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☆原案がリュック・ベッソンで、監督がピエール・モレルという、昨年のメチャ面白アクション作品『96時間』の二人が作り上げた新作。
今回も、悪党に容赦なく非常に面白かったが、
設定を変えただけで、見せ方は同じなので、やや新鮮さに欠けた。
主人公ジェームスは、大使館に勤めつつも、明日の諜報部員を目指し、CIAの雑用をこなす日々、彼女ともうまくやっている。
そんな折、アメリカからのベテラン・エージェントの手助けをしろとの命令。
「いよいよ俺も大仕事か!」と勇むジェームスだが、そこに現われたのはスキンヘッドのいかついバイオレンス男のワックスだ。
ちょいと、<ロード・ウォリアーズ>を思い出した^^;
彼が画面に現われてから、物語は異常な高速度でアクション映画としての度合いを増す。
とにかく、彼・・・、「サドンデス」ならぬ「サドンキル」!!!
あらかじめの捜査ポイントに出向くと、確認なしに、相手を殺しまくる。
後から、その前以っての情報や、その場での洞察で、正しく悪人を殺していることが判明するのだが、画面上の「サドンキル」の瞬間はショックである^^;
ワックスのガンアクションの動きは非常に合理的で、スーパーマン的な無敵ぶりながら、描写の要所要所を押さえているので、体感としての現実感を失わず、見ている私を感情移入させまくる。
私は、昔から、あんましジョン・トラボルタを好きではないのだが、この禿頭・破天荒な役柄の彼は気に入った。
所々で、彼にしか出来ない繊細な演技をかましていたと思う。
特に、クライマックス、ジェームスに過酷な選択をさせた後に、ジェームスを見つめるワックスの視線は、それまでの展開では見せない「優しさ」が感じられ良かった。
元々、トラボルタは、可愛い目をしている^^;
◇
物語の前半は、ジェームスがずーっと大きな壷を持たされつつ、ドンパチ現場を右往左往させられるという「壷」篇で、
ワックスの無茶苦茶さに翻弄されるジェームスを、あまりコメディに傾けずにシュールな感覚で見せてくれた。
ジェームスは、ジョナサン・リース・マイヤーズが演じているが、プロレスラーのようなトラボルタに対し、線の細いイケメンのコントラストが良かった。
で、後半は、「恋人が・・・」篇だが、私はこの結論を予告編を見たときから分かっていた。
で、結末も、それしかないだろうと考えていたので、驚きはなかった。
ただ、恋人キャロリン役のカシア・スムトゥニアクがなかなか魅力的だったので夢中になった。
もうちょい、エラが張ってなかったら、大好きな女優になったのにな^^(←好き勝手言ってやがる!!)
・・・う~、うまくネタバレしないように書こうと思ったが諦める^^;
結局、ジェームスは、完全に女に振られたのである。
どこぞのテロリストの親玉のカリスマに負けたのである。
クライマックスで、キャロリンを宥めようとするジェームスが「愛」を口にしたとき、キャロリンの心に、再び、自分のなすべきことが甦ってしまったのは皮肉である。
つまり、ジェームスが、キャロリンに「愛」を口にして引きとめようとした時、キャロリンは、「愛」=「テロリーダーへの愛(使命)」>ジェームスと言う答えを出してしまったからだ。
昔のリュック・ベッソンならば、ジェームスの苦悩と言うか情けなさに重点を置いて、そこをややフランス映画らしくねちっこく描いたと思うのだが、
彼も歳を重ね、サッパリした、けれど切れ味に優れたアクションに重点を置く作家になってしまったのだなあ、と時の流れを想ってしまった。
でも、面白かった。
ある意味、スタローンの作風の正当な後継者のような気がしている。
(2010/05/16)
今回も、悪党に容赦なく非常に面白かったが、
設定を変えただけで、見せ方は同じなので、やや新鮮さに欠けた。
主人公ジェームスは、大使館に勤めつつも、明日の諜報部員を目指し、CIAの雑用をこなす日々、彼女ともうまくやっている。
そんな折、アメリカからのベテラン・エージェントの手助けをしろとの命令。
「いよいよ俺も大仕事か!」と勇むジェームスだが、そこに現われたのはスキンヘッドのいかついバイオレンス男のワックスだ。
ちょいと、<ロード・ウォリアーズ>を思い出した^^;
彼が画面に現われてから、物語は異常な高速度でアクション映画としての度合いを増す。
とにかく、彼・・・、「サドンデス」ならぬ「サドンキル」!!!
あらかじめの捜査ポイントに出向くと、確認なしに、相手を殺しまくる。
後から、その前以っての情報や、その場での洞察で、正しく悪人を殺していることが判明するのだが、画面上の「サドンキル」の瞬間はショックである^^;
ワックスのガンアクションの動きは非常に合理的で、スーパーマン的な無敵ぶりながら、描写の要所要所を押さえているので、体感としての現実感を失わず、見ている私を感情移入させまくる。
私は、昔から、あんましジョン・トラボルタを好きではないのだが、この禿頭・破天荒な役柄の彼は気に入った。
所々で、彼にしか出来ない繊細な演技をかましていたと思う。
特に、クライマックス、ジェームスに過酷な選択をさせた後に、ジェームスを見つめるワックスの視線は、それまでの展開では見せない「優しさ」が感じられ良かった。
元々、トラボルタは、可愛い目をしている^^;
◇
物語の前半は、ジェームスがずーっと大きな壷を持たされつつ、ドンパチ現場を右往左往させられるという「壷」篇で、
ワックスの無茶苦茶さに翻弄されるジェームスを、あまりコメディに傾けずにシュールな感覚で見せてくれた。
ジェームスは、ジョナサン・リース・マイヤーズが演じているが、プロレスラーのようなトラボルタに対し、線の細いイケメンのコントラストが良かった。
で、後半は、「恋人が・・・」篇だが、私はこの結論を予告編を見たときから分かっていた。
で、結末も、それしかないだろうと考えていたので、驚きはなかった。
ただ、恋人キャロリン役のカシア・スムトゥニアクがなかなか魅力的だったので夢中になった。
もうちょい、エラが張ってなかったら、大好きな女優になったのにな^^(←好き勝手言ってやがる!!)
・・・う~、うまくネタバレしないように書こうと思ったが諦める^^;
結局、ジェームスは、完全に女に振られたのである。
どこぞのテロリストの親玉のカリスマに負けたのである。
クライマックスで、キャロリンを宥めようとするジェームスが「愛」を口にしたとき、キャロリンの心に、再び、自分のなすべきことが甦ってしまったのは皮肉である。
つまり、ジェームスが、キャロリンに「愛」を口にして引きとめようとした時、キャロリンは、「愛」=「テロリーダーへの愛(使命)」>ジェームスと言う答えを出してしまったからだ。
昔のリュック・ベッソンならば、ジェームスの苦悩と言うか情けなさに重点を置いて、そこをややフランス映画らしくねちっこく描いたと思うのだが、
彼も歳を重ね、サッパリした、けれど切れ味に優れたアクションに重点を置く作家になってしまったのだなあ、と時の流れを想ってしまった。
でも、面白かった。
ある意味、スタローンの作風の正当な後継者のような気がしている。
(2010/05/16)