[映画『スキップ・トレース』を観た]

☆・・・ジャッキー・チェンがお目当てではない。

　レニー・ハーリン監督が目的だ！

　｢フォード・フェアレーンの冒険｣｢ダイハード２｣｢クリフハンガー｣｢カットスロートアイランド｣｢ロングキッス・グッドナイト｣｢ディープブルー｣・・・、俺にとって、荒唐無稽のアクションをリアルに見せる大巨匠だ！

　その監督の、久し振りのアクション作品、観ずにはいられない！

　面白かった！＾＾

　詐欺師の窮地と、武骨な刑事が１０年来追いかけていた犯罪者の状況が合致し、二人の、ロシアから中国を縦断する逃避行＆捜査行の物語。

　コメディ度合いが濃くて、アクション要素に夢中になれないきらいがあるが、バディ（相棒）ムービーとして名作『ミッドナイト・ラン』を彷彿とさせて良し（残念ながら、そのレベルに到達するのは難しかったが＾＾；）。

　また、中国の、一風変わった「裏」名所群を、クリアーな画面で楽しく見せてくれるも、おそらく、中国資本の導入こそが、不遇だったレニー・ハーリン監督の登板に繋がったのだなとはわかる。

　だけども、モンゴル民族の生活などに楽しく尺を割き（意表を突くミュージカルシーン、Adeleの『 Rolling in the Deep』！！＾＾）、監督が、安易には踊らされていないことが分かるし、主演のジャッキー・チェンの性格と、その中共に許容されている影響力のおかげもあるだろう＾＾

　ジェッキ―・チェンは、歳相応の演技なのだろうか、ドタドタしつつの、でも、いつもの無駄のないアクション。

　それと大味なレニー・ハーリンのアクションがうまくいってるかは別問題で、その演出と脚本にキレがある訳でもないが、及第点とはいえる。

　ファン・ビンビンはこれでもかと可愛いし、中国ｖｓロシアのアマゾネス対決も良かったし、楽しい映画でした！＾＾

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2017/09/01）