☆世に棲む日日 (57)
「Quora」での米田健氏の投稿の要約。
読解の間違いあらば、全責任は私にあります。
▼・・・
1961年:mRNA発見
1989年:mRNAについての実験開始
1990年:新たなる治療方法としての可能性と理論発表
1993年:mRNAによる免疫獲得メカニズム発見
1995年:初のmRNAワクチン接種
2008年:mRNA安定化成功
2009年:mRNAワクチンを抗がん剤として初使用
2012年:mRNA式インフルエンザワクチン開発、試験開始
・・・けして、間に合わせで作ったワクチンではない。
既存の技術の、スマートな医療現場への活用。
▼mRNAワクチンの「m」とは、「メッセージ」の頭文字。
細胞の免疫情報伝達機能の一つの回答。
ネットの時代ゆえ、長い期間の研究の結果を高速データ化、広域的に共有、インフルエンザなどで使われる弱毒性ワクチンよりも早く治験を通った。
インフルエンザへの弱毒性ワクチンが、流行りの型にピンポイントで作用し、それが当たり外れがあるのに比し、mRNAワクチンは、「(コロナ)ウィルスを消し去るシステム(【武器】)を生成する情報、その【指示書(メッセージ)】を作り出す」機能を持つ。
▼つまり、コロナウィルスに対するウィルスを作るのではなく、コロナウィルスを無害にする【武器】を作る。
また、その機能は、汎用性があり、変異株にも対応し、変異株の特性を把握し、応じて【指示書】の内容も変わり、臨機が利く。
▼更に、あくまでも、《ここが重要》みんなが恐れているのは「遺伝子組み換えではないのか?」 って心配。
遺伝子とmRNAは全く異なります。
そもそもの存在次元が違う。
mRNAワクチンは、人体によろしくないウィルスに対抗するシステム(【武器】)を作る【指示書】に過ぎません。
細胞核に届くこともなく、
インフルエンザワクチンのように、対コロナ用のウィルスでもありませんし、
自然劣化も早く、
挙動の予測がつきやすいもの。
例えば、車のエンブレム作成の指示書では、車のデザインを変えるような真似はできないってこと。
遺伝子操作を危惧している方は、恐れないように。
▼また、詳しく書く余裕はありませんが、COVID、SARSに関しては、ワクチンを射さない場合、集団免疫の暴走が起こり得ます。
集団免疫が過剰に起こり、後遺症を引き起こす。
それを抑制するのも、mRNAワクチンの機能。
▼ともあれ、凄いのは、人類の叡智が、細胞の言語方式を理解し、それに指示を出せていることです。
▼てなわけで、これから、映画「科捜研の女(舞台挨拶ライブビューイング付)」を観てきます!ヽ(o´3`o)ノ
(2021/09/04)