『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『テルマエ・ロマエ』を観た]

2012-04-29 23:58:57 | 物語の感想
☆・・・ちょい待ち!

 寝る前に書きますから^^;

   ◇

 ・・・一時間半後。

 では書きます^^

 ・・・寝ルマエ・オ前

   ◇

 かなり面白くて、原作を読んでいた私は、マンガ原作を咀嚼し、更に、多くの面白いアレンジを加えた作り手たちに敬意を表したい。

 BGMや、古代ローマ時代の浴場設計技師ルシウス(阿部寛)が、現代日本にタイムスリップする際のオペラの使い方、

 現代日本パートでのおじちゃんたちの面構えたるや、メインの濃い顔タレントと対を成している面白さもある。

 古代ローマ人のルシウスの、日本浴場事情に対してのリアクションなどは、阿部ちゃんの間(ま)の演技や、動きのある映像・演出の面目躍如だろう。

 前半の異文化ギャップの面白さの数々に対し、後半は、応用編とでも言うべき、クライマックスに向けての大きな物語の流れが語られるが、

 ここが前半との違いで、ややダレるのだが、やはり、ただのお笑いシーンの連続では映画としての満足度もなかったと思うし、ラストもちょいと感動したし、良かったと思う。

 原作も、シリーズが続くにつれて、すぐに新鮮さが失速してしまったから、その轍を踏まな意味でも良し!

 また、皇帝ハドリアヌス役の市村正親が、荒唐無稽な話に、いい演技を見せ、リアリティを加えてくれていた。

 この作品、物語として、ちゃんと説明できるところはかっちり語っているので、多くのエキストラ出演の外人さんたちに限らず、普通の外国人たちが見たとしても、充分に楽しめる完成度にあると思う。

 ヒロインは上戸彩で、私はあまり好みでないのだが、今作品においてはかなり魅力的だった。

 多くのブログで、その「意外な巨乳」が魅力として語られている。

 上戸彩の「巨乳」は、「あずみ」の頃から言われていて、プロダクションがグラビア路線では売りたくないのでコスチュームでうまく隠していた、などとも、スポーツ新聞で書かれていた記憶がある。



 が、今作でも、ほとんどローマ人の服装に隠されているので、私は「これならば、盛っていてもわからんぞ・・・」と思った。

 私は、OLの制服姿の上戸彩…、特にルシウスの出現によって現場で困らせられる姿が、

 仕事中にAV撮影クルーに呼び出されエッチなことをされちゃう「プレステージ」社の「働く女」シリーズを思い出させてエロスを感じた^^;

働くオンナSPECIAL~OL制服狩り~ [DVD]
クリエーター情報なし
プレステージ


 ・・・くれぐれも、続編を作ろうとは思わないでほしい(出来たら見ちゃうけど)。

 充分に楽しんだ^^v

                                                    (2012/04/29)

[太陽光発電日記(2・火力発電の死者数)]

2012-04-27 23:49:22 | 保守の一考
☆・・・さて、我が家の太陽光発電ですが、先月の16日から始まり、締め日の24日までの結果が出ました。

 この9日間、東京は、ことのほか天気が悪く、その内、6日間が雨の日でした。

 この降雨日のパーセンテージは、梅雨時でもないのに、非常に高いと思われる。

 それでも、約60kwh=約2500円の売電を行えている。

 単純計算すると、もう少しは雨の日の確率も低くなるでしょうし、この季節でも、約1万円の電力量を東京電力に買ってもらえるでしょう^^

 夏にもなると、もっともっと凄い電力の量を生産できるでしょう^^

   ◇

 さて、現在、原発停止による電力不足を、各電力会社は、火力発電でまかなっている。

 それによるCO2排出による地球温暖化の進行などには、原発反対派は目をつむります。

 そういったヤカラは、権力を攻撃することが目的なので、今は、反原発こそが、時の政権を攻撃するのに便利だと認識しているのでしょうね。

 「地球温暖化の進行」=「人類の死滅」に最も近いのだが・・・。

 さて、『放射能のタブー(副島隆彦 KKベストセラーズ)』からの引用です^^

放射能のタブー
副島隆彦+SNSI副島国家戦略研究所
ベストセラーズ


 《・・・アルチュニアン・ロシア科学アカデミー原子力安全発展問題研究所所長

 『・・・過去60年間、原子力エネルギーの分野が発展した過程で、全世界の原子力エネルギーに従事した者たちのなかで、放射能により死亡したのはわずか60人なのです。規定値である積算で250ミリシーベルト以上の線量を、原子力発電所で浴びてしまった人は240人です。要するに、チェルノブイリ事故の関連のみです。
 これに対して、別のデータを挙げますと、アメリカで火力発電所に携わる従事者での死亡者は毎年2万3000人です。これは、火力発電所から発生する、人体に悪影響を及ぼす化学物質による死者の数です。主に石炭に関連するものです。実際にこういう数値が公表されています。ロシアでは火力発電所の関連で5000~7000人の人たちが毎年死亡しています。日本ではこれがどのぐらいかわかりませんが、どのぐらいの人たちがなくなっているか、比較してみるといいでしょう。
 これらの数値を発表しているのは、我々と同様の科学の分野に従事している専門家たちです。世界共通の同じ方法で関連死に関して調査をしているわけです。それに比べると、放射能に関連する死者は実にこれほどに小さな数字です。それよりももっと精神的な恐怖による死者の数という部分が大きいのではないかと思います。》

    <原子力、石油、石炭、それぞれの発電量当たりの平均死亡率(画像)>(クリック!)

   ◇

 ・・・とりあえず、今夜は寝ます!

 おっと、こちらの本もいいですぞ^^

福島 嘘と真実―東日本放射線衛生調査からの報告 (高田純の放射線防護学入門シリーズ)
高田 純
医療科学社


                                                     (2012/04/27)

[太陽光発電日記(1)]

2012-04-25 23:57:01 | 保守の一考
☆私は原発推進派であるが、まあ、可能性として危険の伴う原子力発電も、その必要性がなくなれば、その研究することのみに規模縮小するのもありだと考えてはいる。

 ただ、代替案もなく、「権利」とばかりに批判してばかりの原発反対派には相容れるものはないどころか、ウンコ程度としての認識しかない。

 現在も、そして、未来においても、福島第一原発事故においての大規模な数の健康被害者はけして出ないだろう。

 「人の死」に色を付けて放射線のせいだと吹聴して回る「放射能ヒステリー」から抜けられない人々は、今後も現われ続けるだろうが・・・。

 不思議な話である。

 「人命尊重」を第一に掲げる反対派が、勝手な被害者をでっちあげる…、つまり「死者の冒涜」をするのである・・・。

 まあ、狭義においては、死んだ者よりも、今生きている者のほうを優先するのは大事でもあるが、上記の状況は「異常」だ。

   ◇

 ・・・さて、私は、東京電力にも、それ程のマイナス感情はない。

「企業なんて、こんなものでしょ?」と、心から思っている。

 そこがベーシックにあり、そこからの加点法で、評価できる企業が多くあるに過ぎない。

 東京電力を殊更に批判している者どものほうが、その顔も含めて、よっぽど「汚い」。

 私は原発継続を進めているが、また別のエネルギーの可能性も否定していない。

 推進に賛同している私だが、やれるべきことはやる。

 故に、「太陽光発電」も、我が家の屋根で行われることになった^^

 昨夜は、いい天気だったので、多くの電力が生産されました^^v

 発電が消費を上回り、つまり、売電が買電を上回ったのであった。

 黒字である^^



 そして、これから夏に向かって、ガンガン売電していけると思う^^

 私は、「努力もせずに批判するヤカラ」ではない。

 「努力もするが、賛成もする男」である^^

                                                     (2012/04/25)

[映画『捜査官X』を観た]

2012-04-21 23:59:06 | 物語の感想

☆『僕等がいた(後編)』…、その結末が気になって気になってしょうがなかったのだが、昨日、母親と行くはずだった『コナン』を彼女と見に行ってしまったので、機嫌直しに「本格ミステリ」っぽい この作品を、母親と観に行くのでした・・・。

 なにやら、金城武が奇矯な探偵を演じるとのことで、非常に楽しみにしていて、

 その物語の冒頭からの、二十世紀初頭の中国の雲南省…、とある集落の風景と、その雰囲気作り、登場人物が総じて味わいがあり、

 これは、今年ナンバー1の作品になるのではないかと、緊張感を持って見続けた。

 どう考えても実直な紙作りの職人・ジンシー(ドニー・イェン)が、村を襲った強盗二人を正当防衛で殺してしまう。

 その奥さん(タン・ウェイ ← 相田翔子似^^)も、二人の子供も、父親を心配深げに見つめる。

 結果、ジンシーは、官憲や村人達に賞賛されることになる。

 だが、金城演じるシュウ捜査官だけが、「何故、武術に長けた強盗を、一介の職人が殺し得たのか?」と疑問に思うのだった。

 もう、ここにおけるシュウの推理は「超絶」で、私は、全て、この探偵の「妄想」なのではないかとも思った。

 だって、ジンシーの正当防衛の姿は、既に画面で見せられているからだ。

 そこに、シュウの推理が盛られていくのだ。

 アンフェアとも言えるが、その、「正当防衛」の状景に、シュウが組み込まれている様子のイマジネーションに、私は痺れた。

 画面作りは、時代を描く味わい深さはあれど、非常に鮮明でクリアーだ。

 もう、シュウはジンシーを「偽った者」だと信じ込んでいて、ジンシーの家族との食事シーンで、延々とジンシーを見詰め続け、また、勝手にその家に泊まり、眠っているジンシーの枕元で、これまたジンシーを凝視し続けると言うストーカー的な捜査を続ける。

 私は、そんな大胆な演出に、「現在における世界最先端」の描写・表現だなと言う印象を強くした。

 ・・・だが、中盤から、物語は、その方向性をガラリと変えるのだ・・・。

   ◇

 ちょいと眠くなったので寝ます^^;

 続きは明日に書きます^^v

                                                     (2012/04/21)


[映画『名探偵コナン 11人目のストライカー』を観た]

2012-04-20 23:05:25 | 物語の感想
☆「コナン」好きの母親と行こうと約束していたのだが、つい、彼女と見てしまった^^;

 でも、私が見る限りでは、ここ数年では一番 精彩を欠く展開だったので、まあ、母親を連れて行かないで良かったかな?

 だけど、初めて「コナン」を映画館で見る彼女は、もの凄く喜んでいたので、いい「配剤」だ^^

 今回の「コナン」が今一だった理由は二つ。

 一つに、映画特有の「お祭り」感が感じられなかったこと。

 いちお、創立20周年のJリーグの試合が行われているスタジアムを舞台にしていて、Jリーガーであるカズや遠藤・楢崎などが実名で出演、かつ本人による声当て(棒読み^^;)をしていて面白いし、彼らの存在をうまく物語に絡めているのだけど、それ故に、また「Jリーグ」と言う「固有名詞」を物語に組み込んでいるので、今回の作品自体が、壮大な「Jリーグ」のプロパガンダ作品として、薄味になっている印象なのだ。

 もう一つは、ならば、推理物「コナン」として段階を踏んだ堅実な展開なのかと言えば、

 ちょいと、バランスを失ってもいる印象だ。

 いや、こういう展開があってもいいのかも知れないが、

 私としては、映画版「コナン」は、クライマックスに、意外な犯人/突き抜けるような大きなアクション/ヒロイン・蘭との愛、それらの「複合怒涛」が欲しかったので、

 愛エピソードがなく、一番の大アクションが中盤で為されてしまっていたのは残念に感じた。

 今回の「突き抜けるアクション」とは、爆弾で客席に落ち、巨大電光掲示板がスタジアムを滑っていくスペクタクルと、それを阻止するコナンの「マジックベルト」の存在だろう^^

 また、肝心の謎解きの数々も、やや遠回りで、一言聞いてピンとくる、「難しいことを分かりやすく聞かせる」語り口に欠けていた気がした。

 まあ、ポスト投函に絡んだアリバイトリックは、せせこましくて私好みでしたが^^v

 そして、クライマックスでも、やはり、なかなか感動させられるのだ。 

 特に、爆発するスタジアムの中を行動する「少年探偵団」には危険を感じつつも、そのメンバーの絶妙のチームワークによるパスによって、

 コナンが、事件解決への意味のあるスーパーキックを決めるシーンなんざ、やはり良かったね^^

                                                   (2012/04/20)

[「しんぶん赤旗」一面の、素直に読んで、素直に変な記事]

2012-04-18 21:28:45 | 保守の一考
☆・・・夕食を食べながら、食卓の脇に置かれていた「しんぶん赤旗(日曜版)」をパラパラ見ていたら、どうしてもおかしい記事があったので報告しておく。

     《消費税10% 吹っ飛ぶ食費10日分 若者は今もギリギリ(2012/04/15号)》

 と言う見出しの「消費税増税反対」の記事で、数人の若者の窮状を記している。

 ちょいと読んでみよう。

 <若い世代に財政のツケを残さない―。消費税10%をめざす野田内閣が訴える増税理由のひとつです。"若者のため"という宣伝ですが、実は、若年層にもっとも厳しいのが消費税増税なのです。

 「若い人には低収入の非正規雇用の人が多い。そんな層に一番厳しいのが消費税です。
 そう語るのは、税理士で、立正大学客員教授の浦野弘明さんです。
 二人の青年を取材しました。
 東京・品川区で1人暮らしをする相馬寛樹さん(29)。大学卒業後、最初に就職した会社を辞めて以来、非正規雇用。今は、週3日のアルバイトで、給与は7万円。窮状を見かねた親が毎月5万円を仕送りしてくれなければ、「ぼくもホームレスです」といいます。
 家賃、光熱水費などを除いた食費は月約2万円。1日当たり600~700円です。
 「コンビニは高いので利用しません。スーパーで一番買うのは3個で98円の納豆。肉はたまにしか食べられないので、たんぱく質は納豆からとります。どうしても本がほしいときは食費を削って買う」
 相馬さんの月の支出を計算すると、現在負担している消費税は月約3千円。消費税が10%になると6千円。これは食費の10日分にもなります。
 「ぎりぎりの生活をしている青年は大勢いる。仕事はないし、福祉もよくならない。それで消費税増税されたらますます希望が持てない社会になる」と怒ります。・・・>


 ・・・う~ん、とりあえず、共産党が消費税増税反対の論調で記事を書くのはいいのである。

 問題は、党の機関紙の一面を使って「若者の代表」の如くに挙げている、この若者の、「もの申す」に至る状況である。

 あんた、なんでそんないい加減な生活をしてるのさ・・・、と思った。

 ・・・先ず、「大学を卒業」している。

 で、「卒業後、最初に就職した会社を辞めて」いる。

 まあ、個人個人で、いろんな事情があるんのだろうけど、私なども、色々と転職しているけど、それについては、自分自身の心の中においては言い分はあるけど、社会的には少し引け目を持っている。

 それを持って、自分の収入の少なさに対し、社会的な「権利」などは恥ずかしくて主張できない。

 ましてや、「29歳」が、「週3日のアルバイト」しかしていないって、ドーイウコト?

 私は、本職の休みの週2日バイトしているが、それだけでも月に10万円弱の金を稼いでいる。

 (先日、その収入を信じない彼女にバイト料の明細を見せたら、驚いていた^^v)

 「仕事がない」「仕事がない」と言われるが、40歳をこえている私でも、さしたる苦もなく、バイトも仕事も探せるぞ。

 特に、品川なんて都会には、仕事は何でもあるでしょうよ。

 ともあれ、この「若者」は、社会政策に文句を言う前に、すべき努力を全くしていないのだ。

 ・・・29歳にもなって、「窮状を見かねた親」に「毎月5万円を仕送りして」もらったりするなよ、恥ずかしい。

 ましてや、「仕送りしてくれなければ、『ぼくもホームレスです』」などと、ドヤ顔で言うなよ・・・、働けよ・・・。

 「・・・コンビニは高いので利用しません。スーパーで一番買うのは3個で98円の納豆。肉はたまにしか食べられないので、たんぱく質は納豆からとります。・・・」

 などと、主婦のプチ節約みたいなことを言っている前に、男ならばやることがあるだろうよ・・・。

 「・・・どうしても本がほしいときは食費を削って買う・・・」

 あたかも苦学生みたいに語っているけど、そもそも、あんたは、最低限すべき努力をしていない。

 ・・・つまり、この記事では伏せられているけど、この人物は、おそらく、司法試験かなんかに何度もチャレンジしている浪人生なんだろう。

 しかし、それは伏せられる。

 それをあらわにすると、記事の方向性が根本からずれてしまうからだ。

 勝手に推測するなと言う方もいられようが、私は、なるべく好意的にこの人の状況を推測している。

 じゃないと、いい歳して、かようにいい加減な生活をしている人物を見過ごせるわけにはいかない。

 それは、この記事を書いている者も重々承知だろう。

 この「若者」が国家試験浪人生であり、つまり、特殊状況下の困窮に至る生活環境にあることを知っているからこそ、記事にすべきと考え、

 だが、その「特殊状況」を説明すると、「若者の代表」足り得ないので、それを伏せて記事にしたのだ。

 故に、この「若者」は、記事を読む限りでは、「ただの怠け者」と読み取れてしまうのだった・・・、合掌。

                                                     (2012/04/18)

[映画『Black & White/ブラック&ホワイト』を観た]

2012-04-18 17:50:33 | 物語の感想

☆予告編を見て、そのアイディア(親友同士の二人の敏腕エージェントが、偶然にも一人の女に恋してしまい、その女を射止めようと、ライバルとなった親友とバトルしつつ、スパイアクションを繰り広げる・・・)から内容に察しをつけつつも、

 でも、そのネタだけで二時間弱の物語を引っ張るのだと無理があるんじゃないか、などと思いつつ、今日は風邪で仕事を休み、病院に行くために外出したら、くしくも「先行ロードショー」がやっていたので、見に行く。

 監督がマック・Gなので、派手なアクションで押していくように見えて、実際は、ラブコメ重視の展開だった。

 一人の女を取り合うスパイ二人は、 目鼻立ちくっきりのクリス・パイン と、優男(やさおとこ)っぷりと男らしさが奇妙な同居をしているトム・ハーディ(ケビン・コスナーとマックイーンを足してニで割ったみたいな顔)。

 異なる魅力で、リース・ウィザースプーン演じるローレンを困惑させる。

 でも、私は、このリース・ウィザースプーンが、どうしても好みじゃないので、その点においては乗り切れない。

 濱田マリが主役張っているみたいなのだ・・・。

 この女優が、この先、どのような方面に向かっていくのかは分からないが、アイドル女優としての役柄から、「トウの立った婚期を逸した適齢期の女性」とスライドしてきたが、それさえも、そろそろ限界だろう。

 ただ、その、現在での「トウの立った婚期を逸した適齢期の女性」の役柄は、なかなか共感を得られよう。

 作品の随所に、悩める女性に福音となるセリフも散りばめられている。

 そして、この作品は、二人の男と同等に、ローレンの描写も多く、その三極でクスクス笑えるネタが豊富なのだ。

 特にローレンの友人のトリッシュさんは、「セックス・アンド・ザ・シティ 」並みの明け透けな二股講義をローレンにし続けたかと思うと、三角関係がにっちもさっちも行かなくなると、「だから、私は最初から二股は反対していたのよ」と手のひらを返す発言^^;

 素材は悪くないのに下品な女が、私は、結構 好きなので、トリッシュさんにはゲラゲラ笑わせられた。

 だけども、「二人のどちらを選べばいいか」と問うローレンに、いつもバカにしている夫の名を挙げ、「自分が美しくなれるほうを選ぶといいと思う」などと言い、ちょいとほろりとさせる。

 この作品、いまいち淡白で、成功作とはけして言えないんだけど、ところどころに、心に残る、意味のあるよな・意味のないような伏線を残し、それぞれ、三極・・・、いや、敵を加えたら四極での回収が行われる。

 例えば、FDR(クリス・パイン)の実家の「バケツを頭に被ってクルクル回る少年」。

 あるいは、タック(トム・ハーディ)の、離婚した妻との間に出来たジョーの通う空手道場でのライバル父子との関係。

 タックとFDRが、お互いの部下を使うので、その両者に微妙にチーム戦の雰囲気が醸されるのもいい。

 ローレンの、今に至る状況の理由である、浮気癖のある男と、その婚約者との屈辱の絡みと、偽りの勝利。

 分かりやすい作劇術の数々だが、それでも作品には深みが出る。

 敵・ハインリッヒの影が薄いのは難点だが、あくまでも、ハインリッヒは、ローレンの恋に決着を促す役であり、どちらかの選択を迫る存在としてドラマツルギーには則っていよう。

 でも、見る人によって「ツーリスト」的な、古臭い展開に思えるでしょうな・・・^^;

                                                      (2012/04/18)


[今日の『ゴゴモンズ』投稿]

2012-04-17 20:39:00 | GOGOMONZ(ゴゴモンズ)

☆先週と先々週は忙しかったので『ゴゴモンズ』に投稿できず、今日は、万全の態勢で、三つのネタを投稿しました。

 (注)・・・「GOGOMONZ(NACK5)」は、月曜から木曜まで、毎日午後一時から五時までのラジオの帯番組だが、
       私は、バイトの関係で、火曜日しか丸々聴けないので、投稿も火曜しか出せないのだ^^

 が、バイトの現場が玉川学園で、埼玉のFMは、携帯ラジオでは、遠過ぎて聞こえが悪かった。

 故に、以下の投稿が採用されたかは分からない・・・。

 でも、ここに載せておく^^;

   ◇

 ①

 <鬼丸師匠、カオリン、グッドアフタヌ~ン!!^^
 本日のテーマ『私が負け犬になったとき』に送ろうとしたのですが、以下の話、ちょっと「負け犬」とはニュアンスが違うので、スタイルフリーに送ります。
 ・・・私は薄給なので、本職の休日には、ポスティングのバイトをしております。
 つまり、そんなポスティングの日に、携帯ラジオで「ゴゴモンズ」を丸々聞けて、こうして投稿も出来るのです^^
 ・・・ある日、川崎の住宅地をポスティングしていましたら、尿意を催しました。
 けれど、近くには、公衆トイレもコンビニもありません。
 困った挙句、「そうだ! 多摩川の河原の草っ原で立ちションしよう」と思いつき、
 河原に走り、ちょっとした林みたいな中で、「ふう…」と用を足しました。
 おもらしの危機が去り、さて、周囲を落ち着いて見る余裕が出来ました。
 と、目の前の林の中に、ホームレスの方のテントがありまして、その住人のおじさんが、今まさに私を怒鳴りつけようとしてました。
 「おい! 人の住んでいるところで立ちションすんじゃねぇ!」
 私も言い返します。「こんなトコに人が住んでるとは思わなかったんだ。こんなトコに住むほうが悪いだろ!」
 すると、おじさん。「住むところがないんだからしょーがねーだろ!」
 私。「だったら、俺も、小便するところがなかったんだからしょーがねーだろ!」
 おじさん、一瞬 沈黙です。
 そして、キョトンとした表情で、私を指差し、言いました。「それは、一理ある!」
 ・・・私は、口ゲンカしている相手の言葉を、「一理ある」と素直に認めるおじさんの器の大きさに「負けた~!」と思うのでした・・・。   >

 ②

 <鬼丸師匠、カオリン、グッドアフタヌ~ン!^^
 私の『ワァオーン!私が負け犬になったとき』です。
 ・・・どんな人とも仲良くやっていけるのが社会人としての務めなのでしょうが、どうしても仲良くなれない「犬猿の仲」の相手がいるものです。
 私と職場のA子さん(いわゆる「オバタリアン」みたいな人)が、そんな仲と言えまして、お互いに会話を交わすこともありません。
 それで、職場に波風が立たずに済んでいるので、お互いに大人の応対と言えましょう。
 ある日、職場での作業中に、挨拶くらいは交わすB子さんの後ろを通りました。
 B子さんは、いつも、茶系色のトレーナーを着ています。
「ちょっと後ろを通りまーす^^」
 そして、ちょいと視線をやりますと、なんと、A子さんに見えました。
 しかし、A子さんは、いつも会社支給のユニフォームを着用しているので違うと思いました。
 それからしばらくして、B子さんが力を使う作業で困っている姿が見えまして、私は愛想良く手助けしました。
「大丈夫、大丈夫^^ 俺がやってあげるよ^^」
 が! 手助けしつつ、ふと、B子さんの顔を見たら、なんと、「犬猿の仲」のA子さんだったのです!
 2,3日前の暑い日で、A子さんは、いつも着ているユニフォームを脱ぎ、中に着込んできた茶色のトレーナー姿で作業をしていたのでした!
 トレーナーの色はもとより、A子さんもB子さんも、小さくてズングリムックリと体格も似ていまして、いわゆる「色も形も同じ」だったのです。
 そして、後から、B子さんは、その日が公休である事も判明し、つまり、私は、これまでずーっと仲悪くて口をきかなかったA子さんに、この日、二度も愛想を使ってしまったのでした。
 屈辱です・・・。
 私がA子さんに白旗をあげたみたいじゃないですか・・・。
 ああ、私は「負け犬」になってしまいました・・・^^;   >

 ③

 <鬼丸師匠、カオリン、グッドアフタヌ~ン!^^
 私の「ああ~寂しいなぁ~と感じた瞬間」です^^
 コンビニでお釣りを貰うとき、こちらの手を上下で包み込んでくれる女性店員には、思わず「浮気ではないけどLOVE」な気持ちになりますが、その反対の時には寂しくなります。
 是が非でも、こちらの手には触れてくれない女性店員がおりまして、レシートの両端をつまみ、そのレシートの中央にお釣りを置いて、そろそろと、あたかも、重病の患者を乗せて運ぶ担架状にして、私の手のひらに乗せてくるようなことも多々あり、
 私は、「そうまでして、俺の手に触れるのがいやなのかぁ~!!」と、深く傷つき、朝から寂しくさせられるのでした・・・。
 ただ、最近では、そんな潔癖な女性店員の態度も、「これも一つの愛の形かな・・・」などと考えている次第です^^;   >

 今は聴取率調査の期間らしく、プレゼント週間なので、読まれたら番組ステッカーが貰えたと思うんだよなぁ・・・^^

                                                       (2012/04/17)


[『宇宙戦艦ヤマト2199 第一章/遥かなる旅立ち』を観た(超々短信)]

2012-04-14 23:59:19 | 物語の感想
☆すまん、忙しいので、一言コメントです。

 本職を残業した後、近所で彼女を拾い、八王子から、中央高速と首都高速を飛ばし<新宿ピカデリー>で観てきました。

 ずっと、念願しておりました。

 ほぼ完璧なフォーマットを、現代的にアレンジした「ヤマト」のリメイクを!!!

 しかも、今作は、沖田艦長の情熱がクローズアップされているのがたまらなかったです。

 主人公と言っても過言じゃない(エンディングロールのキャラクター順番はトップでした^^)。

 続編にしか出なかった土方(後の)艦長や、山南(後の)艦長らとの同期としての友情が垣間見られるのも良かった^^

 威厳のある沖田艦長も、同期の者にだけは、その熱い気持ちを純粋に語るのである。

 長編シリーズの序盤なので、派手なアクションシーンに乏しいが、あまりにもえげつない、禍々しき「超大型巨大ミサイル」がまんま表現されていたことには非常に満足したなぁ^^

 ・・・しかし、長大な物語の「旅立ち」まででは物足りなさ過ぎる・・・、同時に、その出来には非常に満足感もあるのだけど・・・。

                                                     (2012/04/14)

[映画『バトルシップ』を観た]

2012-04-13 23:59:13 | 物語の感想

☆本日公開の『ジョン・カーター』とどちらを見るか迷ったんだけど、スタローン作品並みにシンプルかつ痛快そうだったので、こちらを見た。

 メチャ面白かった!

 後半の展開たるや、燃えまくった^^v

 ・・・予告編の印象では、「太平洋・ハワイ近海を舞台にした、アメリカを中心とした日本も含む大軍事演習の最中に、謎の巨大UFOとかち合い、交戦に至る」てな展開だと思っていて、

 いや、その通りなんだけど・・・、私としては、軍事演習の最中から始まり、限りなく現実の時間軸と近い短時間の戦いかと勝手に思っていたのだ。

 あまりにも、異星人の軍事・科学力が桁外れのように見え、短期間の電撃的な作戦でないと勝てないだろうと…。

 しかし、物語は至って堅実に、いい加減だった主人公の生い立ちなどが語られ、海軍に入隊する流れも描かれ、予告編では出てこなかったヒロインとの出会いなどもある。

 このヒロインが、主人公らが戦う艦隊戦とは別に、異星人がハワイ本島で進める、本星への通信回路を敷く計画を阻止しようと戦うのだからたまらない。

 それはさておき、とにかく、この物語は、圧倒的な軍事・科学力に差がある、別次元の領域にあるような異星人部隊とどう戦うかという問題があり、

 そこを作り手は、脚本上 納得できるようにと色々と工夫している。

 先ずは、敵はあくまでも「斥候」であると言うこと。

 その役割をまっとうするため、異星人は、場所を限定する「マクー空間」をハワイ全域に張り巡らし、周囲と隔絶した空間を形成したこと。

 故に、それでも強敵なのだが、比較的、小規模の敵であると言うこと。

 敵の五感には弱点があると言うこと。

 いちお、海軍の軍事力で敵を物理攻撃・破壊できると言うこと、…などなど。

 そこには、当然、いわゆる「ツッコミどころ(矛盾)」が吹き荒れるのだが、

 この作品には、それらを吹っ飛ばすような「燃え」要素がたっぷりあった。

 序盤で、段階を踏んで、人物や背景・状況を示してくれているので、

 後半のエイリアンとの戦いが始まってからは、もう、楽しくてしょうがない^^

 先ずは、主人公らがボートで敵本艦に近づくと言う「等身大」のファーストコンタクトをしてくれ、

 おって、敵ミサイルによる僚艦の大爆発。

 主人公アレックスが自分の艦に戻ると、艦長や上官が死亡しており、自分がリーダーにならざるを得なくなる。

 敵の、ヨーヨーのような破壊兵器「バグ(by「ガンダムF91」より)」によるハワイの都市の徹底的な破壊。

 ライバルであった海上自衛隊の艦長(浅野忠信、いい役!!)との協力(なんか、次第に「男たちの挽歌」みたいな、二人の痛快な不死身振りが見れる)。

   

 収容した敵の姿(わりと地球人に近い)を見る!

 艦内に進入したバトルスーツ姿の敵との肉弾戦と、それでは勝てないと分かった後の突き抜けるようなコテンパンの一撃!

 レーダーのない中での、浮標(ブイ)の情報から推測する敵の現在地への、「軍艦沈没ゲーム」を髣髴とさせる攻撃。

 と、同時に、この攻撃は、相手の姿が推測でしか分からないので、潜水艦戦みたいな面白さもある。

 5機あった敵の巨大UFOだが、一つは香港に墜落し、そこを蹂躙する。

 2機めと3機めは「軍艦沈没ゲーム」で主人公艦が仕留める。

 だが、4機目との交戦で、主人公らは相打ちし、艦を失う。

 その時の、艦の沈没の様たるや「タイタニック」なみである^^

 残りは、大きな一機。

 そして、戦う艦を失い、「マクー空間」の中には他に自分達が武器と出来る軍事力は存在しなかった。

 と、思いきや、港内に係留してある記念艦<ミズーリ>を担ぎ出すのだった。

 建造されてから70年・・・、もはや、その運用の仕方を誰も知らない・・・、

 と思いきや、そこには、退役軍人たちが、世界の危機に集ってきていたのだ(「さらば宇宙戦艦ヤマト」冒頭か?^^)。

 主人公らは、頭を下げ、協力を乞うのだった。

 嘘だ嘘だ、こんなのありかよ^^; と思いつつ、波を割って大海原に突き進むミズーリに大興奮!

 そして、超巨大戦艦との、チキンレースのようにお互いに突進していく一騎打ち!!!

 燃えるし、「東郷ターン」+大砲撃戦&急速投錨+「慣性の法則」で水面を横滑りするミズーリの姿に、私は全身鳥肌を立てた。

 う~、面白かったぁ!!!

 さすがは、ユニバーサル映画100周年記念作! おめでと~^^v

                                                       (2012/04/13)


[映画『アーティスト』を観た(後編:サイレントに非ず)]

2012-04-11 23:59:59 | 物語の感想
☆(前編からの続き)・・・「4コマ漫画」的なサイレント映画の展開であるが、役者の演技は総じて素晴らしかった。

 主演の二人・・・。

  時代に乗り遅れるスター、ジョージ・ヴァレンティンを演じたジャン・デュジャルダンの優しい「作り笑顔」・・・、

 新進のスター女優ペピー・ミラーを演じたベレニス・ベジョの真摯な涙・・・、ともに素晴らしかった。

 

 演技陣が、この作品を、「普遍的なもの」としての評価を確固たるものにしてくれていた。

 かろうじて、か・・・。

 作品中、「サイレント映画中のサイレント映画」の時代が終わりを告げる。

 トーキーの登場で、これにより、サイレント映画のスター ジョージの退潮が始まる。

 ここは物語上の起伏であり、物語的に必要な要素だろう。

 そして、当然ながら、サイレント映画故に、トーキーの表現なれど、声は聞こえない。

 そもそも、サイレント映画の中で、サイレント映画を語るのが、そもそも、構造的にちょいと難しいこと。

 まあ、こまでは良い。

 しかし、その後、人気の下降する中で悩むジョージ・ヴァレンティンは、酒に酔う中で、自分だけが声の出ない幻想を見る。

 ここでは、ジョージ以外の外界の音が出るのだ。

 サイレント映画ではないのだ。

 つまり、ここで、昨今の映画技術の発達を、ささやかな生活の音を強調する中で、感じさせようとしたのだろう。

 とても効果があった。

 サイレント映画での、音楽以外の生活音が出ると言う、普通の作品での「当たり前」を、「当たり前」とは別に実感させてくれる凄い効果だ。

 だが、それによって、この作品は「サイレント映画」ではなくなった。

 サイレント映画中に、メタ表現を用いた「キワモノ作品」になりかねない危険をはらんでいる。

 そして、エンディングにおいても、サイレント作品為らざる展開を見せる。

 面白い・・・、面白いが、それは、あまりにも「1アイディア映画」的な小手先展開にも思えた。

 「どうだい、最新の技術を用い、こんな効果を生むことも出来るよ」てな感じ。

 それはそれで分かる。

 だが、この作品が、作品世界を壊す、安易な技術導入をしているとも思えてしまう・・・。

 一緒に見た彼女は、この作品を「恐いシーンが多かったね」と評した。

 確かに、ジョージ・ヴァレンティンが人気を減退させていく様は、心理作用を生む音響がクローズアップもされ、白黒の画面も手伝い、イメージ的に恐怖を感じただろう。

 また、ジョージ・ヴァレンティンの持っていた置物「見ざる言わざる聞かざる」の三匹の猿の強調にも恐怖を感じたと思う。

 思えば、私には、ここでの「見ざる言わざる聞かざる」の置物の強調は、サイレント→トーキー→カラー→3D、なんて、一種のメディア論へのつながりと、何らかの主張を見るのだが、

 ・・・今日は眠いので、この辺でやめておきます・・・^^;

                                                       (2012/04/11)

[映画『アーティスト』を観た(前編:4コマ漫画)]

2012-04-09 23:59:48 | 物語の感想
☆今年のアカデミー最優秀作品賞ですね。

 なかなか面白かったですが、ちょっと淡白かな。

 でも、かようなオーソドックスな物語には普遍性が宿っていまして、評価せざるを得ない魅力があります。

 京極夏彦は、その、ブ厚いデビュー作『姑獲鳥の夏』を語る中で「この作品は、4コママンガで語れる内容だ」と言ってました。

 にもかかわらず、あれだけの大著となったのは、そこに、あれだけの「肉付け」を必要と感じたのでしょうし、私たちもそれを楽しんだわけです。

 『アーティスト』は、現在の技術で「白黒サイレント」の作品として撮られたわけですが、

 その作品構造は、チャップリン(の時代)の、例えば『街の灯』の「4コママンガ」構造と同じだ。

   ・・・『街の灯』

     ①・盲目の花売り娘と知り合う浮浪者チャップリン
     ②・娘を助けようと、治療費獲得に日々を費やすチャップリン。
     ③・高額を娘に渡すも、浮浪者であったチャップリンは誤解され逮捕されてしまう・・・。
     ④・目が見えるようになった花売り娘と、服役を経たチャップリンの再会。

   ・・・『アーティスト』

     ①・映画界のスター男優が、ファンの中に個性的な女性を見出す。
     ②・女性は、持ち前の美貌と人懐っこさでグングン頭角を表わす。
     ③・対して、スター男優は、サイレントからトーキーへの映画界の技術革新の波に乗れず落ちぶれていく。
     ④・人気絶頂なれど、初心(男優への想い)を忘れない、新スターとなった女性は、男優との共演を熱望する。

 ね?

 非常にシンプルな展開だ。

 そして、その中で、それを、観る者に新鮮たらしめてるのは、役者の表情と体の「動き」である。

 サイレント時代のスター男優 ジョージ・ヴァレンティンを演じた・・・、・・・。

   ◇

 すいません・・・、眠いので眠ります。

 続きは明日です・・・。

 批判します・・・。

                                                       (後編に続く 2012/04/09)

[映画『長ぐつをはいたネコ』を観た(短信)]

2012-04-06 22:19:36 | 物語の感想
☆遅ればせながら観てきました。

 3D吹き替え版で見まして、とても面白かった。

 アニメは「動き」だな、とつくづく実感させられる、「動き」に心地よさを感じさせられる作品だった。

 先日、テレビで『ルパン三世 カリオストロの城』が放送されており、あの作品もアニメ本来の「動画」としての魅力に溢れた作品だが、

 今作にも、まんまのシーン(急斜面の屋根アクションなど)もあり、非常に楽しい。

 また、「ジャックと豆の木」の童話がベースに語られているが(この話自体が面白い)、雲の上のお城や、悪の夫婦・ジャックとジル(←面白い^^)から魔法の豆を強奪するにあたっての馬車(猪車か^^;)でのチェイスなども宮崎アニメやスピルバーグ作品などの「空間」を大事にする演出を髣髴とさせた。

 私はミュージカル的な味つけも大好きで、故に、『マダカスカル』シリーズの新作を待望しているのだが、

 今作のダンスのフィーチャーも素晴らしかった。

 序盤の、主人公プスの、ヒロイン猫との出会いのダンスファイトから、

 エンドロールの求愛ダンスまで魅せられた。

 私は、一緒に行った母親や姪が「可愛い、可愛い^^」と言うほどにはプスら猫族に魅力を感じなかったのだが(私の考える猫の魅力は絵にすると減じるのかも)、

 「静(かな?)」の場面を代表するキャラクターとしてのハンプティ・ダンプティの「表情の豊富さ」にはたまらなく惹かれた。

 プスの声をあてた竹中直人は、間(ま)も見事にはまって大いに笑わせられたが、ハンプティ・ダンプティの声をあてた勝俣州和も、そのやや「胡散臭い」役柄及び微妙な軽薄さが非常にうまかった。

 クライマックスで現われる<巨大モンスター>も、そのスケール以外は、あまりにも普通で、当初、かなり怖くて良かったなぁ^^

 PS.ちなみに、ディズニーアニメの「ドナルド・ダックのジャックの豆の木」は必見だろうと思います。
                 ドナルド・ダッグの「狂気」の演技を楽しむことが出来まする^^v


                                                   (2012/04/05)

[「胎児異常理由の中絶 倍増」も原発事故の理由にしかねないので(「釘刺し」としての資料)]

2012-04-05 22:59:46 | 保守の一考
☆朝、コンビニに入ったら、新聞が置かれているスタンドに視線がいき、更に、以下の記事に焦点が合った。

 朝日新聞の一面だ。

 購入して、読む。

   《出生前診断で「胎児に異常」、10年前と比べ中絶倍増(朝日 2012年4月5日7時47分)》

 <出生前診断で胎児の異常が分かったことを理由にした中絶が2005~09年の5年間で少なくとも6千件と推定され、10年前の同期間より倍増していることが、日本産婦人科医会の調査でわかった。高齢出産の増加や簡易な遺伝子検査法の登場で今後、十分な説明を受けずに中絶を選ぶ夫婦が増える可能性もあるとして、日本産科婦人科学会は遺伝子検査の指針作りに乗り出した。
 同医会所属の約330施設を対象に中絶の実態を調べ、平原史樹・横浜市立大教授(産婦人科)がまとめた。年により回答率にばらつきがあるため、5年単位で傾向を分析した。この結果、ダウン症、水頭症などを理由に中絶したとみられるのは、1985~89年は約800件だったのが、95~99年は約3千件、05~09年は約6千件と急増していた。
 日本では、70年代から胎児の異常を調べる羊水検査やエコー検査、90年代から母体血清マーカー検査が広がった。35歳以上の高齢出産の増加で、出生前診断を受ける人は増えている。妊婦健診で使われるエコーも精度が上がり、染色体異常の可能性を示す首の後ろのむくみの厚さや臓器の奇形もわかるようになった。
 国立成育医療研究センターの左合治彦さんらの調査では、健診のエコーを除き、08年は全妊婦の2.9%にあたる延べ3万人が診断を受けている。
 米国では昨年秋、血液中のDNAを調べ、ダウン症かどうか判定する遺伝子検査が始まった。高い精度でダウン症かどうかを判定できる。日本への導入は未定だが、商業ベースで広がる可能性がある。
 このため、日本産科婦人科学会は、医師向けに遺伝子検査のルール作りを進めることを決めた。医療現場でどんな混乱が起きているか調べた上で、来年6月をめどに、検査の精度や遺伝カウンセリングの充実などの見解をまとめ、指針に反映させる。
                                                (岡崎明子)>

 私は、このデータが、今後、福島第一原発事故を語る中で、良かれ悪しかれ活用・利用されるだろうと考えている。

 とりあえず、言っておきたいのが、「2005~09年の5年間」の記録が「10年前の同期間」より倍増していることは、三つの理由が考えられる。

   1・検査器械の精度が高まった(悪しき「可能性」を示唆する)。

   2・晩婚化・高齢出産の帰結(年齢を経ての出産はリスクも多少は上がる)。

   3・愛情の希薄化(悪しき「可能性」を排除する気持ちを自分の子にもてない)。

 ここで言う「可能性」とは、<放射能ヒステリー>につきものの「宇宙から地球を割るほどの隕石が落ちてくる可能性をひたすらに恐れる者」の如き妄想の中でのかなり大きな「可能性」(苦笑)ってヤツを意味する。

 先ほど「良かれ悪しかれ」と記したが、

 「良かれ」とは、子供の異常が、少なくとも、原発事故の影響と思われる放射能によるものとは無関係であることが、今後、分かる、ってこと。

 だが、「2005~09年の5年間」の記録が「10年前の同期間」よりも倍増し、その流れで、「現在のターム」も、異常胎児の中絶数が右肩上がりになるのが予想されるわけだが、

 おそらく<放射能ヒステリー>の方は、「10年前の同期間」の記録をわざとに忘れ、「2005~09年の5年間」と「現在のターム」を比べて、福島原発事故の影響を吹聴して回るだろうな・・・。

 「悪しかれ」とは、以下の記事に代表されるような、なりふり構わない「恐怖の煽り」の、イメージ上のデータとされるだろう、と言うことだ。

   《過激派、福島大で暗躍…「反原発」で活動家養成(産経 2012/04/05 09:49)》

 <東日本大震災の被災地で、過激派「革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派)」が、勢力拡大に躍起になっている。公安当局は「震災で吸引力を増した反原発やボランティアを隠れみのに勢力を拡大しようとしている」とみて警戒を強めている。
 4日、入学式が行われた福島大近くで、男が新入生に反原発集会への参加を呼びかけるビラをまいていた。
 この男は2月中旬、福島大の学生食堂で行われた学生有志による原発に関する勉強会で、「原発をなくすには行き過ぎた資本主義を改善しないと」と力説していた人物だ。机上のテキストは「共産党宣言」。プリントには「マルクス主義学生同盟中核派」と記載されていた。男は東北大の学生で、福島大の質問に「自分は中核派だ」と答えたという。
 公安関係者によると、勉強会の主催者はデモでの逮捕歴のある中核派全学連幹部で上智大の活動家だった。参加した学生は「原発事故で興味を持っていったが、団体名は伏せられていた」と話す。
 勉強会の開始当初、テキストは「全原発を廃炉に」だったが、出版元は中核派の拠点とされる前進社。公安関係者は「いわゆる『オルグ』。受け入れやすいテーマから徐々に引き込む典型的な手口」と指摘。「反原発機運を盛り上げる段階から活動家養成段階に入ったといえる」と分析する。福島大関係者によると、昨年末には別の福島大生が「中核派に入った」と周辺に漏らしている。
 過激派が福島大で活動を始めたのは震災後で、福島大では約20年ぶり。学生も大学側も蓄積が少なく、立ち入り禁止などの強硬手段に踏み込めずにいるという。
 「オルグ」だけではない。前進社はホームページで子供用診療所の福島県内での建設を主張。別の公安関係者によると、NPO関係者が呼びかけ人の建設推進団体の事務局には中核派活動家が入った。公安関係者は「すでに自治体が診療しているのに不自然だ」として、NPOを巻き込んだ資金集めとの見方を強めている。>

 言葉というものは面白いもので、例えば、前半の朝日新聞の記事の全段に「放射能の影響」「放射能の影響」と言う言葉を刷り込みながら演説したとする。

 すると、全然関係ないのに、放射能の影響でダウン症、水頭症の患者が増えていくと言うイメージが聞く者の心に広がる。

 「自由」「平等」「権利」「平和」と呟き続けると、過激派が、例えテロリスト行動を遂行していても、あたかも、自分が正しいことをしているのだと勘違いしてしまう・させてしまうのと同義である。

 今、日本全土が、かような「恐怖のイメージ」で毒されている。

 私のような天才は、当初から「恐怖のイメージ」には騙されなかった。

 科学的根拠の無い「イメージ」に、恐れるべき理由は全く無く、

 そして、多くの若者が「引き戻せない深み」に嵌まる前に、生活に復帰できた。

 だが、多くの、バカもしくは無知な人間が、未だ、「幻想の放射能の恐怖」の中にいる。

 てゆーか、恐れている状態が大好きな「キチガイマゾ」どもである。

 故に、こうして、「事実」をしたためて、記録しておくのも、今後のため、非常に大事なことである。

                                                   (2012/04/05)

[映画『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』を観た]

2012-04-03 23:38:01 | 物語の感想

☆米国の、大統領への民主党予備選を舞台にした、自軍の候補を大統領にすべく、理想と野望に燃える広報官・スティーヴンの「理想の夢散」と「野望の変質」の物語。

 非常に面白かった。

 最初は眠かったのだが、「こいつは面白いぞ!」と思い、眠気を振り切りつつ見ていたら、ヒロインが悩みを打ち明ける辺りから、頭が鮮明になり、物語にのめり込んだ。

 ・・・驚いたことは二つ。

 先ず、つい先日に見た作品(『ドライヴ』)の主人公の役者が、この作品でも主人公・スティーヴンを演じていたこと。

 ライアン・ゴズリング。

 いわゆる「ハンサム」で、故に、単調な顔なのだが、全く違う役柄を演じていて、「同じ役者だけど同じ人物じゃない」と言う不思議な感覚を味あわされた。

 それは、久しく忘れていた「映画の醍醐味」である^^

 また、監督が、この作品にも出演で、大統領候補である知事・モリスを演じているジョージ・クルーニーであることだ。

 役者としての実績は知っていたが、『チーム・アメリカ』などで「バカ左翼」に描かれていたので、「役者バカ一代」だと思っていたのだが、

 こんな上質なサスペンス(しかも、展開の焦点を定めにくい政治を舞台に)を描けるとは思ってもみなかった。

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 私は、この作品にシェイクスピア作品のような定番の進化系を見た。

 ジョージ・クルーニーを「王」とし、ライバル候補を擁した「敵国」との丁々発止の戦いの中で、

 「自軍」のためにまい進していた主人公が、「自軍」に良かれと思った行動で、いつしか、それが周囲からの乖離をきたし、

 自己防衛のために、自己崩壊を果たすのだ。

 斬新だったのが、そんな主人公の「共感の難しい悲劇」と対になって、純粋なる選挙協力インターンの女性・モリーの「受身の悲劇」が描かれる。

 私は、「可愛い女には幸せが訪れ、美人の女にはコテンパンな不幸が待っている」と、常日頃 思っているのだが、

 それを裏打ちしてくれるかのように、モリー(エヴァン・レイチェル・ウッド)はとても美しく、そして、悲劇に見舞われる。

 

 ただ綺麗なだけでなく、この役者、演技も非常にうまい。

 特に、スティーヴンと関係を持ちつつも、秘密を打ち明け、その帰結として病院に連れて行かれるときの、スティーヴンへの「縋るような視線」は、非常に見事でグッときた。

 そして、そのモリーの困惑の視線を一顧だにしないスティーヴンに、我々は「アンチ・ヒーロー」を認識させられるのだった。

 ・・・ただ、帰宅して、今、しみじみと物語を反芻していたのだが、スティーヴンへの遊びなれたアプローチを考えると、果たしてモリーは「純粋な被害者」と言えるのだろうか、などと考えてもしまった。

 最終的に、スティーヴンは「王」と対決する。

 その、「王」との問答の中で、とどめとなったのは、脚本の妙で伏線となっていたモリーの作中の年齢(公称と実年齢)である。

 スティーヴンも、モリーとの間で、成年だと思っていたモリーが、情事の後で、10代であることを知り、「恋愛の罠」にはまったことを知るのだが、

 スティーヴンは、不義を犯した「王」への言葉の最後に、「20歳のモリー」と強調させることによって、逆説的に事実を伝え、陥落させるのだった。

 また、その「脚本の妙」は、スティーヴンに脅しをかけていた雑誌記者との関係にも活かされている。

 ゴシップネタで脅そうとしてきた雑誌記者に「友達にそんなことをするなよ!」云々とのスティーヴンに、女性雑誌記者は「あなたを友達と思ったことはありません」などと言い放っていたが、

 立場を逆転させたエンディングでは、「私は、あなたを友達と思っていたのよ!」と言う雑誌記者に、スティーヴンは「ああ、ナンバー1の友達だ」と、やはり逆説的な切り返しをする。

 深く読んで、鑑賞を進められる、うまい脚本である。

                                                          (2012/04/03)