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☆仕事の後のレイトショーで見て、上映前まで多少の眠気があったのだが、すぐに吹っ飛んだ。
燃える男の作品だった。
私は、いわゆる「ロビンフッド」の定番の流れを知らなくて、この作品ではじめて知ったのだが、今回のリドリー・スコット監督版が新解釈なのかも分からない。
観る前は、ややもったりした時代劇なのかと思い、CMで「サー・リドリー・スコット監督」などと称されていたので、それは言い過ぎだろう^^; などと思っていたのだが、「サー」の称号もやむなしの本当に面白い作品だったので驚いた。
完璧な時代設定(ロンドンの城の遠景など素晴らしい)の中で、丁寧な撮り方、散文的な語り口で、話は着実に盛り上がっていくのだが、
それとは別次元で、この作品には、現代日本における「同時代性」があった。
ロビンフッドは、ジョン王の時代に活躍するのだが、
この、歴史上言われる「ジョン王の失政」・・・、まさに民主党の政治と重なるのである。
王の補佐役でありながら、海峡を隔てた敵国フランスに、自国を売り渡すような行為をする悪党など、まさに民主党にゴロゴロいる。
故に、ロビンフッドの活躍は、胸をワクワクさせながら共感した。
◇
ロビンフッドは、ある、戦死した十字軍の騎士であり、ノッティンガムの領主の息子になりすまし帰国するのだが、
ノッティンガムでは、息子がいなくなったことにより領地を没収されるのを防ぐために、領主に息子に成りすましてくれと、願ったり叶ったりの申し出を受ける。
その辺の無駄のない展開は、ああ、シェイクスピアのお国柄だなぁと思うのだ。
だが、ロビンフッドは、「それはちょうどいい、実は私はロンドンで息子さんになりすましていたんだ」などとは言わない。
そこで、やや見ていてもどかしさを感じるのだが、そんな饒舌は、あまりにも男臭いラッセル・クロウには不向きなのだろう。
前作ではメタボだったラッセル・クロウのスタイルがややマッチョに戻っていたので安心した^^;
領主を演じた俳優は、名前は知らないが、盲目の役ながら、ロビンをリーダーに導く老師的な見事な味を出していた。
そう、オビワン・ケノービ・・・、サー・アレック・ギネスみたいでした。
夫(領主の息子)を失った夫人マリアン役にケイト・ブランシェット、美しい。
ロビンと心を通わすに至るのだが、安易に深い関係にならないのが素晴らしく、最終決戦に赴くときにキスするのだが、私は、「さぞかし待望の、精神的に美味しいキスなんだろう」と思った^^
ただ、何か知らないが、海峡を渡ってフランスの船団が大挙として押し寄せるクライマックスの戦いにおいて、鉄仮面を被ったマリアンが登場したのは、私はちょっとずっこけた^^;
男の戦いに水を差した感あり、でも、それは、かろうじて許せる範囲かな?
とにかく、内乱に巻き込まれるノッティンガムの辺りから、私は体中に鳥肌を立て続けるほど興奮して見ていましたよ^^v
今回は、キャンペーンで<MOVIX昭島>から招待状を頂き観覧したのだが、タダで見るのは申し訳ないほど面白かったです。
余談だが、フィリップ王と、ノッティンガムの代官の顔が似ているので、一瞬戸惑った^^;
あと、ジョン王の愛人から妃になったイザベラは可愛いし、役柄的にも美味しい役どころでしたね^^
(2010/12/10)
燃える男の作品だった。
私は、いわゆる「ロビンフッド」の定番の流れを知らなくて、この作品ではじめて知ったのだが、今回のリドリー・スコット監督版が新解釈なのかも分からない。
観る前は、ややもったりした時代劇なのかと思い、CMで「サー・リドリー・スコット監督」などと称されていたので、それは言い過ぎだろう^^; などと思っていたのだが、「サー」の称号もやむなしの本当に面白い作品だったので驚いた。
完璧な時代設定(ロンドンの城の遠景など素晴らしい)の中で、丁寧な撮り方、散文的な語り口で、話は着実に盛り上がっていくのだが、
それとは別次元で、この作品には、現代日本における「同時代性」があった。
ロビンフッドは、ジョン王の時代に活躍するのだが、
この、歴史上言われる「ジョン王の失政」・・・、まさに民主党の政治と重なるのである。
王の補佐役でありながら、海峡を隔てた敵国フランスに、自国を売り渡すような行為をする悪党など、まさに民主党にゴロゴロいる。
故に、ロビンフッドの活躍は、胸をワクワクさせながら共感した。
◇
ロビンフッドは、ある、戦死した十字軍の騎士であり、ノッティンガムの領主の息子になりすまし帰国するのだが、
ノッティンガムでは、息子がいなくなったことにより領地を没収されるのを防ぐために、領主に息子に成りすましてくれと、願ったり叶ったりの申し出を受ける。
その辺の無駄のない展開は、ああ、シェイクスピアのお国柄だなぁと思うのだ。
だが、ロビンフッドは、「それはちょうどいい、実は私はロンドンで息子さんになりすましていたんだ」などとは言わない。
そこで、やや見ていてもどかしさを感じるのだが、そんな饒舌は、あまりにも男臭いラッセル・クロウには不向きなのだろう。
前作ではメタボだったラッセル・クロウのスタイルがややマッチョに戻っていたので安心した^^;
領主を演じた俳優は、名前は知らないが、盲目の役ながら、ロビンをリーダーに導く老師的な見事な味を出していた。
そう、オビワン・ケノービ・・・、サー・アレック・ギネスみたいでした。
夫(領主の息子)を失った夫人マリアン役にケイト・ブランシェット、美しい。
ロビンと心を通わすに至るのだが、安易に深い関係にならないのが素晴らしく、最終決戦に赴くときにキスするのだが、私は、「さぞかし待望の、精神的に美味しいキスなんだろう」と思った^^
ただ、何か知らないが、海峡を渡ってフランスの船団が大挙として押し寄せるクライマックスの戦いにおいて、鉄仮面を被ったマリアンが登場したのは、私はちょっとずっこけた^^;
男の戦いに水を差した感あり、でも、それは、かろうじて許せる範囲かな?
とにかく、内乱に巻き込まれるノッティンガムの辺りから、私は体中に鳥肌を立て続けるほど興奮して見ていましたよ^^v
今回は、キャンペーンで<MOVIX昭島>から招待状を頂き観覧したのだが、タダで見るのは申し訳ないほど面白かったです。
余談だが、フィリップ王と、ノッティンガムの代官の顔が似ているので、一瞬戸惑った^^;
あと、ジョン王の愛人から妃になったイザベラは可愛いし、役柄的にも美味しい役どころでしたね^^
(2010/12/10)
代官は、声で、「プライドと偏見」の時のダーシー卿だとすぐにわかりました。独特のくぐもった声が印象的。
ロクスリー卿をやったのは、マックス・フォン・シドーっていうスウェーデン出身の名優ですが、いろんなのに出すぎてて、なじみが深すぎますかね。
その昔、ベレが出た「勝利への脱出」が初見だったかも。
最近だと「シャッター・アイランド」にもでてましたね。
リドリーさんは爵位をいただいたんで、サーをつけてもなんら問題はないかと思います。
そのせいか、ずいぶんとフランスをぼろくその描いてたなあと感じましたわ。
ああ、マックス・フォン・シドーでしたか?
これまた、「サー」の称号が似合いそうな名優の名前を失念してしまってました。
調べる時間も無いほど、師走は忙しいです。
先生のsakuraiさんも走っているのかな?^^
フランスは完全に、この作品においてはイギリスの引き立て役と化していましたね。
フランス王が、牡蠣を食べていたのが美味そうでした。
血混じりはいらんけど・・・^^