『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『ミスター・ノーバディ』を観た(傑作! 短評でゴメン)]

2011-04-30 22:53:00 | 物語の感想
☆実は、この作品、存在を知ったのは早朝で、「今日は、仕事を終えて何を見るべぇか?」と、近所の映画館のスケジュールを調べていたら、立川シネマシティで発見されたのでした^^

 どんな作品なんだろう・・・、と作品解説を見たら、

 私の「生涯ベスト」の一つに数えられる『トト・ザ・ヒーロー』のジャコ・ヴァン・ドルマル監督作品でした。

 そして、出演には、私の「生涯ベスト美少女」の一人に数えられる『バロン(テリー・ギリアム監督)』で活躍した「サラ・ポリー」(クリック!)の名がありました(当然、今は中年女性になっている・・・。そして、最近では、サラ・ポーリーと表記されているようですが、私のような昔からのファンは「サラ・ポリー」と言う)。

 出勤前で、内容までも確認する暇はなかったのだけど、コメディだろうと思いつつ、仕事を終えたら観に行くことを決めた。

【映画パンフ】トト・ザ・ヒーロー ジャコ・ヴァン・ドルマル
クリエーター情報なし
moviestock2

     この作品、DVDが出てない!(私、VHS版なら持っている)

バロン デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

     この作品に出てくる少女こそ、私の求める「究極の少女」である。

   ◇

 午後5時で仕事を終え、どう考えても、八王子のみなみ野から、立川駅近くの立川シネマシティ・午後5時50分開映には間に合わないのに、

 根性で車を操り、間に合いましたよ^^v

 途中、車を飛ばしつつ、腕時計を見つつ、「距離とはなんだろう? 時間とはなんだろう? 精神力とは?」と真剣に考えつつ向かっていたら、

 作品が、そのようなテーマを内包していたので、ビックリした^^

   ◇

 傑作でした^^v

 私が『トト・ザ・ヒーロー』を優れていると感じたのは、歴史(時間の流れ)と世界(距離的広がり)を一人の男の人生を通し「全体小説」として描き切っていたからだ。

 「これは途方もない作品だな」と思い、そして、更に、その作品中に出てくる美少女(サンドリーヌ・ブランク)にノックアウトさせられた。

 この美少女には、「シルク」のような繊細さと温かさがあった。

 美少女が出てくるだけで、物語には愛が溢れる。

   ◇

ミスター・ノーバディ ブログ - goo 映画

 ・・・さて、『ミスター・ノーバディ』であるが、更なるパターンを積み重ねているが、基本的には、20年前の作品のテーマと変わらない。

 そのテーマは何かと問われると、正直、困るのだが、西崎プロデューサーみたいな物言いだが「愛」でしかないんだよね。

 その「愛」を描くために、『トト・ザ・ヒーロー』では一人の男の人生を追い、

 今回の作品では、一人の男の人生の可能性を多重に描いたのだ。

 この作品は、人類が死を克服した2092年(この時代の描き方も面白い。火星行きのシークエンスの科学考証もリアルに感じられ、なおかつ斬新だ)、そこで「最後に死ぬ運命を持つ男」として、117歳の主人公の老人がいて、医者やルポライターに思い出(21世紀序盤=つまり現在)を話して聞かせる物語上の体裁を持つ。

 だが、その記憶は、多くの矛盾を孕んでいる・・・、並行して幾つもの人生を生き、何度も死に、結婚も三人の女性としている。

      
     主人公が結婚する三人の少女時代^^

 簡単に言えば、パソコンのアドベンチャーゲームの動画(ムービー)を、話の辻褄抜き、選択肢抜きで、多くの断片をそれぞれ交互に開陳しているような雰囲気なのである。

 それはクライマックスにおいて、謎が1アイディア的なものによることが、解き明かされるのだが、

 それまでの「断片の積み重ね」が、脈絡のない並列を超越し、多くの暗示・隠喩、テーマをはらんでいるのが興味深く、整合性などはどうでも良くなってしまっちゃうのだ。

 確かに、ナレーションに少年の声が混じり、青年は「ボクは予言者なんだ」と、ちゃんと脚本に混ぜ込んではある。

 何度も何度も見なくてはならないのだろうが、正直、私の理解などものともしない豊潤な奥行きがある。

 「エントロピーの不可逆性」や「バタフライ効果」「恋愛感情の不思議」「カオス理論」などの理解が難しいのではないよ、「黒白チェックのベストの意味はなんなんだ?」などと言う疑問がふつふつと沸いてくるのだ。

 ただ、そこで描かれる多種多様な「愛の形」が、私をひきつけてやまない。

 それこそが、この作品のメインだ。

 そこでの美術設定と役者の演技が、ひたすらに私を魅了する。

 エリース役のサラ・ポーリーは、「死の棘」的に、うつ病奥さんになって主人公を苛む。

 アンナと主人公の恋が良かった。

 9歳児のアンナ役も、編みこんだ前髪、ぺッタン胸の水着姿、顔のチンクシャ具合と素晴らしいのだが、15歳のアンナ(ジュノー・テンプル)の、やはり、「シルク」のような繊細さと温かさはなんなんだ、素晴らし過ぎる。

 チョコレートのような甘さを持つ瞳がある。

  

 主人公とアンナが、お互いに愛を貪るのがよく分かる。

 柔らかく温かな肌合い・・・、これが、ジャコ・ヴァン・ドルマルの撮り方なんだろう。

     

   ◇

 また、この作品に限らないが、この作品で何度も繰り返されるのが、愛する者とのベッドでのひと時だ。

 愛し合うこと(セックス)を言っているのではない。

 お互いに、お互いの愛する者の存在を確認しつつ、身体の一部を重ねつつ、愛し、だが、孤独を感じると言うシーンが随所にある。

 これから見る方は、そのシーンに多くを感じて欲しい。

 劇中曲の選曲も耳に懐かしく、子供たちはことごとく美しい。

 今年の私のナンバー1になるだろうか?

 まだ見ていない『ブルー・バレンタイン』が、やや気になりはするのだが・・・。

 なお、この作品、まだまだ書き足りないが、二度か三度見て、もっとちゃんとした感想を書きたいです^^

                                                     (2011/04/30)

[東日本大震災 (東京の私の思い・41 「短信<健康被害なし>」)]

2011-04-29 20:33:50 | 保守の一考
☆天皇、皇后両陛下の、御高齢にもかかわらずの東北被災地の御訪問、言葉にならない。

 なんと言えば良いのか、その、変な表現だが、両陛下の、国民の苦難に際しての「いてもたってもいられない」お気持ちが伝わってくる。

 ちょっと、言葉が見つかりません。

   ◇

 本日の産経の一面で、やっと報道してくれた。

 「昭和の日」に、妙に相応しい「昭和」の出来事だ。

   《1960年代と同水準、米ソ中が核実験「健康被害なし」 東京の放射性物質降下量 (2011.4.28 22:56)》

 <東京電力福島第1原発の事故で現在、東京の地表から検出される放射性物質(放射能)の量は事故前の数万倍に上る。しかし1960年代初頭にも、海外の核実験の影響で、日本でも同レベルの放射性物質が検出されていた。それでも健康被害が生じたことを示すデータはなく、専門家は「過度な心配は不要だ」との見方を示している。(小野田雄一)
      パニック起きず
 研究機関「気象研究所」(茨城県つくば市)によると、これまで放射性物質が国内の地表から最も多く検出されたのは63年(昭和38年)6月。東京で放射性セシウム137が、1カ月間で1平方メートル当たり550ベクレル検出された。
 米国や旧ソ連が繰り返した大気圏内での核実験で拡散した放射性物質の影響によるものだ。以降、数年間、1カ月に1平方メートル当たり数十~数百ベクレルを観測した。
 その後、60~70年代の中国などによる核実験やチェルノブイリ原発事故(86年)で放射性物質の降下量が一時的に増えたものの、90年代以降、1カ月の地表への降下量はピーク時の1万分の1以下となる0・01ベクレル程度に落ち着いていた。
 「雨が降ると、親や先生から『放射能が含まれているのでぬれないように』と注意された」。都内に住む男性(61)は小学生当時をそう振り返る。ただ、社会がパニックになった記憶はないという。
 1962(昭和37)年度の厚生白書などによると、相次ぐ核実験を受け、国は61年、「放射能対策本部」を設置。同本部は「汚染はあるものの人体に影響はない」と判断していた。このため、水や食品の摂取制限などは行わなかった。
     4月は数百ベクレル
 都内の放射性物質を測定している「東京都健康安全研究センター」(東京都新宿区)の4月1~28日の観測によると、同区の1平方メートル当たりの降下量は、最大値が11日の170ベクレル、最低値が12日の4ベクレル。降下量は降雨など天候で大きく増減するが、単純計算すると、月間数百ベクレルとなる。
 同センターは「健康に影響が出ることはないと考えている」としている。
 原発周辺の福島県の1平方メートル当たりの降下量は、測定結果がまとまっていない日も多く、月間降下量が不明で、これまでのところ過去との比較はできない。
     過度の心配不要
 「放射線医学総合研究所」(千葉市稲毛区)も、現在の東京の地表から60年代と同レベルの放射性物質が検出されていることについて「望ましいことではないが、健康への影響はないと考えられる」とする。
 「このレベルの放射性物質が健康に影響するなら、50~60年代を生きた世代のがん発生率や死亡率が他の世代に比べ高くなっているはずだが、そうした統計的なデータはない」と理由を説明した。
 ただ、インターネット上には放射性物質とがんの因果関係を結びつけるような書き込みもある。
 「日本人の死因は長らく(1)脳卒中(2)がん(3)心疾患-の順だったが、81年にがんが首位になり、がんで死ぬ人の割合は右肩上がりに伸び続けている。50~60年代に放射性物質を多くの日本人が取り込み、がんの発症率が高まったためだ」
 この指摘に対し、同研究所は「長寿になるほど、がんの発症率は上がる。がんは複合的な要因で発症するが、がんが増えた一番の理由は、日本人が長寿化したためだと考えられる」と否定。
その上で「ストレスがたまると免疫機能が低下し、がんなどの発症率が上がってしまう。神経質になりすぎるのも禁物だ」と過度の警戒に注意を促している。


                                                           >

 この「降下した放射性物質の月別推移」の図表は、あえて、大きく表示しています。


   ◇

 まあ、もはや、このような記事を読んでも、<放射能ヒステリー>キチガイ患者は恐怖し続けるのだろう。

 いまだに民主党を支持している者と同じく、もう「後には引けなく」なってしまっているのだ。

 その、凝り固まった「歪なプライド」の集積が、風評被災者たちの命を奪っていくのだ。

 ・・・「昭和の日」、多くの方が休日でゆっくりしている日に、よくぞ、産経新聞は「実学」の記事を載せてくれた^^

   ◇

 相変わらず、絶不調なので、限りなく記事引用オンリーのエントリーでお茶を濁します・・・。

                                                         (2011/04/29)

[東日本大震災 (東京の私の思い・40 「賠償・補償を仕分けせよ!」)]

2011-04-28 23:01:36 | 保守の一考
☆今、私、絶不調である。

 体調ではない、文筆衝動が、だ。

 でも、書く。

   ◇

 私は、ほとんどテレビを見ない。

 いつも職場で、NHKの朝のテレビ小説を見るのと、最近、大好きなマンガ『SKET DANCE』のアニメ化が始まったので、それを見る程度だ。

SKET DANCE 14 (ジャンプコミックス)
篠原 健太
集英社


 後は、食事中に見るくらいだ。

 だが、絶不調であるので、気を紛らわすために、午後9時からNHKのニュースを見た。

 何やら、福島県の飯舘村の学校の校庭の、放射性物質と化した表面の土を、行政の主導でこそげ取って(除去し)、村の山間部に借り置きしようとしていたことで、住民と衝突したらしく、その話し合いの場が報道されていた。

 山間部の住人は、「幾らなんでも勝手に無断でそんなことをしてもらっては困る」と声を荒げる。

 村の役所の担当者は、「少ない放射線量なので、ただの土ほどにしか考えていなかった」と答える。

 住人 「少なくとも、その悪影響は10数年後にわかる事かもしれない・・・」

 ・・・なんちゅうのかな、そもそも、何で、こそげ取ったのかが問題だ。

 問題のない土ならば、除去などと言うことをする必要がないのである。

 なんで、そんなパフォーマンスをしたのか?

 簡単である。

 問題のない数値であっても、して見せなきゃ、行政の職務怠慢と思われるのが嫌で、そんなパフォーマンスを仕出かしたのだ。

 で、それは、おそらく、と言うか、当然、飯舘村の税金を使って行なわれたのだ。

 問題のない数値の放射性物質を、住民の為でなく、自分らが「何かをやっている」と見せかける為に、右から左に移動し見せたわけだ。

 税金を使って無駄なことをして、住民に分かってもらおうとするも、そもそもが偽善行為であるが為に、多くのツッコミを受けたのだ。

   ◇

 また、<恐・放射能症候群>者の常套句「その影響は10数年後にわかる事かもしれない」も、あまりにも無責任な批判の言葉だ。

 私は、相手を攻撃するときに使う「可能性」と言う言葉には反吐が出るのだ。

 世の中には、「可能性」がゼロのことなどはないのである。

 故に、「可能性」と言う言葉を用い、相手を攻撃することなど容易いのである。

 「可能性」と言う言葉は、相手との融和を図るときにしか使えないはずだ。

 さもなくば、科学的数学的根拠を示さなくてはならない。

 ・・・結局、放射性物質と化した表土は、校庭にまとめられて置かれているそうだ。

 それでいい。

 それを、遊具「登り山」みたいに使用すれば良い。

   ◇

 そもそもが、放射能漏れに関する政府の対策にも、上記の「責任逃れ」である「金で解決すればいい」の思考回路がある。

 なんでもかんでも、二言目には、「国家で賠償する」「政府で補償する」である。

 でも、それって、全て、国民の税金じゃないか!!!

 「幾らなんでも勝手に無断でそんなことをしてもらっては困る」である・・・。

 東京電力だってそうだ。

 「賠償する」「補償する」は良いけど、それって、間違いなく、電気料金の値上げで充当されるよね!?

 「幾らなんでも勝手に無断でそんなことをしてもらっては困る」のである・・・。

 私とて、地震や津波、そして、「真の放射能被害者」には、税金や、電気料金値上げで対応するのはやむをえないと考えている。

 しかし、なんか意味のない放射能数値で、マスコミやヒステリックな反原発運動屋、それに騙されてパニくる愚民たちの言葉に動揺し、「とりあえず、金を垂れ流しておけ」とダダ漏れされる税金には、断固、反対である。

 そんなあんたら個人個人の「責任逃れ」の虚しい行政活動には、全くつきあうつもりはないのである。

 そんな金は、民主党に投票した奴らからだけ徴収してください。

 本当に、行政で補償、東電で賠償するに適当なのか、仕分けしてから税金徴収を考えて欲しいものだ。

 みなさん、どうか、毎時/数マイクロシーベルト如きでヒステリックにならないで下さいヨ・・・!

                                                     (2011/04/28)

[東日本大震災 (東京の私の思い・39 「死に場所/耐放射能フォークリフト/婆/幼女/少女」)]

2011-04-27 23:50:27 | 保守の一考
☆今日は、中野島の現場でバイトをした。

 私は、会社に提出するので電車賃の領収書を貰っていた。

 下車するときに、切符を無くしたので、それを見せたら、「ホントはダメなんだけどね^^」とスルーさせてくれた。

   ◇

 現場に向かうにあたり、カリタス女子学園の横を通る。

 幼稚園や小学校、中学・高校まである。

 修道女育成の学校もある。

 中学校だろうか、校庭で球技大会が行なわれていた。

 数百人の女生徒が、校庭の、六つくらいに分けられたコートでドッチボールをしていた。

 舐めるように見たかったが、校門には警備員、校庭には男性教師が目を光らしていた。

 だから、遠目で、なんか「可愛い者のドットの集合体」にしか見えなかった^^;

 見えなかったが、聞こえた。

 黄色い歓声がマジ凄まじかった。

「女の子って、凄い!!」

 丁目を超えた場所でも、歓声は途絶えず、中野島多摩川住宅の団地群に反響し、「超音波」のようだった。

「女の子って、凄い!!」

   ◇

 現場で作業をしていると、後ろに婆さんが歩いていた。

 なんか話しかけられた気もするが、気のせいかもしれないので、笑いを向けておいた。

 すると、しばらくして、また、その婆さんに会った。

 やっぱり話しかけてくる。

 聞く。

「コメを買いたいのだが、金がなく、悪いことしてコメを手に入れたくないので、四、五百円くれ」とのこと。

「えっ・・・^^;」

 すると、ババァ、繰り返しやがった。

「コメを買いたいのだが、金がなく、悪いことしてコメを手に入れたくないので、四、五百円くれ。この御時世だから、現金がないとコメが買えない」だそうだ。

 『悪いことしてコメを手に入れたくない』と言う、ある種の脅迫が、このババァの殺し文句だ。

 てゆーか、腰の曲がっているヨボヨボのババァである、「悪いこと」さえ出来ないだろう。

 だが、面白い・・・、私が貧乏なので、本職の休日にもこうしてバイトをやっているとは思ってもみないのだろう・・・。

 私はポケットをまさぐり、280円の小銭があったのでくれてやった。

「ありがとね。でも、280円じゃ、米は買えない」とババァは去っていった。

 私はちょっとムッとして、「足せ!」と、ババァの曲がった背中に言った。

 ・・・作業を終えて駅に行くと、駅前にちょこんと、「ナンパ待ち」みたく、そのババァが座っていた。

 目が合うと、私に言った。

「コメを買いたいのだが、金がなく、悪いことしてコメを手に入れたくないので、四、五百円くれ」

「・・・、・・・さっき、あげたでしょ?」

 すると、ババァ、ボケた頭で必死で記憶をまさぐって思い出したようで、ニヤリと笑った。

 ・・・おそらく、このババァ、「乞食」とまでは言わないが、「おもらい」だ!

 多分、この界隈じゃあ、有名人なんではないか?

 ・・・、・・・私も、しばらくしたら、母親にやらせよう^^;

   ◇

 この間の日曜、母親と姪(16歳)とお好み焼きを食べに行った。

 お座敷に通されたのだが、前後の席に、お爺ちゃんお婆ちゃんに連れられた孫の幼女(2歳くらいと5歳くらい)のグループと、中学生の友だち同士で来ていた女子四人組のグループがいた。

 姪は、頭のいい子なので、私が、食事の間に嬉しい風景として選ぶのはどちら向きの席かを考えたそうだ。

 私は迷わずに、幼女シーイングを選んだ^^

 この「二歳くらいの」の、チョコチョコ歩く、たどたどしい話し方、可愛いったらない。

 目なんか点みたいで、ホッペなんかふにゃふにゃしている。

 おじいさんが、油をひき過ぎて、鉄板の上で油が撥ねたら、その子は「おう、おう!^^」言って慌てていた。

 母親の趣味だろうか、姉妹揃って、淡いピンクのワンピースを着ていた。

 二歳っ子の胸には「RABBIT」と書かれていたのも可愛い。

 こんなオチビちゃんの為ならば、いつでも死ねるな。

     

   ◇

 今年は花見をする余裕はなかったが、4/15に多摩センターで、こんな写真を撮った。

 枝から出てなくて、幹から咲いている花だ。

     

 なんか、私の「あり方」みたいでしょ?^^;

   ◇

 キャンディーズの田中好子が亡くなって、そのお葬式で、ガン闘病生活の「最後の挨拶」の肉声が公開されたのは衝撃的だった。

 私は、キャンディーズの歌では、『やさしい悪魔』がとても好きだった。

 私が小学生4年の頃で、その曲の雰囲気と、

 当時、爆発的に流行っていた『キャンディ・キャンディ』で、キャンディの厳格な全寮制学校での、不良のテリーとの逢瀬が、

 「♪レースのカーテンに、あの人の影が映るから」なんて歌詞とオーバーラップして、私に大人の世界を垣間見せてくれた。

 <Youtube>で何度も聞いている。

 スーは、子供の私にとっては子供っぽくて、私は蘭のほうが好きだった。

 <Youtube>で動画も見ているんだけど、蘭の目は、すっげえやらしくてイイ!

   ◇

 で、その流れで、永遠の名作、久保田早紀の『異邦人』なども聞いているのだが、

 思い立って、十年前に一度聞いて、凄まじく衝撃を受けた、荒井由美の『翳りゆく部屋』の椎名林檎カヴァーを探したら、あった!

 で、何度も聴いた。

 十年前に一度聞いただけなのだが、その衝撃はあまりにも大きく、一度だけで、記憶に刻みついた奇跡の曲だ。

 なんか、この曲には、「絶望の癒し」がある・・・。

   ◇

 昨夜は、レイトショーで映画を見ようと思ったのだが、立ち寄った本屋で、以下の本を見つけたので、熟読したく、購入し、帰宅した。

     

 ビジュアルの分かりやすさが良かったが、内容にはさほどの斬新さはなかった。

 ただ、中西輝政氏の文章の中の、ソ連の作戦名称<MASKIROVKA(マスキロフカ:大偽装作戦)>は初耳であった。

 ・・・おそらく、ノモンハン事件関連の書籍は、私が、世界で一番持っている。

 その成果は、私の老後に活かされます、生きてたらだけど^^;

   ◇

 レンタルコミックで、『GANTZ』の11巻から30巻まで借りて、二日で読んだ。

GANTZ 31 (ヤングジャンプコミックス)
奥 浩哉
集英社


 いや、面白い^^

 幸せだ。

 <カタストロフ>篇、どうなるんだろ? 続きが楽しみだ。

 また、作者の巨乳へのこだわりも凄くて、ずーっと読んでいて、ムラムラして、私、昨夜は、巨乳物のDVDを見て抜きました^^

着衣巨乳  Jカップ19才!上向き乳首な素人娘 [DVD]
クリエーター情報なし
マックス・エー

     ・・・これを見たわけじゃないけど・・・。

ロシア・バルチック巨乳美少女 全裸艦隊BOX [DVD]
クリエーター情報なし
ビデオメーカー

     ・・・ノモンハン事件絡みでこれも貼っておきます^^;

   ◇

 さて、遂に、こんな記事がある。

   《三菱重工被ばく防ぐフォークリフト開発=三菱重工、がれき処理へ福島原発に納入 (時事 2011/04/27)》

 <三菱重工業は27日、運転室内への放射性物質の浸入を遮断する仕組みを施した大型フォークリフトを開発したと発表した。東京電力の福島第1原発に納入、汚染されたがれきの処理に活用する。福島原発では主に無線ロボットを操作してがれきの撤去を進めているが、作業効率は大幅に改善されるという。

        >

 ・・・いよいよ、私の出番でしょう?

 世の中には、何百万人のフォークドライバーがいる。

 しかし、原発事故現場の中で、一切の恐怖を感じないで仕事が出来るのは私だけだと思うんだよな・・・。

   ◇

   『サイボーグ009:超銀河伝説』のアルベルト・ハインリッヒ(004)のセリフより。

 「オレぁこの要塞がえらく気に入っちまってな。…死に場所はここにする事に決めたよ」

 「考えて見りゃ、オレはずっと昔から死に場所ばかりさがして生き続けてきたような気がするぜ…。<004>なんてサイボーグの化け物にされちまったときからな」

 009「止めろ004! 来るんだ!」

 「今度ばかりはお前の言うことは聞けねぇ、009。…オレみてぇなヤツでも、死ねばちったぁ役に立ちそうだ。…さぁ早く逃げてくれ!」

 009「…ハインリッヒ!」

 「…ありがとうよジョー、オレに昔の名前を思い出させてくれて。…おかげでちったぁ人間くせぇ気分でくたばれそうだぜ。…あばよジョー!」

 ・・・004の体内には原爆が内蔵されているので、それで敵基地ごと爆発するんだよね。

サイボーグ009 超銀河伝説 [DVD]
クリエーター情報なし
東映ビデオ


   ◇

 今回のエントリーは、私の、震災現場に駆けつけられない無念の気持ちを表わしています・・・。

闘う日本 東日本大震災1カ月の全記録
産経新聞社
産経新聞出版


                                                     (2011/04/27)

[東日本大震災 (東京の私の思い・38 「毒リンゴと受動喫煙」)]

2011-04-25 21:16:14 | 保守の一考
☆やや旧聞だが、このニュースの「風刺」漫画がなんか面白いので載せておく。

   《白雪姫の毒リンゴは「日本から?」英字紙漫画(産経 2011/04/22)》

   

 <国際英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは21日付の論説欄の1こま漫画で「日本」「放射線」と書かれた新聞を持つ白雪姫が、リンゴを手にするおばあさんに「日本から来たの?」と険しい顔で尋ねる場面を掲載した。
 ニューヨークの日本総領事館は同紙を傘下に持つニューヨーク・タイムズ社に同日「日本からの食品に関して根拠のない不安をあおりかねない」と抗議した。
 漫画は中国英字紙チャイナ・デーリーの漫画作者によるものと注記されているが、転載されたものかどうかは不明。
 グリム童話の「白雪姫」では、白雪姫が毒リンゴをかじって倒れる。抗議は総領事館の川村泰久・広報センター長が申し入れ「日本産食品は日本でも米国でも十分な放射線検査をし、消費者は全く心配する必要がない」と述べた。(共同)>

 ・・・こんなことに目くじら立てて抗議する段階は過ぎていると思う。

 もはや、「風評被害」は「風評被害」として、実体化している。

 この一コマ漫画の影響力などは遥かに超越し、日本の輸出貿易はかなり停滞しよう。

 前々回(クリック!)に記したとおり、日本も、これまで、それを行なってきたのだ。

 昨日行なわれた日中韓経済貿易相会合で、日本の生産物の輸入規制をしている中韓は、海江田経済産業相の規制緩和の要請に、「国民の安全が大切で、科学的根拠に基づいた規制を行なっている」との返答。

 それに対し、それは事実誤認だと言うのも、国境を越えた向こうでの「風評被害実体化」の前では無意味。

 日本も、各種中国産に、そのような目を向けてきたし、

 私は、当然に、福島産の野菜よりも、中国産野菜の方が一億倍は嫌だ。

 それは、「科学的根拠に基づい」て嫌だ。

 だけど、日本と中韓の科学認識の違いをどうこうは、この問題においては言えない。

 だが、同じ日本人が、「風評被害」を「風評被害」として実体化させるのは許せないだけだ。

   ◇

 放射能の安全性が分かりやすい日経の記事です^^

   《放射線のがんリスク、100ミリシーベルトで受動喫煙なみ (日本経済新聞 2011/04/25)》

 <放射線を健康に影響が出るとされる100ミリシーベルト程度浴びた場合でも、がんの発生するリスクは受動喫煙や野菜不足並みにとどまることが、国立がん研究センターの調べでわかった。肥満や大量の飲酒、喫煙に比べると低い。低線量の放射線による健康影響を考えるうえで、ひとつの目安になりそうだ。
   《放射線と生活習慣の発がんの相対リスク比較》
     受動喫煙の女性 1.02~1.03倍
     野菜不足 1.06倍
     100~200ミリシーベルトを浴びる 1.08倍
     塩分の取りすぎ 1.11~1.15倍
     200~500ミリシーベルトを浴びる 1.16倍
     運動不足 1.15~1.19倍
     肥満 1.22倍
     1000~2000ミリシーベルトを浴びる 1.4倍
     毎日2合以上の飲酒 1.4倍
     2000ミリシーベルト以上浴びる 1.6倍
     喫煙 1.6倍
     毎日3合以上の飲酒 1.6倍
          (注)相対リスクは、例えば喫煙者と非喫煙者のがんの頻度を比較した数字
 広島、長崎の原子爆弾で被爆した人のうち約4万4000人が、その後、どの程度の割合で肺がんなどを発症したかを長期間にわたって追跡調査した放射線影響研究所などの論文と、国立がん研究センターなどが実施してきた生活習慣によるがん発生リスクの疫学研究とを、津金昌一郎・予防研究部長らが比較検討した。
 原爆で100ミリ~200ミリシーベルトの放射線を浴びた集団は浴びていない集団に比べてがんになるリスクが1.08倍だった。生活習慣によるリスクと比較すると、1日1箱たばこを吸う夫を持つ妻が受動喫煙でがんになるリスク(夫が禁煙の妻と比較して1.02~1.03倍)や野菜嫌いな人のリスク(野菜を食べる人と比較して1.06倍)よりもわずかに高い程度だった。
 肥満や運動不足、塩分の取り過ぎなどでがんを発症するリスクは1.1~1.2倍程度で、放射線を100ミリ~200ミリシーベルトを浴びた場合よりも高い。
 一方、男性の喫煙者はたばこを吸わない人よりも1.6倍がんになりやすい。放射線の被曝(ひばく)量でみると2000ミリシーベルト以上浴びた場合のリスクとほぼ同じだという。
 津金部長は「がんは様々な要因が複雑に絡み合って発症する。放射線リスクだけを気にしすぎないようにしてほしい」と話す。》

 ・・・で、面白いのは、この比較値は、あくまでも「比較値」であって、ガン発生の確率ではないのである。

 分かりやすく言うと、老人と若者の、風邪で死去する確率の比較をイメージして欲しいのだが、

 それは、それ以前の問題として、それぞれが風邪をひく確率と言う「防御壁」も存在していて、

 風邪で死ぬ確率もあろうし、

 それも掛け合わされなくては、本当の確率は見えてこない訳だ。

 つまり、「100ミリシーベルトで受動喫煙なみ」は結構だが、その「受動喫煙なみ」でガンになる確率ってのも、普通の生活を鑑みれば、かなり低いんだよね。

 ・・・私の言ってる意味、分かる?

 なんちゅうか・・・、ガンになるのも確率的には大変で、それを各種要因(喫煙・肥満・飲酒)に原因を求めるのも確率的に大変で、現在、一部を除いては、その数百分の1,数千分の1以下のシーベルト値に過ぎないし、

 米エネルギー省の発表した、福島第1原発の周辺地域に1年間とどまった場合の被曝積算線量20ミリシーベルトでさえも微々たるものに過ぎないんだよ、と言いたい訳だ。

                                                    (2011/04/25)

[東日本大震災 (東京の私の思い・37 「菅直人、全国の小学生へ・・・」)]

2011-04-25 18:58:18 | 保守の一考
☆菅直人・・・、文科大臣との連名で、新学期の小学生に向けてこんな手紙を送っていた・・・。

 近所の子供の学校では、本日、配布されたようだ。

 「必死だなww」なのだが、なかなかの文章なので、なんか今の菅首相がちょいと可哀相と言うか、憐れになってきた。

   ◇





   ◇

 とは言え、正直、極端な話、「ソープランドでやることやって、ソープ嬢に真実の愛とは何たるかを説教する親父」っちゅうか、「レイプ常習犯のフェミ運動」と言うか、「売国奴の愛国心」的な本末転倒振りは否めない。

 今度詳しく書くが、私は、ある種の人間の行動は人格に左右される、故に、「人格攻撃」は必要だとずーっと言い続けている。

 しかし、保守派の中でも、なかなかそれは認めてもらえない。

 それもあり、私は、保守派内で「危険人物」扱いである^^;

 「人格攻撃」・・・、それは一種、論議の放棄でもあるからだ。

 だが、今、多くの方が、菅直人を人格面の欠損からくる悪政の問題から批判している。

 ・・・結局、・・・結局、私が正しいのである。

 時に、「人格攻撃」は絶対的に必要なのである。

 この文書、早いトコでは、新学期早々に配布されていたみたいで、私、「これはスクープだ!」と思い、すぐにエントリーを書き始めたのですが、どうやら、既に出回っている文章みたいですね^^;

                                                     (2011/04/25)

[映画『GANTZ - PERFECT ANSWER - 』を観た]

2011-04-24 11:40:51 | 物語の感想
☆原作をなぞった感のある前作とは、かなり趣の異なる、「もう、この世界観は見知っているでしょ?」とばかりに、最初からイレギュラーを連発で見せる展開であった。

 チビガンツ(黒玉)が現実世界に出現し、何やら、人の生き死にを左右し始める。

 で、それを追って、現実世界の捜査官(山田孝之)も意味ありげに動くのだが、私、前作の最後に、この男が登場した時から、<ガンツ・ワールド>の超常性と、現実世界の組織が、あまりにも力の差が歴然としているので、物語上の寄り道にしかならないと考えていたのだが、案の定、作品全体を通して意味が全くないとは言えないが、意味もあるとは思えない奇妙な役割を担っていた。

 なんか無精ヒゲで格好つけているのに、最後には病院のベッドで「妄想家」である^^;

 なんで、この話題を最初に書いたかというと、異界である<ガンツ・ワールド>を実社会に溶け込ませようとする作り手の努力は見当違いだよ、と言いたいのだ。

 <ガンツ・ワールド>においての実社会は背景であり、一般人は犠牲者としてしか存在し得えない。

 ただ、そこでつながり得るのは、主人公・玄野(ニノ)の恋人への愛であり、加藤(マツケン)の弟への情のような、心のつながりの観点しかなく、だからこそ、星人はそこにつけ込む。

 そこに、なんか、<ガンツ・ワールド>と実社会の物語的な折り合いをつけさせるために、あまりにもレベルの違う公安組織の奮闘が描かれるのは、それも重要人物として捜査官を暗躍させるのは上映時間の無駄であった。

   ◇

 私は、先ず、前作で繰り広げられた<対星人>を事務的にタクティクスにこなす玄野らの活躍がダイジェスト的に描かれつつ始まると思っていたが、チビガンツの出現によって、話はいちお、サスペンスフルに展開される。

 なんかお門違いのジャンル展開に、私はやきもきしながら見た。

 何やら、<ガンツ・ルーム>に召喚される玄野までは描かれるのだが、ミッション自体は省略される。

 チビガンツに関わるモデル役の女は、狐目で肌も荒れていて、どうも心にグッとくるものがない。

 意味ありげに彼女がターゲットにする女子校生も、前作の岸本恵(夏菜)に比べたらパッとしない。

 しかし、彼女らや、他の新メンバーが、玄野らと合流し、黒服星人らと戦うに及び、アクション演出が、日本映画史上稀に見る激闘へと大爆発する。

 凄かった。

 舞台は疾走する地下鉄で、閉鎖的な密室であり、しかし、何故か走行の躍動感があるのが異常なテンションを生んでいた(地下鉄であることは、『デスノート』に続いてのロケ許可実績でもあり、また、屋外との合成が容易な点もあるのだろうが、全てが良い方向に作用した)。

 敵が無造作に一般人を殺戮する非情さ、及び、狭い列車内を全く無力に逃げ惑う乗客という絵柄は、正直、このご時世、よくもまあ公開出来たなぁと思った。

 ガタコン・ガタコンと揺れ動き、破れた窓からビュウゥウウーッと吹きすさぶ風の描写などは、ハイテンションの臨場感となっていた。

 そして、そこでは、黒いスーツのメンバーと、ゾンビのように虚ろでありつつ高い身体能力の黒服星人らのバトルがこれでもかと繰り広げられる。

 面白い。

 玄野が、いったんは列車外に放逐されるも、飛ばされつつ車内にいる恋人・多恵(吉高由里子)の逃げ惑う姿を見て、ガンツ・ダッシュでホームを駆けて加速、車内に復帰するガムシャラもいい。

 その後の、黒服星人とのタイマンも、長いのに飽きさせず、最終的には列車輪切りと言う、こちらの予想を裏切るビジュアルを見せてくれた。

 くだんの召喚されし女子高生も、アクションでは、その優等生だった味が、剣道部の主将ででもあるかのような凛々しさで、制服姿の女黒服星人とバトる。

 正直、『エンジェル・ウォーズ』の200倍くらい燃えたし、萌えた!

   ◇

 この後は、そのまま、<ガンツ>の生命維持の危機とともに緊急ミッションとなり、クライマックスになだれ込む。

 救いようのない展開を見せ、痛快さとはかけ離れていくのだが、作り手は、シュールな世界観を万人が共感できる着地点に必死で誘導しようとする。

 しかし、そのテーマ成就にまい進する為に、玄野の恋人がターゲットになり、玄野はメンバーのほとんどを敵に回すという、何とも本末転倒の展開は、見る者の心を解せない思いにさせるだろう。

 私は、『ワンピース』に代表される、昨今の「仲間至上主義」に非常に胡散臭さを感じていて、<個々人の全力の集積こそが「仲間」になるときもある>と考えているのだが、でも、玄野の「児島多恵救済」の懇願に同意する者があまりにも少ない展開は、あまりにもエゴのパーセンテージが高いと思った。

 ここは、仲間の団結こそがセオリーであり、先ずは小島多恵を狙う星人を駆逐してから考えようじゃないか、となるべきだろう。

 玄野の両局の戦闘は、こちらの集中力を分散させてしまう。

 西君などは、最後には「いい味」を出してくれると思ったのだが、「ああ、そのまんまなのね」と寂しくなった。

 また、最後の星人が、加藤や西の姿に変化して戦い続けるのだが、別にクリーチャーにならなくてもいいから、オリジナルな姿でクライマックスを戦って欲しかった。

 仲間の姿だと、絵面も悪いし、敵としての感情移入の方向性もずれる。

 前作に続いて、何やら、主人公のニノ君の写真はネット上では出回っていないので、マツケン君を模した星人の写真をタイトルに載せておきます(それも、作品紹介の写真としては、方向性がずれるよね・・・^^;)

   ◇

 吉高由里子は、なんかもっさりねっとりした役柄をきっちりと演じていた。

 彼女が死ぬシーンは、原作者が目指している「分かりやすい悲劇」を具現化していたと思う。

 ・・・ただ、よくよく考えると、<ガンツ>の謎と言うのは全く解明されてないよね・・・^^;

 しかも、ムチャクチャな指令を幾つも出し続け、何ら誠意と言うか、正義の片鱗も見せず、「ありがとうクロノ君」はないだろうよ^^;

                                                     (2011/04/24)

[映画まとめ語り 『津軽百年食堂』『ガリバー旅行記』]

2011-04-23 20:14:46 | 物語の感想
☆短信で書いておきますね^^

   ◇

    『津軽百年食堂』

     

 悪い作品ではないが、ちょいと大森一樹監督の限界が見えてしまった気がする。

 話が凄まじく散文的な予定調和なのである。

 記号の集積のように見えた。

 なんちゅうか、バッハの曲、対位法に則った、次の音階が手に取るように分かる話の運びであった。

 ・・・弘前で百年続く蕎麦屋の息子が、東京でバイト生活を続けていて、

 ひょんなことから、弘前出身のカメラマン助手の女の子と知り合う。

 かたや、弘前では、就職活動に失敗したからと言って家業を継ごうとした息子を拒絶した父親が、頑固に食堂を続けていた。

 そして、更に、百年前の弘前で食堂を営業していた創業者の苦難と恋が、現在と交互にカットバックされる。

 主人公は、父親の交通事故に伴い、その間の食堂の助っ人の為に帰郷する。

 おって、師匠のカメラマンと不倫関係にあったヒロインも、関係を改め帰郷する。

 弘前の町並みを背景に、主人公らは、故郷の生活の良さを想う・・・。

 そんな感じの物語だ。

 主人公は幼馴染の女に会い、東京で話題になったかつての親友の話をすると、その女は「私は、あの人よりも、君に夢中だったな」などと言われるのだが、その親友の家に行くと、その女が暮らしていたりしている。

 このような捻った展開も、予定調和の域を出ない。

 また、この物語は、物語の起伏で、必ず、登場人物が倒れる。

 父親、ヒロインの愛人、おばあちゃん、親友・・・。

 それはもう、偶然を通り越して様式美と言えよう^^

 しかし、過去パートは、ベタな展開なれど、ベタであることが、100年前の時代を代表できていて、ちょいと良かった。

 主演と、過去パートの食堂創業者を演じた<オリエンタルラジオ>の二人は無難な演技で、

 若者に人気だった二人の、藤森慎吾の顔のバランス上大き過ぎるホクロと、中田敦彦の素朴でやばい目つきが、非常に東北にマッチしていることが分かった^^

 食堂の目玉は<津軽ソバ>なのだが、見た目粗野なビジュアルのものが、鑑賞後、無性に食べたくなるので、この作品は成功なのだろう^^

 PS.主人公がバイトしていた結婚式場や催し物場、クライマックスの桜祭りなどで、かなり可愛い美幼女が配されているのは良かった^^

   ◇

   『ガリバー旅行記』

     

 3Dはたるいので、2Dで観た。

 上記の作品の感想と似てしまうのだが、特撮技術の向上以外になんの斬新さもない作品だった。

 話が凄まじく散文的な予定調和なのである。

 記号の集積のように見えた。

 なんちゅうか、バッハの曲、対位法に則った、次の音階が手に取るように分かる話の運びであった。

 これは、皆も知っている『ガリバー旅行記』を現代風にアレンジしたということを差っ引いてもマイナス点となる安易さについての観点を言う。

 確かに、リリパット国でのガリバーと小人・お城の対比などは優れた映像技術であったが、それはあくまでも添え物、物語が面白くてこそのモノダネだ。

 一時間半弱の短い物語だが、私は、何とも退屈な気分にさせられた。

 結構、定番で感動もさせられる「成長物語」の側面もあるが、尺が短い故にグッとくるものもない。

 子供だったら、小人の国でのビジュアルだけで楽しいのだろうな。

 ただ、冒頭のガリバーの実社会での生活描写が非常に長く、「小人の国に行く作品上の時間はあるのかよ」とヒヤヒヤさせられ、楽しかった。

 それが、作り手の思惑ならすごい・・・、なんてことがあるわけないだろッッ!!^^;

 主演のジャック・ブラックも、誰かイケメンと組ませたりすると、その魅力が倍増するが、単体で主役として出てくると、どうにも、そのブサイクな外見とブサイクな生活が、見ている私をやるせなくさせる。

 おまけ的なエピソードの巨人の国での、お姫様の格好をさせられたジャック・ブラックは、面白いと言うよりも気持ち悪かった^^;

 見ても、良くも悪くもなく、なんら、私の人生に影響を与えてくるものではなかった・・・。

   ◇

 では、『GANTZ PERFECT ANSWER』をレイトショーで見てきますね^^

                                                     (2011/04/23)

[東日本大震災 (東京の私の思い・36 「昭和63年の新聞より/チェルノブイリ後遺症」)]

2011-04-22 22:54:45 | 保守の一考
☆先ず、ひとこと言っておきたいのだが、私の考え方として、「判例は疑ってみる」がある。

 「判例」とは、過去、裁判において裁判所が示した法律的判断のことで、後の法律的判断の「先例」となるもののことだ。

 もう、7,8年前から、ネット上で私は言い続けているのだが、

 それは、例えば、具体例と具体例を安易に重ねないと言うことを意味する。

 それらは、その事例を構成する因子があまりにも違うだろうからだ。

 また、私は、過去の具体例(判例)から導き出された抽象概念を、別の具体例に当て嵌めてみるのもよろしくないと考える。

 抽象概念があり、それに即した具体例というのはありである。

 こんなことを書くのは、私が繰り返し記している「幻想の放射能ヒステリー」に対し、

 「全体の為に、一部を犠牲にする覚悟も必要」などと言う方がいるからだ。

 その「標語」自体は尤もだし、その「標語」単体は立派だ。

 しかし、何度も何度も繰り返している通り、前々回のエントリーでも「…もちろん、私だって、放射能をバリバリにまとった物や者がいたら、速やかに隔離してもらうが…」と書いていまして、放射能漏れが本当に深刻ならば、「全体の為に、一部を犠牲にする覚悟も必要」なのである・・・、

 しかし、今回の原発事故においては、そもそも「個々の人間の健康や、生態系に影響を及ぼす数値の放射能が検出されているわけではない」のであるからして、「全体の為に、一部を犠牲にする覚悟も必要」なんて抽象概念が、根本から意味のない戯言に堕しているのは歴然である。

 そのような「議論のための議論の物言い」「言葉遊び」で私に対抗できるとはゆめゆめ思わないで欲しいものだ・・・。

   ◇

 さて、さっき、部屋を掃除していたら、昭和63年(1988年)7月18日の東京新聞が見つかった。

 ただの捨て忘れかもしれないが、何かの記事が心に残って取っていたのかもしれないと思い、パラパラと見たが、何の記事を保管したかったのかは不明だった。

 しかし、現在の目から見ると、ちょいと興味深い記事があった。

   《11月以降も検査継続
         ソ連原発事故後遺症 輸入食品まだ汚染》


 <六十一年四月のソ連・チェルノブイリ原発事故の後、欧州全域から輸入される食品から国の暫定基準を超える放射能が検出され、積み戻しとなっているケースが続出、事故から二年以上過ぎた現在も続いているため、厚生省は十七日までに、ことし十月末で切れる輸入食品の放射能検査体制を期限後も継続することを決めた。さらに消費者団体などから要望の強い放射能汚染が基準値以下の輸入食品の公表についても集計作業を急いでおり、ことし末までには公表する方針だ。

 厚生省の十七日までのまとめによると、放射能検査を始めた六十一年十一月からこれまで、暫定基準値(セシウム134と同137の放射能濃度の合計が一㌔当たり370ベクレル)を超えた輸入食品は十四品目、三十八件。
 輸出元はトルコ、フィンランド、スウェーデン、フランス、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン、ユーゴスラビア、アルバニア、ルーマニアで、食品はナッツ類、ハーブ茶、濃縮肉汁ビーフ・エキストラクトなど。
 これまでの汚染の最高は、六二年五月に公表されたスペイン産ハーブ茶(三二・四㌔)で、基準値の二三・七倍の八七八〇ベクレル。このほか一〇〇〇ベクレルを超えたものは八件。ことしに入ってからもドライハーブ、キノコなど八件から七七六-三七九ベクレルの放射能が検出され、輸入禁止となっている。
 同省は輸入食品の汚染が続いていることについて①葉などの乾燥品は放射能が濃縮されている②汚染された土壌から放射能が吸収されている―――などと分析している。
 厚生省は当初、成田空港と東京、横浜、大阪、神戸各港の五検疫所で検査をスタートさせた。しかし汚染が続くことから、ことし四月には小樽、新潟、名古屋、博多、那覇各港と、成田分室の厚木、大阪空港を加え計十二検疫所で実施するなど監視を強化。ソ連、トルコを含む欧州全域からの輸入食品を原則として全品目サンプルを検査、基準を超えるものは公表している。
 同省は今秋、食品中の放射能に関する検討会を開催、今後の対応を決めるが、十月三十一日で期限切れとなる輸入食品検査体制はさらに延長、公表されていない基準値以下の汚染食品の公表も十二月までには実施する見込みだ。しかし、基準値の見直しは当面考えていない、としている>

 ・・・厳しいですな。

 暫定基準値が設定されてから、チェルノブイリ事故まで、大規模な照らし合わせはされていなかっただろう、そして、この時から現在まで暫定基準値の変更は為されていないようだ(注:計算したら変更はされている。多少は緩和のようだ)。

   <現在>
  ・セシウム(Cs-137)
   牛乳・乳製品 200 Bq/kg
   野菜類  500 Bq/kg
   穀類  500 Bq/kg
   肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg

 その論議はどうあれ(ごめん、ちょいと酔っ払っていて、ちゃんと書けているのか不安^^; ハーパーのハイボールを飲んでます…)、少なくとも、日本は、日本の定めし暫定基準値で「汚染食品」をシャットアウトしていたわけだ・・・。

 となると、少なくとも、相応の対応を各国からは受けよう。

 それはしょうがない、上記の記事がなくとも分かっていたことだ。

 私は、当初から、この基準値の問題に限らず、国内と海外には、今回の原発事故認識には隔たりがあると諦めている。

     <政治は、国境で、線を引く>

 だからこそ、国内の基準値をどうにかしようじゃないのよ、と思うのだ。

 「危険」からは凄まじい距離がある数値だぞ。

 過去の自分らの仕打ちは甘んじて受けよう・・・、だが、身内の中では、もっと冷静な基準値を決めようじゃん!

 過去、日本がシャットアウトした「トルコ、フィンランド、スウェーデン、フランス、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン、ユーゴスラビア、アルバニア、ルーマニア」なども、当然、自国では、日本での拒否食品が消費されていたと思うのだ。

 これは中国ならば、汚染物質は輸出だけはすると言う掟破りを平気でするんだろうけど・・・。

 ・・・しかし、現実は、海外からの逆輸入基準が、日本を支配しちゃっている状況だ。

                                                      (2011/04/22)

[東日本大震災 (東京の私の思い・35 「続く魔女狩り/菅直人、逆転の法」)]

2011-04-21 23:04:09 | 保守の一考
昨日のエントリーで引用した産経新聞一面と同内容が、読売新聞サイトに出ていた。

 こちらの方が詳しい点もある。

   《福島ナンバー拒否、教室で陰口…風評被害に苦悩 (2011/04/21))》

 <東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故で、福島県から県外へ避難してきた住民らが、心ない仕打ちを受けるケースが相次いでいる。
 長期にわたる避難生活を強いられている被災者が「人への風評被害」にも苦しめられる事態に、識者は「科学的に全く根拠のない風評被害だ」と冷静な対応を求めている。
 「福島県から来たことを隠しますか」。福島県南相馬市の男子児童は千葉県内の小学校への転入手続きで、教師からこう聞かれた。母親は意味がよく分からずに「隠さなくていい」と答えた。男児の席は教卓の前で左右は空席になっていた。
 日本弁護士連合会によると、母親は弁護士に相談し、「原発事故による一時転入なので学校に改善を求めると子供が居づらくなる」と話したという。
 南相馬市から群馬県へ避難した小学生の女子児童は、「福島県から来た」とクラスの子供から避けられたり、陰口を言われたりして不登校になった。
 千葉県船橋市教委は、南相馬市から来た小学生の兄弟が嫌がらせを受けたとする連絡があり、「子供たちに避難者の気持ちを考えるよう指導するように」と小中学校に通知を出した。
 福島県いわき市の運送会社は、「放射能の問題があるので、いわきナンバーで来ないでほしい」という取引先の依頼を断れず、東京都や埼玉県でトラックを借り、荷物を積み替えている。社長(61)は「取引先から『いわき』ナンバーで来るなと言われたら従わざるを得ない。何とも理不尽だ」とため息をつく。
 福島県田村市に工場を持つ埼玉県の会社は、福島ナンバーの車に乗った社員が首都圏のガソリンスタンドなどで利用を拒否され、埼玉県内ナンバーを使うよう指示した。     >

 ・・・醜い日本人の姿を垣間見せられる限りだ。

 だが、その、加害者側の言動は、醜いだけでなく、各所で、家族を守る為、従業員を守る為の、狭くもあるが、けな気な行為とも言える。

 問題なのは、その「守る」行為が、物理的な生命の危機からの「守る」行為ではなく、

 風評の、精神的な被害から自分らを守る為に起こす行動であることなんだよね。

 ・・・だけどさ、同じ日本の同胞じゃないか!

 教師も社長も、父親も、市井の人々も、そこでこそ、大きな正義を見せなくちゃならない。

 私なんか、金はないけど、筋だけは通すぞ。

 いや、筋を通してきたから、金が残ってないのか・・・。

 ・・・精神的な被害を打ち消すのは、日本全体を包括する政府からの言葉しかないだろう。

 ただちに、菅直人は、風評被害者の名誉回復の声明を発表すべきだ。

 今、それが一番重要な課題だ。

 この問題での死者の増大は、日本を精神的に立ち直れなくしてしまうぞ。

 ああ、声明(言葉)だけではダメだ。

 菅直人は動かなくてはならない。

 福島第一原発の30キロ圏内に行って、ゆっくりと寛いできて欲しい。


 その一発で、首相として、政治家として、落ち込み続けた支持率も、逆転の現象が起きよう。

 何故ならば、それで数百万人の福島近在の国民と、一億数千万人の日本国民がホッとするからだ。

 それが、政治家の本懐でしょうよ。

 ・・・と、ここまで書いて思ったのだが、菅直人は、震災翌日の早朝に、福島第一原発の視察に行ってるんだよね。

 しかも、一番に放射能が立ち上っていく先の「上空」をヘリで飛んでいたのである。

 震災翌日の時点では、水蒸気爆発が起こっていないので、放射能はほとんどなかったのか?

 と、ともあれ、だ、誰か! 菅の身体を計測しろぉぉおおッ!!!

   ◇

 今朝の<産経抄>も名文であった。

 <「ありがとう」と感謝の気持ちで水を冷凍庫に入れると美しい形の結晶になり、相手を罵倒しながらだとふぞろいになる。こんな「水からの伝言」をテーマにした道徳教育が一部の公立小学校で行われ、かつて話題になった。
 ▼天体物理学者の池内了さんは「ウソ」と断じていた。科学の時代といわれながら、超能力や怪しい健康食品など、同じような多くの非合理がまかり通る現代社会に、警鐘を鳴らしている(『疑似科学入門』岩波新書)。
 ▼茨城県つくば市の職員が、福島県からの転入者に対して、放射線検査を受けた証明書の提示を求めていたことがわかった。すでに福島県民が旅館やホテルの予約を断られた例が報告されている。避難先の学校に通う子供に「放射能が付いている」とはやしたてるいじめなど言語道断だ。
 ▼福島第1原発周辺で被災した人々に対する、重大な人権問題といえる。前に書いたように、日本人の異常なまでの健康への関心と、「自分と家族さえよければ」の気分が背景にある。
 ▼加えて、学園都市つくば市で起きたという事実にも注目したい。人口に占める科学者の割合がおそらく日本一高い市の職員でさえ、今の状況で「避難した人から別の人が被曝(ひばく)する」という非合理に気がつかなかった。そもそも、健康に被害が出るほどの被曝は確認されていないのだ。
 ▼「冷静に」との政府の呼びかけは信用を失っている。ならば科学者の発信に期待するしかない。それを受けてわれわれ一人一人が、池内さんのいう「正しく疑う心」を養っていきたい。放射線をめぐって、日本人が右往左往を続けている限り、海外での風評被害は収まるまい。科学立国の看板が泣こうというものだ。>

 私が、何で、執拗に、この<放射能ヒステリー>問題に注目し続けているかと言うと、

 この問題は、理系ではなく、人間の心理の歪みが生んだ文学的な問題だと考えているからだ。

 個々の人間の心の歪みが相互作用し、倍化…、<ハイパー・集団ヒステリー>と化してしまっているのが実状だ。

 しかし、私が、それを解き明かすにあたって基本においているのは、科学の結果としての「数値(放射線量)」である。

 それを蔑ろにしたとき、私の言葉は妄想でしかなかっただろう。

 >>「冷静に」との政府の呼びかけは信用を失っている。ならば科学者の発信に期待するしかない。

 これには同意できない、

 やはり、政治家の発言力こそ、最大の影響力である。

 科学者の言葉は、あくまでも「裏打ち」にしかならない。

 ・・・実は、超最大の影響力は、日本においては陛下にあると思うのだが、それを願うには、多くの障害があり過ぎて、非常に実現の難しいことである。

   ◇

 アメリカは、この原発事故に対しては非常に厳しい発言を日本に向けてきている。

   《積算被ばく線量予測図公表 米エネルギー省 (2011/04/20)》

 <米エネルギー省は19日までに、福島第1原発の周辺地域に1年間とどまった場合の被ばく線量の予測図を発表した。
 原発から北西方向に40~50キロにわたり、1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超える恐れがある地域が広がっている。航空機を使った観測データに基づくもので、人が屋内にいても被ばく量は減少しないと仮定して計算したとしている。
 日本政府は、積算線量が20ミリシーベルトに達する恐れがある地域を「計画的避難区域」に指定することを決めている。(共同)>

 「1年間の積算線量が20ミリシーベルト」をどう捉えるか、だね。

 で、この発表に代表されるようなアメリカの強硬姿勢の源はどこにあるのか?

 一フランス人は、こんな感想を記している。

   《原発報道「とくに米メディアは過剰、事実誤認も」 (サーチナ 2011/04/20)》

 <日本在住のフランス人のブログ「Neoamusementleblog」では、海外メディアの報道のあり方に疑問を抱いている。筆者は3月14日朝の米ニュースメディアフォックス・ニュース・ネットワークの報道内容を紹介している。
 この報道で使用された日本地図には、日本の地名や原子力発電所の位置などが記されている。しかし被災地である仙台は、九州南部の鹿児島県のあたりを指している。さらに東京の位置には「SHIBUYA EGGMAN(渋谷エッグマン)」と記されている。実際にはこれはライブハウスの名称で、原子力発電所としての機能はまったく持っていないと皮肉をこめて批判している。
 特にこの報道は、日本の震災や原発事故に関する誤認を象徴していたが、実際はこのほかにも海外では誤った報道が多く見られたとつづっている。
 また、海外メディアは誤った内容で報道を繰り返しながら、震災後の被災地の様子についてはほとんど報じてこなかったという。日本ではNHKが、震災者の様子として懐中電灯を片手に自転車で妻を捜す男性の姿や、避難所で再会した母子が抱き合って喜ぶ姿を伝え、人間の喜びや悲しみといった人道的な報道をしていたが、米国メディアはセンセーショナルの面だけを報道していたと指摘している。(編集担当:山下千名美・山口幸治)>

 ちょっと弱い引用でスマン!

 私は、原発事故に対しての、アメリカの強硬な態度の意図と言うか、理由が知りたいので、どなたか教えて下さい^^

 ただ、アメリカにおいても、政府とメディアの相互作用のエスカレートが存在していると言うのはわかる。

   ◇

 ・・・なお、私、20年ほど前、とあるバンドのライブで、そのバンドのマネージャーをやっていた友人の頼みで、<渋谷エッグマン>にて受付をしたことがあったんだけど、客が全く来なかった。

 で、結果、そのバンドは、<渋谷エッグマン>を出入り禁止になってしまった。

 私はライブの受付など初めての経験だったので、ちょっと楽しかった^^

   ◇

 私は今、『民間防衛(原書房)』を読み返しています^^

民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる
クリエーター情報なし
原書房


                                                    (2011/04/21)

[東日本大震災 (東京の私の思い・34 「<黄砂能>で自分を差別しろ!!」)]

2011-04-20 23:59:16 | 保守の一考
☆何度も繰り返し言ってることを、こんな記事を読んだら、また言わなくてはならない。

 本当は、今日は、溜まっている映画の感想をまとめてエントリーしたかったのだが、産経朝刊を読んだら、頭が沸騰してしまった。

 バイトで遅かったのだが、どうにか書きます・・・。

   ◇

   《【東日本大震災】原発避難者に 「フクシマ差別」(2011/04/20 11:12)》

 <東京電力福島第1原発の事故に伴って福島県から避難する人たちに対し、一部の避難先で根拠のない差別的な扱いがされ、問題となっている。茨城県つくば市では、福島県からの転入者に、放射線の影響を調べる「スクリーニング」検査の受診を証明する書類の提出を求めていたことが4月19日、分かった。「人への風評被害だ」という声もあがる。専門家は「正確な情報を得て、冷静に対応してほしい」と指摘している。
 つくば市では3月17日に市民課長名で、福島県から転入手続きに訪れた人に証明書の提示を求めるよう指示。担当窓口の職員が、提示できない場合は、消防本部や保健所で検査を受けて入手するよう要請していた。
 ■市長が陳謝
 市によると、今月(4月)11日、仙台市の男性(33)が転入手続きをしようとしたところ、職員が福島県からの転入者と間違えて証明書の提出を求めた。その後、男性が茨城県に訴え、発覚した。
 つくば市の市原健一市長(59)は19日に記者会見し、「検査は避難者の健康確認と市民の不安を取り除くためお願いしたもので義務ではなかった。配慮が足りず申し訳ない」と陳謝。茨城県の指導もあり証明書を求めることを撤回した。
 市などによると、避難した人たちからは「放射能汚染が心配だったので検査はありがたい」という声も出ていたという。
 しかし、放射能汚染を過大に評価し、福島県からの被災者を差別的に扱っているとも取れる対応に、枝野幸男官房長官(46)が19日の会見で、「過剰な反応だ。福島県民は避難や風評被害で苦労しており、温かく受け止めてほしい」と呼びかける事態にもなっている。
 放射線に関する検査をめぐっては、原発の30キロ圏内に住んでいた女性が、避難先の神奈川県内で70代の母親を介護施設に入所させようとした際、スクリーニングの証明書類などがないとして入所を一時断られていたことも発覚している。
 ■入店拒否など相次ぐ
 福島県の19日の発表だと、県外の避難所や公営住宅などで暮らしている県民は2万9833人にもなる。
 県によると、避難先の多くの自治体は受け入れに積極的というが、「福島ナンバーの車ということで飲食店の入店を拒否された」「福島出身者に自宅待機を命じている専門学校がある」といった報告や相談も寄せられているという。
 避難者を傷つけかねないような仕打ちに、佐藤雄平知事(63)が19日の災害対策本部会議で「政府で風評被害防止の対応をしてほしい」と政府関係者に求める場面もあった。
 問題は、19日の閣僚懇談会でも指摘された。衆院福島3区選出の玄葉光一郎国家戦略担当相(46)=民主党政調会長=は、避難先などで福島県民が差別的な扱いを受けているとして、「人への風評被害がある」と強調した。
 玄葉氏によると、福島県民が旅館やホテルの予約を断られたり、避難先の学校に通う子供が「放射能が付いている」といじめを受けた事案もあるという。
 ■正しい情報不可欠
 なぜ、こうした差別や偏見が起きるのか。
 臨床心理士の矢幡洋氏は「人間は不安な心理に陥ると、不安の対象が過剰に一般化してしまう傾向がある。例えば、福島産の一部の野菜から放射性物質が検出されると、福島全体が危険だという錯覚に陥ってしまう」と指摘する。
 そのうえで、「放射線に関しても、『外出しない』などインフルエンザの対処法と似ているので、放射能も人から人へと感染するといった誤ったとらえられ方をしている部分があるのではないか」としている。
 いわれのない誤解を解くには、正しい情報に接することが有効だという。
 新潟青陵大学の碓井真史教授(社会心理学)は「あるグループに所属しているだけで、マイナスイメージを持つ偏見の問題が起きている」との見方を示す。
 今後の対応については、「健康に被害がでるような被曝(ひばく)は確認されていないし、避難者から別の人への被曝が、科学的にあり得ないということをきちんと説明することが大事だ。科学者からの正確な情報と、社会的な力を持っている人たちの断固とした意見表明が求められている」と話している。
 (SANKEI EX PRESS)>

 私には分からないのだ。

 今回の原発事故・・・、事故によって放射能漏れが起きてしまったのは由々しき問題であるが、

 それは、科学技術や、理系学問において大問題なのであって、

 何ら、個々の人間の健康や、生態系に影響を及ぼす数値の放射能が検出されているわけではない。

 なんで、上の記事のような問題が起こるのか、全く理解に苦しむ。

 私が繰り返し言ってるのは、「とにかく、数値を考えてみてよ」である。

 すると、問題は全くないのである。

 中には、「被曝した人間や物を排除するのは当たり前だ」と、本当にデタラメなことを言って、自分の非情な決断の勇気に酔っているバカもいる。

 もちろん、私だって、放射能をバリバリにまとった物や者がいたら、速やかに隔離してもらうが、

 今回の事故において、そんな存在は、かろうじて、原発建屋の中にあるのみだろう、である。

 なんて言うのかな、自分で、ちょっとでも放射能と言うものについて調べてみたら分かることなのに、

 みんな、マスコミの煽りをうのみにして、自分のコンプレックスを癒そうとするだけなのである。

 しかし、結論は既に出ているのである。

 現在のところ、「個々の人間の健康や、生態系に影響を及ぼす数値の放射能が検出されているわけではない」のである。

 これは現在の確定事項である。

 ここで言う「現在のところ」とは、後の障害のないことも意味している。

 「放射能ヒステリー」症状の国民は、上記の確定事項を聞いて、一瞬、納得してくれたりもするのだが、

 例えば、「母乳から微量の放射性物質」などのニュースを聞くと、またも、「放射能ヒステリー」を再発させる。

   《母乳から微量の放射性物質=市民団体が検査―福島 (時事通信 2011/04/20 19:50)》

 私などは、それを聞いても、「だから?」である。

「放射能漏れ事故があったんだから、母乳から微量の放射性物質が出るのは当然でしょ?」に過ぎないことだ。

 最初の大規模な放射能漏れがあってから、福島第一原発からの放射能は減少の一途である。

 更なる大爆発でも起きない限り、

 放射能事故についての、人々を不安に陥れる類(たぐい)の新しいニュースにおいては、

 みんな、「だから?」と聞き返すくらいの知識は持とうよ。

 その努力を怠っている限りにおいては、私は、「放射能ヒステリー」症状の国民に対しては、

 純粋に放射能を憂いていると言うよりは、ある特定の瑕疵なき集団を「イジメ」る陰湿な精神性を持つクズ野郎どもと断じざるを得ない。

 繰り返すが、現在のところ、「個々の人間の健康や、生態系に影響を及ぼす数値の放射能が検出されているわけではない」のである。

 多くの人々は、それを知っているのである。

 それを知ってなおの「福島県民イジメ」には、私は猛烈に怒りが込み上げる!!!

 でもなあ、関東にも、福島と同程度の放射能はバシバシ飛んできているのである。

 致死量の放射能にあっては、比率的に、福島の放射能量も、東京の放射能も等価である。

     

 つまり、問題ないということ。

 そもそも、核保有国の実験で、かつて、東京の放射能が一万倍の時期もあった。

 また、こんな記事もある。

 韓国の「GJ!」である。

   《韓国ネット不安蔓延 「黄砂+放射能」で「黄砂能」の造語も (2011.04.20 07:00)》

 <3月20日、韓国でこんな報道があった。教育科学技術部が過去10年、毎年2月から4月にかけて黄砂が集中的に発生する期間、大気と地表から放射性物質セシウムが検出されていたことを明らかにしたというのだ。同部では、セシウムは黄砂によって運ばれてきたと推測している。
 韓国のネット上では「放射能」と「黄砂」を組み合わせた造語である「黄砂能」という言葉まで生み出され、多くの人々を不安がらせている。中国に詳しいジャーナリストの富坂聰氏はこう話す。
「1990年代半ばころまで中国は核実験を頻繁に行っていました。当時も、放射性物質を日本ほか周辺の国にまき散らしていました。そのときのセシウムがまだ残っていて黄砂とともに飛散してきたとしても不思議ではありません」
 日本の気象庁に聞くと、これまで黄砂の放射線量を計測したことがないとのこと。しかし、もし韓国の調査が本当だとすれば、この黄砂により、福島原発からははるかに遠い西日本でも放射能の影響を少なからず受けることになる。(女性セブン 2011年4月28日号)>

 まあ、これって、日本の保守派においては、当然に認識していたことだけどね。

 だから、真の「保守派」は、今回の原発事故の放射能漏れに冷静でいられる。

 で、私が言いたいのは、「別に今回の原発事故の放射能漏れが特別じゃないんだぜ」ってこと。

 だが、恐ろしいことに、「放射能ヒステリー」の狂った日本国民は、何故か、そういった事例は目に入らず、福島県民イジメ・福島原発事故特別視をやめようとしない。

 自分らが、福島にも負けずに「被曝者」であることを考えてもいない。

 実は「魔女」の者が、自分が「魔女」であることを隠し通すために、他の罪なき女を「魔女」扱いし、魔女狩りを先導しているようなものだ。

 東京で潔癖に暮らしていると思っているあんたらも、それなら、「被曝者」なんだってことさ・・・。

 一部の外人からは、福島も東京も関係なく、日本人であるだけで排除されることになるんだぜ。

 福島に全てを押しつけて、自分だけが助かろうなんて幻想は抱かないことだ!!!

                                                      (2011/04/20)

[東日本大震災 (東京の私の思い・33 「自民党、頑張る」)]

2011-04-19 23:15:35 | 保守の一考
☆本当、今になって原発の危険性に気付いて能書き垂れる奴には呆れる。

 こちとら、四半世紀前、今もって相変わらずバカの広瀬隆の『危険な話』の洗礼を受け、

 結構真面目な高木仁三郎などの書籍も真剣に読み、

 当時、何度も「原発」がテーマに挙げられた『朝まで生テレビ』も熱心に見て(この頃の「朝生」は、今のような惰性での放送ではなく、一つの熱い時代を作っていた)、

 その頃から、次第に原発推進派に傾いてきた。

 で、いまだに、1988年の「文芸春秋」なども持っているぞ(この頃、あんたらは、どういう原発認識を持っていたかね? ( ̄ー ̄) )。



 なんちゅうか、現時点になって、「原発の危険性」概論を語るバカには呆れる。

 かようなことが起こった後では、幾らでも言えよう。

 これまで、「反原発」運動をしてきた方に失礼だろうし^^;

 なんちゅうか、石原慎太郎の「天罰」発言も、あの震災直後の時点で言うのはおかしいのと同様に、

 逆の意味だが、この事態が進行中の最中に、「原発の危険性」概論に感化される人間の精神性などは異常と言わざるを得ない。

 それは、私がよく言う、「今そこに起こりし危機」に全く即応していないことを意味する。

 繰り返すが、逆の流れの話だが、「天罰」発言も、それが10年後ならば、そういう見方もあり得るのである。

 そして、今回の福島第1原発事故が起こる前ならば、「反原発」の主張も意味あることだ。

 だが、ことが起こっている最中、したり顔での「原発の危険性概論」主張には首を傾げるしかない。

 ・・・スタジアムに野球観戦に来て、観戦そっちのけで、プロ野球機構の問題について語り続けているみたいなトンチンカンさだ。

 ことが起こった以上は、個々人の力量で、今、何を為すべきかを考え、語らなくてはならない時期だ。

    ◇

 私は、わりと、政治や社会を語るとき、問題点を誤まらない。

 何度も語っているが、それは、色んな要素を、常に冷静に天秤に掛けているからだ。

 原発に関する推進・反対でも、色んな要素をクールに加点減点していくと、どうしようもなく推進に傾き、

 傾いた以上は、そちらを正しいと認識するだけのことだ。

 ただ、「問題点を誤まらない」ことは、自分には当てはまらない。

 私、自分のことになると、どうしても感情を前面に押し出してしまうからだ^^;

 他の多くの人間は、政治や社会を語るときにも、自分の感情込みなので、判断を間違えるのだろう。

   ◇

 で、私の「判断の天秤」は、日本にとって、自民党と民主党の大連立こそが正しいと答えを出し続けている。

 組むのは、菅サイドでも、小沢サイドでもどちらでもいいのである。

 要は、自民党にとって、大多数に属することは、今、一番、重要であると考えている。

 東日本大震災における復興支援活動も、与党にいたほうが、幅の広い動きが取れると思うのだ。

   ◇

 しかし、現在においても、自民党は総力をあげて支援活動を行なっています。

 私は、J-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ)に登録しているんだけど、

 そこからのメルマガ情報で、自民党が、震災直後から、即座に幾つもの支援活動を継続して行なっていることを知っている。

 民主党の議員達が、議事堂で、やることなくて右往左往していたのとは雲泥の差であった。

 毎日のように募金活動し、救援物資も莫大に現場に送っていた。

 最近は、「福島をはじめとする、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉産の野菜を応援しよう!!」キャンペーンが熱い!!!

 《自民党は原発事故による風評被害を受けている福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の農家のみなさんが丹精込めて育てた野菜を積極的に購入し、党本部食堂で毎日提供しています。お近くにお越しの際はぜひ  自民党議員も利用している自民党食堂へ!
  野菜・食材は安全なものしか流通していません。安全な野菜をいっぱい食べて被災地のみなさんを一緒に元気づけましょう!!
  どなたでもご利用いただけます。

【営業時間】 ランチのみ 月~金 11:30~13:30
【アクセス】 千代田区永田町1-11-23 自民党本部9F (地図
【平均予算】 定食400円、一品 100円前後      》


   ◇

 それから、自民党の出した<原発事故被害に関する緊急提言>(クリック!)を読んで欲しい。

 これこそが、「今そこに起こりし危機」に即応している政治的な主張である・・・。

                                                     (2011/04/19)

[東日本大震災 (東京の私の思い・32 「菅直人、人権蹂躙の手法」)]

2011-04-18 22:59:30 | 保守の一考
☆さて・・・、ちょっと間が空いてしまったが、続ける。

 4/13付け、忙しい中、短い時間で、イラストやダンボール模型を使って、[東日本大震災(東京の私の思い・30 「何故、余震が起こるのか?」)]をエントリーした。

 私は基本的に、ある一定の知識を得てからは、自分の考えを広げるのだが、このエントリーを必死で書いた翌々朝、産経新聞がこの記事を一面に載せていた。

 やっぱ、新聞社の情報収集能力には勝てまへんな。

 私なんか、どうしても確証がない時には「勘」で書いちゃいますから^^;

   《【東日本大震災】巨大余震 数年は警戒が必要 (2011/04/15 09:38)》

 <東日本大震災をもたらしたマグニチュード(M)9.0の巨大地震の余震活動は、1カ月が過ぎた現在も活発に続いている。太平洋沖だけでなく、内陸でも大きな地震が誘発されており、東日本のほぼ全域が活動期に入った状態だ。2004年のスマトラ沖地震(M9.1)では5年半後に最大級の余震が起きており、専門家は「広い範囲で長期間の注意が必要だ」と警戒を呼び掛けている。
 ■スマトラ沖は5年半後
 東日本大震災ではM7級の余震がすでに5回起きた。東大地震研究所の分析によると、このうち本震と直接関係がある余震は、震源域の中で起きた2回(〔図1、3月11日、M7.4〕〔図2、3月11日、M7.7〕)だ。
 同様の条件で過去の世界の巨大地震についてM7級の余震を調べたところ、スマトラ沖地震は6回起き、最も遅かった昨年6月に、最大のM7.5が発生した。巨大地震の後にM7級の余震が続くことは、決して珍しくないことが分かる。
 一方、世界最大規模の1960年のチリ地震(M9.5)のM7級余震は計3回で、昨年のチリ地震(M8.8)ではゼロだった。
 日本とスマトラは、いずれもプレート(岩板)の沈み込み帯に沿って列島が形成され、構造が似ているのに対し、チリは大陸の山脈の下にプレートが沈み込んでおり、この違いが余震の起き方に影響している可能性があるという。
 東大地震研究所の大木聖子(さとこ)助教は「東日本大震災の余震はスマトラ沖地震に近いタイプとみられる。頻度は減っても大きな余震が起きる可能性があり、数年単位で注意が必要だ」と話す。
 ■内陸部でも大きな活動
 東日本大震災の余震のもう一つの特徴は、本震の震源域から遠く離れた内陸部などでも、規模の大きな活動があることだ。秋田県沖、長野県北部、静岡県東部でM6級が3回起きた(〔図4、3月12日、M6.7〕〔図5、3月12日、M6.4〕〔図6、3月15日、M6.4〕)。
 今回の巨大地震は太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込んで起きた。北米プレートに乗っている東北地方の地殻は、普段は太平洋プレートに東から押されているが、巨大地震の発生後、この圧力がなくなり、東へ逆に引っ張られている。
 この影響を受け、ひずみが蓄積されていた内陸部などで新たな地震が誘発された。「広義の余震」とも呼ばれるこの誘発地震は、北米プレートの縁に沿ってM6級が発生しており、北米プレート全域に影響が及んでいる様子がうかがえる。
 地震学者や防災関係者が最も警戒しているのは、この影響で首都直下型地震が誘発される可能性だ。
 海溝型地震の後に内陸直下型が誘発されるケースは東南海地震(1944年)後の三河地震(M6.8)や福井地震(M7.1)がある。
 今回の巨大地震との類似性が指摘されている貞観(じょうがん)地震(869年)の10年後には、現在の首都直下型に相当する「関東諸国の地震」(M7.4)が起きた。
 東大地震研の平田直(なおし)教授は「首都直下型が誘発されるかは分からない」とした上で、「大きな地震は東日本全体で起きる可能性があり、首都圏も含まれる。首都直下型の発生確率は30年以内に70%と十分に高く、耐震補強や家具の固定などの対策が重要だ」と話している。

     ・・・>

 一つだけ書いておきたいのが、私の間違いは、「長野での余震はユーラシアプレート上で起きた」と記していることだ。

 いやぁ、地図をじっくり見て判断していたのだが、間違えていた^^;

   ◇

 4/12に、政府は、原子力安全・保安院の名を借りて、「レベル7」を発表したよね。

 そして、日を置かず、政府は、自分らの原発事故対応を謝罪した。

 最初は菅が、続いて枝野が・・・。

 この「レベル7」の発表、そのTPOの不可解さについては、前回、多くの引用をして表わしたつもりだ。

 で、その後の、これまた、時期のズレている謝罪があった。

 ・・・「レベル7」発表で、国民のみならず、全世界の人々に極大の「恐怖」を与え、だが、すぐに、それを犯したことについての謝罪を大々的に行なう。

 この展開、私は何かに似ていると考えていた。

 「人権蹂躙の手法」である。

 例えば、北朝鮮の拉致の場合でも良い、性犯罪者の場合でも良い、被害に遭った女性は、先ず、とてつもない恐怖を与えられる。

 その後、状況の改善はされないけど、しおらしい謝罪は与えられたとする。

 被害者は、とてつもない恐怖を与えられた後での謝罪に対して、その「おかしさ」を熟考する間はなく、受け入れざるを得なくなるのだ。

 恐ろしい手法である。

 また、菅直人は、「薬害エイズ事件」における厚生大臣としての謝罪で名を為した男である。

 今回の素直な謝罪で、状況の好転を願った点もあろう。

 その目論見は、全く効を奏さなかったようだが。

 そもそも、この2年に及ぼうとする民主党政権において、彼らには、一貫した政治行動が何一つとしてなかった。

 何かを為そうとする意気込みはすぐに萎え、節操なく方向転換が繰り返された。

 自民党にあった、各所で反作用を及ぼしてもの政策の貫徹は、民主党においては皆無であった。

 今回の大震災後も、同じであった。

 「レベル7」認定も、民主党体質の帰結である。

 「レベル7」の発表は、反米/反米軍を標榜していた民主党の豹変である。

 アメリカは、どうも、この福島原発事故を「世界最悪」にしたがっていて、民主党政権はそれに答えたのだ。

 なんで、アメリカが、そのような指向を抱いたのかと考えるに、

 広島・長崎への原爆投下の罪悪感を、原爆を落とされた日本の「史上最悪の原発事故」に転嫁させようとしているような気がしてならない。

 アメリカは、<トモダチ・オペレーション>に代表出来るような善なる民族でもあるが、同時に、倣岸不遜な目論見も腹黒さとして内に秘めている。

 昨日、<原発事故収束の工程表>が東京電力によって発表されたが、この<工程表>、現実的には実現がかなり難しい、やっつけで記された内容のようだ。

 何故に、発表されたのか?

 菅直人の強硬な要望だそうだ。

 では、何故に、菅直人は要望したのか?

 アメリカ政府に、原発事故収束への<ロードマップ>を示したかったからだと言う。

 それまでの、菅の反米/反米軍の思想は、今回の大震災での彼の国の献身を間近にし、変わったのである。

 それはいい。

 ・・・いい、が、菅直人は、自分の地位保全も、アメリカに頼るようになってしまった!

   ◇

 これは、昨日の産経新聞の<産経抄>である。

 私の気持ちを倍化し代弁してくれている。

「そうなんだよ、私は、このような表現を使って言いたかったんだよ!」と思った。

 <人類が経験した大パニックのひとつにハレー彗星(すいせい)の接近がある。1910(明治43)年5月に近づくことが明らかにされると、「地球が尾っぽのガスに巻き込まれ、生物は絶滅する」といったウワサが世界中に流れた。その瞬間大爆発が起きるという説も流れた。
 ▼このため世界中が大騒ぎとなった。日本では桶(おけ)の水に顔をつけ、しばらくの間息を止める訓練が行われた。彗星よけの強飯(こわめし)を売り出してもうけた、というふざけた話もあったらしい。西欧では密閉された地下室に逃げ込む者や自殺者まで出た。
 ▼天文学者による正確な軌道計算もないまま「接近」説が発達しつつあったマスコミに乗り、世界に流れた。中途半端な情報がパニックを生む典型的な例となった。言うまでもなく彗星は何の害ももたらさないまま、はるか上空を宇宙の彼方(かなた)へ去っていったのだ。
 ▼福島第1原発事故をめぐる「パニック」は落ち着きを取り戻しつつある。来日したロシアの調査チームは「東京の放射線値はモスクワの平均値より低い」という結果を得たそうだ。東京から西の方へ「疎開」した人たちも帰京を始めているようだ。
 ▼だが千葉では福島県から避難してきた小学生兄弟が「放射線がうつる」とからかわれ、転入をあきらめたという。根も葉もない風評被害はまだやまない。人間もこれだけパニックを経験したのだから、もう少し情報の真贋(しんがん)を見分ける能力を身につけていい気がする。
 ▼角川書店『OUR TIMES 20世紀』によれば「シアトル・ポスト・インテリジェンサー」紙はこう書いたそうだ。「彗星は来た。去った。…わが地球は悪くもならなければよくもならず、これまでのところ賢くもなっていない」>

 見事なコラムである。

 私が言いたいのは、<千葉では福島県から避難してきた小学生兄弟が「放射線がうつる」とからかわれ、転入をあきらめた>と言う一文に「けしからん」と思った貴方自身が、同じ穴のムジナ、

 これまで散々「放射能ヒステリー」となって、福島の人々をからかっている(た)んだぜ! と言うことだ。

 私が延々と言っていることは、反原発でもなく原発推進でもない、ただ、今回の原発事故での「数値」を、自分なりにちゃんと考えてみてくれよ、である。

 そしたら、何ら恐れることはないことが分かるはずなのである。

 今日の新聞では、福島原発の事故で住むところを追われた方が、「こんな村が一つ消えたからと言って、気にしてくれる人はいない・・・」などと語っていたが、

 そんなことは断じてない。

 幾つもの地域共同体が、ただの「(日本国民の)糞バカなヒステリー」で抹消されようとしているのである。

 私は、ナチスのユダヤ人虐殺にも似た「最も恐ろしい状況」だと思っています。

 絶対に許せませんよ、許しませんよ、そんなことは。

 ずーっと言い続けてやります。

                                                     (2011/04/18)

[映画まとめ語り 『ザ・ライト』『コナン15』『しんちゃん19』『エンジェルウォーズ』]

2011-04-17 11:18:49 | 物語の感想
☆何本か観ている作品があるのだが、観てからかなりの期間が過ぎてしまっている。

 とりあえず、今回は、先ず、比較的、観たばかりの作品から感想を書きます。

   ◇

   『ザ・ライト ~エクソシストの真実~』



 実は、この作品、高校生の姪と母親と3人で、公開日に観に行ったのだが、ちょっとしたトラブルがあり、私は見なくて、姪と母親も遅刻、上映が始まってから30分くらい経って館内に入って行ったのだった。

 見終えて二人は、「なかなか面白かったよ。途中入場だったけど、話もちゃんと理解できた^^」と言っていて、

 後日、私も見るに辺り、二人が、物語がどこまで進んでから見始めたのかを意識しつつの観賞となった。

 確かに、30分遅刻しても、鑑賞に問題のない作品であった。

 最初は、神に懐疑的な面もある主人公が、父親の葬儀屋の手伝いや、また、それを継ぐのが嫌ってこともあり、神学校に入学し、優秀な成績をおさめる流れがゆっくりと語られる。

 正直、そのエピソードが、後半の展開に爆発的に活きる訳でもなく、また、いちお、事実を基にした話という触れ込みだが人間ドラマに深みが加わるわけでもない。

 主人公は、神に懐疑的で、ひいては、つまり、悪魔に懐疑的な、わりと普通な男(イケメンではある)なのだが、

 そこここに、俗な、ホットパンツの女が登場したり、バイクの荷台で風に髪をなびかせている女が微笑んできたりと、主人公の性への衝動を表現したいのかもしれないが、描写と言うか、テーマとの絡みがかなり薄味なので、何の意味も成してない。

 でも、なんか、のんびりと見れる作品ではあった。

 主人公は、「エクソシスト(悪魔祓い)」を学ぶ為に、バチカンに行き、アンソニー・ホプキンス演じる老エクソシスト・ルーカスを訪ねる。

 ここからが比較的面白い。

 ルーカス神父の悪魔祓い行為は、広義でも狭義でも、何がポイントなのか分からないのだが、アンソニー・ホプキンスの坦々とした演技で、「そんなものなのかなぁ」とも思わせられる。

 最近、『花と蛇3』を見たのだが、作品上のSMの調教段取りと言うものが、私のSM哲学とは全く異なっていたのだが(もっとも、SM小説の大家の映画化作品に私が物申すのもおこがましいが)、今回の作品の悪魔祓い行為も、なんか作法的に解せない点は否めない・・・。

 ルーカス神父は、終盤では悪魔に憑かれ、主人公が対決しなくてはならなくなる。

 神への懐疑と経験不足、そして作品上の「悪魔祓い」事例の少なさ、足りないものだらけの中で、主人公は悪魔と対決する。

 私は、ここは、『ロッキー』みたいな<男の戦い>として脳内変換して楽しんだ^^

 悪魔との戦いは、禅問答というか「言葉遊び」で決着する。

 ちょっとずっこけた。

 『ネバー・エンディング・ストーリー 第2章』の、物語クライマックスでの、悪の女王に対しての<逆転サヨナラ満塁ホームラン>みたいな魔法のひと言「女王の心に愛を!!」みたいで、・・・私は嫌いじゃない^^;

   ◇

 私は、昨日・今日と有給休暇を取っていて、実は福島県をさりげなく訪れる予定であった。

 苦難のうちにある人物などと交流することはなく、自分個人だけで彼の地に行き、自己完結し、その報告を世間に訴えようと思っていた。

 しかし、行程を考えると、どうしても、現地での給油が必要となるも、その段取りがつかず、ガソリン携行缶も手に入らず、やはり、断念せざるを得なかった。

「くそっ、オレは何の為に生きているか分からねぇ・・・」と虚脱状態の中で、悔しさ紛れで、昨日は、今週公開の映画作品を日に3本見た。

   ◇

   『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 黄金のスパイ大作戦』



 正直、今回の「映画 しんちゃん」はパッとしなかった。

 作品的にはきっちりと作っていたのだけど、映画的な「打ち上げ花火」がなかった

 前々作(クリック!)の「しんちゃん家族オール動物化」や、前作(クリック!)などにあった、作品を牽引するような「しんちゃんの未来の嫁さん登場」なんて大きな興味を惹く要素がなかった。

 やや「おなら」と言う準下ネタに頼りきりのきらいもあったが、展開自体は、こまめにギャグを挿入して面白かったのだが・・・。

 今回のヒロイン・レモンは、スカシぺスタン国の少女スパイなのだが、先の『のび太と鉄人兵団』(クリック!)のリルルよろしく、主人公を騙していた悪女である。

 このような役は、どうしても、北朝鮮の工作員の雰囲気を醸し、リルルなどはそれが明白であった。

 が、レモンにおいては、その連想が起きないほどにぼかされていた。

 しかし、後半になって、スカシぺスタン国のスパイたちによってしんちゃんファミリーが拉致されるにあたって、ぼかしていてさえも、「悪から連想されるは北朝鮮」が溢れ出すのだった。

 クライマックスは、味方になったレモンとしんちゃんの脱出行が描かれるのだが、どうしても単調だった。

 単調と言うか、なんかノンビリしていた。

 そのノンビリさと言うのは、先に見た、古き良き時代のスパイ映画的な『ツーリスト』(クリック!)のスローテンポに似ていた。

 と、考えると、いつも緻密な計算で作品作りをしている「しんちゃん」スタッフなので、「黄金のスパイ大作戦」のタイトルにちなみ、往年の「007」的な展開を模していたのかも知れない。

 なのに、大震災の渦中でもあり、私に作品を隅々まで堪能する余裕がなかったのだろうか?

 観ている最中にも、大きな余震がありましたし、映画館と言うものは、ある意味、逃げ場の少ない密室なので、ちょいと肝を冷やされた。

 それから、しんちゃんが、ヘーデルナ王国を脱出する際、通路で、流し込まれたトロロイモから逃げるアクションがあるのだけど、

 あそこ、全然説明不足だけど、映画『シャイニング』を模したシーンがあったよね。

 もしかして、あのような遊び心は、作品全体に隠されているのだろうか?

 それから、レモンちゃんは、「母を訪ねて三千里」のフィオリーナに似ていたね^^

   ◇

   『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』



 「しんちゃん」の今年の作品と同じく、今回の「コナン」新作も、前々作(クリック!)の「黒服の男たちとの直接対決」、前作(クリック!)の「怪盗キッドとの勝負」のような目玉テーマに欠けた作品だった。

 が、「コナン」においては、コナンと蘭や園子や哀、阿笠博士や毛利探偵、少年探偵団との交流が丁寧に描かれていて良い雰囲気が出ていた。

 特に少年探偵団の吉田歩美が全編出ずっぱりで可愛くて可愛くて^^

     ・・・ニット帽のポンポン耳がかわゆす^^

 で、今回の作品を見て思ったのが、「コナン」での、犯人の犯罪行為と、そのトリック解明は、あくまでも作品上の保険に過ぎないのだな、だった。

 明らかに、冒頭の電車爆発脱線首都高暴走や、クライマックスのダム決壊の中での、コナンのターボエンジン付きスケートボードでの活躍の方が楽しいことに気付いたのだ。

 もちろん、ミステリとしてのサスペンス要素がアクションを盛り上げている。

 阿笠博士の発明した「007」的なアイテムも、必ず、作品の重要なシーンで活躍している。

 これらの道具の使用の演出の見事さには、いつも感心させられる。

 また、コナンと蘭との恋愛も、作品の終盤で、必ず、こちらの胸を切なくさせてくれる。

 今回の終幕での、絶体絶命のコナンが、蘭の最後の叫びに反応し、指一本で発動させられる阿笠博士の秘密道具を使ったのはよかった、嬉しい驚きだ^^

 それから、ゲストキャラの冬馬やみずき(メガネ外した後)のキャラデザインを見たら、

 原作の、青山剛昌のくっきりとした描線が、『ぼくのマリー』の竹内桜や、『さよなら 絶望先生』の久米田康治のようなシャープでスタイリッシュな画風であることに改めて気付き、それもまた人気の一要素であることを改めて思った。

ぼくのマリー 5 (ヤングジャンプコミックス)
竹内 桜
集英社


さよなら絶望先生(25) (少年マガジンコミックス)
久米田 康治
講談社


   ◇

   『エンジェル ウォーズ』



 これは問題作でしょう。

 はっきり言って、「真面目な作家が、オタク文化に憧れて、その要素をいっさいがっさい詰め込んでみたけど、全く萌えない作品を作ってしまった」てな体裁だ。

 しかし、監督のザック・スナイダーは、硬派な娯楽作品を作らせたらピカイチでもあるので、かなり魅せてくれる。

 序盤の、主人公<ベイビードール>が対決する三匹の巨人武者との対決などは、アクション3Dゲームの亜流のようでいて、解像度も高く粗もなく、見るにあたってのスピード感もほど良く非常に興奮した。

 しかし、肝心の<ベイビードール>の「セーラー戦士」としての肢体をねちっこく、イヤらしい視点で映し出す執拗さが、作り手にはないんだよなぁ。

 もっと、「少女の汗」「少女の粘液」を描写しなくっちゃあ!!

 もっとも、「萌えない」ってのは予告編の時点から薄々分かっていたので、そんな期待を差っ引いて見たのだが、それでも、「やりたいことは分かるが、不親切な、それでいて、妙なトコに拘泥している、ちょいと面倒くさい作品」であった。

 主演の五人の娘は、それぞれが可愛く見えるときもあり、でも、可愛く見えないときもあり、始終、可愛い顔を見せてくれるアニメのヒロインを目指していると考えると役不足であった。

 みんな、正直に言って「少女」でなく、「女」であるのも、見ていて辛いものがあった。

 ただ、主人公の<ベイビードール>は、少女に見える瞬間もあった・・・(不安げな表情と上唇のめくれ具合)。

 想像してみ、少女時代のダコタ・ファニングや「キック・アス」(クリック!)の子や、大橋のぞみや海宝真珠をズラリと並べた『エンジェル ウォーズ』が実現したら、もう、それは「神の世界」であろう^^v

 まあ、それについては、見る男の好みの問題でもあると思う。

 私は、「男は全てロリコンであらねばならない」「あらねば嘘だ!」と思っているのだが、

 私から見たら、ちょいと肉がつきすぎの、全く淑女に見えない小向美奈子に熱狂する人もいるみたいだからな。

花と蛇3 特別版【Blu-ray】
クリエーター情報なし
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)


 小向美奈子に比べたら、主演の五人の均整の取れた身体は非常に美しい。

 <ベイビードール>の、ヘソ出しセーラー服から垣間見られる腹筋などは無駄がなく、それでいて割れすぎていることなく惚れ惚れする。

 ・・・財産目当ての義父の陰謀で、精神病院に収容された<ベイビードール>は、そこで「脱獄」のために、四人の仲間と架空の世界に想像を羽ばたかせる。

 幾つかの世界を旅する。

 それぞれ、和風、大戦風、西洋中世風、未来世界風・・・、と、趣向を凝らしているようでいて、全部、同じ雰囲気なので、単調さは否めない。

 ただ、それぞれの世界で、五人の指南役となる男を演じるスコット・グレンは、見る者の「思っていたような作品とは違う内容」の思いの中で、唯一理解しやすいキャラクターであり、やたらと格好よく見える「おいしい役割」を演じていたね^^

 ・・・「地図」「炎」「武器」「鍵」「?」と、五つのアイテムを集めていく<ベイビードール>たちの戦いは、次第に綻びを見せていく。

 そこからが、なかなか楽しかった。

 事務的にミッションをこなしてハッピーエンドへ至ると思われた、単調な作品(最新の映像技術なんて10分で飽きる)が、意外にも悲劇に突き進むのだ。

 そこら辺の「定型外し」が、「萌え指向の定型外しまくり」のこの作品の中で、ザック・スナイダー本来の個性を出した唯一の長所のような気がする。

   ◇

 なお、このサイトで得られる、微少なれどアフィリエイト収入は、全て、大震災の義援金に送るので、皆さん、気になるアイテムがあったら、このサイトを通して買ってみて下さい^^

                                                       (2011/04/17)

[東日本大震災(東京の私の思い・31 「<レベル7>への疑問を語った記事集」)]

2011-04-14 20:31:58 | 保守の一考
☆私は、初めて、今回の大震災絡みのニュースで泣いてしまった。

 民主党首脳から漏れた、意味なき、当然、科学的な根拠のない、「イメージでの危険視」で、心なくも語られた「(福島第1原発から半径30㌔圏内には)10年から20年住めない」発言に対しての、

 福島・飯館村長の涙の抗議に共感し、歯軋りして悔しくて泣いてしまった。

 民主党政権に対しての怒りもそもそもだが、事実でない状況を、「イメージでの、事実と異なった危険」に、ヒステリックになって、安全地帯で騒ぎ立てている多くの日本国民に腸が煮えくり返っている。

 お前ら、そんなにまで、バカな感情をさらけ出してまで生きてぇのかよ!

 と、思った。

 ・・・どうしてくれようか・・・。

   ◇

   《IAEA「チェルノブイリと全く異なる」 福島第一事故 (朝日 2011/04/13)》

 <国際原子力機関(IAEA)のフローリー事務次長は12日、日本政府が福島第一原発事故を国際評価尺度(INES)で最悪のレベル7に引き上げたことを受けてウィーン本部で記者会見し、1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故とレベルは同じでも、事故の構造や規模では「全く異なる」と述べた。
 フローリー氏は、チェルノブイリ事故では原子炉の試験運転中に大きな爆発が起きて放射性物質が広範囲に拡散したのに対し、福島第一原発事故は運転停止後に起き、原子炉の圧力容器の爆発もなかった点などを指摘した。
 日本側は、79年の米スリーマイル島原発事故と同等のレベル5とする暫定評価結果を先月18日に発表してから、今回レベル7に引き上げるまでに約1カ月を要した。このため、住民避難などの対応に遅れが出たとの指摘もあるが、フローリー氏は「INESは事故の深刻度の尺度であり、対応とは関係ない」と説明。仮にレベルを早く上げたとしても、日本政府の初期対応に違いはなかったとした。
 フローリー氏はまた、福島第一原発事故の状況を「依然とても深刻」とした上で、原子炉冷却に必要な電源の復旧作業などで「回復の兆しもある」とした。(ウィーン=玉川透)>

   ◇ 

   《福島レベル7 「最悪」評価はおかしい チェルノブイリとは全く違う (産経社説 2011/04/13)》

 <福島第1原子力発電所の事故に対する国際評価尺度(INES)が、急遽(きゅうきょ)「深刻な事故」とされる「レベル7」に引き上げられた。経済産業省の原子力安全・保安院が、内閣府の原子力安全委員会の見解などを踏まえて発表した。暫定評価とはいえ、レベル7の意味は非常に重い。
 INESの基準で最も重いレベルに相当するだけでなく、25年前に起きた史上最悪のチェルノブイリ原発事故とも並ぶからだ。日本政府の発表によって、世界の抱く福島事故の印象は、チェルノブイリ事故と完全に二重写しになって焼き付いてしまう
 ≪保安院の発表には矛盾≫
 菅直人政権は、レベル7評価の及ぼす影響を理解していないのではないか。事故の実態を国際社会に正しく伝え、誤解を是正していく活動に直ちに取りかからなければならない。
 保安院の発表には矛盾がある。福島事故で放出された放射性物質の量は、チェルノブイリの10分の1に過ぎないと認めているではないか。レベル7の根拠は、2号機が爆発した3月15日ごろの数時間、最大で毎時1万テラベクレル(テラは1兆)の能力を持つ放射性物質が外部に放出されていたと報告されたことである。しかし、今はその1万分の1に減っている
 経済産業省が事故後1週間で示した暫定評価は「レベル5」であった。それが今の時点で、いきなり7に引き上げられると、誰しも事態の急な悪化を想像してしまう。あるいは、何か深刻な状況を隠しているのではないかと疑心暗鬼にかられかねない。
 一時的にレベル7の適合要件を満たしていたからといって、それだけで結論を下すのはいかがなものか。評価を引き上げ、発表を急がないと事故が拡大するという局面だろうか。だが、そういう要素は何一つない。唐突感と驚きを振りまいただけである。
 福島事故とチェルノブイリ事故は重大度が全く違う。チェルノブイリ4号炉は、運転中に暴走して大爆発を起こし、炉心ごと吹き飛んだ。だから外部にばらまかれた放射能の量も汚染面積も比べものにならない。
 福島事故では放射線被曝(ひばく)による死者が皆無であるのに対し、チェルノブイリでは約30人の発電所員らが死亡している。

 福島では、4基の原発から放射性物質が漏れたのに加え、収束に日数を要しているものの最悪の方向には進んでいない。
 国際関係では、東京などに拠点を置く海外企業の日本脱出に拍車がかかる可能性がある。外国からの観光客も日本を避ける。日本からの輸出産品への規制がさらに強まる恐れもある。
 環境問題の打開のため、原発活用に舵を切ろうとしていた諸外国のエネルギー政策に及ぼす影響も一段と深刻なものになる。
 1979年のスリーマイル島事故以来、凍結されていた国内原発の建設再開に着手していたオバマ米政権は、計画の見直しを余儀なくされかねない。
 菅政権は、レベル7への引き上げに際し、世界に波及していく負の衝撃波を検討したのか。国際感覚が問われよう。
 ≪心配な輸出品への規制≫
 国内へのレベル7ショックも甚大だ。相次ぐ大きな余震だけでも国民の平常心は揺らいでいる。そこに原発事故の深刻化を誤解させかねない発表が追い打ちをかけることになった。
 東電以外の他電力の原発も運転継続が難しくなりつつある。首都圏や東北では、今夏に予想される電力不足の深刻化が心配だ。
 大量の放射性物質を飛散させたチェルノブイリ事故でも、白血病の増加は確認されていない。政府はその科学的事実の周知に力を注ぐべきである。チェルノブイリでの最も深刻な後遺症は、被災者の心的外傷後ストレス障害(PTSD)である
 日本でもその予防に努めるべきときに、不安を肥大させるだけのレベル引き上げは、不用意の一言に尽きよう。原発周辺住民の退避問題についても、非常時における対外発表手法の改善が望まれる。今回の福島原発事故は、人災と天災の境界線上に位置するものである。日本の原子力発電の安全性回復に向けた努力を丁寧に世界に伝達していきたい。
 事故レベルの確定は、その後でもよかったはずである。>

   ◇

   《「レベル7」引き上げ 必要以上に不安感じることない(産経 2011/04/13)》

 <工藤和彦・九州大特任教授(原子炉工学)の話「全体として大変厳しめに評価したという印象だ。従来の『レベル5』から2段階上がったからといって今後の危険性が増したということではなく、あくまで現状を評価したものだ。これまで事故の初期に放出された放射性物質の総量を把握しきれていなかったが、予想以上に多かったことがわかったということだと思う。福島第1原発はかろうじて小康状態を保っている状況で、余震が続いていることもあり予断は許さないが、必要以上に不安を感じることはない。
 今、明らかになっている放出された放射性物質の総量については、水素爆発直後の影響が大きいと思う。現在もある程度の放射性物質の放出は続いていると思われるが、周辺のモニタリング調査の結果を見ても、放射線量の値が上がっているわけではない。事故直後から右肩あがりに放射線量が増えているというより、やはり事故の初期の影響が強いのではないか。
 同じ『レベル7』でもチェルノブイリ原発事故と比べて放出量は1割程度であり、様相が異なる。今後は、原子炉をきちんと冷却するシステムをつけて、確実に冷やすことができるようにする必要がある」>

   ◇

   《「レベル7」引き上げ チェルノブイリとは状況違う (産経 2011/04/13)》

 < チェルノブイリ原子力発電所があるウクライナの国家科学技術センター所長、リュドウィク・リトビンスキー氏(核物理学)の話「福島第1原発の暫定事故評価がチェルノブイリ原発と同じレベル7に引き上げられたといっても、レベルの設定は客観的な指標にすぎず、チェルノブイリと同じ事態になることを意味するわけではない。福島の事態の危険性はチェルノブイリの10分の1以下だろう。
 チェルノブイリを超える汚染が拡大するとの見方にも賛成しない。
 仮に、原子炉内の放射性物質の半分が大気中に漏れ出たとすれば、チェルノブイリ同様の結果になるだろう。しかし、福島ではそうした事態は起きていない。原子炉の爆発や火災も起きていないし、一定の時間にわたり格納容器などの閉じこめ機能も働いていた。

 福島の場合、想定を超える高さの津波が襲ったという構造上の要因がある。さらに原子炉1基につき、常時100人以上が働いているのが世界の基準だ。ウクライナの場合は補修要員を含めて300人はいる。この点はどうだったのか。人数が少ないと、複数の原子炉で複数の問題が起きたときに対応しきれない」>

   ◇

   《産経抄 4月13日 (2011/04/13)》

 <・・・昨日、政府の原子力安全・保安院は唐突に福島第1原発の危険度を「7」に上げると発表した。最悪といわれた旧ソ連のチェルノブイリ原発と同レベルだという。これまで冷静に構えていた人でさえ「そんなにひどいのか」と不安を感じてしまう
 ▼よく聞けば事故発生当時、数時間に放出された放射性物質量が7に該当した。その後は急激に下がり、チェルノブイリの1割となったにもかかわらず、レベルを5から一気に上げたという。いわば1カ月さかのぼり「危険」を強調しているようなものだ。
 ▼それならなぜこのタイミングなのかと思う。同じ遅ればせなら、原発や国民の気持ちがもう少し落ち着いてからでよかったのではないか。これでは政府が国民と一緒にオタオタしていると国際社会から見られてしまう。>


   《「レベル7、誇大評価では」 ロシア原子力企業社長 (朝日 2011/04/14)》

 <ロシア国営原子力企業ロスアトムのキリエンコ社長は13日、日本政府が福島第一原発事故を国際評価尺度(INES)で最悪のレベル7に引き上げたことについて、「日本政府の決定は理解しがたい。不可解だ」と述べ、保険の免責など経済的な動機に基づいた誇大評価ではと疑念を示した。
 イタル・タス通信によると、訪問先の中国で記者団に語った。ロシア側の評価では「レベル5か6」と主張、「放出された放射能もチェルノブイリ原発事故の10%以下だ」と強調した。
 ロシアは原子力を成長産業と位置づけ、原発の輸出に力を入れている。(モスクワ=副島英樹) >

   ◇

   《「正当にこわがる」難しさ (産経 論説委員・長辻象平 2011/04/14)》

 <・・・日本にとって不運なのは、福島事故の外見がチェルノブイリ事故に酷似していることだ。爆発したことや壊れ方が似ている。放出された放射能の量や質も、舞い上がった高さも、全くレベルが違うのだが、国際社会はそう見てくれない。しかも、国際評価尺度で、チェルノブイリと同じ最悪の「レベル7」との評価を日本政府が下してしまった
 25年前の今月26日にチェルノブイリ事故は起きた。現在までの死者は「58人」。国連機関などによる公式調査の結果である。ときおり耳にする「数十万」などの数字は、放射能への恐怖が人々の心理に拡大投影された幻の死者数だ。
 人体や環境への放射能の害はあなどれない。しかし、問題にならない線量に怯(おび)えるのも困りものだ
。・・・>

   ◇

 これもまた、腹が立つ。

 バカ親子は、妄想の中で、死ねッ!!!

   《福島ごみ「受け入れるな」 川崎市に苦情2000件超 (スポニチ 2011/04/13)》

 <川崎市の阿部孝夫市長が福島県などの被災地を7、8両日に訪れた際、災害廃棄物処理の支援を表明し、川崎市民らから「放射能に汚染されたごみを受け入れるな」などの苦情が2千件以上寄せられていることが13日、市への取材で分かった。担当者は「汚染ごみは運べるはずがない」と説明、対応に追われている。
 川崎市は2007年の新潟県中越沖地震でも、柏崎市の粗大ごみを鉄道輸送で受け入れ、無償で焼却処理した実績がある。今回も阿部市長は福島、宮城、岩手の3県などに支援を申し出たものの、ごみの量が桁違いに多く単独で処理できないため「国主導で支援したい」(処理計画課)と、計画は白紙状態だ。
 ところが8日以降、同課への電話や市長へのメールで「絶対に福島からごみを受け入れるな」「(福島市出身の)市長の売名行為だ。リコールする」などの苦情が殺到。「川崎市民だけの問題ではない」と、埼玉や千葉県、米国からも反対意見が相次いでいるという。
 ネット掲示板「2ちゃんねる」やツイッターでも話題に上っており、「小さい子どもがいて不安」といった、女性からの訴えが大半を占めるようだ。担当者は「行政不信に陥っているようだが、これでは復興の妨げになる」と困惑している。 >

 そもそも、現時点において、「深刻な汚染ゴミ」など存在しない。

 軽微な「汚染ゴミ」さえも、その移動は国に規制されている。

 そして、キチガイ染みた多くのクレーム。

 何重に張り巡らされた誤認の数々・・・。

 やっぱり、この国は狂っているのか?

                                                      (2011/04/14)