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☆こうして、毎週、封切の映画作品を観に行く生活を始めると、まあ、週に一作品を観るのが妥当なのであるが、幾つかの封切作のうち、スカを掴まされることも多い。
先週なども、『L』と『チームバチスタの栄光』の二者択一において、『L』と言うスカを掴まされた。
しかし、私の愛用映画館<MOVIX昭島>では、今、1コインセレクション(http://www.movix.jp/schedule/SMTT000000026_pcinfoI89.html)と題し、ちょい過去の作品を500円で観ることが出来、『L』で寂しい思いをした翌日にウエンツ瑛士主演の『ゲゲゲの鬼太郎』を観て、一緒に行った4人でゲラゲラ笑って楽しんだ。
田中麗奈のネコ娘が、もう、ここ数年で一番インパクトのあるビジュアルであった^^
で、さて、昨夜は、封切作の二強『エリザべス ゴールデンエイジ』と、『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』という二択で、後者を選び、結果、スカを選ばされる結果になった^^;
# # # #
これは、おそらく、『チャーリーとチョコレート工場』の毒気を抜き、画面上をギミックで満たし、より多くの観客動員を狙った作品と思われた。
キャストも、ダスティン・ホフマンと、ナタリー・ポートマンと言う2大スターを使っている。
・・・何から語ればいいのか?
先ず、かような、「大人こども」的な作品を作るときは、毒気を抜いたら、大人に取っては退屈である。
しかし、何らかのテーマ性・・・、
1・主人公マホーニーの、かつてのピアノの神童であったが故の、大人になった現在の苦悩。
2・長く生き過ぎた魔法使い・マゴリアムおじさんの人生の引き際。
3・友だちの出来ない少年エリックの寂しさ。
4・現実的な考え方しか出来ない会計士ヘンリーの無知。
などと、登場人物の成長を描いていくのは、子供の観客には退屈だろう。
大人と子供の観客に媚びて、どちらからも見放されるような作品なのだ。
「4」のヘンリーの情緒的成長は、やや描写不足だが、良かったと思う。
しかし、「3」の少年の寂しさには、答えが用意されていない。
「2」は、圧倒的に説明不足なのだが、ダスティン・ホフマンの演技で見ることが出来た。
「1」においては、マゴリアムおじさんの魔法のオモチャ屋に順応しているにもかかわらず、ちゃんと日常の生活もしているマホーニーに、何とも言えない違和感が起こってくるのだ。
# # # #
ナタリー・ポートマン・・・、まだまだ若いのに、老いた印象が拭えない。
『SW : シスの復讐』では、子供産んでたからなあ^^;
『レオン』の頃の超美少女時代が懐かしい。
# # # #
なんちゅうか、私には、この物語の「拠って立つ位置」と言うものが分からないのである。
例えば、先の『スウィーニー・トッド』においては、時代を中世のイギリスにしたことによって、多少の物語上の不備も、観客に想像で補完させる行為を促している。
しかし、『マゴリアムおじさん』においては、舞台は現在であり、大通りのど真ん中に店舗は存在し、おもちゃ屋の中では、マゴリアムおじさんの魔法が包み隠さずに披露されているのである。
そして、子供たちが楽しく遊んでいるのである。
物語上での現実と魔法の世界の境界はどこにあるのか?
私、…だけに限らないだろう、多くの観客は、何とも居心地の悪い雰囲気を感じさせられ続け、物語が進んでいくと、去り行くマゴリアムおじさんを引き止めようとするマホーニーに対し、何ら感情移入が出来なくて、「ああ、これは私の物語ではない」と眠気さえ起きてくるのだ。
私が連れて行った女の子は、途中から健やかに寝ていた^^;
# # # #
美術は、色彩豊かで美しかった。
でも、私は、美しい映画と言えよう、黒澤の『夢』でも、ディズニーの『ファンタジア』でも寝た^^;
今回は寝なかったが、寝てしまった娘の気持も分かる。
このような映画を、木村カエラのPOPなイメージソングで、いかにも「若い女の子必見の自分発見ムービー!!」的に宣伝するのは悲しいものだ・・・。
# # # #
ラストの3秒。
「そして、マホーニーの物語がはじまった」ってトコが良かったので、私は救われた^^v
(2008/02/17)
先週なども、『L』と『チームバチスタの栄光』の二者択一において、『L』と言うスカを掴まされた。
しかし、私の愛用映画館<MOVIX昭島>では、今、1コインセレクション(http://www.movix.jp/schedule/SMTT000000026_pcinfoI89.html)と題し、ちょい過去の作品を500円で観ることが出来、『L』で寂しい思いをした翌日にウエンツ瑛士主演の『ゲゲゲの鬼太郎』を観て、一緒に行った4人でゲラゲラ笑って楽しんだ。
田中麗奈のネコ娘が、もう、ここ数年で一番インパクトのあるビジュアルであった^^
で、さて、昨夜は、封切作の二強『エリザべス ゴールデンエイジ』と、『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』という二択で、後者を選び、結果、スカを選ばされる結果になった^^;
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これは、おそらく、『チャーリーとチョコレート工場』の毒気を抜き、画面上をギミックで満たし、より多くの観客動員を狙った作品と思われた。
キャストも、ダスティン・ホフマンと、ナタリー・ポートマンと言う2大スターを使っている。
・・・何から語ればいいのか?
先ず、かような、「大人こども」的な作品を作るときは、毒気を抜いたら、大人に取っては退屈である。
しかし、何らかのテーマ性・・・、
1・主人公マホーニーの、かつてのピアノの神童であったが故の、大人になった現在の苦悩。
2・長く生き過ぎた魔法使い・マゴリアムおじさんの人生の引き際。
3・友だちの出来ない少年エリックの寂しさ。
4・現実的な考え方しか出来ない会計士ヘンリーの無知。
などと、登場人物の成長を描いていくのは、子供の観客には退屈だろう。
大人と子供の観客に媚びて、どちらからも見放されるような作品なのだ。
「4」のヘンリーの情緒的成長は、やや描写不足だが、良かったと思う。
しかし、「3」の少年の寂しさには、答えが用意されていない。
「2」は、圧倒的に説明不足なのだが、ダスティン・ホフマンの演技で見ることが出来た。
「1」においては、マゴリアムおじさんの魔法のオモチャ屋に順応しているにもかかわらず、ちゃんと日常の生活もしているマホーニーに、何とも言えない違和感が起こってくるのだ。
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ナタリー・ポートマン・・・、まだまだ若いのに、老いた印象が拭えない。
『SW : シスの復讐』では、子供産んでたからなあ^^;
『レオン』の頃の超美少女時代が懐かしい。
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なんちゅうか、私には、この物語の「拠って立つ位置」と言うものが分からないのである。
例えば、先の『スウィーニー・トッド』においては、時代を中世のイギリスにしたことによって、多少の物語上の不備も、観客に想像で補完させる行為を促している。
しかし、『マゴリアムおじさん』においては、舞台は現在であり、大通りのど真ん中に店舗は存在し、おもちゃ屋の中では、マゴリアムおじさんの魔法が包み隠さずに披露されているのである。
そして、子供たちが楽しく遊んでいるのである。
物語上での現実と魔法の世界の境界はどこにあるのか?
私、…だけに限らないだろう、多くの観客は、何とも居心地の悪い雰囲気を感じさせられ続け、物語が進んでいくと、去り行くマゴリアムおじさんを引き止めようとするマホーニーに対し、何ら感情移入が出来なくて、「ああ、これは私の物語ではない」と眠気さえ起きてくるのだ。
私が連れて行った女の子は、途中から健やかに寝ていた^^;
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美術は、色彩豊かで美しかった。
でも、私は、美しい映画と言えよう、黒澤の『夢』でも、ディズニーの『ファンタジア』でも寝た^^;
今回は寝なかったが、寝てしまった娘の気持も分かる。
このような映画を、木村カエラのPOPなイメージソングで、いかにも「若い女の子必見の自分発見ムービー!!」的に宣伝するのは悲しいものだ・・・。
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ラストの3秒。
「そして、マホーニーの物語がはじまった」ってトコが良かったので、私は救われた^^v
(2008/02/17)
>マホーニーに対し、何ら感情移入が出来なくて、
そうなんですよね。中盤からどんどん心が離れてしまう・・・。
ラストには救われますが、それを知るつつ期待して待てないと辛く長いばかりの中~終盤でしたね。
特に、ダスティン・ホフマンが退場してから辛かったなあ。
制作費とかふんだんに使われた映画でしょうに・・・。
ところで、たいむさんの『ガンダム00』レビュー嬉しかったです。
19話を見逃してしまっていたので。
GYAOで二週間遅れで見ますけど。
『00』は、いまいちパッとしなかったですけど、ここのところ面白いです!
同感です。
演技がまじめすぎてぶっ飛んだ感がないし、
おもちゃやも中途半端にリアルです。
焦点が絞れず、短い映画の割には散漫でした。