井英夫氏が産経抄を引退した後は、各記者が持ち回りで「産経抄」を書いているとは聞いているが、最近の「産経抄」はおもろない。

 私は、工場のラインリーダーとして(当時)、毎朝、訓示を垂れるのだが、必ず、作業者の心に触れる「何か」を発しようと頑張っている。

        あんたらも頑張れ!

        オレも頑張る!

   PS.ひとこと言っておくが、くだんの教師の「ビンタ」は体罰などではないぞ!

                                         (2007/06/18)

   ◇

 うん、理不尽な暴力だったのだよ・・・。

   ◇

 以下の写真は、とある、保守派の皮を被ったサヨク集団、某「新しい歴史教科書をつくる会」に雇われた「統一教会」の専属弁護士の策略によって抹消されたホームページ版の初代『天才バカ板!』のトップ写真である^^(20万アクセス記念時!)

 カンボジアの美少女のはにかんだ笑顔が最高に可愛い^^

     

                                         (2010/04/20)
コメント (6)
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[映画『名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)』を観た]

2010-04-17 23:59:29 | 物語の感想
☆さて、大方の予想を裏切り、今日封切りの映画で、『しんちゃん』に続いて、俺が観に行ったのはこれだ!

 だって、『アリス』は、アリスが成長しちゃって少女じゃないんだもの。

 だったら、灰原哀ちゃんや吉田歩美ちゃんのようなチビの方が可愛いじゃん!

 それに、今回の映画は、ゲストキャラに、俺の大好きな大橋のぞみタンが声をあてるそうだ^^

   ◇

 いや、面白かった。

 ほとほと面白いので、レイトショーで見終えて、まだ興奮が覚めやらない。

 何で、こんなにも複雑な構造のシナリオの中で、豪快なエンターテイメントを成し遂げられるのだろう。

 「シナリオ」と言っても、物語のことだけではない。

 今回は、本筋において、殺人細菌のバイオテロに遭った飛行船と言う、限定舞台縦横無尽の『ダイハード』的展開をやりたかったことは分かる。

 しかし、そこは、コナンの「宿敵」的な怪盗キッドへの、飛行船の持ち主・鈴木次郎吉による「宝石を盗めるものなら盗んでみろ!」の挑戦状の舞台でもあった。

 幾つも張り巡らされた謎も、最初のうちは解くことも出来る。

 それは、作り手がこちらにフェアなヒントを散りばめているからだ。

 しかし、それだけではなく、各登場人物の見せ場や、それぞれの非常に複雑な関係も見事に処理されている。

 中盤、やや話が単調になろうかと思われたとき、飛行船に仕掛けられた爆弾を処理したコナンが、テロリストのリーダーによって、躊躇なく飛行船から空中に放り投げられる。

 ここら辺の、テロリストの容赦ない動きは非常に冷酷でリアルだ。

 そして、コナンを救出しようと、その後を追って宙空に飛び出る怪盗キッド!

 このあたりの突き抜け具合、物語に利かせるスパイスが最高である。

 つまり、東京から大阪へと、いつしか、テロリストに強制的に航行させられている飛行船から、主人公コナンと怪盗キッドは、追放させられるのである。

 キッドのハンググライダーに救出されるコナン・・・、その2人の間に漂うそこはかとない友情の格好良さ。

 三重の何とか島に降り立った2人の寂しさたるや、かなりいい雰囲気だ。

 もちろん、2人は、後に飛行船に復帰することになるのだが、緊迫した物語の中で、動きの取れなかった2人が、夕焼けの浜辺の櫓の上で途方にくれる様子なんか最高だった。

 いや、怪盗キッドはいいねぇ。

 大阪の地上で、コナンと連絡を取り合う服部平次も今回はかなりの活躍もするのだが、キッドの洗練された格好良さの前では霞む。

 ただ、服部平次のパートに、小さな少年が絡んでくるのだが、この子役を大橋のぞみが声をあてていて、声だけで、とても可愛かった^^

 細々とした謎解きも興味を引き続け、テロリストとのアクションも激しく、鈴木次郎吉が対怪盗キッド対策に施した罠の伏線も活きる。

 また、飛行船での経過は、全て裏に隠された陰謀のためであり、何度かのフーダニットのどんでん返しも用意されている。

 だが、最後の、コナンが大ボスを倒すために仕掛けた物理テクニックが爽快であった。

 途方もない大技なのだが、あまりにも豪快なので、突拍子のなさを通り越して、こちらを圧倒してくれるのである。

 しかし、最後に仕掛けた恋愛展開にも、私は本当に驚いた。

 特に、工藤新一(現コナン)の彼女であるヒロイン・蘭は、シリーズを通してずーっと恋愛においては宙ぶらりん状態である。

 今回も、キッドが工藤新一に化けて、蘭は「キッド=新一?」などと、心を揺り動かされる。

 いつも不憫だなぁ、などと思わせられていたので、ラストの、蘭とキッドの「キスシーン」にはかなりの衝撃を受けた。

 ああ、このまま、今回の物語が終わってしまうのならば後味が悪いなあ、ストレスがたまる展開だなあ、などと思っていたら、エンドクレジットの後に、真のエピローグがあるので、みんな、ちゃんと最後まで見るように!!!

                                         (2010/04/17)
コメント (7)
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[映画『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』を観た]

2010-04-17 14:03:12 | 物語の感想
☆大方の予想を裏切り、本日公開の映画で、俺が最初に観たのはこれだ!

 だって、『アリス』は、アリスが成長しちゃって少女じゃないんだもの。

 いや、俺的には、もう興味は幼女に移っているので、もはや少女でさえも「おばさん」扱いなのだ・・・^^;

    ◇

 てな訳で、『クレヨンしんちゃん』。

 面白かった。

 序盤の日常風景での、お母さん・ミサエが、自分の結婚式のウェディングドレスを見つけて喜ぶ様から、その映画的大画面の横で、妹・ひまわりがハイハイしながら畳んだ洗濯物の上をゴロゴロするシーンから、お笑い的にも、映画的にもつかみがOK! てな感じだった。

 また、お母さんにこめかみをグリグリお仕置きされるシーンも、その動きが360度回転し、映画的豪華映像で、これからはじまる、アニメ的心地いい動きを醸してくれるし、また、その「グリグリ」は、しんちゃんが、大人になった自分に召喚されし未来世界においても伏線として活きてくる。

 それは、未来においてツルピカハゲになってしまった父親と一緒にいた、中年太りしてしまった母・ミサエとの絡みの伏線でもあり、また、エンディングでの、青年しんちゃんへの婚約者タミコの嫉妬の言葉でもあり、何と言うのかな、過去から未来へのつながりでもある。

 今回の作品は、しんちゃんの未来世界での花嫁が興味をひいていたのだが、その婚約者タミコは、序盤から出ずっぱりで、なかなか魅力的だ。

 そのタミコによって、しんちゃんは、いつもの幼稚園の仲間と、「かわのそば公園」で、未来の自分を語り合ったりして遊んでいたら、タイムマシーンで未来に連れて行かれる。

 てっきり今回は、しんちゃん一人の冒険と思いきや、幼稚園の仲間達「かすかべ防衛隊(風間トオル・桜田ネネ・佐藤マサオ・ボーちゃん)」もついてくる。

「おいおい、お前らも来るのかよ!^^;」

 などと思っていたら、しんちゃんの花嫁がポイントだと思っていた物語が、「かすかべ防衛隊」のメンバーの未来の姿こそが更なるテーマなのだと分かる。

 また、かすかべ市自体も廃れている。

 未来の地球は、宇宙からの隕石によって退廃させられており、また、「かすかべ防衛隊」のメンバーの未来も、自分らが夢見たものとは異なっていた。

 メンバーは、廃虚と化した「かわのそば公園」に至る。

 ここの、物語中の現在との比較シーンなどは、『漂流教室』を思わせた。

 序盤で意識させられた公園の俯瞰映像が、正反対のイメージで現われるのだ。

 結構哀しい展開だが、そこに過剰にのめり込まないのが、作り手の子供対象作品への思いだろう。

 タミコの父親は、未来世界の独裁者みたいな立場で、青年しんちゃんとタミコの利益なきつきあいに反対し、青年しんちゃんを窮地に追い詰めていたのだった。

 と、簡単にストーリーを書くと、緊迫しているようだが、話はスローテンポで丹念に進む。

 「かすかべ防衛隊」のメンバーは、自分の未来の姿と心ならずも対峙することになる。

 子供の頃の自分と出会い、大人になったメンバーも、自分を見つめなおすことになる。

 また、タミコの父親に雇われた刺客集団「花嫁(希望)軍団」なんてのも出てきて、いつもウエディングドレスで、しんちゃんやタミコを襲う。

 アラサーの自虐的なギャグを織り交ぜつつ、見ている大人の苦い笑いを誘い続ける。

 ドヤ街化したカスカベ市(ネオトキオ)のスラムを、敵味方入り乱れてのチェイスシーンも素晴らしい。

 また、当然ながら、変な顔やお尻プリプリ、デブハゲ臭い靴下と言う子供っぽいギャグも織り交ぜて、

 クライマックス・・・、話はタミコの望まぬ相手との結婚式会場へと流れていく。

 その前後のしんちゃんの、しんちゃんらしからぬ、照れ隠しのタミコへのツッケンドンの態度は良かった^^

 が、同時に、しんちゃんらしくない違和感も感じた。

 結婚式会場に殴り込みをかけるしんちゃんは良かった^^

 『カリオストロの城』のクライマックスシーンを思い出した。

 しかし、ここからのアクションがやや冗長だったかな。

 前作においても、終盤と思われたシーンからのアクションに飽きを感じさせられた記憶がある。

 だが、このシーンにおいて、未来のボーちゃん博士が作った「ボーちゃん28号」と、タミコの親父の操る「大家電ロボ」との戦いは、今村監督泰宏監督の『鉄人28号』的な重量感を意識したロボット格闘アクションぽくって良かったかな。

 全篇を通して、私は二度ほどホロリとさせられたし、私にとって満足の出来の作品でした^^v

                                         (2010/04/17)
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[与党民主党考・48 「浅瀬で泥沼」]

2010-04-17 06:10:24 | 保守の一考
☆なかんずく、現代は、その人格が行動様式に現われる。

 言論家しかり、私が見限った女しかり、政治家しかり・・・。

 鳩山の人格が、他のジャンルはともかく、政治には「不適格」であることは、アメリカ人はもとより、自殺でもして欲しいくらいの日本のバカな有権者にも分かってきたようなので嬉しい。

 ただ、そのポイントが、普天間基地移設問題であることが、私は気に喰わない。

 「政治と金」の問題や、「マニフェスト詐欺」や、その、民主党生成の構造上の欠陥や、世の売国組織との結託などがポイントとなっていたら、私も嬉しいのだが、それらは左翼マスコミに薄められて、選挙敗北へのシナリオには至れない。

 普天間基地移設問題は、結局は、アメリカが騒いでくれたから、左翼マスコミも問題視せずにいられないのだ。

 左翼マスコミは本来、中国・北鮮・韓国と言う、日本を脅かす特定アジア贔屓の風潮にあるが、

 そう言った性質に日本の大衆を導いたのが、戦後のアメリカのGHQの政策でもあり、

 だから、「戦後民主主義」に毒された日本のマスコミのほとんどが、その根底の部分では、西洋的な価値観を信奉している。

 だから、アメリカやフランスなどの外圧には迎合する性質が、左翼マスコミにはある。

 ちょっと、話が逸れるが、私は、ここに、皆さんに「日本には『戦前民主主義』があったんだぞ!」と声を大にして言っておきたい し、

 また、『戦前民主主義』という言葉を、私の登録商標にしたいと思ったら、既に多くの人が言っていたのは残念^^;

 ・・・さりとて、私は、この普天間基地問題が、民主党の最大のネックになることは既に述べている。

     《[与党民主党考・12 「鳩のおうむ返し」](2009-11-03 23:59:29)》

 <私は、鳩山民主党の最大のネックとなるのが、物理的な、これから国民に負担を強いなくてはならない各種「税金」の問題と、
 情緒的には、沖縄の普天間基地の移設問題だと考えている。
 なんだかんだ言っても、アメリカは、日本にとって最重要同盟国である。
 その「要望」は無下には出来ない。
 さりとて、民主党人気は、日本人の「薄ら左翼」気質に支えられており、もし、アメリカの「要望」どおりに県内移設を推進したら、「左翼マスコミ」に煽動された「薄ら左翼」にそっぽ向かれるかもしれない。
 ・・・しかし、ここで、私が特筆したいのは、米軍基地の沖縄在設は、沖縄県の予算の15%が割り振られている沖縄県民の「要望」でもあるのだ。
 米軍と日本民衆の、「戦争特需」にも似た「持ちつ持たれつ」の関係が厳然としてある。
 県民の少なからずが、現状に満足している。
 思想的に歪んだ人物らが、左翼マスコミと組んで、大げさに騒ぎ立てているだけなのだ。
 鳩山総理は、「インド洋での補給」の代替貢献案ともども、普天間問題には難しい選択を迫られよう。
 鳩山総理の、普天間問題に絡む言説は、日々、節操なく、移り変わっている。
 おそらく、鳩山総理の頭の中には、常に靄がかかっており、その靄の中で、ふと聞こえた直近の言葉を発しているだけに過ぎない。
 私は、鳩山総理の精神構造を考えるとき、いつも、宮崎勤の精神鑑定の内容を思い出す・・・。>

 素晴らしい読みですな^^

 で、民主党は、もう、迷走の限りを尽くし、今度はこんなことを言っている。

     《辺野古浅瀬案を米側に提案へ 普天間移設で、政府が苦肉の策(産経 2010.4.17 01:30)》

 <米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、政府が米軍キャンプ・シュワブ(同県名護市辺野古)の南方沖の浅瀬に滑走路を建設する「浅瀬案」を検討、米側に提案する方向であることが16日、分かった。政府が検討してきたシュワブ陸上案と鹿児島県・徳之島を組み合わせる移設案は、米政府や地元自治体が難色。米側の理解を得られそうな浅瀬案での事態打開を模索するが、「公約違反」である上に社民党の反発は必至で、与党内調整は難航しそうだ。・・・>

 「浅瀬案」、そして、泥沼化へ・・・^^;

   ◇

 この民主党・・・、鳩山の迷走に、遅ればせながら、櫻井よしこさんが言っている。

     《「鳩山由紀夫首相は、ひょっとして、“病気”なのではないか。」(櫻井よしこブログ)》

 <・・・鳩山由紀夫首相は、ひょっとして、“病気”なのではないか。こんな言い方は首相でなくとも誰に対しても失礼なことだと承知してはいるが、普天間飛行場移設問題に関する首相発言の変遷は、それほど異常である。
 首相は3月29日夜、こう語った。
「今月中じゃなきゃならないということは法的に決まっているわけじゃない」
 国民は皆、3月末までの移設先決定を定めた法律などないことは承知している。「3月末」は法律ではなく、首相自身が繰り返した「公約」だったと、皆が知っている。事実、首相は以下のように語ってきた。
 ・「沖縄の皆様方にも、アメリカにも理解をいただけるそういった案を3月の間に、政府として考えをまとめたい」(3月5、参議院予算委員会)
 ・「3月いっぱいにはまとめる。それは約束する」(3月24日、記者団に)
 ・「3月いっぱいを目処に政府案をまとめる努力をしている」(3月26日、記者会見)
 このように複数回、首相自身が繰り返してきた言葉をすっかり忘れたかのように、29日になって、「そんな法律はない」と言うのである。首相の頭の中の回路はどのように混線しているのか、知りたいと思うのは私だけではあるまい。・・・>

 ・・・だから、この「天才」のミッドナイト・蘭様が言ってるでしょ?

 『私は、鳩山総理の精神構造を考えるとき、
           いつも、宮崎勤の精神鑑定の内容を思い出す・・・』


                                          (2010/04/17)
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[ここ数年で,一番 腰を抜かした出来事]☆

2010-04-16 14:09:42 | 新・まあまあ楽しい話
☆・・・職場に新人が入ってきた。

 シフトの関係で、私は、彼の入社の挨拶などは聞いていなかった。

 いつの間にやら、現場にいた。

 線が細い奴だったので、「続くのかな?」などと思いつつも、

 新しい会社に入って不安もあるだろうから、気さくに話しかけていた。

「歳は?」

「36歳です」

「へーっ、ヨカッタァ^^ 俺と同じぐらいの年代の人が入ってきて^^ でも、三十も後半になると、なかなか正社員の口も少なくなるから、今回の求人の面接にも何人も来てたみたいだし、合格して良かったね^^」

「ええ^^」

「結婚は?」

「まだなんです^^」

「俺もなんだよ^^; なかなかいい相手がいなくって!」

「ハハ^^」

「仕事は大丈夫そう? 目の下、クマがあるけど・・・」

「これはいつもです^^」

 ・・・なんか、声が女みたいだった。

 私は、彼はホモなので、結婚していないのかなぁ、などと勝手に思った。

 しばらくして、彼は無断欠勤した後、来なくなった。

 上司に、私は聞いた。

「Kさんは、もう来ないのでしょうか?」

「うん。来ても、無断欠勤を一週間もしたんだから、部長に帰らされるだろうなぁ。やっぱ、女性には、この仕事は難しいのかなぁ」

「・・・、・・・おい、ちょっと待て、今、あんた、なんつった!?」

「うん? 出勤して来ても、無断欠勤を一週間もしたんだから、部長かなんかに帰らされるだろうなぁ。やっぱ、女性には、この仕事は難しいのかなぁ、つった」

「え!? Kさんは女だったの?」

「え? 彼女のこと、何だと思ってたん?」

 ・・・かつてない衝撃の事実だった。

 確かに、考えるに、Kさんは、伊達公子みたいな顔していた。

 『高校球児ザワさん』チックではあった・・・。

「あわわ、あわわわわ・・・」

 私はうろたえた。

 ずーっと、男として接していた。

 ・・・さて、Kさんを女として、以下の会話を読み返してみよう。

・・・「歳は?」

「36歳です」

「へーっ、ヨカッタァ^^ 俺と同じぐらいの年代の人が入ってきて^^ でも、三十も後半になると、なかなか正社員の口も少なくなるから、今回の求人の面接にも何人も来てたみたいだし、合格して良かったね^^」

「ええ^^」

「結婚は?」

「まだなんです^^」

「俺もなんだよ^^; なかなかいい相手がいなくって!」

「ハハ^^」

「仕事は大丈夫そう? 目の下、クマがあるけど・・・」

「これはいつもです^^」

 ・・・、・・・なんか、俺、とんでもない人間だなぁ・・・^^;

                                         (2010/04/16)

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[女体考(司馬遼/モンゴル/羊/左とん平/『ラルΩグラド』)]

2010-04-15 10:34:49 | 物語の感想
☆・・・2007/01/26の再掲です。

   ◇

▼司馬遼太郎の実質的なデビュー作の表題作を含む短編集『ペルシャの幻術師(文春文庫)』を読む。

 ・・・これが面白かった。

 最初の二作、表題作と『 ○壁の匈奴(○内は「丈」の右肩に点が付いている字) 』 では、

 チンギス・ハーン率いる蒙古民族の大陸制覇の様を描いている。

 後の『街道をゆく』のモンゴル編で見せたかのような、司馬の訳知り顔はない。

 そこには、ただ、ただ、【いい女】を求めて、地球半周の距離を、半月に満たない時間で騎馬にて走破する荒くれ者たちの姿が描かれていた。

 力こそが偉大さとばかりに、何万何千の人間を殺したことを語り、女の気を惹こうとする。

 その身体たるや、沐浴もそこそこで、『むっと鼻を衝く体臭があった。羊の腸の臭気に似た、多種族には堪えられぬにおいで』ある。

 しかし、征服者・蒙古の男に求められた女は、抗う術もなく、抱かれなくてはならないのである。

 何とも、世紀末の核戦争後の世界を舞台にした『北斗の拳』のような、暴力のみがはびこる無法者どもの世界が、ややヒロイックに描かれているのだ。

 説教じみてない司馬遼太郎・・・、・・・最高だ!^^v

 いや、別に官能小説ではないのだから、そういった直接的な性描写が記述されている訳ではない。

 しかし、言葉言葉が何とも言えず、大きな歴史のうねりの中での、個々人の鮮烈なエロスを髣髴させるのだ。

 チンギス・ハーンを駆り立てたものは、その幼少期に聞いた貿易商人の言葉であった。

 西夏の女が素晴らしいのだそうだ。

『そこには、女がいる。白い肌、豊かな胸、くびれた腰、女とはそうしたものを云うのだ』

 ペルシャ地方を討伐した王・ボルトルは、手に入れたペルシャの女に言う。

『ナン。こんどは二人で浴室にはいろう。男と女のからだの違いを、ナンと眺めあいたい』

 チンギス・ハーンは、最後の最後まで攻略できなかった西夏という国を、その晩年に、版図に組み込んだ。

 若き頃からの念願の「西夏の女」を、その中でも極上の「女王」を手に入れた。

 女は、これから汚されるというのに、この短編のシンボルである「王皮璃瓶(王と皮は合わせて1文字)」の湯槽に身を沈めて、体を清めるのである。

 自分の元にやってきた公女にハーンは言うのだ。

『部屋に行こう。ただ一人で、お前を眺め尽くしたい・・・』

『美しい。これは、この世のものではない。わしの若い頃、(貿易商人の男が)お前の生まれぬ先から、お前の美しさを讃えていた。その後、わしはお前を獲るために、四十年を費やした。世界を従えて、ついに西夏を獲た。そのお前が、いまわしの前に居る』

 なんか、エロ素晴らしい。

▼上記の司馬作品でも、この頃のモンゴル人の性欲の強さが語られているが、

 ちょうど今日、唐沢俊一の本を立ち読みしていたら、こんなことが書いてあった。

 かつてのモンゴル民族のキャラバンに引きつられていた羊たちは、食用であると同時に、性欲のためでもあったのだと。

 羊のあそこは、人間の女性のあそこに「味わい」が似ているのだそうだ。

 そう言えば、昔、今村昌平監督の『楢山節考』で、左とん平が豚で性欲を処理するシーンがあったような。

 左「トン」平だから、豚が相手なんだなあ、と子供心に妙に納得した記憶がある。

 しかし、私には、女への欲望を、そんな動物で代用する神経が分からない。

 ここら辺については、長く論じられようが、長くなるので記さないでおく^^;

 ただ、「左」とん平には、【右手】がないのだろうか・・・・・・^^;

 PS.それから、唐沢俊一の本には、「ディープキスすると、二億の細菌が両者を行き来する」とも書かれていた。

  まあ、悪い菌ばかりではないのだろうが。

▼『ヒカルの碁』『デスノート』と、メガヒット作品を連発している漫画家・小畑健だが、今度は、鷹野常雄と言う原作者と新しい分野の作品に挑んでいる。

 ファンタジー作品『ラルΩグラド』である。

     

 しかし、一風変わった作風なのである。

 主人公が「おっぱい」を異常に愛しているのである。

 主人公は、生まれた頃から、強いモンスターに取り憑かれていて、暗い牢獄に繋がれていた。

 牢獄の外からは、家庭教師の女が、それなりのちゃんとした教育を施してきた。

 そんな国に、モンスターの大群が押し寄せてきた。

 国の首脳は、国の危機に対し、牢獄の中のモンスター少年の協力を仰ぐことになる。

 モンスターに憑かれているとは言え、少年は無邪気で、取り憑いているモンスターも悪性ではなかったのである。

 さて、暗闇の牢獄から出された主人公ラルは、家庭教師の胸のふくらみが不思議でしょうがない。

 プルン!と剥いて揉みしだく。

 主人公ラル 『これは?』

 女家庭教師ミオ 『(頬を上気させながら)ち・・・、乳房よ』

 ラル 『ミオ、おまえ、やわらかくて気持ちいいな。いいにおいもする。(そして、パンツの中を覗きながら)ここは?』

 かくして、ミオは、モンスターを撃退した後の「女体探索」の約束をして、ラルにドラゴン・モンスター<グラド>を使った、侵略モンスター撃退を依頼するのだ。

 さて、その後、侵略モンスターを撃退して、ラルは、ミオに限らず、国中のおっぱい美人を集めて「おっぱい祭り」をして過ごす。

 ラルは、そこら辺の性的道徳を学習していないので、無邪気に「おっぱい祭り」を行なうのだ。

 だが、そんな折、侵略モンスターの親玉の存在が分かり、悪のモンスター退治の旅に出ることになる。

 しかし、ラルはとにかくおっぱいが好きで、連載の一週間に一回は、「乳!」「乳!」とおっぱいへのこだわりを見せる。

 少年誌だから、乳首は出せないのであるが、そこはそれ、稀代の絵師・小畑健が描くのだから、総合的女性像でおっぱいを感じさせてくれる。

 旅は続き、とある国の気高い巨乳の女王にこんなことさえ言う。

『・・・ああ、今の姫様の乳じゃ不服だ。
 確かに、あんたは綺麗だ。でも、自分を守る男二人を戦わせるというのは気に入らない。
 (中略)自分に忠誠を誓い、命懸けで守ってくれるカフカの気持ちをわからないなんて、姫としてふさわしくない。
 ミオは俺の為にいつも乳を出し添い寝してくれる。
 昨日の夜もだ。ミオは優しいんだ。
 綺麗なら乳を揉みたくなるって訳じゃないんだな。教えてもらったよ・・・』

 そんなラルの発言に、ミオは感心するのだった。

『(ラル・・・、心の成長もちゃんと・・・・・・)』

 しかし、遂に悪のモンスターの親玉「闇女王」と、使い魔を介した連絡をとるラル。

 使い魔は、「闇女王」の美しさと巨乳を語っていた。

 だから、使い魔に、ラルは叫ぶのだ。

『 闇女王
  おまえの乳を揉み
  しゃぶり舐めまわし
  味わってやる
  待っていろ    』

 その伝言を聞いた闇女王、ナイスボディをくねらせて、高らかに笑い、使い魔に返信する。

『胸に極上の蜜を塗って
 楽しみに待っている、ボウヤ』

 そのメッセージを聞き、ラルは狂喜乱舞する。

『胸に極上の蜜!!
 どんなんだ!?
 スゲーーーーッ
 スゲーーーーッ
 闇女王、スゲーーーーッ』

 ・・・かくして、旅は続くのである^^;

▼・・・しかし、すべからく、女ってのは、いいよなあ~^^

 チンギスハーンも、左とん平も、ラルも、ひたすらに「おっぱい」を求めて、それぞれに、自らを危険な「旅」に追い立てるのである。

 男って、それだけのために生きているといっても過言じゃなかろう。

 ちなみに、私は「巨乳」「巨乳」とよく騒いでいるが、別に「巨乳」好きではない。

 女ってのは、胸が小さくても柔らかいもので^^;

 ギスギスと骨ばった女は嫌だなあ^^;

                                         (2007/01/26)

   ◇

 漫画家・小畑健は、結局、『ラルΩグラド』をジャンプ連載打ち切りで終わらせてしまったが、再び、『デスノート』の原作者・大場つぐみと組んで、『バクマン!』と言うヒット作を描いてますな!

 それから、ガレッジセールのGORI監督映画作品『南の島のフリムン』(クリック!)で、私は久し振りに、豚と性交する漢(おとこ)の姿を見せられました^^;

                                         (2010/04/15)
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