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☆かなり面白かった。
伊丹十三作品に始まる「異文化カタログ」映画の、昨今、邦画の1ジャンルに定着した「ボーイ(この作品ではガールズ^^)・ミーツ・異文化」ものである。
そもそも、成海璃子演じるところの主人公・里子は、書道部の部長だったのだが、書道に対する考え方が、「己との対決」みたいな生真面目な接し方であった。
その筆運びも、謹厳実直で力強い。
親友が部を去ってしまったこともあって、部全体のことを考えるよりも、自分の書道を失わなければ、結果は自ずとついてくると言うマイペース思考、と言うか、やや顰蹙的な意味もあるマイウェイ^^;
部の和をいつも気遣っているのが親友のカナ・・・、桜庭ななみが演じているのだが、そのシンプルな性格も含めて、可愛くて可愛くてしょうがなかった^^
正直、成海璃子は、役柄が、はじめは嫌悪していた、書道の新しい可能性<書道パフォーマンス>に目覚めるという役柄だったので、序盤は「アリス・イン・ワンダーランド」のアリスなみの眉間しわ寄せな演技だった。
そして、成海嬢の場合は、そもそもが正統派美少女としてデビューしたので、その少女期の卒業の時期を迎え、かなり、トウが立ってきてしまっていた。
なんか、一つ間違えれば、アマゾネスみたいに頑丈そうなのだ。
しかし、桜庭ななみは、今! 今が可愛い盛りである。
物語は、序盤から笑って泣けて、飽きさせない展開なのだが、私は、桜庭ななみがあまりにも魅力的なので、彼女が画面の端にでも出ているだけで、そちらに視線が向いてしまっていた。
・・・余談だが、壇れいには失礼な話だが、私はいつも、壇れいがもう少し若いときに知りたかったなあと思っていたのだが、桜庭ななみの魅力はまさに、それに近い。
しかも、丸顔だ。
私は横顔も丸い女の子が大好きだ。
たまにアゴが見えなくなる様なふくよかさも可愛い^^
◇
この作品は、5人の女の子が出てくるのだが、私的には、成海璃子以外はそれぞれが可愛い。
お調子者も、気の弱い子も、クールっぽい子も魅力的だ。
と言うと、成海璃子がダメなのかと言うと、そんな訳でもない。
『聖闘士星矢』も、主人公の星矢より、紫龍や氷河、瞬や一輝のほうが人気あるじゃん。
それと同じだ。
主人公って、そんな役割なんだよね。
でも、私、『山形スクリーム』でも同じようなことを言ってたような気がする^^;
書道部には、男もいるのだが、影が薄い。
でも、きっと、桜庭ななみに怒られたりして、シュンとしつつも、帰宅したら、そのときのななみ嬢の表情を思い出して、オカズにして抜いていると思う^^;
◇
さて、ややすっとぼけた感じの先生が顧問になってから、書道部に変化が見られる。
自分の書道も大事だけど、みんなと楽しむ書道があってもいい!
この四国の町は、廃れてきているけれども、自分らの<書道パフォーマンス>で町興しをしたい!
マイウェイの里子に、心境の変化が起こる。
先生は、今風の、ちょっと軟派なカッコいい男なのだが、なんか掴みどころがない。
物語が終わっても、この先生はなんか謎だった。
また、里子にはボーイフレンドがいる。
あくまでもボーイフレンドで、里子の憧れの対象なのだが、結構野暮ったくて好感だった。
さて、このような物語では、肝心の対象文化ジャンルの見せ方を間違うと、瞬間にして駄作と化してしまうのだが、
この作品での、クライマックスの「書道パフォーマンス甲子園」、その出場校の四校の<書道パフォーマンス>が、それぞれ本当に素晴らしいので驚いた。
それが説得力となって、終盤は見ていて、確かに、「書道パフォーマンス」の本義として、楽しかった~^^v
(2010/05/24)
仏頂面のとっても似合う部長さんでしたが、彼女はマイウェイというより、あれが本来の書道の道だと思いますです。
小さくまとまってしまいそうな自分がいやなんだけど、だからどうすりゃいいかもよくわかんない。で、いいきっかけがあった!
みたいなもんでしょうかね。
最後の紙の使い方がもったいなかったなあと思いましたが、所々に貼ってた書道部標語が気に入りました!
書道の本来の道は里子の言い分通りで、その厳しさは保守派の私としては非難はできないのですが、「書道部」と考えると、その目指すものに違和感も起こるのです。
実は、民主党の替え歌のエントリーで語りました「芋さん」は、東北の習字の教師です。
http://blog.goo.ne.jp/midnight-run_2007/e/102925ec47015080a54be3e66656008a
sakuraiさんも先生のようで、何の教科なのか、ちょいと興味があります。
私はエロい男ですが、なぜか、教師の知り合いが多いです。
sakuraiさんも、是非、教育再生機構に参加して頂くと楽しいのですが^^(スカウト)
「瑠璃の島」が曲を変えてまでリメイクされるってのは興味深いですね。